と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「南山大学国語(2023)の入試対策と過去問分析、おすすめ参考書や問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
南山大入試過去問分析・教科別勉強法
①南山大英語 | ②南山大国語 | ③南山大日本史 | ④南山大世界史 |
⑤南山大理系数学 | ⑥南山大物理 | ⑦南山大化学 | ⑧南山大推薦入試対策 |
南山大学の国語の配点、試験範囲、難易度は?
ア 南山大学国語の配点は?
→全体の25~30%前後の配点
南山大学の国語は多くの学部で試験範囲となっています。
そして学部ごとに国語の配点を見ていくと、
人文 | 150点(400点満点) |
理工 | ー |
外国語 | 150点(500点満点) |
経営 | 150点(450点満点) |
法 | 150点(500点満点) |
国際教養 | 150点(500点満点) |
総合政策 | 150点(450点満点) |
となっています。
イ 南山大学国語の難易度・解答時間・出題範囲は?
→難易度は標準~やや難レベル
南山大学の国語は現代文が3題+古文・漢文が1題の計4題で、試験時間は90分です。
また、古文・漢文は全てがマークシート方式で、現代文も多くは選択式です。
そして、出題内容は、
・古文 口語訳、文法、内容説明、内容真偽、語意、和歌修辞・解釈、文学史
・漢文 書き下し文、訓点、口語訳、語意、文学史
となっています。
そして南山大国語の難易度は現代文と古文は標準レベルですが、漢文はやや難レベルとなっています。
また、問題量が多いのでテンポよく解く必要があります。
基本的には現代文3題をそれぞれ20~25分で解き、残りの時間を古文(漢文)を解くようにしましょう。
また、
・古文、漢文 古典文法や古文単語、漢文句法を覚える
といったことを行い、国語の基礎力をつけてから問題演習に取り組むようにしましょう。
南山大学国語(2022)の過去問分析は?
なお、下で解説している問題は一般入試(2022)の2月12日分(法学部・国際教養学部)の問題となっています。
ア 2022年南山大学国語(第1問・現代文)
→内容は読み取りやすい文章であった
第1問は「笑いの哲学」がテーマの現代文(評論)でした。
文章量は長めですが、比較的話の内容はつかみやすいです。
また、先に問題文を読んでから本文を読むようにすると、より効率的に読み進めることができます。
A1・4、B1は漢字の読み書きですのでここでしっかりと点数を取るようにしましょう。
A2、5~9は空所補充問題です。
空欄の前後をよく読み、話の流れに合うものを選べるようにしましょう。
A3は理由説明問題です。
傍線部周辺の内容から「現実との接触」の要素が必要だと考えられます。
A10は内容説明問題です。
傍線部直線の「その存在」の「その」は「ユーモア」を指します。
また、「ユーモア」に関する内容は次の段落に書かれています。
B2は空所補充問題です。
最初の(G)の前後を読むと、「それは「掟」に(G)を潰されないでいる」とあるので、(G)は主体であることが分かります。
そして、(G)のある段落の前の段落を見ると、主体となる候補は「私たち」か「自分たち」になります。
イ 2022年南山大学国語(第2問・現代文)
→内容は読み取りやすい文章であった
第2問は「英語という選択ーアイルランドの今」がテーマの現代文(評論)でした。
A問題は内容説明問題や理由説明問題が多く、やや時間のかかる問題です。
また、ところどころに漢字の問題がありますので、先にそこから解いていくといいでしょう。
A11は内容説明問題です。
傍線部①のある段落の「一対一であれば、~」が解答の根拠となります。
A12は内容説明問題です。
傍線部②のある段落の「異なる段落が共存して~」が解答の根拠となります。
A13は内容説明問題です。
傍線部③のある段落の「研究者によって必ずしも~」が解答の根拠となります。
A14は内容説明問題です。
傍線部④のある段落の「言語交替は集団的な現象である」が解答の根拠となります。
A15は内容説明問題です。
傍線部⑤のある段落の「比較的最近ということは、~」が解答の根拠となります。
A16は内容説明問題です。
傍線部⑥後から傍線部⑧までの内容が解答の根拠となります。
