と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「共通テスト数学ⅠA(2024)の対策と勉強法、過去問題解説、おすすめ参考書と問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
共通テスト教科別勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理 | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 |
共通テスト数学ⅠA(2023)の過去問解説、平均点、難易度は?
【動画】共通テスト数学ⅠAの過去問分析(2023)とおすすめ勉強法は?
ア 共通テスト数学ⅠA(2023)の平均点、難易度や出題範囲は?
→2023年の共通テストは大幅に易しくなった
下の表は2023年の共通テスト数学ⅠAの問題傾向や難易度についてです。
難易度 | 昨年より大幅に易化 |
出題範囲 | 第1問(30点) 数と式・図形と計量 第2問(30点) 二次関数・データの分析 第3問(20点) 確率 第4問(20点) 整数の性質 第5問(20点) 図形の性質 *第3~5問から2題を選択 |
平均点 | 55.65点 |
2023年の共通テスト数学ⅠAの難易度は前年度に比べて大幅に易化しました。
それは前年の2022年の平均点が37.96点とあまりにも低かったため、難易度を調整したからです。
今後は平均点が50点をベースに、45~55点くらいの幅で落ち着きそうです。
また、今回の問題傾向としては、
・誘導問題があり、前の問題の解き方がヒントになっていることが多い
・普段からグラフや図形をしっかりと描かないと解けない問題があった
といった感じでした。
そのため、2024年以降に共通テストを受験をされる方はそのあたりを意識して勉強するようにしましょう。
イ 前年度2023年の共通テスト数学ⅠAの過去問題の分析や解説は?
→二次関数、図形の性質はやや難しかった
【動画】共通テスト数学ⅠA解説動画
A 第1問(数と式、図形と計量・計30点)
①数と式(やや易)
絶対値を外す問題です。オ~クはア~エの解き方をヒントに解くようにしましょう。
また、ケ・コは①ー②から求めることができます。
②図形と計量(標準~やや難)
(1)
(ⅰ)サはまず正弦定理によって求めることができます。
(ⅱ)⊿ABCの面積が最大になるには、CDが点Oを通るように引きます。
(2) 三角錐TPQRの体積が最大になるには、点Tが球Sの中心を通るように引きます。前の問題の解き方がヒントになります。
【時間配分】大問1で20分
B 第2問(データの分析、二次関数・計30点)
①データの分析(やや易)
(1) 四分位数に関する基本的な内容です。
(2) 箱ひげ図及び分散の公式に関する内容です。
(3) 相関係数を求める問題です。
②二次関数(標準~やや難)
(1) 「仮定」の内容が理解できないとなかなか難しい内容です。また、イラストも実はヒントになっています。
(2) 計算がやや複雑ですが、やることはそこまで難しくはありません。
【時間配分】大問2で20分
*大問1・2は文章量が多い問題が多いため、若干多めの解答時間としました。
C 第3問(確率・20点)
第3問は確率の問題で、難易度はやや易~標準レベルです。
(1)~(4)までは典型問題ですので確実に正解したいです。
(5)は構想及び問題文の意図が分かるかどうかが問われました。
また(6)は(5)の解き方をヒントに解く問題です。
【時間配分】12分
D 第4問(整数の性質・20点)
第4問は整数の性質の問題で、難易度はやや易~標準レベルです。
見慣れない問題ですが、問われている内容は最小公倍数と最大公約数の内容です。
ただ、このタイプの問題は共通テストの過去問や予想問題集で解き慣れていないとなかなかできない問題ですので、直前期はできるだけ多くの問題を解くようにしましょう。
【時間配分】12分
E 第5問(図形の性質・20点)
第5問は図形の性質の問題で、難易度は標準~やや難レベルです。
日ごろから図形やグラフを描く習慣がないと、このタイプの問題はなかなか解くことができません。
特に共通テストでは図がない場合もありますので、問題文からグラフや図形を描けるように練習しましょう。
なお、この問題では円に内接する四角形で向かい合う角の和が180度という性質を知っているかどうかが問われました。
【時間配分】12分
また、共通テスト数学ⅠAでは、第3・4・5問が選択問題で3問の中から2題選ぶようになっています。
おすすめなのは「確率(第3問)」+「整数の性質(第4問)か図形の性質(第5問)」です。
確率はある程度過去問をやっていけば安定した成績を取ることができます。
また、整数か図形かはみなさんの相性で選択するようにしましょう。
ただ、年によって難易度に差があることがあるので、最初からどちらか一方に絞るのではなく両方の単元の勉強をやるようにしてください。
共通テスト数学ⅠAで時間が足りない、苦手になる原因は?
