と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「共通テスト生物(2024)の問題解説・平均点・おすすめ勉強法は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
教科別おすすめ勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理B | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 | ㉒情報Ⅰ |
共通テスト生物(2023)の問題形式と難易度は?
ア 共通テスト生物(2023)の平均点、難易度や出題範囲は?
→大幅に難化
下の表は2023年の共通テスト生物の問題傾向についてです。
難易度 | 難化 |
問題形式 | 実験考察問題が中心 |
出題分野 | (1)タンパク質と遺伝子(17点) (2)ヒトの染色体、受容器(18点) (3)植物の環境応答(12点) (4)窒素の合成(20点) (5)ショウジョウバエの遺伝子(19点) (6)生態系(14点) |
平均点 | 48.46点↓ |
昨年度に比べ大幅に難易度が上がりました。
元々の平均点は39.74点(中間発表)でしたが、得点調整が行われて48.46点になりました。
それは文章からデータを読み取る問題の増加、選択肢の数の増加といったことが挙げられます。
そのため、早い時期からしっかりと対策することが必要です。
イ 前年度2023年の共通テスト生物の過去問題の分析や解説は?
→思考力を問う問題の攻略がポイント
【動画】高校生物「共通テスト2022年度(2023年)本試験
A 第1問(生命現象と物質、生物の進化と系統・17点)
問1 オペロンに関する基本問題
問2 オペロンに関する考察問題
問3 転写調節に関する探究問題
問4 系統樹に関する考察問題
B 第2問(生物の進化と系統、生物の環境応答・18点)
A 進化の仕組み
問1 遺伝子重複に関する考察問題
問2 進化に関する考察問題
B 刺激の受容
問3 感覚細胞に関する表の読み取り問題
問4 感覚細胞に関する計算問題
C 第3問(生物の環境応答・12点)
問1 光発芽種子に関する知識問題
問2 光合成色素に関する考察問題
問3 植物の環境応答に関する考察問題
D 第4問(生命現象と物質、生体と環境・20点)
問1 代謝に関する基本問題
問2 生態ピラミッドに関する問題
問3 植物の成長に関する考察問題
問4 窒素固定に関する知識問題
問5 窒素固定に関する考察問題
E 第5問(生殖と発生・19点)
問1 母性効果遺伝子に関する考察問題
問2 母性効果遺伝子に関する知識問題
問3 母性効果遺伝子に関する考察問題
問4 母性効果遺伝子に関する考察問題
F 第6問(生態と環境・14点)
問1 競争に関する知識問題
問2 縄張りに関する考察問題
問3 縄張りに関する考察問題
共通テスト生物(2024)で9割取るための勉強法は?<高1・2編>
高1・2の間は、生物の共通テスト対策は特にやる必要はありません。
ただ、学校で「生物」の授業がある場合は、定期テストで高得点が取れるようにしっかりと勉強をしていきましょう。
定期テストで結果を出すことができれば生物の基礎を固めることができますので、それがそのまま共通テスト生物の対策にもつながります。
また、高1・2の時期の受験勉強は英語と数学を中心に進めるようにしましょう。
それは、この2教科は範囲が広いため仕上がるのに時間がかかるからです。
そのため、生物の共通テスト対策は高3になってから始めるようにしましょう。
共通テスト生物(2024)で9割取るための勉強法は?<基礎固め>
ア 教科書や参考書を読み、今まで習った内容を思い出す
→まずは学校で習った内容を思い出すことから始めよう
高3の春からは本格的に生物の共通テスト対策を始めていきます。
そして最初にやってほしいことは、生物の参考書を読むことです。
生物の参考書としておすすめなのが、東進ブックスの「生物合格77講」と文英堂の「大森徹の最強講義117講生物」です。
この本は、
②現行の全ての教科書を比較し、教科書会社によって異なる知識の大部分が載っている
③理解を確認するための問題と解説がある
といった特徴があり、非常にわかりやすい参考書です。
ただ、この本は非常にページ数が多いですので、最初から全てを読むのではなく、問題集や過去問などを解いていて分からないところが出てきたときなどに調べるための教材として使うようにしましょう。
イ 基本レベルの問題集を解く
→「リードLightノート生物基礎・生物」の内容を完璧にしよう
