と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「共通テスト化学(2023)の勉強法と参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
共通テスト教科別勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理 | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 |
共通テスト化学(2023)の問題形式と難易度は?
下の表は2022年度の共通テスト化学の問題傾向についてです。
難易度 | 昨年並み |
問題形式 | 思考力を要する問題が多い |
出題分野 | (1)物質の構造・状態(20点) (2)物質の変化と平衡(20点) (3)無機物質(20点) (4)有機化合物、高分子化合物(20点) (5)熱化学、反応速度、有機化合物(20点) |
平均点 | 47.63点 |
化学は理論化学・無機化学・有機化学からバランスよく出題されます。
特に近年は高3の後半で習う有機化学や高分子化合物の割合が増えています。
そのため、早めに他の教科を仕上げ、高3の秋は有機化学や高分子化合物の勉強に時間を充てられるようにしましょう。
共通テスト化学(2023)で9割取るための勉強法は?<高1・2編>
高1・2の間は、化学の共通テスト対策は特にやる必要はありません。
ですが、学校の定期テストの勉強はしっかりとやるようにしましょう。
学校で使っているセミナーやアクセスなどの教材の内容をテストがあるたびごとに完璧にしていけば基本的な力はついていきます。
また、高1・2の時期の受験勉強は英語と数学(文系数学・理系数学)を中心に進めるようにしましょう。
それは、この2教科は範囲が広いため仕上がるのに時間がかかるからです。
そのため、化学の共通テスト対策は高3になってから始めるようにしましょう。
共通テスト化学(2023)で9割取るための勉強法は?<基礎固め>
ア 共通テスト化学の基礎固めの勉強法①(基本的な問題ができるようにする)
→基本的な問題がまずはできるようにしよう
共通テスト化学の基礎固め期に最初にやるべき問題集は、「リードLightノート化学」です。

「リードLightノート化学」は、数研出版から出版している化学の問題集で、受験勉強の基礎固めとして使える問題集です。
この本一冊で学校で習った内容が一通り確認することができるためおすすめです。
また、問題の難易度は教科書レベルのものが中心であるため、共通テスト対策をする上での最初の1冊として使っていくとよいでしょう。
この本は問題量が結構多いため、テンポよく解くようにしましょう。
おすすめの解き方としては、
②全ての章の例題
③全ての章のLet`s Tryの問題
です。
こう解くことによって何周も初めから解くことができるためおすすめです。
イ 共通テスト化学の基礎固めの勉強法②(分からない問題は参考書を読んで理解する)
→理解度を深めることで得点力がアップする
共通テスト化学の基礎固めの勉強法の二つ目は、「分からない問題は参考書を読んで理解する」ことです。
そして化学の参考書としておすすめなのが、「橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業」です。
「橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業」の最大の特徴は「基本的な内容に絞って詳しく解説している」ことです。
市販の化学の参考書は分かりやすいものが多いですが、難しい問題(発展内容)まで扱おうとするとどうしてもページ数が多くなってしまいがちです。
そうなると長い文章を読み取ることができる力がないと、テキストに書いてある内容が理解することができなくなってしまいます。
ただ、この本は基本的な内容に絞って説明されていますので(特に理論化学)、化学が全く分からない人や化学の基礎から固めたい人にはおすすめの一冊といえます。(その分応用的な内容はあまり扱っていませんので、発展的な内容を知りたい人は「大学受験Doシリーズ」をおすすめします。)
また、計算問題の解き方が詳しい参考書としては、「坂田アキラの化学の解法が面白いほどわかる本」があります。
「大学入試坂田アキラの化学の解法が面白いほどわかる本」は、中経出版から出版している化学の参考書で、計算問題の解き方が特に詳しく書かれている参考書です。
この本は、「化学基礎」「理論化学」「有機・無機化学」「計算問題」編の全部で4冊に分かれています。
また、「大学入試坂田アキラの化学の解法が面白いほどわかる本」は、
・有機、無機化学では覚えるべきポイントがコンパクトにまとまっている
ため、化学が苦手な人にとっては非常に使いやすい参考書といえます。
共通テスト化学(2023)で9割取るための勉強法は?<過去問演習>
ア 共通テスト化学のおすすめ勉強法【問題演習】①(できるだけ多くの問題を解く)
→いろいろな問題を解いて力をつけていこう
化学ができるようになるには、様々なパターンの問題に慣れることが大切になってきます。
そのためにもできるだけ多くの問題を解くことをおすすめします。
ただし解くときの注意点として、
②できなかった問題は必ずできるようにする
③何度も繰り返し解く
といったことを意識してください。
一問に時間をかけすぎると仕上がるのに時間がかかってしまうため、少し考えて分からない場合はすぐに答えを見るようにしましょう。
ただし、答えや解説を読んで終わりではなく、最終的には必ず自力で解ける状態に持っていくようにして下さい。
そうでないとなかなか化学の力をつけることはできません。
また、無機化学や有機化学の場合、物質の性質や反応式などを先に覚えておかないとなかなかできるようにはなりません。
そのため、「基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリル」を使って重要な内容を暗記してから問題に取り組むようにしましょう。
イ 共通テスト化学のおすすめ勉強法【問題演習】②(化学のおすすめ問題集は?)
