と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「共通テスト政治・経済(2024)の対策と勉強法、過去問題解説、おすすめ参考書と問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
共通テスト教科別勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理 | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 |
共通テスト政治・経済(2023)の問題形式と難易度は?
【動画】共通テスト政治・経済の過去問分析(2023)とおすすめ勉強法は?
ア 共通テスト政治・経済(2023)の平均点、難易度や出題範囲は?
→昨年より難しかった
下の表は2023年の共通テスト政治・経済の問題傾向や難易度についてです。
難易度 | 難化 |
出題分野 | (1)地域の広報誌(26点) (2)「政治・経済」の学習(25点) (3)法学部の模擬授業(25点) (4)SDGsの意義と課題(24点) |
平均点 | 50.96点 |
現代社会をより詳しく学ぶのが政治・経済です。
そのため、現代社会よりも難易度が上がるため、現社選択でも受験できる場合は現社を選ぶことをすすめます。
ただし、
・政治・経済についてより深い知識を身につけたい
という人は政治・経済を選んだ方がいいでしょう。
イ 前年度2023年の共通テスト政治・経済の過去問題の分析や解説は?
→やや細かい知識を問う問題が多かった
A 第1問 地域の広報誌(26点)
第1問は政経全般に関する問題が出題されました。
全体的には用語の意味を理解すればできる問題が多かったです。
ただ、問5の「憲法尊重擁護義務」が全ての国民の義務なのか公務員だけなのかで迷う人が多かったかもしれません。
B 第2問 「政治・経済」の学習(25点)
第2問は経済分野に関する問題が出題されました。
全体的にはやや細かい内容が出題されました。
問3のaの「特別地方公共団体」には特別区や財産区が該当します。
問5の「風に逆らう介入」では、円売り・米ドル買いすると円安ドル高になることを知っているかどうかがポイントでした。
C 第3問 法学部の模擬授業(25点)
第3問は国際・政治分野に関する問題です。
ここでは時事問題に関する問題が出題されました。
問6の少年法改正に関する問題では、18歳以上が「特定少年」とみなされるようになったことが問われました。
D 第4問 SDGsの意義と課題(24点)
第4問は国際分野に関する問題が出題されました。
全体的にはやや細かい内容が出題されました。
問2の問題では京都議定書とパリ協定の違いについて問われました。
2択までは絞れますが、その後の正誤判断が難しかったです。
共通テスト政治・経済(2024)で9割取るための勉強法は?<高1・2編>
高1・2の間は、政治・経済の共通テスト対策は特にやる必要はありません。
多くの高校では、高1で現代社会を学び、高3で政治・経済か倫理を学びます。
そして、現代社会の内容の一部は政治・経済と重複しているため、現代社会の定期テスト勉強をしていれば、それがそのまま共通テスト政治・経済の対策にもつながります。
また、国語や英語の文章は政治・経済が絡んだ内容が出てくるため、政治・経済の知識があると有利になってきます。
また、高1・2の時期の受験勉強は英語と数学(文系数学・理系数学)を中心に進めるようにしましょう。
それは、この2教科は範囲が広いため仕上がるのに時間がかかるからです。
そのため、政治・経済の共通テスト対策は高3になってから始めるようにしましょう。
共通テスト政治・経済(2024)で9割取るための勉強法は?<基礎固め>
ア 共通テスト政治・経済のおすすめ勉強法①(「蔭山の共通テスト政治・経済」がおすすめ)
→政治・経済の内容が分かりやすくまとめられている参考書
高3の春からは政治・経済の共通テスト対策を始めていきます。
そして、政治・経済の基礎固めとして使う教材は、「蔭山の共通テスト政治・経済」です。
「蔭山の共通テスト政治・経済」は、学研から出版している政治・経済の参考書で、共通テスト対策の基礎固めとして使える教材です。
この本は、
・イラストや図が豊富に使われている
・時事問題なども詳しく説明している
といった特徴があり、非常にわかりやすい参考書となっています。
そのため、まずは「蔭山の共通テスト政治・経済」を一通り読み、政治・経済の内容を復習するようにしましょう。
また、この本は別冊で「一問一答集」があります。
そこに出てくる問題を完璧にマスターしましょう。
そうすることで次の問題演習がスムーズに進めることができます。
イ 共通テスト政治・経済のおすすめ勉強法②(大学入学共通テスト政治・経済集中講義)
→単元ごとに問題を解いていこう
「蔭山の共通テスト政治・経済」で基礎固めをしたら、ここからは問題演習に入っていきます。
力のある人や時間に余裕がない人はいきなり過去問でもいいですが、じっくりと勉強をしたい人は「大学入学共通テスト政治・経済集中講義」で問題演習をすることをおすすめします。
「大学入学共通テスト政治・経済集中講義」は、旺文社から出版している政治・経済の共通テスト対策問題集で、共通テストレベルの選択問題が豊富に載っている教材です。
この本は、コンパクトにまとめられている「まとめ」部分と、共通テストの問題形式(4択)の問題が分野ごとに並んでいるのが特徴です。
また、試行調査の問題を集めた「チャレンジテスト」や時事問題のコラムも載っており、この本をマスターすることで共通テストで高得点が取ることができます。
そして、この問題集の解き方としては、
②問題を解く
③解説を読む(全ての選択肢の正誤判定ができるようにする)
④分からない内容は参考書や教科書に戻って復習をする
がおすすめです。
一度「蔭山の共通テスト政治・経済」で一問一答をやっていますが、違う問題集でもう一度一問一答の問題を解くと力がつきます。
ここで再度基礎固めをしてから問題演習に入るようにしましょう。
また、問題を解く際には各章の「まとめ」を先に読まないようにして下さい。
それは、最初に「まとめ」を読んでしまうと知識が直前に入った状態で問題を解くことになるため、定着度の確認ができません。
そのため、いきなり問題を解き、できなかった内容は、「まとめ」に戻って復習するようにしましょう。
そうすることで時間短縮にもつながります。
共通テスト政治・経済(2024)で9割取るための勉強法は?<過去問演習>
ウ 共通テスト政治・経済のおすすめ勉強法③(センター試験の過去問を解く)
→まずはセンター試験の問題を解こう
A どの問題集から始めるべきか?
共通テストに比べるとセンター試験は問題の難易度が若干易しめです。
そのため、最初は赤本や黒本などを使ってセンター試験の過去問を解いていきましょう。
そこである程度の点数が取れれば順調に勉強が進んでいるといえます。
一方であまり点数が取れない場合は、再度参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
そして2020年までのセンター試験の過去問(本試験・追試験)を解き終えたら、仕上げに2021~23年の共通テストの問題を解くようにして下さい。
B いつから過去問演習を始めるべきか?
なお、赤本や黒本でセンター試験の過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
模試に向けて勉強を進めることで計画的に勉強をすることができます。
ですので、模試がある直前にある程度センター試験や共通テストの過去問を解き終わっている状態に仕上げるようにしましょう。
エ 共通テスト政治・経済のおすすめ勉強法④(予備校の予想問題集を解く)
→最初は河合塾の問題集がおすすめ
次に各予備校が出している予想問題集を解いていきます。
各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
③駿台 難易度は難しめ。
④Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
そのなかでおすすめは、河合塾の問題集です。
河合塾のものは前年度の全統共通テスト模試(全5回)が載っており、全統共通テスト模試対策にもなります。
まずは河合塾の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。(駿台の問題集はややレベルが上がります。)
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
共通テストが始まってまだ日が浅いため、過去問があまりありません。
そのため、予想問題集を積極的に解くようにしましょう。