と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「共通テスト地理B(2024)の問題解説・平均点・おすすめ勉強法は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
教科別おすすめ勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理B | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 | ㉒情報Ⅰ |
共通テスト地理B(2023)の問題形式と難易度は?
【動画】共通テスト地理Bの過去問分析(2023)とおすすめ勉強法は?
ア 共通テスト地理B(2023)の平均点、難易度や出題範囲は?
→昨年並みの難易度
下の表は2023年の共通テスト地理Bの問題傾向や難易度についてです。
難易度 | 昨年並み |
出題分野 | (1)自然環境と自然災害(20点) (2)資源と産業(20点) (3)日本の人口や都市をめぐる諸問題(20点) (4)インドと中国(20点) (5)地域調査(利根川下流域) (20点) |
平均点 | 58.99点↓ |
このように地理Bは社会の中で範囲が狭く、割と点数が取りやすい科目です。
また、地理Bを選択する生徒は理系の人が多いですが、理系の人の場合、どうしても社会にかける時間が少なくなりがちです。
しかし、共通テストでは物理や化学と地理は同じ点数ですので、手を抜くことなく取り組むようにしましょう。
イ 前年度2023年の共通テスト地理Bの過去問題の分析や解説は?
→地図やグラフ、図を読み解く問題が多かった
A 第1問 自然環境と自然災害(20点)
第1問は系統地理の自然環境と気候に関する問題でした。
海流の向き、プレート、世界の気候などが出題されました。
この単元はただ用語を覚えるだけでなく、「なぜそうなるのか?」をしっかりと理解していないとできない問題です。
B 第2問 資源と産業(20点)
第2問は系統地理の農林水産業や資源に関する問題でした。
問4の問題がやや難しく、
「インドはヒンドゥー教→牛肉を食べない→牛肉の輸出量が少ない」と考えてしまうと間違えてしまいます。
インドは水牛の輸出量は多いので気を付けましょう。
C 第3問 日本の人口と都市(20点)
第3問は系統地理の現代世界の課題に関する問題でした。
人口の問題がメインであとは都市における諸問題が出題されました。
問6の問題は、
・インドはかつてイギリスの植民地であった
といったことを知っていればできた問題です。
D 第4問 インドと中国(20点)
第4問は地誌でインドと中国に関する問題でした。
インドと中国の気候や地形、産業などの特色が問われました。
問1の地形と問5の移民・輸出量に関する問題以外は取り組みやすかったでしょう。
E 第5問 地域調査<利根川下流域>(20点)
第5問は地域調査(利根川下流域)に関する問題でした。
この問題は地図や表・グラフなどに加え、文章もしっかりと読まないとできない問題がありました。
そのため、地図やグラフだけでは正解の選択肢がどれが分からない場合は、文章もしっかりと読むようにしましょう。
共通テスト地理B(2024)の対策はいつから始めるべきか?
ア 共通テスト地理B(2024)の対策はいつから始めるべきか?
→基礎固めが終わり次第、共通テストの過去問を解いていこう
「共通テスト地理Bの対策はいつから始めたらいいんだろうか?」
このように思っている人は多いでしょう。
結論としては基礎固めが終わり次第、過去問演習を始めるようにしてください。
また過去問演習を始めるタイミングとしては、マーク模試の直前からやるのがおすすめです。
一般的に全統共通テスト模試や進研大学入学共通テスト模試といった模試は、
②高3の5~6月
③高3の夏
④高3の秋(10~11月)
といった時期に行われます。
ですので、早い時期に基礎固めが終わっている人は高2の2月の模試の前に過去問を解き始めてもいいのです。
ただ、高3の11月以降から共通テストの過去問を解き始めると力試しができる模試を受けるチャンスがなくなってしまいますので、どんなに遅くても10月くらいまでには過去問演習ができるようにしましょう。
イ 共通テストで地理Bがある理系受験生の勉強法は?
