と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「【共通テスト】倫理(2024)の問題解説・平均点・おすすめ勉強法は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
教科別おすすめ勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理B | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 | ㉒情報Ⅰ |
共通テスト倫理(2023)の問題形式と難易度は?
【動画】共通テスト倫理の過去問分析(2023)とおすすめ勉強法は?
ア 共通テスト倫理(2023)の平均点、難易度や出題範囲は?
→昨年よりやや難しくなった
下の表は2023年の共通テスト倫理の問題傾向や難易度についてです。
難易度 | やや難化 |
出題分野 | (1)源流思想(24点) (2)日本思想(24点) (3)西洋近現代思想(24点) (4)青年期・現代社会(28点) |
平均点 | 59.03点↓ |
倫理は哲学者の考えなどについて学ぶ教科です。
そこで出てくる用語の内容がかなり難しい内容ですので、まずは用語の意味を理解するようにしましょう。
また、倫理は国語の読解問題のような問題も出てきます。
そのため、国語が得意な人でかつ短時間で社会の勉強を終わらせたい人は倫理を選択することをおすすめします。
イ 前年度2023年の共通テスト倫理の過去問題の分析や解説は?
→文章の内容をつかむのに時間がかかった
A 第1問 源流思想(24点)
第1問は源流思想に関する内容が問われました。
ここでは人物とキーワード(意味も)をおさえておく必要があります。
例えば、
・キーワード 小国寡民
・意味 自然に身を委ね、村落共同体のような小さな国家において素朴で質素な生活を守る
といったようにこれらをセットで覚えるようにしましょう。
B 第2問 日本思想(24点)
第2問は日本思想に関する内容が問われました。
やや細かい内容の問題が問われました。
まずは教科書などでよく出る人物の思想からおさえていくようにしましょう。
なお、2023年の試験で出た人物で言えば、親鸞・一遍・伊藤仁斎・西田幾多郎などが重要な人物となります。
C 第3問 西洋近現代思想(24点)
第3問は西洋近現代思想に関する内容が問われました。
ここも第2問(日本思想)と同じで、教科書などでよく出る人物の思想からおさえていくようにしましょう。
なお、2023年の試験で出た人物で言えば、アダム・スミス、ベンサム、カントなどが重要な人物となります。
また、問8の問題はP61、P65、さらにレポートの3つの文章を読んでそこから答えを出す問題で時間が非常にかかる問題でした。
このような問題に対応するためには、普段から素早く文章を読む練習をしましょう。
D 第4問 青年期・現代社会(28点)
第4問は青年期・現代社会に関する内容が問われました。
問1・2・5・8は知識問題ですが、やや細かい内容が問われました。(答えが絞りにくい)
一方、問3・6・7・9は資料問題で、文章やグラフを読み解く問題でした。
共通テスト倫理(2024)で9割取るための勉強法は?<高1・2編>
高1・2の間は、倫理の共通テスト対策は特にやる必要はありません。
多くの高校では、高1で現代社会を学び、高3で政治・経済か倫理を学びます。
そして、現代社会の内容の一部は倫理と重複しているため、現代社会の定期テスト勉強をしていれば、それがそのまま共通テスト倫理の対策にもつながります。
また、高1・2の時期の受験勉強は英語と数学(文系数学・理系数学)を中心に進めるようにしましょう。
それは、この2教科は範囲が広いため仕上がるのに時間がかかるからです。
そのため、倫理の共通テスト対策は高3になってから始めるようにしましょう。
共通テスト倫理(2024)で9割取るための勉強法は?<基礎固め>
ア 参考書を読み、今まで習った内容を思い出す
→倫理の内容が分かりやすくまとめられている参考書を読もう
高3の春からは倫理の共通テスト対策を始めていきます。
そして、倫理の基礎固めとして使う教材は、「蔭山の共通テスト倫理」です。
「蔭山の共通テスト倫理」は学研から出版している倫理の参考書で、共通テスト対策の基礎固めとして使える教材です。
そして、この本の使い方ですが、
②「別冊」の「キーワードスピードチェック」にある用語を覚える
③問題を解くときなど、わからない部分が出てきたときに再度読み返す
