と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「【大学入試】古文読解のコツや勉強法、おすすめ参考書や問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
大学入試教科別勉強法
①英語 | ②文系数学 | ③理系数学 | ④現代文 |
⑤古文 | ⑥漢文 | ⑦物理 | ⑧化学 |
⑨生物 | ⑩日本史 | ⑪世界史 |
【大学入試】古文が読めない、苦手になる原因は?
ア 古文が苦手になる原因は?
→知識不足、しっかり読んでいないなどが原因
古文が苦手になってしまう原因は、
②古文常識が身についていない
③古文の問題の解き方がわかっていない
④そもそも文章をしっかりと読んでいない
といったことがあります。
そのため、まずは古文単語の暗記と古典文法の復習を早急にやっていきましょう。
また、古文常識を知っていないと解けない問題もありますので、古文常識の勉強もしておくといいでしょう。
ただ、これらの知識を身につければ古文がスラスラと読めるかと言うとそうもいきません。
その最大の理由は、古文には「主語の省略が多い」からです。
そのため、省略されている主語が誰かを特定しないと、誰の動作なのかがわからなくなり、ひいては文章全体の意味が分からなくなってしまいます。
では、どうやって隠された主語を見つけていけばいいのでしょうか?
それはヒントとなる言葉を見つけて、そこから隠れている主語を推測することが必要になってきます。
主語を補うことができれば、古文の内容は大分わかってくるようになります。
このようなことを学ぶのが「古文読解」の勉強となります。
なお、大学受験の古文の学習スケジュールとしては、
・高3の夏からは古文読解の練習、過去問演習を中心に行う
といったものが基本となってきますので、高3の1学期が終わるまでには古文の基礎固めが終わるようにしましょう。
イ 古文が読めるようになる方法は?①(主語を補いながら古文を読む)
→「助詞」や「敬語」から隠された主語を見つけよう!
古文が読めるようになるための方法の一つ目としては、「省略された主語を補いながら古文の文章を読む」ことです。
主語が分かることで古文の文章の理解度は格段に上がります。
では省略された主語は誰なのかはどうやって判断していけばいいのでしょうか?
それは、
②敬語で判断する
例 (かぐや姫は)おほやけに御文奉り【謙譲語】給ふ【尊敬語】
・奉る「かぐや姫→おほやけ(天皇)」*謙譲語は動作の受け手を高める
・給ふ「筆者→かぐや姫」*謙譲語は動作の主語を高める
③日記の主語は「筆者(私)」であることが多い
といったことです。
助詞や敬語などを元に主語が誰なのかを判別できるようにしましょう。
ウ 古文が読めるようになる方法は?②(「」を補う、ジャンルごとに読み方を変える)
→「」を補う、作品のジャンルから判断するなどがあります
省略されている主語を補う以外にも、古文を読む際のテクニックはあります。
それは、
②ジャンルごとに読み方を変える
・説話:文章の終わりにまとめの部分がある
・日記:頻出作品の概略(あらすじ)をおさえておく
・随筆:筆者の主張が書かれている
・物語:物語の一部が文章になっているので登場人物の人間関係をつかむ
③古文常識を習得する
です。
これらのことを古文読解をする際には意識して行っていくようにしましょう。
それを続けることで古文の文章が少しずつ分かるようになってきます。(もちろん単語と文法が完璧に覚えた上での話です。)
【大学入試】古文読解対策ができるおすすめの参考書・問題集は?
