と思っている高校生・浪人生のみなさん!
今回は「共テ国語:時間配分と解く順番のコツ」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
教科別おすすめ勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡBC |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史探究 | ⑯日本史探究 |
⑰地理探究 | ⑱公共、政治・経済 | ⑲公共、倫理 | ⑳情報Ⅰ |
共通テスト国語で時間が足りなくなる原因は?
ア 共通テスト国語で時間が足りなくなる原因は?
→最初からすべてを理解しようとして読もうとしている
共通テストの国語で時間が足りずに、最後まで解ききれない人がいます。
最初に国語で時間が足りなくなる原因から見ていきましょう。
A 語彙力がない
共通テスト国語で時間が足りない場合、まず考えられるのが語彙力がない場合です。
特に評論文では、「パラドックス」・「抽象」・「アイロニー」といった言葉が出てきます。
そうなると、これらの言葉の意味が分からないと、そこで止まってしまうため、結果読むスピードが遅くなってしまいます。(もちろん文章の理解度も下がってしまいます。)
B 国語の文章を読む習慣がない
共通テストに出てくる文章は、
②高校生からすると内容が難しい
③制限時間の割には文章が長い
といった特徴があります。
そのため、国語が苦手な人や普段から文章を読む習慣がない人は、文章をしっかりと読むクセをつける必要があります。
C 一回目から全ての内容を理解しようとしている
共通テストの国語の基本的な読み方は、1回目でサラッと読んで内容をつかみ、2回目でじっくりと解答の根拠となる部分を探す読み方です。
ただ、みなさんの中には1回目から全ての文章の意味を理解しようとしている人がいます。
ですが、そうなると読むのに時間がかかってしまいます。
ですので、最初はどんな内容についての話か、その大まかな内容だけをつかむようにして下さい。
共通テスト国語の解き方の流れは、
②本文をさらっと読む(時間をかけすぎない)
③再度問題文を読み、選択肢を2択まで絞る
④解答の根拠となる部分になりそうな部分を再度じっくりと読む
となります。
テンポよく解けるように読み方を工夫していきましょう。
共通テスト国語のおすすめの時間配分は?
ア 共通テスト国語のおすすめの時間配分は?
→漢文は短い時間で解くようにし、その分評論文に時間を回そう
共通テスト国語の難易度は、現代文・古文・漢文ともに問題の後半になるにつれて難易度が上がっていきます。
また、全体的な難易度で言えば、漢文が一番易しく、古文(人によっては論説文)が一番難しいです。
そして、おすすめの時間配分ですが、
第2問(小説) 20分
第3問(実用的な文章)10分
第4問(古文) 20分
第5問(漢文) 15分
がいいでしょう。
漢文を15分で解き、浮いた時間を論説文や古文に回すのが基本的な戦い方になります。
共通テストの英語・数学・国語は時間制限が厳しいですので、このように解く順番や時間配分を決めて取り組むようにしましょう。
共通テスト国語の問題を解くおすすめの順番は?
ア 共通テスト国語の解く順番のおすすめは?
→漢文から解くのがセオリー
A 問題を解く順番は?
共通テストの解く順番ですが、「漢文→古文→小説→実用的な文章→論説文」がいいでしょう。
その理由としては、
②論説文よりも小説の方が文章の内容は理解しやすいため
といったことがあります。
ただ、古文が苦手な人は「漢文→小説→評論→古文」といった順で解いていくのもありでしょう。
模試や過去問などでいろいろな順番で試してみて、最終的に時間内に解き切れる順番で解くようにしましょう。
ただ、一つ言えるのは、共通テスト本番で急に解く順番を変えてはいけないということです。
慣れないことを本番でやってしまうと、時間配分が狂ったり、焦ってしまったりということが出てきてしまいます。
ですので、普段の練習と同じ順番で共通テスト本番でも解くようにしましょう。
B 古文・漢文の解き方は?
