と思っている高校生・浪人生のみなさん!
今回は「全統共通テスト模試(2023年第1・2・3回)の日程・結果・範囲・過去問は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
教科別おすすめ勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理B | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 | ㉒情報Ⅰ |
全統共通テスト模試(2023年第1・2・3回)の日程・範囲・時間割は?
ア 日程(2023年)
→例年5月、8月、10月、11月に実施
多くの高校では、ベネッセが主催する進研模試と河合塾が主催する「全統模試」を受験します。
そして、全統模試は大きく、
②記述式の「全統記述模試」
③大学別の「●●大オープン」
の3種類に分かれており、その中で全統共通テスト模試は全4回(5月・8月・10月・11月)あります。(11月の模試は全統プレ共通テストとなっています。)
そして、2023年度の日程(愛知県・公開会場の場合)は、
②第2回全統共通テスト模試 7月30日(日)→夏休み前半にある模試
③第3回全統共通テスト模試 10月22日(日)→2学期中間テストが終わった後の模試
④全統プレ共通テスト 11月19日(日)→2学期期末テスト直前にある模試
となっています。
イ 時間割
→試験時間が長いためかなりの体力と集中力を使う
次に全統共通テスト模試(2023)の時間割についてです。
ここでは大学などで行われる公開受験を例に全統共通テスト模試の時間割を見ていきます。
地歴・公民 | 1科目目 8:30~9:30(60分) 2科目目 9:40~10:40(60分) |
国語 | 10:50~12:10(80分) |
昼休み | 12:10~12:50(40分) |
英語リスニング | 12:50~13:35(45分) |
受験票記入 | 13:35~13:55(20分) |
英語リーディング | 14:05~15:25(80分) |
数学① | 15:35~16:45(70分) |
数学② | 16:50~17:50(60分) |
理科1科目目 | 18:00~19:00(60分) |
理科2科目目 | 19:10~20:10(60分) |
上の表のように、本来共通テストは2日間にかけて行う試験ですが、それを模試は1日で行っているため、非常に長い試験となっています。(試験の順番は本試験と同じです。)
そのため、集中力を切らさないように、休憩中などは体をしっかりと休めるようにしましょう。
ウ 出題範囲
→英語・数学・国語・理科基礎などは全範囲
全統共通テスト模試の範囲は、英語・数学・国語・理科基礎・公民(現社・政経・倫理・倫政)は全範囲となります。
また、地歴と理科(発展)は、回によって範囲が異なっており、
第1回 | 第2回 | 第3回 | |
物理 | 力学・熱・波動まで | 力学・熱・波動・電気まで | 原子分野を除く |
化学 | 電気分解まで | 無機化学まで | 高分子化合物を除く |
生物 | 生命活動と物質まで | 植物の環境応答、生態と環境および生物の進化と系統を除く全範囲 | 生物の進化と系統を除く |
日本史B | 室町時代まで | 江戸時代の天保の改革まで | 全範囲(昭和期以降を除く) |
世界史B | ヨーロッパ(15世紀末まで) 中国(元朝末まで) | 18世紀末まで | 全範囲(19・20世紀は進度を考慮の上で出題) |
地理 | 系統地理 | 系統地理・地誌など | 全範囲 |
となっています。
このように全統共通テスト模試は定期テストに比べて範囲が広いので、模試で高得点を取るには時間をかけてじっくりと対策をするようにしましょう。
なお、最後の全統プレ共通テスト模試は全科目全ての内容が試験範囲となります。
全統共通テスト模試(2023年第1・2・3回)の平均点・偏差値は?
