この記事を書いた人


西井佑一(にしい ゆういち)
愛知県豊橋市の「とよはし練成塾」の教室長。一人で中学生・高校生の全ての教科(英数理社国)を指導している。塾講師歴13年でこれまで集団塾・個別指導塾で指導経験あり。これまで多くの生徒を第1志望に合格させた経験を踏まえて勉強法や入試情報をお伝えします。

高校生の勉強法(5教科編)

古典文法がわからない!?活用表で動詞・助動詞を完璧に覚えよう!【3記事目】

 

高校生の勉強法

大学受験や各教科の勉強法などが満載!

 

豊橋市の個別指導塾「とよはし練成塾」が書く3記事目の記事です。今回は、「古典文法がわからない!?活用表で動詞・助動詞を完璧に覚えよう!」についてみていきます。

 

 

①古文の年間学習スケジュールは?

【動画】古文の勉強法(全部入りVer.)|教科別勉強法

 

 

古典文法の覚え方に入る前に最初に全体的な古文の勉強法からみていきましょう。

古文の入試勉強は遅くとも高3の夏休みから始めるようにしましょう。それより後だと入試までに仕上がらない可能性が高くなります。

また、学校の古文の授業で古文単語などの小テストがあるかと思います。そこではしっかりと勉強し、満点が取れるようにして下さい。小テストをさぼってしまうと後になって時間をかけて覚えないといけなくなるため大変です。

夏休みまでに古文単語・古典文法・古文常識をマスターし、秋以降に共通テスト対策や二次試験、私大入試の対策を行っていくのが基本的なスケジュールとなります。

 

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②古典文法を最初に勉強すべき理由は?

 

「古文って日本語だから何となく読めそう」

「古典文法にかける時間がないから文法の勉強をしなくてもいいよね?」

そう思っている人は少なくありません。ただ、そのような受験生に言いたいのは、古典文法の勉強は絶対にやらなければいけません。

ここでは古文の勉強の中で古典文法を最初に勉強しなければいけない理由についてみていきます。

 

ア 入試で文法の問題が出るから

→文法力なくして高得点は取れない!

 

文法問題はほぼ間違いなく出ます。共通テストでは問2で1問、国公立入試や私立の入試でも識別問題や意味を問う問題、活用形などが中心に問われます。

また、読解問題でも選択肢を絞るために文法の知識が必要になってきます。

 

イ 文章の意味が分からなくなるから

→特に助動詞・助詞は意味が分からないと文章を読み間違えることも!

 

また文法の意味(+接続と活用も)をしっかりと覚えておかないと意味を大きく取り間違えてしまいがちです。

例えば、みなさんは「書かなむ」と「書きなむ」の意味が区別できるでしょうか。この2つの文は「か」と「き」が違うだけですが、実は意味は大きく異なります。

 

【書かなむ】→「書く」の未然形+願望の助詞「なむ」で「書いてほしい」という意味。

【書きなむ】→「書く」の連用形+強意の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む」の終止形で「きっと書くだろう」という意味。

 

このような識別問題では古典文法の知識がないと正しく見分けることができません。そうなると文章の意味を分からなくなってしまい、古文が読めなくなってしまうのです。

 

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③おすすめの古典文法の参考書・問題集は?

次に受験生に使ってほしいおすすめの古典文法の参考書・問題集を3冊紹介していきます。

 

ア 望月光の古文教室 古典文法編

→古文が「全く分からない」人向けのおすすめ参考書!