ア 共通テスト数学ⅠAで点数が伸びない原因①(典型問題が解けていない)
→白チャートなどの易しめのレベルの参考書の内容をマスターしよう
共通テスト数学ⅠAで点数が伸びない原因の一つ目は、典型問題が解けていないからです。
共通テストの問題の中には基本的な知識があれば解ける問題もあります。
ただ、そのような問題ができない人は、一度共通テスト対策を辞めて基本的な問題ができるようにすることを優先してください。
それは基本的な問題が解けない限りはいつまでたっても点数は伸びませんし、そもそも過去問などの解説を読んでも理解できない可能性が出てくるからです。
そのため、教科書レベルの基本的な問題を完璧にできるようすることを先にやるようにしてください。
そして、おすすめの基本レベルの問題の解法暗記をするうえでおすすめの参考書は「白チャート」です。
私が白チャートをおすすめする理由は、
・黄チャートや青チャートでは省略されている(問題数が少ない)易しめの問題が充実している
・途中式などが詳しく書かれているため分かりやすい
といったことがあるからです。
まずは白チャートの各単元の導入部分をよく読み、その後は基本例題を完璧にできるようにしましょう。
なお、EXERCISEまではやる必要はありません。
イ 共通テスト数学ⅠAで点数が伸びない原因②(読解力がない・計算が遅い)
→共通テストの過去問や模試、予想問題集を数多く解こう
共通テスト数学ⅠAで点数が伸びない原因の二つ目は、読解力がない、計算が遅いからです。
以前のセンター試験と比べると共通テストの数学は計算量は少なくなりましたが、その分問題文が長くなっています。
そのため、短い時間で「この問題は何について問われているのか?」を理解する必要があります。
そして、素早く問題文の内容を理解するためにやるべきことは、共通テストの問題に慣れることです。
共通テストの問題は、
・全統マーク模試や進研マーク模試などの模試
・各予備校が出している共通テスト予想問題集
などで対策することができます。
これらの問題を解くことで共通テストの問題形式に慣れることができ、だんだんと短い時間でとけるはずです。
そのため、基本問題ができるようになったらできるだけ多くの過去問を解くようにしましょう。
また、計算は必ず途中式を書くようにしてください。
そうでないと計算ミスが出てしまいます。
普段から計算式を書く習慣をつけて問題を解くようにしましょう。
共通テスト数学ⅠA(2024)の対策はいつから始めるべきか?
ア 共通テスト数学ⅠA(2024)の対策はいつから始めるべきか?
→基礎固めが終わり次第、共通テストの過去問を解いていこう
「共通テスト数学ⅠAの対策はいつから始めたらいいんだろうか?」
このように思っている人は多いでしょう。
結論としては基礎固めが終わり次第、過去問演習を始めるようにしてください。
また過去問演習を始めるタイミングとしては、マーク模試の直前からやるのがおすすめです。
一般的に全統マーク模試や進研マーク模試といった模試は、
②高3の5~6月
③高3の夏
④高3の秋(10~11月)
といった時期に行われます。
ですので、早い時期に基礎固めが終わっている人は高2の2月の模試の前に過去問を解き始めてもいいのです。
ただ、高3の11月以降から共通テストの過去問を解き始めると力試しができる模試を受けるチャンスがなくなってしまいますので、どんなに遅くても10月くらいまでには過去問演習ができるようにしましょう。
イ 共通テストのみ数学がある文系受験生の勉強法は?
