と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「ゼロから始める大学受験英語:効果的な勉強法と学習スケジュール」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
大学入試教科別勉強法
①英語 | ②文系数学 | ③理系数学 | ④現代文 |
⑤古文 | ⑥漢文 | ⑦物理 | ⑧化学 |
⑨生物 | ⑩日本史 | ⑪世界史 |
【大学受験】英語のおすすめ勉強法は?<高1・2>
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!大学入試英語のおすすめ勉強法は?
大学受験において英語の勉強は、
②英熟語の暗記
③英文法・英文解釈の勉強
④長文読解
⑤リスニング
⑥英作文
⑦共通テスト対策
⑧二次試験・私立入試対策
とやるべきことがたくさんあります。
そのため、英語の入試勉強は高3からではなく、高1・2から受験勉強をやるようにしましょう。
そうでないと入試までに勉強が仕上がらない可能性があるため、早めに対策をすることが大切になってきます。
ア 定期テスト対策
→定期テスト勉強を通じて習った内容をマスターしよう
高1・2のうちはまずは定期テストの勉強をしっかりと行うようにしましょう。
定期テストの勉強を通じて、
・英文法、英語構文の知識が身につく
・様々な文章に慣れることができる
といったことが身に付きます。
逆にいえば、定期テストの勉強をサボってしまうと、高3になってからが大変になってきます。
そのため、定期テストの勉強をしっかりと取り組むようにしましょう。
イ 高2が終わるまでに基礎固めを終えよう
→高2が終わるまでに英単語・英熟語・英文法・英文解釈までは終えよう
大学入試は高校入試と比べると難易度が上がりかつ範囲が広いです。
そのため、高1・2のうちからコツコツと受験勉強をする必要があります。
特に英語と数学はやるべき量が多いため、優先して取り組むようにしましょう。
目標としては高2が終わるまでに、
・英熟語の暗記
・英文法の復習
・英文解釈の問題集に取り組む
までは完成してください。
そうすることで高3の春からは長文読解やリスニング、英作文の対策に時間を回すことができます。
なお、夏休みや冬休みといった長期休暇中や進研模試や全統模試などの模試前に苦手な単元を復習しておくと模試でいい結果を出すことができます。(高2の終わりには全統高2共通テスト模試という共通テスト型の模試もあります。)
ウ 英単語の暗記
→英単語の意味をスラスラ言えるようにしよう
A まずは単語の意味を覚えよう
大学入試の英語の勉強でまずやるべきことは、英単語の暗記です。
それは、英単語の意味を知らないと英文法や長文読解、リスニングなどあとの勉強で行き詰まってしまうからです。
そのため最初は英単語の暗記からやるようにしましょう。
また、英単語を覚えるペースは1週間で200~300語程度がおすすめです。
これくらいのペースでやれば1~2か月で一回り終えることができます。
ただし、いきなり英単語を覚えようとしても、人によってはなかなか覚えられるものではありません。
そこでおすすめなのが、本格的に単語を覚える前に先に単語と意味を何度も読んでみることです。
例えば、「liquid」という単語は、「液体」という意味です。
そこで、「liquid、液体、liquid、液体」と2回ずつ読みます。
それが読み終えたら、次の単語も同じように単語と意味を交互に2回ずつ読みます。
それを200~300語分一気に読んでいき、一日朝晩の2セット行います。
これを5日間行い、その後で初めて暗記に入っていきます。
例えば、日曜日から1週間で問題集の200個の英単語を覚えるとしたら、
・月 朝晩各2回ずつ200個の英単語と意味を声に出して読む
・火 朝晩各2回ずつ200個の英単語と意味を声に出して読む
・水 朝晩各2回ずつ200個の英単語と意味を声に出して読む
・木 朝晩各2回ずつ200個の英単語と意味を声に出して読む
・金 暗記
・土 最終チェック
という感じでやります。
最初の5日間は音読に徹し、6日目(金曜日)に暗記をします。
ただ、いきなり暗記するのに比べると、日~木の間で20回英単語と意味を読んでいますので圧倒的に覚えやすくなります。
そして、最後の7日目(土曜日)に最終チェックをします。
こうやって覚えると忘れにくくなるため、ぜひこのやり方で覚えてみてくて下さい。
B おすすめの英単語帳は?