→化学入門(基礎)問題精講、化学重要問題集などがおすすめ
共通テスト化学で高得点を取るためのおすすめ問題集の組み合わせは、
②「化学入門問題精講+化学基礎問題精講」→7~8割を目指す人向け
③「化学入門問題精講」のみ→最低限の対策で乗り切りたい人向け
があり、目標点により異なります。
以下順番に見ていきます。
A 化学基礎問題精講+化学重要問題集
リードLightノート化学の後に、いきなり「化学重要問題集」に取り掛かると難易度に差があるため、間に「化学基礎問題精講」を挟むことをおすすめします。
また、化学重要問題集(A問題)まで仕上がればMARCH・地方国公立大レベルまで力がつきますので、あとは共通テストの問題を解いていけば十分高得点を取ることができるでしょう。
さらに、YouTubeなどには解説動画もあるため、典型問題の解き方を理解することができます。
ですので、一度化学重要問題集まで仕上がったら、それより上の「化学の新演習」などの問題集を解く前に、共通テストの過去問や予想問題集を解くことをおすすめします。
B 化学入門問題精講+化学基礎問題精講
化学重要問題集は多くの受験生が使っている定番の問題集ですが、問題数が多いことと難易度が高めといったことがあります。
そのため、少し難易度を下げたものとして、化学入門問題精講+化学基礎問題精講の組み合わせをおすすめします。
この2つは解説動画はありませんが、解説が詳しくかつ問題数も少ないため、短期間で化学を仕上げたい人にはおすすめです。
C 化学入門問題精講のみ
化学にかける時間があまりない場合には化学入門問題精講だけで乗り切る手もあります。
しかし、この問題集は解説動画がないため、人によっては解説を読んでも問題の解き方が理解できない場合もあります。
その場合は、学校や塾の先生に解き方を聞くようにしましょう。
共通テスト化学(2023)で9割取るための勉強法は?<過去問演習>
ア 共通テスト化学のおすすめ勉強法【過去問演習】①(センター試験の過去問を解く)
→まずはセンター試験の問題を解こう
共通テストに比べるとセンター試験は問題の難易度が若干易しめです。
そのため、最初は赤本や黒本などを使ってセンター試験の過去問を解いていきましょう。(センター試験・共通テスト化学の解説動画もありますので、解説を読んでも分からない場合はぜひ動画を活用してください。)
そこである程度の点数が取れれば順調に勉強が進んでいるといえます。
一方であまり点数が取れない場合は、再度参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
二次試験と比べると共通テストの化学はどの分野からも満遍なく問題が出ます。
そのため、普段あまりやっていない単元は特に念入りに復習をするようにしましょう。
そして2020年までのセンター試験の過去問(本試験・追試験)を解き終えたら、仕上げに2021年・2022年の共通テストの問題を解くようにして下さい。
なお、赤本や黒本でセンター試験の過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
模試に向けて勉強を進めることで計画的に勉強をすることができます。
ですので、模試がある直前にある程度センター試験や共通テストの過去問を解き終わっている状態に仕上げるようにしましょう。
イ 共通テスト化学のおすすめ勉強法【過去問演習】②(予備校の予想問題集を解く)
→最初は東進、河合がおすすめ
次に各予備校が出している予想問題集を解いていきます。
各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②東進 難易度は本試験レベル。解説動画がついている。
③代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
④駿台 難易度は難しめ。
⑤Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
そのなかでおすすめは、河合塾と東進です。
まずはこの2冊の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
共通テストが始まってまだ日が浅いため、過去問があまりありません。
そのため、予想問題集を積極的に解くようにしましょう。