【動画】参考書MAP|望月光の古文教室 古典文法編【武田塾】

 

 

古典文法の参考書の中で最も分かりやすい本の一つです。対象者は「高校1年生~共通テスト」レベルとなっており、受験生だけでなく高1から使うことができる教材となっています。

なお、類書に「望月光 古典文法講義の実況中継」があり、こちらは少し難易度が高めとなっています。(早慶レベル)

 

・特徴

①「ウォーミングアップ編」と「実践編」に分かれている
②「ウォーミングアップ編」では、「活用とは?」「助動詞とは?」といった所から説明がされている
③講義口調で読みやすい
④各章の最初に例文があり、読んでいると解き方がわかる構成となっている

 

 

イ 富井の古典文法をはじめからていねいに

→解説がとにかく詳しく分かりやすい参考書

【動画】富井の古典文法をはじめからていねいに【改訂版】 (東進ブックス 大学受験 名人の授業シリーズ)|武田塾厳選!今日の一冊

 

「望月光の古文教室 古典文法編」と同じく非常にわかりやすい参考書です。望月に比べて解説の量が多く、また練習問題がついています。

 

・特徴

①解説がとにかく詳しくわかりやすい
②講義口調で進められるため読みやすい
③別冊の「古典文法識別マニュアル」で文法の識別方法を確認することができる

 

 

ウ 古典文法マスタードリル

→問題を通じて基礎を再度固めたい人向け

【動画】古典文法マスタードリルの評判と使い方は?【豊橋の学習塾】

 

 

ここからは古典文法の問題集を紹介していきます。最初は「古典文法マスタードリル」です。この本は「古文必修ガイダンス」「まとめ講義」「解説の詳しさ」とボリュームたくさんで、初学者向けの本となっています。

一般的には後で紹介する「ステップアップノート30 古典文法マスタードリル」を勧める人が多いですが、私はこちらの本の方が易しく使いやすいと思っています。

 

・特徴

①問題文の口語訳がまとまりごとにされており、例文の意味をつかみやすい
②最初に「活用表の確認」「意味」などを確認し、その後実践問題がある
③「まとめ講義」に覚えるべきことがまとまっている

 

 

 

エ ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル

→短時間で解き終わるが、問題レベルは高い!

【動画】ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル|武田塾厳選! 今日の一冊

 

 

古典文法の問題集の定番ともいえる本です。文法の項目が30のテーマに分かれており、問題演習、暗記事項がまとまっています。1日1テーマずつ解いていけば1月で終わります。

ただし、解説があまり詳しく書かれていないので初学者には不向きな本といえます。問題を解いていく中で分からない問題が出てきた時は、参考書で調べながら解いていくようにしましょう。

 

・特徴

短時間で文法の確認を終えることができる
②問題を解きながら理解度を高めていくタイプの問題集
③解説はあまり詳しくない

 

 

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④古典文法の基本的な仕組みは?

【動画】第0講(初級編)基本中の基本!古典文法は「下から考えろ」【古文読解・古典文法】

 

ここでは古典文法の基本的な仕組みについてみていきます。

 

ア 古典文法によく出てくる用語の意味は?

→まずは「定義」をしっかりと覚えよう!

 

特に知っておいてほしい言葉の意味をまとめました。

活用形「未然・連用・終止・連体・已然・命令」の6つの形
活用の種類四段・上一・上二・下一・下二・カ変・サ変・ナ変・ラ変
語幹活用しても形の変わらない部分
尊敬語動作をする人を高める
謙譲語動作を受ける人を高める
丁寧語話の聞き手(会話文)や読者(地の文)を高める

 

イ 活用形の意味は?

→「未然形」とは何か?といったことを再確認しよう!

 

未然形、連用形などの意味については以下の通りです。

未然形まだそうなっていない
連用形下に用言(動詞など)が来る
終止形文が終わる
連体形下に体言(名詞)が来る
已然形もうそうなっている
命令形命令する

 

ウ 下から考えると答えやすい

→識別問題や活用を問う問題は下から考える癖をつけよう!