→英語・国語・社会に力を入れすぎないようにしよう
共通テストのみ数学が受験科目としてある人は文系の人が多いですが、そのような人たちは一つ注意することがあります。
それは、数学の勉強を疎かにしないことです。
文系の受験生は英語や国語、社会に力を入れるあまり、数学や理科の勉強をあまりやらない傾向にあります。
範囲が狭く、少ない時間でも比較的安定した成績が残しやすい理科基礎に比べると、数学はある程度勉強しないと高得点を取ることができません。
また、基礎知識がないまま、共通テスト直前にいきなり過去問演習をやっても問題が解けない、解説を読んでも分からない、そもそも点数が伸びないということになりかねません。
そうならないためにも、数学もある程度の時間をかけて対策をし、結果が出せるようにしましょう。
また、志望する大学によっては、数学がどちらか1科目でいい場合もあります。
そのため、「数学ⅠAと数学ⅡBではどちらを勉強したらいいか?」と思う人もいるでしょう。
今までコツコツと数学の勉強してきた人は「数学ⅡB」の方が高得点を取りやすいです。
それは、
・数学ⅠAよりも数学ⅡBの方が平均点が高い
といったことがあるからです。
ただ、数学ⅡBはⅠAの内容が分かっていないとできないため、数学が苦手な人はⅠAで受験した方がいいかもしれません。
共通テスト数学ⅠA(2024)で9割取るための勉強法は?<高1・2編>
高1・2の間は、まず定期テストの勉強に力を入れるようにしましょう。
学校で使っている4STEP・クリアー・3TRIALなどの教材の内容を、テストがあるたびごとに完璧にしていけば基本的な力はついていきます。
また、高1・2の時期の受験勉強は英語と数学(文系数学・理系数学)を中心に進めるようにしましょう。
それは、この2教科は範囲が広いため仕上がるのに時間がかかるからです。
数学の場合は、チャート式などの参考書を使って、例題の解法暗記を行うようにしましょう。(EXERCISRまでやろうとすると時間がかかりすぎてしまうため例題のみでOKです。)
なお、ⅠAⅡBまでの解法暗記を高2が終わるまでに一通り終えておくと、その後の受験勉強がラクになってきます。(チャート式を使った勉強方法は下で紹介していきます。)
そして、高1・高2の時期には、
といった模試もありますので、そこに向けてしっかりと対策をするようにしましょう。
高1・2の時期に数学の基礎固めをある程度完成しておくと高3になってから他の教科に時間が回すことができますので、圧倒的に有利になってきます。(特に旧帝大・医学部志望の人は英語・数学は高2までに仕上げるようにしましょう。)
共通テスト数学ⅠA(2024)で9割取るための勉強法は?<基礎固め編>
ア 共通テスト数学ⅠAのおすすめ勉強法①(どのチャート式を使ったらいいか?)
→黄チャートがおすすめ
共通テストの数学が点数が取れるようにするためにまずやるべきことは、チャート式などの参考書を使って解法暗記をすることです。
チャート式は難易度ごとに背表紙の色が違いますが、一つの目安としては、
文系 | 理系 | |
白チャート | 共通テストのみ | |
黄チャート | 地方国公立大(数学を受験で使う場合) | 地方国公立大・MARCH・関関同立 |
青チャート | 旧帝大 | 旧帝大・医学部志望 |
となっています。
そして基本的には黄チャートがおすすめです。
ただし、学校でチャート式のような参考書を使っている場合はそれを使っていけばOKです。
ですが、難しすぎて内容が分からない場合は参考書の一つレベルを下げて取り組むといいでしょう。(特にフォーカスゴールドは結構難しいので要注意)
また、新課程版の黄チャートや青チャートでは、全ての例題に対する解説が動画授業で見られるようになったため、より理解しやすくなったといえます。
ただし、教科書の基礎の基礎レベルの問題は載っていないため、数学が本当に苦手な人は「黄チャート」より易しいレベルの問題が載っている「白チャート」も買うといいでしょう。
白チャートは公式の証明や用語の説明などが分かりやすく書かれているため、数学を根本的から理解したい人には特におすすめです。
イ 共通テスト数学ⅠAのおすすめ勉強法②(チャート式の例題の解法暗記)
→典型問題がパッと解けるようになるまで繰り返し復習しよう
高校の数学は量が多いため、早い時期から対策をしないと共通テストには間に合いません。
そのため数学の受験勉強はぜひ高1から始めるようにしましょう。
そして、学習のペースとしては、
文系 | 理系 | |
高2の終わりまで | ⅠAⅡBまでの解法暗記 | ⅠAⅡBまでの解法暗記 + Ⅲの定期テスト勉強 |
