と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「共通テスト生物基礎(2024)の対策と勉強法、過去問題解説、おすすめ参考書と問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
共通テスト教科別勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理 | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 |
共通テスト生物基礎(2023)の平均点と問題傾向、難易度は?
【動画】共通テスト生物基礎の過去問分析(2023)とおすすめ勉強法は?
ア 共通テスト生物基礎(2023)の平均点、難易度や出題範囲は?
→昨年並みの難易度
下の表は2023年の共通テスト生物基礎の問題傾向や難易度についてです。
難易度 | 昨年並み |
出題分野 | (1)生物の特徴および遺伝子とそのはたらき(16点) (2)生物の体内環境の維持(17点) (3)生物の多様性と生態系(17点) |
平均点 | 24.66点 |
生物基礎は文系の多くの受験生が選択する科目です。
そのため、物理基礎や地学基礎に比べると、生物基礎の参考書や問題集は多くあります。
一方で、共通テストになってから生物基礎の難易度は大幅に上がっています。
それは今までのような単純に知識を問う問題が減り、図や資料・実験結果を解析する力や仮説を検証する問題が増えてきているからです。
そのため、早い時期に基礎を固め、その後は共通テストの過去問や予想問題集を数多く解くことが必要になってきます。
イ 前年度2023年の共通テスト生物基礎の過去問題の分析や解説は?
→思考力を問う問題の攻略がポイント
【動画】【解説】2023共通テスト生物基礎<本試験>
A 第1問(生物の特徴および遺伝子とそのはたらき・16点)
問1 原核細胞と真核細胞の違いについての問題【やや易】
問2 遺伝子の発現に関する問題。文章をよく読めばできる。【標準】
問3 細胞周期に関する問題。精子と体細胞のDNAの数に注意。【標準】
問4 細胞周期に関する問題。複製と分裂がいつ起こるかを知らないとできない。【標準】
問5 細胞周期に関する問題。グラフの意味をつかむのに時間がかかる。【やや難】
B 第2問(生物の体内環境の維持・17点)
A 胆汁に関する問題
問1 試験管を比較する問題。確実に正解したい。【標準】
問2 層Zが乳化された油分と分かればできる。【標準】
B 免疫に関する問題
問3 知識問題なので確実に正解したい。【やや易】
問4 胸腺からはT細胞ができる。【やや易】
問5 マウスR・S・Tの違い及びウイルスWを注射後の変化をつかむこと。【やや難】
C 第3問(生物の多様性と生態系・17点)
A 窒素に関する問題
問1 知識問題なので確実に正解したい。【標準】
問2 窒素同化に関する問題。忘れやすい内容であるがしっかりと覚えておきたい。【やや易】
問3 問題文から「酸素がある生態系では窒素の循環が起こる」とある。そのため酸素がなくなれば窒素の循環がなくなると読み取ることができる。【やや難】
B バイオームに関する問題
問4 知識問題。やや細かいが確実に正解したい。【標準】
問5 問題文及び図3、バイオームG(雨緑樹林)の特徴から指標Nの値が少ないと葉がなく、指標Nの値が多いと葉が十分にあることが読み取れる。【標準】
共通テスト生物基礎(2024)で9割取るための勉強法は?<高1・2編>
高1・2の間は、生物基礎の共通テスト対策は特にやる必要はありません。
ですが、学校の定期テストの勉強はしっかりとやるようにしましょう。
また、高1・2の時期の受験勉強は英語と数学(文系数学・理系数学)を中心に進めるようにしましょう。
それは、この2教科は範囲が広いため仕上がるのに時間がかかるからです。
そのため、生物基礎の共通テスト対策は高3になってから始めるようにしましょう。
共通テスト生物基礎(2024)で9割取るためのおすすめ参考書・問題集は?<基礎固め>
ア 共通テスト生物基礎のおすすめ勉強法①(「高校生物基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく」を解く)
→数学の「チャート式」のような構成になっていて使いやすい
高3の春からは生物基礎の共通テスト対策を始めていきます。
そして、生物基礎の基礎固めとして使う教材は「高校生物基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく。改訂版」がおすすめです。(似たような本として「高校生物基礎をひとつひとつわかりやすく。改訂版」がありますので間違いないようにしてください。)
この本をおすすめする理由は、
・易しめの問題(基本問題)が中心に載っていて基礎固めに最適
だからです。
ですので、生物基礎を一から解きなおしたい人はここからやっていくといいでしょう。
そして、この本の内容をマスターすれば教科書レベルの問題はほぼできるようになります。
イ 共通テスト生物基礎のおすすめ勉強法②(「リードLightノート生物基礎」を解く)
→問題量が多く、問題演習に最適
A リードLightノート生物基礎の特徴は?
