と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「共通テスト世界史B(2023)の勉強法と独学におすすめの参考書や問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
共通テスト教科別勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理 | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 |
共通テスト世界史B(2023)の問題形式と難易度は?
ア 共通テスト世界史の問題傾向や平均点は?
→太字レベルの用語が中心に問われる
下の表は2022年度の共通テスト世界史Bの問題傾向についてです。
難易度 | 昨年並み |
特徴 | 正文選択問題の増加(10→19題) |
出題分野 | (1)世界史上の学者や知識人(27点) (2)ある出来事の当事者の発言や観察者による記録(15点) (3)世界史上の人々の交流や社会の変化(24点) (4)歴史評価の多様性(17点) (5)世界史上の墓や廟(17点) |
平均点 | 65.83点 |
2022年の共通テストは全体的に平均点が下がる傾向にありましたが、世界史Bは逆に平均点が上がりました。
世界史Bは日本史Bよりも範囲が広い分、問われている内容は基本的な用語が中心です。
そのため、基本的なレベルの用語を確実に覚えていく勉強をするようにしましょう。
イ 共通テスト世界史で高得点を取るには?
→太字レベルの用語の内容を完璧に理解しよう
共通テスト世界史で高得点を取るためには、教科書の太字レベルの用語を完璧に覚えることが必要になります。(早慶で出るような難易度の高い用語の暗記は不要です。)
多くの人は一問一答集を使って用語を覚えていきますが、それでは共通テストでは高得点を取ることができないからです。
用語を覚えることはもちろんですが、用語の意味やいつの時代のものか、どこの国(地域)のものかまでしっかりと理解する必要があります。
例えば、2022年の本試験では、
という選択肢がありました。(この選択肢は×です。)
山川の教科書を見ると「アラスカ」は太字になっているため重要語句です。
しかし、そこだけ覚えていてもこの選択肢が合っているかどうかは判別できません。
この場合、「ソ連はアメリカ合衆国にアラスカを売却した」というように用語の周辺の内容を理解しないと正解できないのです。
他にも2022年の本試験には、
・ガザン=ハンが黄帽派に改宗した(正解は「イスラム教」)
といったように、用語の周辺の内容を問う問題が多く出ました。
そのため、難しい用語の意味を覚えるのではなく、基礎レベルの用語の意味をよく理解するようにしましょう。
一問一答の暗記は早めに終わらせ、センター試験や共通テストの過去問などをできるだけ多く解くことをおすすめします。
共通テスト世界史B(2023)で9割取るための勉強法は?<高1・2編>
高1・2の間は、世界史Bの共通テスト対策は特にやる必要はありません。
ですが、学校の定期テストの勉強はしっかりとやるようにしましょう。(授業で小テストがある場合は、そちらの勉強もしっかりとやるようにして下さい。)
それは、定期テストで結果を出すことができれば世界史Bの基礎を固めることができ、それがそのまま共通テスト世界史Bの対策にもつながるからです。
また、高1・2の時期の受験勉強は英語と数学(文系数学・理系数学)を中心に進めるようにしましょう。
それは、この2教科は範囲が広いため仕上がるのに時間がかかるからです。
そのため、世界史Bの共通テスト対策は高3になってから始めるようにしましょう。
共通テスト世界史B(2023)で9割取るための勉強法は?<基礎固め>
ア 共通テスト世界史Bの基礎固めの勉強法①(歴史の流れをつかむ)
→歴史の流れをつかむことから始めよう
共通テスト世界史Bの基礎固めの勉強法の一つ目は、「歴史の流れをつかむ」ことです。
世界史の勉強のメインは一問一答の用語暗記ですが、その暗記をスムーズに進めるには、歴史の流れをつかむことが大切になってきます。
そのため、用語暗記をする前に教科書や参考書を読んで、その時代の流れを確認するようにしましょう。
歴史の流れをつかむためのおすすめ参考書は大きく3種類あります。
②細かい内容まで載っている参考書 「共通テスト世界史Bの点数が面白いほどとれる本」や「詳説世界史B(山川の教科書)」
③地域別の歴史の流れをつかむ参考書 「タテから見る世界史」
まずは上の①の「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」を読み、サッと世界史全体の流れを掴みます。(ここでは覚えようとせず、あくまで流れをつかむ程度で十分です。)
次に「共通テスト世界史Bの点数が面白いほどとれる本」や「詳説世界史B」でもう少し細かい流れをおさえていきます。
また、「イギリスの歴史の流れを知りたい」「アフリカの歴史の流れをおさえたい」というように地域別の歴史を整理したい場合は、「タテから見る世界史」を見ていくといいでしょう。
イ 共通テスト世界史Bの基礎固めの勉強法②(重要用語の暗記)
→最初に太字レベルの用語の暗記から始めよう
共通テスト世界史Bの基礎固めの勉強法の二つ目は、「太字レベルの用語の暗記」です。
世界史Bの勉強のメインは一問一答集を使った用語の暗記です。
しかし、最初からあまりにも細かい(難しすぎる)用語まで覚えようとすると、時間がいくらあっても足りません。
そのため、最初は教科書の太字レベルの用語から覚えるようにしてください。
なお、おすすめの問題集としては、
などがあります。
