と思っている高校生・浪人生のみなさん!
今回は「共通テスト理科基礎で満点を狙うための科目選びと勉強法」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
共通テスト理科基礎の平均点は?(2024年)
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!共通テスト理科基礎で9割取るためのおすすめ勉強法は?
ア 共通テスト・センター試験での理科基礎の平均点の推移は?
→配点は50点、受験者は生物基礎、化学基礎の順に多い
①物理基礎
【平均点】 33.29点(2020年)→37.55点(2021年)→30.40点(2022年)→28.19点(2023年)→28.72点(2024年)
*5年間の平均点 31.6点
②化学基礎
【平均点】 28.20点(2020年)→24.65点(2021年)→27.73点(2022年)→29.42点(2023年)→27.31点(2024年)
*5年間の平均点 27.4点
③生物基礎
【平均点】 32.10点(2020年)→29.17点(2021年)→23.90点(2022年)→24.66点(2023年)→31.57点(2024年)
*5年間の平均点 28.2点
④地学基礎
【平均点】 27.03点(2020年)→33.52点(2021年)→35.47点(2022年)→30.53点(2023年)→35.56点(2024年)
*5年間の平均点 32.4点
このように過去5年間の平均点や2024年の受験者数を見ると、
②受験者数 生物基礎→化学基礎→地学基礎→物理基礎
となっています。
これを見ると、地学基礎や物理基礎は平均点が高く、簡単そうに見えます。
ただし、地学基礎は学校で習っていない高校が多いため、その場合は独学で勉強をする必要があります。
また、物理基礎は数学が得意でないとなかなか点数が取りづらい教科です。
イ 共通テストの理科基礎の特徴は?
→多くの受験生は「化学基礎+生物基礎」で受験をする
最初に理科基礎のそれぞれの科目の特徴から見ていきましょう。
①物理基礎
力学を中心に熱・波動・電磁気・原子とどの分野も満遍なく出題されます。
高1や高2で一通り習うものの、高3では授業をやらない高校が多いです。
また、市販の参考書や問題集が少ないため、対策しづらい教科です。
ですが、文転した生徒からすると最速で点数が取れるようになる科目と言えます。
②化学基礎
化学基礎は前半が暗記分野、後半が計算分野の科目です。
そのため、数学が苦手な人は計算問題が苦手になる傾向が多いです。
ただし、数学に比べると複雑な計算は出ないため、同じ問題を繰り返し解くことで徐々にできるようになってきます。
③生物基礎
ほとんどの文系受験生が選択する科目です。
暗記分野が中心のため取り組みやすい教科です。
しかし、共通テストになってからは思考力が必要な問題も増えているため、ただ暗記をするだけでなく、根本的な内容をしっかりと理解する必要があります。
④地学基礎
地学基礎は元々がグラフや図を読み取る問題が多かったため、共通テストになってもそれほど問題傾向に変化がない教科です。
共通テストになってからも他の3教科よりも平均点が高い傾向にあります。
範囲も狭いため短時間で仕上げることができます。
しかし、学校で地学基礎を習っている高校が少ないため、独学で勉強せざるを得ないといった問題点があります。
共通テストの理科基礎のおすすめ選択科目は?
ア 共通テスト理科基礎の科目選択の基準は?
→無難に行くか、高得点を狙いに行くか
共通テストの理科基礎の選び方は主に、
②生物基礎+地学基礎
③物理基礎+化学基礎
の3パターンがあります。
A 化学基礎+生物基礎
一番オーソドックスな選び方です。
どの科目を選ぶか特に迷っていない人はこの組み合わせが無難でしょう。
【メリット】
・多くの受験生がこの組み合わせで受験するので安心感がある
・高3になって学校で対策をしてくれる
・市販の参考書や問題集が多く出ている
【デメリット】
・高得点が取りにくい
・数学が苦手だと化学の計算問題ができない可能性が出てくる
B 生物基礎+地学基礎
暗記中心の2科目で、計算問題がほぼない組み合わせになります。
安定した点数が取りやすい組み合わせと言えます。
【メリット】
・計算問題が苦手な人でも取り組みやすい
・点数が大崩れしにくい
【デメリット】
・地学基礎を学校で習っていない場合、独学で勉強する必要がある
・地学基礎の参考書や問題集があまりない
C 物理基礎+化学基礎
計算問題が多い科目の組み合わせです。
【メリット】
・最も少ない時間で仕上げることができる
・元々理系だった人は特におすすめ
【デメリット】
・物理基礎の参考書や問題集が少ない
・物理基礎は高3になると授業をしない高校が多いため、独学で勉強しないといけなくなる
このように理科基礎の科目の組み合わせにはそれぞれ一長一短あります。
ですので、じっくりと考えて選ぶようにしましょう。