1対1対応の演習のレベルと使い方、青チャートやプラチカとの関係は?

 

 

たま吉
数学の問題集の「1対1対応の演習」について知りたいニャー

 

と思っている高校生や浪人生のみなさん!

今回は「1対1対応の演習のレベルと使い方、青チャートやプラチカとの関係は?」についてみていきますよ。

 

 

1対1対応の演習のレベルと使い方

 

 

✓内容

「1対1対応の演習のレベルや使い方」について知りたい高校生や浪人生向けの記事です。

 

✓対象となる人

1対1対応の演習を使って大学入試の勉強をしたい高校生及び浪人生

 

✓結論 

「1対1対応の演習のレベルや使い方は?」→青チャートの内容が定着しているかどうかを確認するために使う問題集

 

✓記事を書いた人 

西井佑一(にしいゆういち) 愛知県豊橋市の個別指導塾で10年以上指導してきた教室長

 

 

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大学入試の教科別勉強法、独学で進める学習スケジュールは?

 

 

大学入試教科別勉強法

①英語②文系数学③理系数学④現代文
⑤古文⑥漢文⑦物理⑧化
⑨生物⑩日本史⑪世界史

 

 

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1対1対応の演習のレベルは?

【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!1対1対応の演習のレベルや難易度は?

 

 

たま吉
1対1対応の演習とはどんな問題集なのかニャー?
モモ先生
入試問題を集めたレベルが高い問題集ですよ。

 

 

ア 1対1対応の演習の問題数やレベルは?

→難易度はどれも高め。黄・青チャートをマスターした人がやるべき問題集。

 

大学入試の定番の数学の問題集といえば、「1対1対応の演習(東京出版)」があります。

 

 

 

 

この問題集は東京出版が発行している問題集で、

・数学ⅠA
・数学ⅡB
・数学Ⅲ

の計6冊あります。

 

そして、1対1対応の演習は国公立大学難関私立大学の過去の問題を中心に集めた問題集です。

そのため、難易度はかなり高めです。

基本的には、「黄チャート(数研出版)」「青チャート(数研出版)」などの参考書をマスターした人が次に取り組むべき問題集といえます。(青チャート推奨)

 

 

 

 

また、1対1対応の演習の問題数(例題)は、

・数学Ⅰ 53問
・数学A 54問
・数学Ⅱ 83問
・数学B 59問
・数学Ⅲ 計111問(2冊の合計)

であり、6冊の合計は360問となっています。(ⅠAⅡBのみだと249問です。)

チャート式などに比べると問題数はかなり少ないですが、それでも量は多いので早い時期から取り組めるようにしましょう。

 

たま吉
青チャートを先に完成させてからやるようにしたいニャー

 

 

イ 1対1対応の演習の構成は?

→入試問題が単元ごとに並んでいる

 

1対1対応の演習は、旧帝大難関私立大学などの過去問が単元ごとに並んでいます。

そのため問題の難易度はかなり高いですが、その分解説がとても丁寧にされています。

一般的に1対1対応の演習レベルの問題集となると、解説があまりないものが多いです。

ですので、人によっては分からないところがあるとそこで理解をするのに何時間も時間がかかってしまうことにもなりかねません。

 

一方で1対1対応の演習は、

・各単元の初めに「要点の整理」があり、公式などはここで確認することができる
・チャートのように問題の下にポイントが載っているため、どうやって解けばいいかの方針が分かる

といった特徴があり、独学で勉強をする人にも使いやすい教材といえます。

ただし、いくら解説が詳しいといっても最低限黄チャートや青チャートレベルの知識がないと解きこなせないので、1対1対応の演習の問題が難しいと思う人はチャートの復習をやるようにしましょう。

 

モモ先生
1対1対応の演習に入る前にチャート式を完璧にやるようにしましょう。

 

 

1対1対応の演習の使い方は?

 

 

たま吉
大学入試に向けて1対1対応の演習はどうやって使っていけばいいのかニャー?
モモ先生
苦手な単元を中心に繰り返し解くようにしましょう。

 

 

ア いきなり答えを見て解法を暗記する

→できない問題を考えても時間のムダ

 

「1対1対応の演習」の問題をテンポよく進めるためには、問題を解かずにいきなり答えを見ることをおすすめします。

答えを見て解き方を身につけることで、数学の力を伸ばすことができます。

 

よく数学の先生が「できない問題でも10分は考えなさい」と言いますが、私はそのやり方には反対です。

その理由は、受験勉強は数学だけに時間を充てることができないからです。

1対1対応の演習の問題数は6冊で360題あります。

仮に全ての問題が分からないとしたら、一問あたり

・考える時間10分
・解説を見て理解する時間5分
・解き直す時間5分

と合計約20分かかります。

そうなるとトータルで1問20分×360問=7,200分(120時間)かかることになってしまいます。(実際はスラスラと解ける問題もあるのでもう少しかかる時間は短くなるでしょう。)

さらにできなかった問題は何回も復習しないと頭の中に定着しないため、これに復習の時間も加わります。

特に国公立大学を志望する場合は、数学以外にも英語・国語・理科・社会・情報と様々な科目を勉強しないといけません。
そのため数学だけに時間をかけることはできません。
数学に時間をかけすぎてしまうと他の教科の勉強が疎かになってしまい、入試で必要な合格最低点にたどり着かなくなる可能性が高くなってしまいます。
受験勉強のポイントは、いかに短い時間で一つの科目の勉強を終えるかということです。