ア 平均点
→全体的に低めの点数になる
2023年全統共通テスト模試の平均点は結果が出ないと公表されることはありません。
ですが、例年同じような難易度ですので、ここでは過去の模試の平均点について紹介します。
教科 | 第1回 | 第2回 | 第3回 | 全統プレ |
英語R | 50 | |||
英語L | 50 | |||
数学ⅠA | 45 | |||
数学ⅡB | 54 | |||
国語 | 82 | |||
物理基礎 | 29 | |||
化学基礎 | 25 | |||
生物基礎 | 27 | |||
地学基礎 | 28 | |||
物理 | 49 | |||
化学 | 46 | |||
生物 | 44 | |||
地学 | 44 | |||
世界史B | 46 | |||
日本史B | 43 | |||
地理B | 40 | |||
現代社会 | 48 | |||
倫理 | 44 | |||
政治・経済 | 46 | |||
倫理・政経 | 52 |
*国語は200点、理科基礎は50点満点、それ以外の教科は100点満点
上の表のように、平均点を見るとかなり低めです。
これは、
②最初の方の模試では、現役生が共通テスト模試に慣れていなかったり、そもそも合格できる学力に到達していなかったりする
ことが挙げられます。(ただし現役生は後半の模試になるにつれて点数が上がってきます。)
なお、全統模試の場合は「共通テスト換算得点」というのが出ます。
これは、この時期の模試でこれだけの点数をとっていれば、実際の共通テストであれば「●●点」くらいはとれますよという数字です。
例えば、2023年度の第1回全統共通テスト模試の英語リーディングで60点を取っている場合、換算得点は66点になります。
そして、模試の結果は換算得点の合計で判定が出るようになっています。
イ 偏差値
→浪人生や中高一貫に通う生徒は偏差値が高めに出る
高2までの模試は同級生しか受験していませんでした。
それが、高3の5月以降に行われる模試では、現役生の他に浪人生も参加します。
そして、浪人生は既に学習内容が終わっているため、偏差値が高めに出ます。
また、全統模試では中高一貫の生徒も多く受験します。
そのため、一般的な公立高校の生徒は高2の時よりも偏差値が低くなりがちです。
ですが、1年間しっかりと勉強をすることで、入試直前の11月や12月の模試では彼らに追いつくことができますので、不安にならずにしっかりと勉強するようにしましょう。
ウ 過去問
→「共通テスト総合問題集」には去年の問題が載っている
「全統共通テスト模試を受ける前に模試の過去問を解いてみたい。」と思う人がいるかもしれません。
そういう人におすすめなのが、「共通テスト総合問題集」です。
この問題集は前年度(2022年)の全統共通テスト模試の問題が全て載っています。
ですので、この本にある過去問を解いてみて、模試の問題形式や難易度、自分がどれくらい取れるのかを確かめていくようにして下さい。
エ 結果
→模試受験後、約一か月後に返却される
全統共通テスト模試の結果は、模試受験後およそ一か月後に返却されます。
ただ、その少し前に「模試ナビ」で自分の結果をネットで確認することができます。(結果を確認するには登録が必要になってきます。)
結果を見て一喜一憂するのではなく、できなかった問題を必ず復習するようにしましょう。
オ 志望校の判定基準
→共通テスト換算得点から志望校の合格基準が分かる
「全統共通テスト模試」でのみなさんの共通テスト換算得点(実際に模試でとった点数ではないので要注意)を元に、「模試判定システム」に数字を入力することで、全国の大学の合格可能性が表示されます。
これは、「国公立大、私立大」・「学部」・「地域」ごとに大学が分類されていて、そこからみなさんの志望する大学の合格可能性が分かるデータです。
また、判定基準がA~Eの5段階で表示されていますが、それぞれの合格可能性は、
・B判定:65%以上
・C判定:50%以上
・D判定:35%以上
・E判定:20%未満
となっています。
まずは、第1希望の大学がC判定以上になるように頑張っていきましょう。
【まとめ】全統共通テスト模試のポイントとアドバイス
今回の「全統共通テスト模試(2023年第1・2・3回)の日程・結果・範囲・過去問は?」についてのまとめです。
①全統共通テスト模試は全4回行われる
②模試は1日で行われるため、朝早くから夜遅くまで行われる
③判定基準はA~Eの5段階。まずはC判定以上になるようにしよう。
模試で点数を取るためには、時間をかけて対策をしていく必要があります。
普段から苦手な科目や単元の復習をしっかりとやるようにしよう。