A17、20、B3・4は漢字の読み書きですのでここでしっかりと点数を取るようにしましょう。
A18は内容説明問題です。
谷川俊太郎「質問箱」から傍線部⑧までの内容が解答の根拠となります。
A19は内容説明問題です。
傍線部⑧のある段落には言語において優劣はないというような内容が書かれています。
B5は内容説明問題です。
最終段落の「言語はいやがおうにも、~」が解答の根拠となります
ウ 2022年南山大学国語(第3問・現代文)
→時間配分に気を付けて読むようにしよう
第3問は「源氏物語と戦争ー戦時下の教育と古典文学」がテーマの現代文(評論)でした。
南山大学は現代文が3問あり、かつ問題量も多いためテンポよく読む必要があります。
普段から評論の文章を読んでおくと素早く内容を理解することができます。
A21は内容説明問題です。
「成果」とはここではマイナスの意味を指します。
A22、25、27、28、B6は漢字の読み書きですのでここでしっかりと点数を取るようにしましょう。
A23は内容説明問題です。
傍線部②のある段落の「また、なぜその作品でなくてはならないのか、~」が解答の根拠となります。
A24は内容説明問題です。
傍線部③のある段落の「戦前の教育・教材に対するノスタルジックな発言<マイナス>」と「狭量な実用主義に走ろうとする現状への警鐘<プラス>」が解答の根拠となります。
A26は内容説明問題です。
傍線部⑤の直後の「受動的な鑑賞指導にとどまらない~」が解答の根拠となります。
A29は空所補充問題です。
空欄の前後をよく読み、話の流れに合うものを選べるようにしましょう。
B8は内容説明問題です。
傍線部⑥の「任務」とは次の行の「国民としての~「道徳的」価値の伝達」が該当します。
エ 2022年南山大学国語(第4問・古文)
→主語を補いながら読んでいくとよい
第4問は「古事談」(古文)が出題されました。
この作品は鎌倉時代に書かれた説話集です。
文章は短めですが、やや内容が読み取りにくい文章です。
敬語などから主語が誰なのかを判断しながら読むようにしましょう。
A49は内容説明問題です。
「奉る<~し申し上げる>」では敬意の対象は顕李→白河法皇となっています。
A50は主語判別問題です。
「仰せられ」は二重敬語であるため、ここから主語は白河法皇であることがわかります。
A51は現代語訳に関する問題です。
・「わが道理」→「私に道理がある」
・「理非」→「道理のありなし」
・「顕然に」→「はっきりしている」
という意味です。
A52は主語判別問題です。
「きこしめす」は「きこす」よりも敬意が高い表現です。
A53は現代語訳に関する問題です。
傍線部⑤中の「や」は疑問を表す助詞です。
あとは文脈から判断するようにしましょう。
A54は現代語訳に関する問題です。
傍線部⑥中の「奉ら<謙譲語・(~し申し上げよう)>ん<意志>」がヒントになります。
A55は語句の意味に関する問題です。
「不日に」は「日を開けない」という意味を持ちます。
A56は内容一致問題です。
傍線部⑧中の「御計らひ」の動作主は白河法皇です。
A57は内容一致問題です。
選択肢エは第3段落の1~2行目の内容と一致します。
オ 2022年南山大学国語(第5問・漢文)
→漢文の知識を問う問題が多かった
第5問は「震川文集」(漢文)が出題されました。
A65は空欄補充問題です。
問題文の現代語訳の中にある「広く読まれてもよいものである」がヒントになります。
A66は現代語訳に関する問題です。
「未」は「まだ~ない」、「始」は「はなから」という意味です。
A67は言葉の意味に関する問題です。
「附和雷同」の意味が分かればできる問題です。
A68は文学史の問題です。
消去法で答えが出せるようにしましょう。(世界史選択の人に有利な問題です。)
A69は言葉の意味に関する問題です。
「不自量」で「自分で自分を計らない」という意味になります。
A70は指示語に関する問題です。
aとbの区別ができればできる問題です。
A71は現代語訳に関する問題です。
「固」は「もともと」、「無俟」は「~する必要はない」、「余言」は「私の言うこと」という意味です。
A72は書き下し文に関する問題です。
問題文の現代語訳の中にある「~権力を持った者でも、私の~」がヒントになります。
A73は指示語の問題です。
A70の問題ができればできる問題です。
南山大学国語の入試対策、おすすめ参考書は?