また、英単語帳は基本的には学校で使っている英単語帳でOKです。
なぜなら、学校の英単語帳であれば、小テストや定期テストの勉強を通じて暗記をしているはずなので、他の英単語帳よりもなじみがあるからです。
ですが、学校で使っている英単語帳ではどうしても覚えづらいという人は、「英単語Stock3000・4500(文英堂)」がおすすめです。
この本をおすすめする理由は、
・英単語を覚えやすくするための説明(記憶ブースター)が詳しく書かれている
・基本的に一つの英単語に訳が1語だけしか載っていないため覚えやすい
といった工夫がされているため、英単語をスムーズに覚えることができます。
そのため、まずは「Stock3000」の内容をマスターし、その後「Stock4500」に取り組むようにしましょう。
エ 英熟語の暗記
→単語の意味をイメージしながら覚えると覚えやすい
英単語の暗記が終わったら、次は英熟語の暗記に入っていきます。
そして英熟語を覚えるときは、単語の意味をイメージしながら覚えると早く覚えることができます。
例えば、「see through~」という熟語は「見抜く」という意味ですが、これは、
という風に元の単語の意味をおさえながら覚えていくといいでしょう。
熟語は見た目が似たようなものが多いですので、動詞や前置詞の意味をイメージしながら区別して覚えるようにしましょう。(なお、具体的な覚え方としては、先ほどの英単語の覚え方と同じです。)
また、大学入試に向けたおすすめ英熟語帳は、「英熟語ターゲット1000(旺文社)」です。
この英熟語帳のレベルは高校初級~難関大学レベルで、全部で1,000の英熟語が載っています。
英単語の意味をしっかりと覚えていれば比較的短時間で覚えることができますので、一気に覚えるようにしましょう。
オ 英文法の復習
→理解をしながら問題を解くようにしよう
英単語・英熟語の暗記が終わったら、次は「英文法の復習」をしていきます。
英文法の勉強をする際は、
・文法のルールを先に覚える(例「受動態→be動詞+過去分詞」)
・問題集でできなかった問題は、「なぜそうなるのか?」を言えるようにする
といったことが必要になってきます。
英語は日本語と文の構成が大きく異なります。
そのため、しっかりと理解をしないと長文を読む際に、その内容がよく分からなくなってしまいます。
ですので、最初は「動画でわかる英文法<必修文法編>(旺文社)」などの参考書を読み、内容を理解するようにして下さい。
そして、動画でわかる英文法で内容を理解した後は、「基礎からのジャンプアップノート英文法演習ドリル(旺文社)」を使い、文法の内容を理解します。
この本のレベルは高校初級~共通テストレベルで、基本的な内容が中心に載っている参考書です。
そのため高1からでも使える問題集といえます。
また、基礎からのジャンプアップノート英文法演習ドリルの特徴としては、
・左ページにまとめが、右ページに問題が載っている
・全ての問題の解説が詳しく載っている
といったものがあります。
基本レベルの英文法の問題集の多くは、問題に対する解説が詳しく書かれていません。
ですが、この問題集は全ての問題に解説が詳しく書かれているため、非常に使いやすい教材といえます。
そのため、ただ問題を解いて終わりではなく、「この問題はどうやって解くのか?」を解説を読んで理解するようにしましょう。(なお、当塾では生徒になぜそうなるのか?を講師に説明してもらい理解度をチェックしています。)
そして、基礎を固めた後は、「大学入試アップグレード英文法・語法(数研出版)」で入試問題に慣れていくようにしましょう。
まずは、頻出問題や無印の問題から取り組み、それらを終えたら発展問題に取り組むようにしてください。
ただ、それでも問題数は多いので、一問一問をテンポよく解くようにしましょう。
カ 英文解釈の復習
→英文法のときと同じく、理解をしながら問題を解くようにしよう
A 英文解釈の勉強法
文法の勉強が終わったら、ここからは長文読解の対策をしていきます。
最初は「英文解釈の復習」です。
英文解釈とは、一文一文を文の構造を把握しながら丁寧に読むことです。
それは文の構造がよく分かっていないと、文章全体の意味も分からなくなってしまうからです。
そのため、SVOCをふることや、どこからどこまでが関係詞節なのかを把握するといったことをやり、文章の内容を正確に理解できるようにしましょう。
また、英文解釈のおすすめな勉強法は、