この中で使いやすいもので用語を覚えていくといいでしょう。(ただし、山川世界史一問一答や世界史B一問一答完全版の場合は、最重要語だけをまずは覚えれば十分です。)
ウ 共通テスト世界史Bの基礎固めの勉強法③(基本的な問題集を解く)
→問題演習を通じて用語の定着度を高める
共通テスト世界史Bの基礎固めの勉強法の三つ目は、「基本的な問題集を解く」ことです。
共通テストでは早慶上智のような細かい内容は出ません。
教科書の太字の用語をしっかりと覚えていけば高得点が取れるようになっています。
ですが、一問一答の暗記だけではなかなかできるようにはなりません。
そのため、「はじめる世界史」のような易しめの問題集を一冊やることをおすすめします。
「はじめる世界史」は各テーマのはじめに要点部分があります。
ですので、まずはそこに出てくる重要語句を暗記し、そこから問題に取り組むようにしましょう。
問題に出てくる用語は教科書の太字レベルのものが中心ですので取り組みやすいはずです。
夏休み中にこの問題集を完璧にすることを目標にしてください。
エ 共通テスト世界史Bの基礎固めの勉強法④(歴史年号を暗記する)
→年号を暗記することで並び替え問題に強くなる
共通テスト世界史Bの基礎固めの勉強法の四つ目は、「歴史年号を暗記する」ことです。
共通テストでは並び替え問題が多く出ます。
そのため、出来事が起きた順番を知るには、やはり年号を暗記することが必要になってきます。
そして、歴史年号をするにあたっておすすめの参考書が、「元祖世界史の年代暗記法」です。
この本は、特に覚えるべき年号が3段階表示(★★<超重要>、★<重要>、なし<普通>)されており、また年号が覚えやすくなるために語呂合わせがついています。
そのため、まずは★★の出来事の年号から覚え、それをマスターしたら★も覚えるようにしましょう。
なお、用語を完璧に覚えてから年号暗記をしないと効果が半減しますので、必ず一問一答の暗記を先にやるようにしましょう。
共通テスト世界史B(2023)で9割取るための勉強法は?<過去問演習>
ア 共通テスト世界史Bの勉強法①(共通テスト対策問題集を解く)
→共通テストの問題形式に慣れよう
共通テストと私大、国公立二次試験では世界史の問題傾向はまるで異なります。
私大は用語の穴埋め問題が中心で、国公立二次は記述問題や論述問題が中心です。
また、大学によっては出題される時代やテーマが偏っていることもあるでしょう。
一方で共通テストは、複数の史料を見比べる問題が出る、政治史だけでなく文化史・外交史・経済史など様々なテーマが出る、原始から近現代までどの時代も満遍なく出るといった特徴があります。
そのため、共通テストで高得点を取るには、共通テスト対策をしっかりとやることが大切になってきます。
そして、共通テスト世界史Bの対策問題集としておすすめなのが、「2023大学入学共通テスト世界史B重要問題集」です。
「2023大学入学共通テスト世界史B重要問題集」は、実教出版から出版している世界史Bの問題集で、センター試験や共通テストに出た問題を時代別に並び替えた問題集です。
この問題集は、時代ごとに問題が載っているため、
・苦手な時代や地域の問題を集中的に解きたい
といった使い方ができる問題集です。
また、この本の使い方は、
②解説を読む(全ての選択肢の正誤判定ができるようにする)
③知識があいまいな内容は教科書や参考書に戻って復習をする
です。
問題を解いて終わりではなく、弱い単元を見つけ、それをしっかりと復習をすることで力がついていきます。
イ 共通テスト世界史Bの勉強法②(センター試験の過去問を解く)
→最初はセンター試験の過去問から解いていこう
共通テストに比べるとセンター試験は問題の難易度が若干易しめです。
そのため、最初は赤本や黒本などを使ってセンター試験の過去問を解いていきましょう。
そこである程度の点数が取れれば順調に勉強が進んでいるといえます。
一方であまり点数が取れない場合は、再度参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
二次試験と比べると共通テストの世界史Bはどの分野からも満遍なく問題が出ます。
そのため、普段あまりやっていない単元は特に念入りに復習をするようにしましょう。
そして2020年までのセンター試験の過去問(本試験・追試験)を解き終えたら、仕上げに2021年・2022年の共通テストの問題を解くようにして下さい。
なお、赤本や黒本でセンター試験の過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
模試に向けて勉強を進めることで計画的に勉強をすることができます。
ですので、模試がある直前にある程度センター試験や共通テストの過去問を解き終わっている状態に仕上げるようにしましょう。
ウ 共通テスト世界史Bの勉強法③(予備校の予想問題集を解く)
→最初は東進、河合がおすすめ
最後に各予備校が出している予想問題集を解いていきます。
各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②東進 難易度は本試験レベル。解説動画がついている。
③代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
④駿台 難易度は難しめ。
⑤Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
そのなかでおすすめは、河合塾と東進です。
まずはこの2冊の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
共通テストが始まってまだ日が浅いため、過去問があまりありません。
そのため、予想問題集を積極的に解くようにしましょう。