→英語・数学・理科に力を入れすぎないようにしよう
共通テストで地理Bが受験科目としてある人は文系の人が多いですが、そのような人たちは一つ注意することがあります。
それは、地理Bの勉強を疎かにしないことです。
一般的に理系の受験生は英語や数学、理科に力を入れるあまり、国語や社会の勉強をあまりやらない傾向にあります。
人によっては共通テスト直前になって地理Bの勉強をし出す人がいます。
しかし、それでは高得点を取ることができません。
志望する大学や学部でも変わってきますが、数学や物理の点数と地理の点数は同じです。
そうなると、いくら数学や物理で90点近くとったとしても、地理Bで50点しか取れなかった場合、全体の点数は大きく下がってしまいます。
そうならないためにも英語や数学、理科の勉強と並行して、社会や国語の勉強をするようにしましょう。
共通テスト地理B(2024)で9割取るための勉強法は?<高1・2編>
高1・2の間は地理Bの共通テスト対策は特にやる必要はありません。
定期テストで結果を出すことができれば地理Bの基礎を固めることができますので、それがそのまま共通テスト地理Bの対策にもつながります。
また、高1・2の時期の受験勉強は英語と数学(文系数学・理系数学)を中心に進めるようにしましょう。
それは、この2教科は範囲が広いため仕上がるのに時間がかかるからです。
そのため、地理Bの共通テスト対策は高3になってから始めるようにしましょう。
共通テスト地理B(2024)で9割取るための勉強法は?<基礎固め>
ア 参考書を読み、今まで習った内容を思い出す
→地理Bの内容が分かりやすくまとめられている参考書
高3の春からは地理Bの共通テスト対策を始めていきます。
そして、地理Bの基礎固めとして使う教材は、「きめる!共通テスト地理」です。
「きめる!共通テスト地理」は学研から出版している地理Bの参考書で、共通テスト対策の基礎固めとして使える教材です。
そして、この本の使い方ですが、
②「別冊」の「重要キーワードチェック」にある用語を覚える
③問題を解くときなど、わからない部分が出てきたときに再度読み返す
といった順番で進めるといいでしょう。
地理Bを受験する生徒は理系の人が中心です。
そうなると社会にあまり勉強時間を割くことができないほとんどなはずです。
ただ、市販の一問一答集だと問題数が多く、これで全ての用語を覚えようとするとそれだけで時間がかなりかかってしまいます。
一方で、「きめる!共通テスト地理」別冊の「重要キーワードチェック」は全部で36ページしかなく、重要な語句だけが載っています。
そのため、短い時間で基礎固めを終わらせたい人は、こちらを使って用語を覚えていくといいでしょう。
イ「大学入学共通テスト地理B集中講義」の問題を解く
→単元ごとに問題を解いていこう
「きめる!共通テスト地理」で基礎固めをしたら、ここからは問題演習に入っていきます。
地理の場合はいきなり過去問から入ってしまうと、図や表の読み取り方が分からないためあまり点数を取ることができません。
そのため、過去問をやる前に共通テスト対策問題集をやっていくことをおすすめします。
そして、おすすめの教材が「大学入学共通テスト地理B集中講義」です。
「大学入学共通テスト地理B集中講義」は旺文社から出版している地理Bの共通テスト対策問題集で、共通テストレベルの問題が豊富に載っている教材です。
この本は、コンパクトにまとめられている「まとめ」部分と、共通テストの問題形式(4択)の問題が分野ごとに並んでいるのが特徴です。
そして、この本をマスターすることで共通テストで高得点が取ることができます。
そして、この問題集の解き方としては、
②問題を解く
③解説を読む(全ての選択肢の正誤判定ができるようにする)
④分からない内容は参考書や教科書に戻って復習をする
がおすすめです。
一度「きめる!共通テスト地理B」で一問一答をやっていますが、違う問題集でもう一度一問一答の問題を解くと力がつきます。
ここで再度基礎固めをしてから問題演習に入るようにしましょう。
また、問題を解く際には各章の「まとめ」を先に読まないようにして下さい。
それは、最初に「まとめ」を読んでしまうと知識が直前に入った状態で問題を解くことになるため、定着度の確認ができません。
そのため、いきなり問題を解き、できなかった内容は、「まとめ」に戻って復習するようにしましょう。
そうすることで時間短縮にもつながります。
共通テスト地理B(2024)で9割取るための勉強法は?<過去問演習>
ア センター試験の過去問を解く
→まずはセンター試験の問題を解こう
A どの問題集から始めるべきか?
共通テストに比べるとセンター試験は問題の難易度が若干易しめです。
そのため、最初は赤本や黒本などを使ってセンター試験の過去問を解いていきましょう。
そこである程度の点数が取れれば順調に勉強が進んでいるといえます。
一方であまり点数が取れない場合は、再度参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
そして2020年までのセンター試験の過去問(本試験・追試験)を解き終えたら、仕上げに2021~23年の共通テストの問題を解くようにして下さい。
また、実教出版の「大学入学共通テスト地理B重要問題集」は、センター試験や共通テストの問題が項目別に並んでいるため、時間に余裕のある人は赤本の前にこちらの問題集を先にやるといいでしょう。
B いつから過去問演習を始めるべきか?
なお、赤本や黒本でセンター試験の過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
模試に向けて勉強を進めることで計画的に勉強をすることができます。
ですので、模試がある直前にある程度センター試験や共通テストの過去問を解き終わっている状態に仕上げるようにしましょう。
エ 予備校の予想問題集を解く
→最初は東進、河合がおすすめ
次に各予備校が出している予想問題集を解いていきます。
各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②東進 難易度は本試験レベル。解説動画がついている。
③代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
④駿台 難易度は難しめ。
⑤Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
そのなかでおすすめは、河合塾と東進です。
河合塾のものは前年度の全統共通テスト模試(全5回)が載っており、全統共通テスト模試対策にもなります。
また東進のものはオリジナルの模試が3回分と過去問が2回分載っており、かつ動画では共通テスト地理Bの勉強法について詳しく説明がされています。
まずはこの2冊の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。(駿台の問題集はややレベルが上がります。)
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
共通テストが始まってまだ日が浅いため、過去問があまりありません。
そのため、予想問題集を積極的に解くようにしましょう。
【まとめ】共通テスト地理Bのおすすめ勉強法のポイントとアドバイス
今回の「共通テスト地理B(2024)の問題解説・平均点・おすすめ勉強法は?」についてのまとめです。
・共通テストの地理Bは難化傾向にある
・まずは地理Bの内容を理解し、かつ重要用語をしっかりと覚えるようにしよう
・センター試験の過去問をやってから共通テストの問題を解くと効果的
理系の人は地理の勉強が疎かになりがちです。
そのため、どの教科もバランスよく勉強するようにしましょう。