といった順番で進めるといいでしょう。
一般的な一問一答問題集は相当の数の用語が載っています。
そのため、それらの教材を共通テストのみの受験生が取り組むのは費用対効果が悪すぎます。
その一方で、「蔭山の共通テスト倫理」は覚えるべき用語の数が絞られているため、短期間で一問一答の暗記を終わらせることができます。
イ「大学入学共通テスト倫理集中講義」の問題を解く
→単元ごとに問題を解いていこう
「蔭山の共通テスト倫理」で基礎固めをしたら、ここからは問題演習に入っていきます。
力のある人や時間に余裕がない人はいきなり過去問でもいいですが、じっくりと勉強をしたい人は「大学入試共通テスト倫理集中講義」で問題演習をすることをおすすめします。
「大学入学共通テスト倫理集中講義」は、旺文社から出版している倫理の共通テスト対策問題集で、共通テストレベルの選択問題が豊富に載っている教材です。
この本は、コンパクトにまとめられている「まとめ」部分と、共通テストの問題形式(4択)の問題が分野ごとに並んでいるのが特徴です。
また、試行調査の問題を集めた「チャレンジテスト」も載っており、この本をマスターすることで共通テストで高得点が取ることができます。
そして、この問題集の解き方としては、
②問題を解く
③解説を読む(全ての選択肢の正誤判定ができるようにする)
④分からない内容は参考書や教科書に戻って復習をする
がおすすめです。
一度「蔭山の共通テスト倫理」で一問一答をやっていますが、違う問題集でもう一度一問一答の問題を解くと力がつきます。
ここで再度基礎固めをしてから問題演習に入るようにしましょう。
また、問題を解く際には各章の「まとめ」を先に読まないようにして下さい。
それは、最初に「まとめ」を読んでしまうと知識が直前に入った状態で問題を解くことになるため、定着度の確認ができません。
そのため、いきなり問題を解き、できなかった内容は、「まとめ」に戻って復習するようにしましょう。
そうすることで時間短縮にもつながります。
共通テスト倫理(2024)で9割取るための勉強法は?<過去問演習>
ウ センター試験の過去問を解く
→まずはセンター試験の問題を解こう
A どの問題集から始めるべきか?
共通テストに比べるとセンター試験は問題の難易度が若干易しめです。
そのため、最初は赤本や黒本などを使ってセンター試験の過去問を解いていきましょう。
そこである程度の点数が取れれば順調に勉強が進んでいるといえます。
一方であまり点数が取れない場合は、再度参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
そして2020年までのセンター試験の過去問(本試験・追試験)を解き終えたら、仕上げに2021~23年の共通テストの問題を解くようにして下さい。
B いつから過去問演習を始めるべきか?
なお、赤本や黒本でセンター試験の過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
模試に向けて勉強を進めることで計画的に勉強をすることができます。
ですので、模試がある直前にある程度センター試験や共通テストの過去問を解き終わっている状態に仕上げるようにしましょう。
エ 予備校の予想問題集を解く
→最初は河合塾の問題集がおすすめ
次に各予備校が出している予想問題集を解いていきます。
各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
③駿台 難易度は難しめ。
④Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
そのなかでおすすめは、河合塾の問題集です。
まずは河合塾の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
共通テストが始まってまだ日が浅いため、過去問があまりありません。
そのため、予想問題集を積極的に解くようにしましょう。
【まとめ】共通テスト倫理のおすすめ勉強法のポイントとアドバイス
今回の「【共通テスト】倫理(2024)の問題解説・平均点・おすすめ勉強法は?」についてのまとめです。
・共通テストの倫理は難化傾向にある
・まずは倫理の内容を理解し、かつ重要用語をしっかりと覚えるようにしよう
・センター試験の過去問をやってから共通テストの問題を解くと効果的
倫理は社会系科目の中では比較的短い時間で仕上げることができる科目です。
そのため、短期集中で一気に力をつけるようにしよう!