・答えと照らし合わせ、できなかった部分は特に解説をしっかりと読む
・後日再度自力で訳してみる
です。
ここで大事なのは、答えを丸暗記してはいけないことです。
例えば、「The news made me happy.」という文で、間違えて「その知らせは私を幸せに作った」と訳したとします。
そしてこの文の正解は「その知らせによって私は幸せになった」ですが、この文の意味を丸暗記してはいけません。
そうではなく、「make+A+B」で「AをBにさせる」という意味があることを確認できれば、なぜ「その知らせによって私は幸せになった」という文の意味になるのかが理解できるようになります。
ですので、英文解釈の勉強をする際には、「なぜこの訳になるのか?」を人に説明できるくらいに理解できるようにしましょう。
B 英文解釈のおすすめ問題集
英文解釈の問題集でおすすめなのは、「大学入試肘井学の読解のための英文法(KADOKAWA)」です。
「大学入試肘井学の読解のための英文法」は、「同格のthatと関係代名詞のthあt」、「SVの挿入」といったテーマが全部で50あり、それぞれに例題・確認問題・発展問題があります。
そして、この本をマスターすることで、英文を論理的に読めるようになり、読解力は飛躍的にアップします。
なお、この本の姉妹書として、「大学入試肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 難関大編(KADOKAWA)」もありますので、難しい問題に挑戦したい人はこちらもやってみるといいでしょう。
なお、英文解釈までを高2のうちに終わらせておくと、受験生になったときにいいスタートを切ることができます。
【大学受験】英語のおすすめ勉強法は?<高3の1学期>
キ 長文読解の対策をする
→配点の高い長文読解問題ができるようにしっかりと対策していこう
英語は長文読解の配点が高いです。
そのため、英語ができるようになるかどうかは、長文読解問題ができるかどうかにかかっています。
高2までに英単語・英熟語・英文法・英文解釈の勉強を終えた人は、高3からは長文読解の勉強に入っていきます。(これらの勉強がまだ終わっていない人は早急に終わらせるようにしましょう。)
そして、長文読解ができるようになるには、「①精読→②速読→③多読」の順で長文に取り組むことが大切です。
それらを詳しく見ていくと、
②速読 共通テストなど時間制限が厳しいテストに対応できるように英文を素早く読む練習をする
③多読 さまざまなジャンルの文章を片っ端から読む
といったことです。
まずは精読で文章の理解度を高め、次に速読で文章を速く読めるようにし、最後に多読で多くの文章を読み知識をつけていくことが大切になってきます。
①の精読は先ほどの英文解釈のところで見ていきましたが、「大学入試肘井学の読解のための英文法」でしっかりと文構造を掴むようにしてください。
そして、②の速読では「大学入試英語長文ハイパートレーニング(桐原書店)」を使い、意味を理解しながら音読を繰り返していきましょう。
そうすることで文を速く読む力がついていきます。
この問題集は、
・文のカタマリごとにスラッシュが引かれており、スラッシュリーディングの練習ができる
・文章が易しめであるため初学者でも使いやすい
といった特徴があります。
そのため、英語長文の最初の問題集として非常におすすめです。
また、スラッシュリーディングとは英語をカタマリごとに区切って前から順番に読む読み方のことをいいます。
例えば、「I know the boy who is playing soccer in the park.」という文では、「I know the boy(私は少年を知っている) /who is playing soccer(サッカーをしている) /in the park.(公園で)」というように区切って読むことで英文を速く読めるようになります。
なお、ここでいうカタマリとは、
②前置詞+名詞があればその前で区切る
③接続詞(and,but,ifなど)があればその前で区切る
④to+動詞の原形<不定詞>があればその前で区切る
⑤分詞、関係代名詞、間接疑問文があればその前で区切る
といったルールを元に文を区切っていったものです。
そのため、文章を読むときは、上のルールに沿ってカタマリごとに意味をつかむようにしましょう。
また、英語の文章の内容をより理解できるようにするためには、③の多読が必要になってきます。