参考書を読み終えたら、ここからは問題集を解いていきます。
そして、生物基礎・生物の基礎固めができるおすすめ問題集は、数研出版の「リードLightノート生物基礎・生物」となります。
「リードLightノート生物」は、数研出版から出版している生物の問題集で、共通テスト対策の基礎固めとしても使える問題集です。
問題の量が多いため、様々なパターンの問題に取り組むことができるのが特徴です。
また、問題の難易度は教科書レベルのものが中心です。
そのため、「生物(発展)」を受験で使う生徒が、生物の復習をする上で最初の1冊として使うべき問題集ともいえます。(なお、学校でセミナーやアクセスを使っている場合はそちらを使っても構いません。)
そして解き方ですが、
②全ての章の例題を解く
③全ての章のLet‘sTryを解く
です。
こう解くことによって何周も初めから解くことができるためおすすめです。
また、「リードLightノート生物」が終わったら、次は「生物問題集合格177問」などの応用問題集を解くようにしましょう。
共通テスト生物(2024)で9割取るための勉強法は?<過去問演習>
ウ センター試験の過去問を解く
→センター試験の問題は比較的解きやすい
A どの問題集から始めるべきか?
共通テストに比べるとセンター試験は問題の難易度が若干易しめです。
それは、
・共通テスト:知識があることを前提に読解力や思考力が問われる
といったことがあるからです。
そのため、最初から共通テストの問題を解いてしまうと、人によってはかなり難しく感じてしまう可能性も出てきます。
そのため、まずは赤本や黒本などに載っているセンター試験の過去問(2015~2020年)を解いていきましょう。
そこである程度の点数が取れれば順調に勉強が進んでいるといえます。
一方であまり点数が取れない場合は、再度参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
一般的に、点数が伸び悩む人にありがちなこととしては、
・実験考察問題に慣れていない
といったことがあります。
そのため、よく分かっていない内容はしっかりと理解をするようにし、あまり覚えていない内容はきちんと暗記をするようにしましょう。
そして2020年までのセンター試験の過去問(本試験・追試験)を解き終えたら、仕上げに2021~2023年の共通テストの問題を解くようにして下さい。
共通テストの問題は、表やグラフを読み取る問題や文章の内容を理解する問題などが多く出ます。
そのため、最初は時間をかけてじっくりと解くようにしましょう。
B いつから過去問演習を始めるべきか?
なお、赤本や黒本でセンター試験の過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
これらの模試に向けて勉強を進めることで計画的に勉強をすることができます。
ですので、模試がある直前にある程度センター試験や共通テストの過去問を解き終わっている状態に仕上げるようにしましょう。
エ 予備校の予想問題集を解く
→河合塾、駿台の予想問題集がおすすめ
次に各予備校が出している共通テストの予想問題集を解いていきます。
各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
③駿台 難易度は難しめ。
④Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
そのなかでおすすめは、河合塾です。
河合塾のものは前年度の全統共通テスト模試(全3回)が載っており、全統共通テスト模試対策にもなります。
まずは河合塾の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。(駿台の問題集はややレベルが上がります。)
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
共通テストが始まってまだ日が浅いため、過去問があまりありません。
そのため、予想問題集を積極的に解くようにしましょう。
【まとめ】共通テスト生物のおすすめ参考書や問題集のポイントとアドバイス
今回の「【共通テスト】生物の参考書と問題集、過去問のおすすめルートは?」についてのまとめです。
・共通テストの生物は難化傾向にある
・まずは基本問題を確実に取れるようにしよう
・「リードLightノート生物」をどれだけ完璧に仕上げることができるかがカギを握る
生物で高得点を取るには実験考察問題などの対策をいかにできるかにかかってきます。
そのため、早い段階で基礎を仕上げるようにしよう!