と思っている高校生・浪人生のみなさん!
今回は「共通テスト数学で時間が足りない、時間配分や解き方のコツは?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
共通テスト教科別勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理 | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 |
共通テスト数学で時間が足りない原因は?
【動画】共通テスト数学で時間が足りない!?おすすめの時間配分と解き方は?
ア 共通テスト数学ⅠA・ⅡBで時間が足りない原因は?
→計算力がない、基本問題の解き方を知らない場合が多い
共通テストの数学で時間が足りずに最後まで解ききれない人がいます。
最初に数学で時間が足りなくなる原因から見ていきましょう。
A 計算が遅い
共通テスト数学で時間が足りない場合、まず考えられるのが「計算が遅い」場合です。
センター試験に比べると、共通テストの数学は計算量は減りました。
とはいえ、計算が遅いとそれだけ問題を解くのに時間がかかってしまいます。
計算が遅いと感じている人は、計算用の問題集などを解いて計算力を上げるようにしましょう。
B 基本問題の解き方が瞬時に出ない
共通テスト数学の問題は基本問題の組み合わせで出ます。
そのため、教科書に載っているような典型問題の解き方が瞬時に出ないと、そこで余分に考えてしまうことになり時間がかかってしまいます。
そうならないためにも、「白チャート」や「黄チャート」に出てくる問題は問題を見ただけでどうやって解けばいいかが思いつくようにしていきましょう。
C 誘導に乗れていない
共通テストの数学は問題が誘導形式になっています。
誘導形式とは(1)や(2)の問題を順に解くことで、(3)の解き方が分かるという問題形式です。
この誘導問題ができるようになるには、やはり数多くの過去問や予想問題集を解くことです。
センター試験や共通テストの問題を数多く解いて、どうやって解けばいいのかをつかむようにしましょう。
また、問題を解くときには「なぜこの式になるのか?」といったことを理解しながら解くようにしましょう。
共通テスト数学ⅠA・ⅡBのおすすめの時間配分は?
ア 共通テスト数学ⅠA・ⅡBのおすすめの時間配分は?
→数学Ⅰおよび微分・積分の単元は時間にゆとりをもって取り組もう
A 数学ⅠAのおすすめ時間配分
数学ⅠA(解答時間は70分)は
第2問(二次関数・データの分析) 20分
第3問(確率) 12分
第4問(整数の性質) 12分
第5問(図形の性質) 12分
*第3問~第5問は3問中2問選択
がベースとなります。
なお、大問1と2は文章量が多く、問題文の意図を理解するのに時間がかかるため、時間に余裕を持たせています。
B 数学ⅡBのおすすめ時間配分
数学ⅡB(解答時間は60分)は、
第2問(微分・積分) 15分
第3問(確率分布) 12分
第4問(数列) 15分
第5問(ベクトル) 12分
*第3問~第5問は3問中2問選択
がベースとなります。
なお、大問2(微分・積分)は計算量が多く、計算の処理に時間がかかるため時間に余裕を持たせています。
また、大問4(数列)は問題の性質上設定時間を多めにしてあります。(文章を読んで数式にするときなどに時間がかかるため。)
これを元に得意不得意の単元があれば、時間を調節していきましょう。
例えば、数学ⅡBで、微積が得意で数列が苦手だったとします。
その場合は、第2問の微積を15分→13分にし、第4問の数列を15分→17分にするといった感じです。
共通テストの英語・数学・国語は時間制限が厳しいですので、このように解く順番や時間配分を決めて取り組むようにしましょう。
共通テスト数学ⅠA・ⅡBの問題を解くおすすめの順番は?
ア 共通テスト数学ⅠA・ⅡBの解く順番のおすすめは?
→順番通り解くのがセオリー
受験生の中には「得意な単元から解いた方がいいですか?」と思う人がいるかもしれません。
ただ、私自身としては、「大問1から順番通り解いたほうがいい」という意見です。
その理由としては、
②途中から解いた場合、マークのずれが起こることがある
③難しい問題から解くと思った以上に時間がかかってしまうこともある
といったことがあります。
ですので、まずは順番通りに解いてみて、それで解けない問題が出てきたら、一旦飛ばして次の問題を解いていくようにしましょう。
そして、飛ばした問題のマークミスを防ぐためにとりあえずその問題は適当にマークをしておくと、マークのずれを防ぐことができます。(後で再度解き直せるように、問題文に丸をつけるなどしておきましょう。)
模試や過去問などでいろいろな順番で試してみて、最終的に時間内に解き切れる順番で解くようにしましょう。
ただ、一つ言えるのは、共通テスト本番で急に解く順番を変えてはいけないということです。
慣れないことを本番でやってしまうと、時間配分が狂ったり、焦ってしまったりということが出てきてしまいます。
ですので、普段の練習と同じ順番で共通テスト本番でも解くようにしましょう。
ウ 選択問題はどの問題を解くべきか?
→どの問題も解けるようにするのがベスト
共通テストの数学では選択問題があります。
数学ⅠAでは、確率・整数の性質・図形の性質から2題を、数学ⅡBでは、確率分布・数列・ベクトルから2題を選ぶことになっています。
A 数学ⅠAの選択問題はどれがいい?
数学ⅠAの問題は確率・整数の性質・図形の性質のうち2つを選びます。
その中でどの単元を選択すればいいのでしょうか?
正解は「どの単元も選べるようにしっかりと勉強すること」です。
その理由としては、単元ごとの難易度が年によって変わってくるからです。
確率が難しい年もあれば、整数の性質が難しいときもあります。
ですので、3つの単元が満遍なくできれば、入試本番でパッと見て「これとこれでいこう」という選択ができるようになります。
ただ、あえてどれを選択すればいいかと言えば、私なら「確率+整数の性質」を選びます。(理由は、「図形の性質」は問題文から図形を自分で書けないと解きにくいため、数学の苦手な人は手が止まってしまう可能性が高いからです。)
B 数学ⅡBの選択問題はどれがいい?
数学ⅡBの問題は数列・ベクトル・確率分布のうち2つを選びますが、多くの人は数列とベクトルの組み合わせを選ぶことでしょう。
しかし、個人的には確率分布をおすすめします。
その理由は、
・毎年ほぼ決まったパターンでしか出ない
・数列やベクトルに比べると圧倒的に易しい
といったことがあるからです。
ただし、ほとんどの学校で確率分布の授業がないこと、確率分布について詳しく説明している参考書が少ないこと、導入部分が理解しにくいことがあるため、少し勉強してみてどうしても分からない場合は、確率分布を選ぶことを諦めた方がいいでしょう。(なお、使う参考書は白チャートでOKです。)