と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「【世界史】大学受験の勉強はいつから?短時間で成績を上げる勉強法は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
大学入試教科別勉強法
①英語 | ②文系数学 | ③理系数学 | ④現代文 |
⑤古文 | ⑥漢文 | ⑦物理 | ⑧化学 |
⑨生物 | ⑩日本史 | ⑪世界史 |
【大学受験】世界史のおすすめ勉強法は?<高1・2>
大学受験に向けた世界史の勉強は、
②用語を暗記する(年号を覚える)
③基本問題集を解く
④共通テスト対策をする
⑤応用問題集を解く
⑥論述対策をする
⑦過去問を解く
というのが基本的な流れになります。
ただ、高1・2のうちは英語や数学の勉強を優先したいので、世界史の本格的な受験勉強は高3になってからになります。
ですが、高3になるまで世界史の勉強を何もしないのでは、受験生になったときに膨大な量を暗記しないといけなくなり、大変になってきます。
そのため、高1・2のうちは歴史総合や世界史探究の定期テストの勉強をメインに行うようにしましょう。
そこで、
・一問一答で用語を暗記する
・学校で使っている問題集を完璧にする
といったことを行うことで、世界史の基本的な内容をマスターすることができ、受験生になったときに短い時間で合格レベルまで到達することができます。
また、夏休みや冬休みといった長期休暇中や、進研模試や全統模試などの模試前に今まで習った内容を復習しておくとさらに効果的です。
【大学受験】世界史のおすすめ勉強法は?<高3の1学期>
高3になってからは本格的に世界史の受験勉強を始めていきます。
とはいえ、現役生の場合はまだ全ての時代を習ってはいません。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて近現代史の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
ア 世界史の流れをつかむ
→まずはしっかりと理解することが大事!
世界史の受験勉強としてまずやるべきことは、世界史の流れをつかむことです。
世界史の勉強というと一問一答の暗記というイメージがありますが、いきなりここからやってしまうのは危険です。
それは、世界史の内容を理解していないのにゴリゴリと暗記をしてもなかなか覚えることができないからです。
そのため、まずは教科書や参考書を読んで世界史の流れをつかむことから始めるようにしましょう。
ただ、世界史の参考書の中には、非常に細かい内容まで書かれているものがあります。
そして、最初からそのような参考書に手を出してしまうと、一通りの内容をつかむのに非常に時間がかかってしまいます。
そのため、最初は「一度読んだら絶対に忘れない世界史」などの参考書でサラッと世界史の流れをつかむようにしましょう。
この参考書は、
・年号表記がなく読みやすい
・話し言葉で説明がされていて読みやすい
といったものがあり、非常に読みやすく短時間で読み切ることができます。
ただし、この本1冊で全ての内容を網羅しているわけではありませんので、あくまで最初の1冊という位置づけで使うようにしましょう。
そして、もう少し詳しい歴史の流れを知りたい場合は、「詳説世界史」などの教科書などを読みこんでいくようにしてください。
また、世界史ではさまざまな国や地域、都市名などが出てきます。
そのため、国などの場所がよく分かっていない場合は、地図帳などを使って主な国の場所を覚えるようにしましょう。(教科書に地名が出てくるたびに、地図帳にチェックをしていくことをおすすめします。)
ただ、世界史の場合さまざまな国や地域がバラバラに出てくるため、それぞれの国の歴史の流れがつかみにくくなります。
そのため、「タテから見る世界史」や「ヨコから見る世界史」といった参考書を使って、アメリカやヨーロッパ、中国などの歴史の流れをおさえるようにしましょう。
そうすることで歴史の流れがより分かるようになってきます。
イ 一問一答での用語の暗記
→用語を覚えることで基礎固めができる
歴史の流れをつかんだら、次は一問一答の暗記に入っていきます。
そして、本屋さんで売っている一問一答集は数多くありますが、その中で特におすすめなのが、東進ブックスの「世界史B一問一答必修版」です。
この本は、「世界史B一問一答(完全版)」の中で★★★(共通テストレベル)の用語が中心に載っている問題集です。
そのため、載っている用語の数が完全版に比べると約3分の1程度しかないため、スムーズに進めることができます。
また、用語の解説の充実しているため用語集としても使うことができます。
そのため、共通テスト対策や二次試験対策だけでなく定期テスト対策としても使える一冊です。
ただ「世界史B一問一答必修版」でも2800語の用語を覚える必要があります。
そのため、もっと覚える数を減らしたい人は、教科書の太字の部分だけ覚えるようにしましょう。(太字の用語だけでも1500語くらいはあります。)
「世界史B一問一答必修版」に出てくる用語と教科書を見比べながら、太字の用語の問題にチェックをつけていきます。
そして、その用語を集中的に覚えることで、世界史の基礎が身に付きます。
そして、太字の用語の問題ができるようになったら、いったん問題集に取り掛かり、その中でまだ覚えていない用語を覚えていくようにしましょう。(なお、難関私大を目指す人は、「世界史B一問一答(完全版)」もやっていくことをおすすめします。)
また、1回覚えた内容でしばらくすると忘れてしまいますので、最低3回以上は繰り返しやるようにしてください。
【大学受験】世界史のおすすめ勉強法は?<高3の夏休み>
ウ 世界史の問題集を解く
→1冊の問題集を完璧にするようにしよう!