高3の1学期 | 苦手な単元の復習 | 苦手な単元の復習 + Ⅲの定期テスト勉強 |
がおすすめです。
まずは高2が終わるまでにⅠAⅡBを一通り終わらせ、高3になってからは苦手な単元や点数を伸ばしたい単元を重点的に復習をしていくといいでしょう。
また、1日5~10問ペースで解いていきましょう。(土日は10~20問できるとベスト。)
最初解いてできなかった問題は、解き方を理解し後日解き直すようにしましょう。
ただ、問題を解く際には、紙などで隠して下の解答解説が見ないようにして解くようにしましょう。
全ての問題をやろうとすると時間がなくなる可能性もあるため、最初は「例題」のみを解いていけば十分です。
最終的には問題を見た瞬間に解き方が分かるレベルまでに引き上げてください。(もちろん公式の暗記や用語の理解もやるようにしましょう。)
共通テスト数学ⅠA(2024)で9割取るための勉強法は?<問題演習期>
ウ 共通テスト数学ⅠAのおすすめ勉強法③(共通テスト対策問題集を解く)
→チャートで習った内容が定着できているかをこの問題集で確認しよう
チャート式などの参考書の内容をマスターしたらここからは共通テスト対策をやっていきます。
なお、時間のある夏休みに一度共通テスト対策をやっておくと、その後の共通テスト模試で安定した点数が取れるようになるため、ここでしっかりと勉強をするようにして下さい。
そして最初に取り組むべき問題集は「チャート式大学入試共通テスト対策数学ⅠAⅡB」です。(通称「緑チャート」)
問題レベルは共通テストの易しめの問題が揃っている印象です。
黄チャート(白チャート)で今まで習った内容を復習した後は、この本で共通テストによく出る問題を重点的に解いていきます。
1冊にまとまっている分、載っている問題数も少なめですが、短時間で数学ⅠAⅡBの復習を終えることができます。
ただこの本だけでは全ての内容をカバーできていませんので、必ず先に白チャートや黄チャートなどの網羅型参考書を仕上げるようにしてください。(数学に時間をかけたくない人や入試直前まで時間がない人はこの緑チャートから始めてもOKです。)
また、学習ペースは1日5~10問ペースです。(土日は10~20問できるとベスト。)
最初解いてできなかった問題は、解き方を理解し後日解き直すようにしましょう。
ただ、問題を解く際には、紙などで隠して下の解答解説が見ないようにして解くようにしましょう。
共通テストを意識して時間を計って解くことをおすすめします。
この本が終わったらセンター試験や共通テストの過去問などをどんどん解いていきましょう。
共通テスト数学ⅠA(2024)で9割取るためのおすすめ参考書・問題集は?<直前期>
エ 共通テスト数学ⅠAのおすすめ勉強法④(センター試験の過去問を解く)
→まずはセンター試験の問題を解こう
A どの問題集から始めるべきか?
共通テストに比べるとセンター試験は問題の難易度が若干易しめです。(ただし計算量はセンターの方が多い)
そのため、最初は赤本や黒本などを使ってセンター試験の過去問を解いていきましょう。(センター試験・共通テスト数学の解説動画もありますので、解説を読んでも分からない場合はぜひ動画を活用してください。)
そこである程度の点数が取れれば順調に勉強が進んでいるといえます。
一方であまり点数が取れない場合は、再度参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
二次試験と比べると共通テストの数学はどの分野からも満遍なく問題が出ます。
そのため、普段あまりやっていない単元(データの分析など)は特に念入りに復習をするようにしましょう。
そして2020年までのセンター試験の過去問(本試験・追試験)を解き終えたら、仕上げに2021~2023年の共通テストの問題を解くようにして下さい。
B いつから過去問演習を始めるべきか?
赤本や黒本を使ってセンター試験の過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
模試に向けて勉強を進めることで計画的に勉強をすることができます。
ですので、模試がある直前にある程度センター試験や共通テストの過去問を解き終わっている状態に仕上げるようにしましょう。
なお、理系の人はプラチカや一対一対応の演習といった難しい問題集を使って二次対策をメインでやっていると思います。
ただ、そもそも共通テストでしっかりと点数が取れないと志望校に受験ができなくなってしまう可能性もありますので、早い時期に一度共通テスト対策をやることをおすすめします。
C 共通テスト数学ⅠAのおすすめの過去問の解き方は?