「高校生物基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく。改訂版」が終わったら、やや難しめの問題集に取り掛かっていきます。
そして生物基礎の問題集としておすすめなのが「リードLightノート生物基礎」です。
この問題集は基本的な問題が中心に載っている問題集で、共通テスト対策の最初の一冊目として使うべき教材です。
「リードLightノート生物基礎」は、
②リードB 養護CHECK(一問一答)
③リードC 例題、基本問題
の構成となっています。
また、問題を解く順番は、「第1章リードA→第1章リードB→第1章リードC→第2章リードA・・・」と順番に解くのではなく、「第1章リードA→第2章リードA→第3章リードA・・・」がおすすめです。
それは、このように解くことで最初から最後まで何周も回せるため、頭の中に知識が残りやすくなるからです。
B リードLightノート生物基礎の使い方は?
①用語の意味や公式を覚える
「リードLightノート生物基礎」の使い方は、まずは各章の「リードA(まとめ)」部分を読んで、今まで習った内容を思い出すところから始めましょう。
ただ、まとめを読んでも分からない内容がある場合は、「きめる!共通テスト生物基礎」のような参考書を使い、理解をするようにしましょう。
次に、「リードB(基礎CHECK)」の一問一答問題を解いていきます。
ここでは、まずは「単純な物質から複雑な物質を合成し、エネルギーを蓄える反応は?」という問題から、「同化」という語句が言えるようにしましょう。
そして、これができるようになったら、今度は、問題の部分を隠し、答えだけを見てそれがどんな意味かを答える練習をしていきます。
つまり、先ほどの例で見ていくと、「同化」という言葉から、それがどのような意味かを答えられるようにするということです。
確かにこのやり方は時間がかかるかもしれませんが、意味がスラスラと言えるようになると理解度は格段に上がります。
重要な言葉を中心に意味までしっかりと覚えるようにしましょう。
②基本問題の解き方をマスターする
リードBで一問一答問題ができるようになったら、最後に「リードC(基本問題)」を解いていきます。
基本問題は、
・計算問題
・表やグラフの読み取り問題
など、様々なタイプの問題があります。
その中で、計算問題や表・グラフの読み取り問題は、「何となく」できるのはなく、「なぜそのような式になるのか?」「グラフのどこに注目して読み取るべきなのか?」といったことを人に説明できるレベルにまで理解度を高めましょう。
共通テストの問題は思考力が必要な問題が多いので、丸暗記では通用しません。
「なぜそうなるのか?」を意識しながら一つ一つの問題を解くようにしましょう。
共通テスト生物基礎(2024)で9割取るためのおすすめ参考書・問題集は?<過去問演習期>
ウ 共通テスト生物基礎のおすすめ勉強法③(センター試験の過去問を解く)
→まずはセンター試験の問題を解こう
A どの問題集から始めるべきか?
共通テストに比べるとセンター試験は問題の難易度が若干易しめです。
そのため、最初は赤本や黒本などを使ってセンター試験の過去問を解いていきましょう。
そこである程度の点数が取れれば順調に勉強が進んでいるといえます。
一方であまり点数が取れない場合は、再度参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
そして2020年までのセンター試験の過去問(本試験・追試験)を解き終えたら、仕上げに2021~年の共通テストの問題を解くようにして下さい。
B いつから過去問演習を始めるべきか?
なお、赤本や黒本でセンター試験の過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
模試に向けて勉強を進めることで計画的に勉強をすることができます。
ですので、模試がある直前にある程度センター試験や共通テストの過去問を解き終わっている状態に仕上げるようにしましょう。
C 共通テスト生物基礎の過去問を解いたら必ず復習をしよう
共通テストの過去問を解いた後に丸付けをして終わりという状態になっていませんか?
そのやり方では成績を伸ばすことができません。
大事なのは復習です。
例えば過去問を解いて「ホルモン」の単元ができなかったとすると、ホルモンの復習をしない限りいつまでたってもできるようにはなりません。
問題を解いた後に解説を読むことはもちろんですが、時にはリードLightノート化学基礎などの問題集に戻って復習をすることも大事です。
過去問を解く意味は「自分の弱点分野を把握する」ことです。
ですので、過去問を解いた後は必ず復習をするようにしましょう。
エ 共通テスト生物基礎のおすすめ勉強法④(予備校の予想問題集を解く)
→最初は東進、河合がおすすめ
次に各予備校が出している予想問題集を解いていきます。
各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
③駿台 難易度は難しめ。
④Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
そのなかでおすすめは、河合塾です。
河合塾のものは前年度の全統共通テスト模試(全3回)が載っており、全統共通テスト模試対策にもなります。
まずは河合塾の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。(駿台の問題集はややレベルが上がります。)
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
共通テストが始まってまだ日が浅いため、過去問があまりありません。
そのため、予想問題集を積極的に解くようにしましょう。