また、古文・漢文に関しては、言葉(漢字)の意味を問う問題は後回しにし、先に内容説明問題からやった方がいいでしょう。
それは、先に内容説明問題を解くことで、文章の意味が分かるようになるからです。
文章の内容が分かってから、言葉の意味や漢字の意味を問う問題をやった方が正答率が上がります。
多くの人は一回文章を読んだだけでは、古文や漢文の内容を理解することはできません。
その後に再度文章を丁寧に読むことで、少しずつ理解できるようになります。
ですので、文章の内容がよく分かっていない状態で言葉や漢字の意味を問う問題をやってしまうと、人によっては正解にたどり着けない可能性もありますので、後回しにするといいでしょう。(もちろん即答で答えが出るのであれば、先に解いてもOKです。)
イ 長文を読んでいる最中に集中力が切れてしまう原因は?
→内容が分かっていないか、文章を読むのに慣れていないのが原因
共通テスト国語は現代文3題、古文・漢文と全部で5つの文章があります。
それを90分で読み切るため、相当の集中力がいります。
ただ、みなさんの中には途中で集中力が切れて、頭の中に内容が入ってこないという人もいるかもしれません。
読んでいる途中で集中力が切れてしまう原因は大きく2つあります。
それは、
②文章を読む習慣があまりない
といったことです。
ですので、まずは長文の内容が分かるように古文単語や古典文法、漢文句法の知識をマスターすることから始め、次に長文を読む習慣を身につけるために、共通テストレベルの問題をたくさん解くようにしましょう。
共通テスト国語(現代文)で9割取るための読み方や解き方のコツは?
ア 先にリード文や問題文を読む
→先にリード文や問題文を読むことで効率よく読むことができる
本文を読む前にリード文やグラフ、表を読むことで、これからどんな内容について話が進んでいくか、そのおおよその内容が分かってきます。
また、先に問題文に目を通すことで、本文の中でどこに意識して読めばいいかが分かるようになります。
例えば2021年度の第1問の問3では、「アルケオロジー的方法とはどのような方法か?」という問題です。
先にこの問題文を読んでおけば、アルケオロジー的方法について詳しく書かれている部分を重点的に読めばいいことが分かります。
このように問題文を先に読むことで、時間短縮につながっていきます。
イ まずは2択まで絞る
→明らかに違う選択肢は早めに切り捨てていこう
共通テストの現代文の問題は大体が4択問題です。(問題の後半には6択の問題もあります。)
4つの選択肢を全て正誤判定しようとすると時間がかかってしまいますので、まずは明らかに違うと思える選択肢を2つ消していきましょう。(2つ消せない場合は1つでもOKです。)
そして残った2つ(3つ)の選択肢のうち、どちらが正しいかを正誤判定していきます。
その際に大事なのは、解答の根拠となる部分を本文から見つけることです。(実は英語リーディングも同じ解き方でいけます。)
本文に書いていなければ、その選択肢がいくら正しそうなことが書いてあっても×になります。
ですので、本文中から解答の根拠となる部分を探し出す訓練をしていきましょう。
ウ 正解の選択肢は言い換えてあることが多い
→本文中と同じ単語が使っている場合は間違いの選択肢であることが多い
正解の選択肢は見つけにくいものが多く、一方で誤った選択肢は「正解」っぽく見せていることがよくあります。
それは、誤った選択肢には本文中にある言葉を入れている場合が多いからです。
例えば、2021年の第1問の問4では、「妖怪の『表象』化とはどういうことか?」という問題がありました。
そして、⑤の選択肢は「妖怪が、神霊からの警告を伝える記号から人間がコントロールする人工的な記号になり、人間の性質を戯画的に形象した娯楽の題材になったこと」でした。
ですが、⑤の選択肢は間違いの選択肢ですが、本文中に「神霊からの」・「記号」・「人間がコントロールする」・「娯楽の題材」という表現があるため、読解力がないとこの選択肢を選んでしまいがちです。
本文に〇〇という言葉がある=正解の選択肢ではありません。
本文の内容に一致していなければ、その選択肢は正解ではないのです。
そのため、選択肢を選ぶ際に本文を再度よく読み、書いてある内容が一致しているかどうかを確かめるようにしましょう。