共通テスト数学ⅠAの過去問を解くにあたっていくつかおすすめの解き方があります。
①まずは時間無制限で解く
共通テストⅠAの解答時間は70分ですが、最初からこの時間で解ききれる人は少ないです。
そのため最初は時間無制限で解くようにしましょう。
そして、仮に解答時間が大幅にかかってしまっとときは、どうすれば短い時間で解けるようになるのかを分析し、徐々に70分以内で解ききれるようにして下さい。
②単元ごとに解く
苦手な単元がある場合は、その単元を集中的に解くことをおすすめします。
例えば、確率が苦手な場合は、
・2022年の共通テスト第3問の「確率」
・2023年の共通テスト第3問の「確率」
といったように解いていくことで、問題のパターンや解き方の流れが分かってくるはずです。
③計算の途中式やグラフや図は必ず描く
数学が苦手な人は計算式を書かなかったり、グラフや図を書かずに考えていたりする傾向にあります。
ですので、今そうやって問題を解いている人は必ず、途中式を書く、グラフや図を描く習慣をつけるようにしてください。
共通テストでは図やグラフが問題に描いていない場合が多いため、どのようなグラフ(図)になるかは自分で考えないといけません。
そのため、普段からグラフや図を描いて考えるようにしないと入試本番で苦戦してしまうので気を付けてください。
D 共通テスト数学の過去問を解いたら必ず復習をしよう
共通テストの過去問を解いた後に丸付けをして終わりという状態になっていませんか?
そのやり方では成績を伸ばすことができません。
大事なのは復習です。
例えば過去問を解いて「二次関数」の単元ができなかったとすると、二次関数の復習をしない限りいつまでたってもできるようにはなりません。
問題を解いた後に解説を読むことはもちろんですが、時にはチャート式などの参考書に戻って復習をすることも大事です。
過去問を解く意味は「自分の弱点分野を把握する」ことです。
ですので、過去問を解いた後は必ず復習をするようにしましょう。
オ 共通テスト数学ⅠAのおすすめ勉強法⑤(予備校の予想問題集を解く)
→最初は東進、河合がおすすめ
最後に各予備校が出している予想問題集を解いていきます。
各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②東進 難易度は本試験レベル。解説動画がついている。
③代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
④駿台 難易度は難しめ。
⑤Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
そのなかでおすすめは、河合塾と東進が出版している問題集です。
河合塾のものは前年度の全統共通テスト模試(全5回)が載っており、全統共通テスト模試対策にもなります。
また東進のものはオリジナルの模試が3回分と過去問が2回分載っており、かつ動画では共通テスト数学の勉強法について詳しく説明がされています。
まずはこの2冊の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。(駿台の問題集はややレベルが上がります。)
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
共通テストが始まってまだ日が浅いため、過去問があまりありません。
そのため、予想問題集を積極的に解くようにしましょう。
また、この時期の問題演習に気を付けるべきことは以下の通りです。
①徐々に解答時間を短くする
70分の解答時間内に解ききれるようになったら、少しずつ解答時間を短くすることをおすすめします。
みなさんは普段は気軽に問題を解いていますが、共通テスト本番では緊張したりプレッシャーを感じたりする中で試験を受けることになります。
そのような状況でも力が発揮できるようになるためにも、普段の演習から負荷をかけて解くようにしましょう。
②問題を解くときは必ずマークシートにマークするようにする
過去問や予想問題集を解くときは必ずマークシートにマークするようにしてください。
それは塗りつぶす時間を踏まえた上で解かないと入試本番では時間が足りなくなってしまうからです。
また、普段からマークを塗りつぶすことをやっておくことで、入試本番でマークミスなどを防ぐことができます。
③捨て問題を見極める練習をする
共通テストでは易しい問題と難しい問題が混ざっています。
そのため難しい問題に時間をかけすぎてしまうと最後までいかずに思ったような点数が取れないことになりかねません。
そうならないためにも、過去問演習をするときには難しい問題が出てきたときの対応に慣れるようにしましょう。
それをすることでできる問題から解くことができるようになります。
④共通テスト2週間前からは復習をメインにする
共通テスト2週間前くらいからは復習をメインに行うようにしましょう。
この時期から新しい問題を解いても効果が薄いです。
それよりも今まで解いてきた過去問や模試の復習や苦手な単元の復習をメインに行い力をつけるようにして下さい。