ア まずは「教科書ガイド」をじっくりと読んでいこう
→品詞分解がしっかりとされているため実はおすすめの参考書
古文の文章がスラスラと読めるようになるには、
②多読:様々なジャンルの文章を片っ端から読む
の2つを行う必要があります。
そして、まず最初にやるべき参考書は、「教科書ガイド」です。
*教科書は高校によって違いますので、今学校で使っている教科書のガイドを買うようにしてください。
教科書ガイドは、みなさんが高校で習っている古文や漢文について、
・重要単語の説明
・品詞分解
などが載っている参考書です。
古文読解の初期の段階では、多くの人は古文をスラスラと読める状態ではないはずです。
そのため、品詞分解をしながら読み進めていくことが大切になっていきます。
ただ、他の参考書や問題集では、全ての文に品詞分解はされていません。
ですが、教科書ガイドは源氏物語や枕草子、徒然草などの有名な作品の文章を品詞分解して説明しているため、文章の意味を把握しやすくなっています。
そのため、最初は教科書ガイドを使って、
②現代語訳と本文をカタマリごとに交互に読む
③重要単語や文法(助動詞・助詞・敬語)の確認をする
④声に出して何度も音読をする
といったことをやるようにしましょう。
そうすることで、古文の文章に慣れることができます。
ただし、高3になってから教科書ガイドを読む始めていたのでは入試までに間に合わない可能性がありますので、できるだけ高1・2のうちから取り組むようにしましょう。
イ「岡本梨奈の古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」で古文の読解方法を学ぼう
→主語の補い方などの読解テクニックを学ぼう
教科書ガイドを読みこんだら、次は古文読解の解き方について詳しく書かれている参考書に進んでいきます。
そして、おすすめの参考書がKADOKAWAから出ている「岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」です。
この参考書のレベルは高校初級~共通テスト・中堅国公立大やGMARCHレベルで、基本的な内容が中心に載っています。
また、「岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」の特徴としては、
・話し言葉で説明がされていて読みやすい
・古文常識やジャンル(説話・物語など)ごとの読み方がまとまっている
といったものがあり非常にわかりやすい参考書といえます。
そのため、古文の問題を解く前に、この本を読んで古文の読み方や解き方を学ぶといいでしょう。
ウ「岡本梨奈の古文ポラリス1・2・3」で古文の問題を解いていこう
→解説が詳しい古文読解の問題集
ここからは本格的に古文の問題を解いていきます。
そして、古文読解ができるおすすめの問題集はKADOKAWAの「岡本梨奈の古文ポラリス」です。
この参考書は全部で3つのレベルがあり、
・標準レベル:日東駒専、産近甲龍、中堅私立大レベル
・発展レベル:GMARCH・関関同立・早稲田・上智レベル
となっています。
そのため、みなさんが受験する大学のレベルの問題集までは解くようにしましょう。
そして、「岡本梨奈の古文ポラリス」は解説が詳しく、
・本文解説(助動詞の意味)など
・重要語句、文法
・論旨の展開
・設問解説(古文常識の説明も詳しい)
・現代語訳
といったことが事細かに書かれています。
そのため、ただ問題を解いて終わりではなく、解いた後に解説をしっかりと読んで内容を理解することや音読をすることを必ずやるようにしましょう。
エ「古文上達基礎編読解と演習45」の文章を読んでいこう
→英語と同じく古文も多読をすると効果的
古文単語や古典文法を完璧にしても古文はなかなか読めるようにはなりません。
古文がスラスラと読めるようになるには、英語と同じく古文の文章をたくさん読むことにつきます。
古文は実はある程度決まったパターンで話が進んでいきます。
そして、そのパターンをつかむには、古文の文章をできるだけたくさん読むしか方法はありません。
そのため、時間に余裕のある人や古文で高得点を取りたい人は、古文の多読をすることをおすすめします。
そして、おすすめの音読用の教材としては以下の通りです。
①「古文上達基礎編読解と演習45」(Z会)
この問題集は、
・古典文法の復習もできる
・別冊の解答は原文の隣に現代語訳がついており音読しやすい
といった特徴があります。
そのため、音読用の最初の1冊としておすすめです。
なお、類書として、旺文社の「古文読解 多読トレーニング」もあります。
こちらは「古文上達基礎編読解と演習45」と構成が似ていますが、古文の解き方などを動画で説明しているのがおすすめポイントとなります。
②「みんなのゴロゴ 古文出典」(スタディカンパニー)
「みんなのゴロゴ 古文出典」は源氏物語や枕草子、徒然草などの有名な作品のあらすじや文章について詳しく書かれている参考書です。
大学によっては、有名作品の大まかな話のあらすじを知っていないと解けない問題もありますので、有名なものについてはこの本であらすじや登場人物の関係などをしっかりとおさえておくようにしましょう。
【まとめ】古文読解の解き方のポイントとアドバイス
今回の「【大学入試】古文読解のコツや勉強法、おすすめ参考書や問題集は?」についてのまとめです。
・古文読解に入る前に古文単語・古典文法・古文常識の知識を固めよう
・最初は「教科書ガイド」で文章をじっくりと読むようにしよう
・問題集は「岡本梨奈の古文ポラリス」シリーズがおすすめ
高3の夏からは古文読解の練習に入るようにしましょう。
一つでも多くの問題に取り組むことで、古文の力は必ずアップしますよ。