南山大学国語の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→古文・漢文の基礎固めを中心にやろう
高3の1学期は古文・漢文の基礎固めを中心に行いましょう。
それは古文単語や古典文法、漢文句法の知識がないと文章問題を解いてもなかなか点数が伸びるようにはならないからです。
夏休みから読解の練習ができるように計画的に勉強を進めていきましょう。
①現代文
・語彙力のアップ:「現代文キーワード読解」
*南山大学では語句の意味を問う問題が出るので、「キーワード読解」で出てくる用語の意味をしっかりと覚えるようにしましょう。
・現代文の読み方を学ぶ:「ゼロから覚醒はじめよう現代文」
*時間に余裕があれば、「入試漢字マスター1800+」などで漢字の読み書きの勉強をするようにしましょう。
②古文
・古文単語の暗記:「読んで見て覚える重要古文単語315」
・古典文法の復習:「富井の古典文法をはじめからていねいに」、「基礎からのジャンプアップノート古典文法」を解く
・古文常識の復習:「源氏でわかる古典常識」を読む
③漢文
・漢文句法の暗記:「漢文ヤマのヤマ頻出重要句法66」、「基礎からのジャンプアップノート漢文句法」を解く
イ 夏休み
→基本的な問題集を使って読解のしかたを学ぼう
夏休みからは本格的に文章読解の練習をしていきます。
いきなり入試レベルの問題を解くのではなく、最初は基本的なレベルのものからやっていくといいでしょう。
①現代文
・基本レベルの問題集を解く:「入試現代文へのアクセス基本編」
②古文
・古文読解の勉強をする:「富井の古文読解をはじめからていねいに」、「古文上達基礎編読解と演習45」を解く
③漢文
・漢文の問題に慣れる:「漢文道場基礎編」を解く
ウ 秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
まずは共通テストの過去問を解き、共通テスト模試に備えていきます。
その後は応用レベルの問題集を解いたり、記述対策の問題集を解いたりして実践力をつけていきましょう。
①現代文
・共通テスト対策問題集を解く
・応用レベルの問題集を解く:「入試現代文へのアクセス発展編」
②古文
・共通テスト対策問題集を解く
・応用レベルの問題集を解く:「岡本梨奈の古文ポラリス1・2」
③漢文
・共通テスト対策問題集を解く
最後の仕上げに過去問演習に入ります。
まずは南山大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。(古文・漢文などは全訳がついている大学の問題を解くのがおすすめです。)
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
南山大学一般入試合格個別指導コースについて
当塾では南山大学を一般入試で受験予定の高校3年生を対象とした「私立大学・短大入試対策個別指導コース」がございます。
*現在高1・2年生の方は「高1・高2定期テスト・大学入試対策個別指導コース」から始まり、高3時に「私立大学・短大入試対策個別指導コース」に切り替わるようになります。
このコースの対象となる人は、
・指定校推薦入試での南山大学受験も視野に入れている人
です。
そして、当塾の指導プランとしては
②高3 英語・国語・社会などの入試対策及び過去問演習
となっております。(当塾では英語・国語を優先して指導し、それらが合格レベルに達した後で他の教科の指導をいたします。)
南山大学に合格したい方、受験を考えている方に合った指導をさせていきます。
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00