特に二次試験では科学技術や教育、環境、医療などといったテーマがよく出ます。
そのため、普段からこれらのテーマの文章に触れることで、それらの話の理解度が高まっていきます。
ですので、「大学入試レベル別英語長文問題Solution最新テーマ編1・2・3(かんき出版)」や「英検2級 文で覚える単熟語(旺文社)」などの問題集を解いてできるだけ多くの文章を読むようにしましょう。
これらの問題集に出てくる文章をスラッシュを入れながら、前から順番に意味をつかむ練習をしましょう。
また、同じ文章も何度も声に出して音読をすることで、文章を読むスピードはさらに上がっていきます。
ク リスニングの対策をする
→リスニングの配点が高い大学を受験する場合はしっかりと対策をしたい
共通テストになり、リスニングの重要性がより高まっています。
大学によってはリスニングの配点はリーディングの配点と同じところもあります。
そのため、リスニングの対策を疎かにしていると、いくらリーディングで点数が取れても英語全体では点数が取れないというっことになってしまいます。
そうならないためにも、リスニングの対策もしっかりとやるようにしましょう。
また、リスニングの基本的な勉強方法は、
②共通テスト対策問題集を解く
③二次試験の過去問などを解く
といった流れが一般的です。
正しい発音が発声できないとなかなか聞き取れるようにはなりませんので、まずは正しい音やリズム、音の強弱を理解するところから始めるようにしましょう。
また、音声に合わせて音読するオーバーラップや英語を聞きながらそれを真似して発音するシャドーイングといった練習もやると効果的です。
【大学受験】英語のおすすめ勉強法は?<高3の夏休み~入試>
ケ 共通テスト対策をやる
→難化傾向の共通テストに向けてしっかりと対策をしておきたい
共通テストを受験する人は夏に一度共通テスト対策をやるようにしましょう。
夏から共通テスト対策をやるべき理由としては、
②共通テストの英語が難化する可能性があるため、ある程度の時間をかけて対策したいため
からです。
ですので、時間のあるこの時期に共通テスト対策をしていくことをおすすめします。
そして、「共通テスト英語の過去問」や予想問題集を解く際には、
②共通テストの過去問(2021年~)を解く
③予備校が出している予想問題集を解く
の順番で解くことをおすすめします。
共通テストの問題に比べると、センター試験の問題は取り組みやすいものが多いため、まずはセンターの過去問からやるようにしましょう。
そして、そこで知識をつけたら共通テストの過去問にあたっていきます。
また、河合塾の模試(全統共通テスト模試)を受ける場合は河合塾の問題集を、駿台の模試(駿台ベネッセ大学入学共通テスト模試など)を受験する場合には駿台のマーク式問題集もやっておくと、模試の対策にもなります。
コ 英作文の対策をする
→二次試験では英作文の配点が高い
高3の秋以降は英作文(和文英訳・自由英作文)の対策もしていきましょう。
英作文は共通テストでは出てこないですが、国公立大学を中心に二次試験では英作文の問題が出るところが多いです。
また、英作文ができるようになるには、
②英作文によく出る文やフレーズを覚える
③自由英作文の書き方をマスターする
といったようにやるべきことはたくさんあります。
そのため、最初に「大学入試 肘井学の 作文のための英文法が面白いほどわかる本(KADOKAWA)」や「ドラゴンイングリッシュ基本英文100(KADOKAWA)」で和文英訳の対策をし(フレーズや例文の暗記もする)、その後は、「関正生の英作文ポラリス[2 自由英作文編] (KADOKAWA)」で自由英作文の書き方を学ぶようにしましょう。
サ 過去問を解く
→志望校の過去問を解いて力を伸ばしていこう
また、秋からは実践的な問題演習に入ります。
まずは、志望する学部の過去問を解き、それが終わったら他の学部の過去問及び難易度が近い大学の問題も解くようにしましょう。
また、知識があやふやな内容は単語帳や文法の参考書などに戻って復習をするようにしてください。
なお、他の大学の入試問題を解きたい場合は、「全国大学入試問題正解英語(旺文社)」がおすすめです。
この問題集は、東大や京大などの旧帝大や早慶上智、MARCH、関関同立などの入試問題が載っている問題集です。
そのため、赤本などが全て終わった人で、さらに別の大学の入試問題を解きたい人におすすめの問題集と言えます。