一問一答の暗記をした後は問題演習に取り掛かっていきます。
世界史は用語の意味を問う問題にも、記述問題や場所を問う問題、絵や史料に関する問題など様々な問題形式があります。
そのため、世界史の問題集を解くことで、これらの問題にも対応できる力をつけるようにしましょう。
そして、おすすめの問題集は、山川出版社の「世界史総合テスト Plusα」です。
この問題集は、
・解説が非常に詳しい
・教科書「詳説世界史」にページ数が対応しているため使いやすい
といった特徴があります。
また、一部細かい内容も問題もありますが、最初のうちは「世界史B一問一答必修版」で出てこないような用語は無理に覚えなくても構いません。
その分、基本問題が完璧にできるようにしましょう。
また、あやふやな部分は教科書や資料集、地図帳、用語集などを使って調べるようにしましょう。
また、難関私大を受ける人は、「はじめる世界史」で基礎固めをし、その後「ヒストリア 世界史精選問題集」で応用問題を解くようにしましょう。(特にヒストリアは問題が難しいので、「世界史B一問一答(完全版)」をある程度仕上げてから臨むようにしましょう。)
また、論述問題が出る大学を受験する場合には、夏休みから少しずつ論述の対策もするようにしましょう。(詳しい勉強法は後で紹介します。)
エ 年号を暗記する
→年号を覚えることで歴史の流れがより分かるようになる
また、基本的な内容が固まるこのタイミングで年号の暗記にも取り組むようにしましょう。
それは年号を覚えることで歴史の流れがより分かるようになるからです。
「元祖世界史の年代暗記法」などの問題集を使って、重要なものから覚えるようにしましょう。
年号は覚えにくく忘れやすいものですが、語呂合わせなどを使って繰り返し暗記をしてください。
また、夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試や全統記述模試、東大・京大・名大などの大学別模試などがあります。
ですので、模試に向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。
【大学受験】世界史のおすすめ勉強法は?<高3の秋~共通テスト直前>
オ 共通テスト対策をする
→秋に一度共通テスト対策をしておきたい
「世界史総合テスト Plusα」をマスターすると、共通テストの過去問を解けるレベルに到達します。
ですので、このタイミングで共通テスト対策を一度やっておきましょう。
それは共通テストは二次試験や私大入試に比べると、
・どの分野からも満遍なく出題される(東南アジア・アフリカ・オセアニアなども)
といった特徴があるため、共通テスト専用の対策をしないと点数をとれることができないからです。
また、秋になると全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試といったような共通テストの模試が立て続けにあります。
そしてここでしっかりと結果を出すと、自信を持って共通テスト本番を受験することができるようになります。
ただし、現役生の場合は秋ではまだ全ての内容を授業で学んではいません。
そのため、最初は山川出版社の「大学入学共通テストへの道 世界史」がおすすめです。
この問題集はセンター試験や共通テストの世界史の問題が時代別に並んでいます。
そのために、習ったところまでの過去問をスムーズに解くことができるためおすすめです。
また、世界史を最後まで習ったら、その後は共通テストの過去問や予備校の予想問題集を解き、共通テストの問題形式に慣れるようにしましょう。
なお、二次試験とは違い、共通テストではあらゆる国や地域から出題される可能性があります。
そのため、教科書に出てくる国や地域の内容は満遍なくおさえておくようにしましょう。
カ 二次対策・私大対策をする
→志望校の過去問分析をして今後の勉強方針を決めていこう
「世界史総合テスト Plusα」などの問題集をマスターした後は、志望校によってやるべきことが変わります。
秋には、全統記述模試や駿台・ベネッセ模試などの模試が多くありますので、そこに向けてしっかりと仕上げるようにしましょう。
A 東大・京大などの旧帝大および論述問題が出る大学を受ける人
夏休みに引き続いて論述対策をしていきます。
まずはZ会の「段階式 世界史論述のトレーニング」などの問題集を使って、論述問題の取り組み方や文章の書き方を学んだり、模範解答を暗唱したりします。
その後は過去問や「東大の世界史」などの大学別問題集を解き、志望する大学の問題傾向に慣れるようにしましょう。
B 早慶上智・MARCH・関関同立志望者
「HISTORIA(ヒストリア)」のような応用レベルの問題が揃った問題集をマスターし、その後は各大学の問題傾向にあった問題集や過去問を使うようにしましょう。
①早稲田大学
【問題集】早稲田大学入試対策用世界史問題集(山川出版社)
【過去問】早稲田の世界史(教学社)、赤本
②慶應義塾大学
【問題集】慶應義塾大学入試対策用世界史問題集 (山川出版社)
【過去問】赤本
③MARCH
【問題集】関東難関私大世界史問題集(山川出版社)
【過去問】赤本
④関関同立
【問題集】関関同立入試対策用 世界史問題集(山川出版社)
【過去問】赤本
C 中堅私大志望者
「世界史総合テスト Plusα」が終わったら過去問演習に入っていきましょう。
まずは、志望する学部の過去問を解き、それが終わったら他の学部の過去問及び難易度が近い大学の問題も解くようにしましょう。
また、知識があやふやな時代や分野は一問一答集や問題集に戻って復習をするようにしてください。
【まとめ】大学入試世界史のおすすめ勉強法のポイントとアドバイス
今回の「【世界史】大学受験の勉強はいつから?短時間で成績を上げる勉強法は?」についてのまとめです。
・最初は「一度読んだら絶対に忘れない世界史」で歴史の流れをつかむ
・一問一答集は「世界史B一問一答必修版」、問題集は「世界史総合テスト Plusα」がおすすめ
・最後は過去問を解いて仕上げていこう
世界史はできるようになるまでに非常に時間がかかる教科です。
そのためにも最初はやるべきことを絞って取り組むようにしよう。