 

活用形や意味、識別の問題で答えを出すときの鉄則は、「下から考える」ことです。そうすることで答えがぱっと出るようになります。

例えば、

①京には見え鳥なれば、みな人見知らず。
②翁、竹を取ること、久しくなり。ここにテキストを入力

という例文があったとします。どちらも「ぬ」という助動詞がありますが、意味は違います。

①は「鳥→ぬ→見え」の順で考えていくと、鳥は名詞だから前の「ぬ」は連体形。そうなると打消の「ず」と分かる。また、「ず」は未然形接続なので、「見え」は「見ゆ」の未然形と分かる。

②は「。→ぬ→なり」の順で考えていくと、「ぬ」で文が終わっているので前の「ぬ」は終止形。そうなると完了の「ぬ」と分かる。また、「ぬ」は連用形接続なので、「なり」は「なり」の連用形と分かる。

このように下から考えていくことを習慣にするようにしましょう。

 

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⑤古典文法をマスターするまでの流れは?

【動画】3分で分かる!古典文法の効率的な覚え方!

 

ここでは古典文法を最速でマスターする方法についてみていきます。

ア 最初は参考書を通読しよう

→参考書を読んで文法の理解度を高めよう!

 

古典文法の勉強で最初にやるべきことは、参考書をしっかりと読み理解度を高めることです。

上で紹介した「望月光の古文教室 古典文法編」や「富井の古典文法をはじめからていねいに」といった初学者向けの本をじっくりと読むようにしましょう。

理解をしないまま問題を解いても得点力は高まりませんので、「なぜそうなるのか?」を意識して読むようにしましょう。

参考書を読む→該当する内容の問題を解く」の繰り返しが基本的な流れになります。

 

イ 活用表を完璧に覚える

→「意味・接続・活用」は即答できるようにしよう!

 

参考書を読んだ後は活用表の暗記に入ります。ここでは「意味・接続・活用」が即答できるようになるまで繰り返し暗記をして下さい。

例えば「る」であれば「れ・れ・る・るる・るれ・れよ」で未然形接続、意味は「受身・尊敬・可能・自発」といったことが瞬時に言えるようにしましょう。

ここが不十分だと問題演習のどこかで行き詰り、かえって時間がかかってしまうことになります。

一生懸命覚えてもすぐに忘れてしまいがちな内容ですので、すき間時間などを使って積極的に覚えるようにしましょう。

また。敬語も「意味」を確実に覚えるようにしましょう。敬語を知らないと主語の判別で苦労してしまいます。

 

ウ 基本的な問題集を解く

→覚えた内容を忘れていないかを問題演習でチェック!

 

最後に問題集を解きます。使う問題集は「解説が詳しいもの」「短期間でできるもの」を使っていくといいでしょう。

問題を解き、できなかった問題は解説を読み理解するようにしましょう。そして後日解き直しをするようにして下さい。

また古典文法の勉強は古文単語の暗記と同時進行で進めるようにしましょう。理想を言えば高2の終わりまでに完成しておくと受験勉強が楽になってきます。(どんなに遅くとも高3の夏休みまでには完成するようにしましょう。)

 

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⑥塾講師西井の指導・勉強体験談

最後に豊橋の学習塾「とよはし練成塾」の教室長である私(西井)の指導体験談(勉強体験談)について話していきます。

私は小学生・中学生・高校生全教科を指導しています。高校生の古文も教えているわけですが、やはり定期的に私自身も勉強しないと内容を忘れてしまいます。

また、自分自身が勉強をすることで、効率の良い暗記の方法や勉強の方法などを生徒に伝えることができます。

 

ア 古典文法を指導して感じたことは?

→古文が苦手な生徒は基礎が完璧でない人が多い!

 

古文が苦手な人は総じて基礎が欠けています。それは古文単語がしっかりと覚えていなかったり、(学校の小テストをサボっている)文法の活用表を覚えていなかったりという状況の生徒が多いです。

そのような生徒にはまずしっかりと基礎を固めるようにしています。宿題で古文単語を暗記するようにしたり、文法の問題集を解いてもらったりしています。

また、文法の問題を解いてできなかった所は、「なぜそういう答えになるのか?」を講師に説明できるようにといったことを授業内で行っています。

それは人に説明できるレベルに理解度が高まれば、得点力が上がるからです。

 

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