そのため、最小の時間で最大の効果が出せる勉強のやり方で進めるようにしましょう。

 

たま吉
特定の科目に時間をかけすぎてはいけないんだニャー

 

 

そこでおすすめなのが、いきなり答えを見ることです。

答えを見て解法を暗記し、その後は身についたかどうかを確かめるために自力で解いていきましょう。

こうすることで圧倒的に速い時間で問題を解き進めることができますし、何よりも頭の中に解き方が入っていきます。

何十分も考えたあげく、答えが出ずに解説を見ただけでは何もできるようにはなっていません。

解き方のパターンを一つずつ身につけることが大切なのです。

 

たま吉
他の教科とのバランスを考えてテンポよく解けるようにしたいニャー

 

 

 

 

イ 後日解き直して定着度を確認する

→2周目以降は答えを見ずに自力で解くようにしよう

 

一周目で解法暗記をしたら、二周目からは最初から自力で解いていきます。(ここではしっかりと考えるようにしましょう。)

そこでできた問題はいいですが、そうでない問題は再度解説を見て理解をします。

また、ただ解説を見るだけでなく、グラフや図形、式などを書いていくと頭の中に残りやすくなります。

解き方を理解したらその場で解き直しをし、できたかどうかを確認します。

これを繰り返し全ての問題ができるようになったらOKです。

 

なお、1対1対応の演習の解説を読んでも内容がよく理解できない場合は、青チャートや黄チャートに戻って復習をするようにしましょう。

 

モモ先生
分からない問題は解説を読むだけでなく式などを書くと理解しやすくなりますよ。

 

 

 

 

ウ プラチカとどちらを使ったらいいか?

→個人的には「理系プラチカⅠAⅡBC」+「1対1対応数学Ⅲ2冊」がおすすめ

 

A プラチカとはどのような問題集か?

 

1対1対応の演習と同じ位置づけの問題集(数学の応用問題集)として、「文系数学の良問プラチカ(河合出版)」及び「理系数学の良問プラチカ(河合出版)」があります。

 

 

 

 

この問題集は河合出版が発行している問題集で、

・「文系数学の良問プラチカ数学ⅠAⅡBC」
・「理系数学の良問プラチカ数学ⅠAⅡBC」
・「理系数学の良問プラチカ数学Ⅲ」

の3冊があります。

 

そして難易度は「理系数学Ⅲ>文系数学ⅠAⅡBC>理系数学ⅠAⅡBC」となっています。(特に理系数学Ⅲは相当難しい問題集です。)

そのため、数学が得意な人や数学を得点源にしたい人以外は無理に理系プラチカ数学Ⅲに手を出さないようにしましょう。

 

 

B プラチカと1対1対応の演習はどちらを使ったらいいか?

 

プラチカと1対1対応の演習はどちらも使いやすい問題集ですが、ではどちらの問題集を使っていくのがいいのでしょうか?

個人的には、「理系プラチカ数学ⅠAⅡBC+1対1対応の演習数学Ⅲ(2冊)」がおすすめです。

その理由は、

・この組み合わせが一番レベルが易しく挫折しにくい
・取り組む問題数も少なくてすむ

からです。

 

下手に難しい問題集をやって、途中で挫折してしまうとそこまでの時間に無駄になってしまいます。(入試までの時間は限られています。)

そのため、確実にできそうな問題集をやり、さらに難しい内容の問題をやりたい場合は、プラチカや1対1の問題がスラスラできるようになったら取り組むようにしましょう。

 

たま吉
難しい問題集は下手に手を出さないようにしたいニャー

 

 

 

 

エ いつまでに1対1対応の演習を仕上げるか?

→高3の夏~秋に完成させたい

 

1対1対応の演習をいつまでに完成させたらいいかというと、高3の夏~秋までに終わらせることが目標になります。

高3の11月には一度志望校の過去問を、高3の12月には共通テスト対策をする必要があります。

そうなると遅くとも10月末までには1対1対応の演習を完成させたいところです。

そして11月からは志望校の過去問や「●●大の数学」及び「全国大学入試問題正解」などの問題集を解き、できるだけ多くの問題を解くようにしましょう。

できるだけ多くの入試問題を解くことで、実践力を身につけることができます。

 

また、1対1対応の演習の問題数は、

・ⅠAⅡB(4冊):249問
・Ⅲ(2冊):111問

となっています。

なお、1対1対応の演習を1周終えるためのおおよその目安としては、

ⅠAⅡB(計4冊)Ⅲ(計2冊)
1日3問ペース83日
(約2カ月半)
37日
(約1カ月)
1日5問ペース50日
(約1か月半)
22日
(約1カ月)
1日8問ペース約30日
(約1カ月)
約14日
(約2週間)

となります。

ただし、1回やれば全ての問題が完璧にできるようになるとは限らないため、何回も繰り返して解く必要があります。

それを踏まえて1日何問ずつ解くかを決めるようにしましょう。

なお、入試までにあまり時間がない場合には、志望する大学でよく出る単元から解いていくといいでしょう。

 

モモ先生
11月から過去問演習ができるようにしていきましょう。

 

 

 

 

 

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