と思っている高校生のみなさん!
今回は「古文で高得点を狙う!高校生のための定期テスト勉強法とテクニック」についてみていきますよ。
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【高校古文】定期テストの問題は何が出題される?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!定期テスト古文のおすすめ勉強法は?
高校の定期テストは国語は「現代の国語(現代文)」と「言語文化(古文・漢文)」に分かれています。
そして古文で出題される内容は、
②文法:教科書の本文および文法の問題集から出題される
③教科書の内容
④補助教材の内容
が中心に出題されます。
【高校国語】定期テスト古文のおすすめ勉強法は?
ア 古文単語の暗記
→古文のテスト勉強は単語の暗記から始めよう!
定期テストの古文のおすすめの勉強法の一つ目は、古文単語の暗記です。
古文のテストでは古文単語が出題されますので、まずはしっかりと古文単語の意味を覚えるようにしましょう。
それは単語の意味を知らないと文章をきちんと理解することができないからです。
それに定期テストの勉強で一度単語の意味をしっかりと覚えておくと、高3になって本格的に大学入試の勉強をする際に効率よく進めることができます。
また、多くの学校では古文単語は小テストなどの範囲になってきますので、普段からしっかりと単語を覚えるようにしましょう。
そうしないとテスト前に膨大な量の数を覚えないといけなくなり、完璧に覚えることができなくなってしまいます。
そのため、普段からコツコツと覚えるようにしましょう。
特に形容詞と形容動詞は意味が覚えにくいため、繰り返し暗記をする必要があります。
なお、古文単語の覚え方としては、
①まずは一通り確認し、できなかったものにチェックをつける
→できればテスト週間に入る前までには終わらせておくようにしましょう。
②覚えていなかった語句の意味を集中的に覚える
→例文が載っているものであれば、例文を通して意味を覚えていくと覚えやすくなります。
③再度覚えていなかった語句をチェックし、全ての語句をマスターするまで繰り返す
→覚えてから再チェックまで少し時間を空けると効果的です。
なお、古文単語は複数の意味を持つものが多いですが、それを全て完璧に覚えるようにしましょう。
英単語に比べると覚える単語数は少ないため、短い時間で覚えられるはずです。
イ 古典文法の復習
→高1のうちに活用・意味・接続を全てマスターしよう!
定期テストの古文のおすすめの勉強法の二つ目は、古典文法の復習です。
古典文法は動詞・助動詞・助詞・敬語などがあります。
活用や意味、接続などをしっかりと覚えておかないと文章の意味が分かりづらくなってしまいます。
そのため、定期テストの勉強の中で完璧に覚えるようにしましょう。(できれば高1のうちにマスターしておきたいです。)
なお、ここでは学年ごとに古典文法の勉強のやり方についてみていきます。
A 高1
言語文化の授業で古典文法について一通り習います。
そして高2以降は古典文法を知っているものとして授業が進みますので、高1のうちにしっかりとマスターするようにしましょう。(定期テストもその前提で作られるため、文法を知らないと高得点を取ることができなくなります。)
そのためにも定期テストの範囲の内容は完璧に覚えるようにしましょう。
B 高2・3
基本的には教科書(補助教材)の文章の中で問われます。
古典文法の基礎が固まっていない人は早急に復習をし、マスターするようにしましょう。
高1の春休みや高2の夏休みなどの期間を使って短期集中で一気に覚えるようにしましょう。
ウ 古典文法の勉強方法
→まずは活用・意味・接続を覚えるところから始めよう
また、古典文法の勉強方法としては以下のようにやるのがおすすめです。
A 活用・意味・接続を完璧に覚える
古典文法のメインの内容となる助動詞では、「活用・意味・接続」をセットで知っておく必要があります。
例えば、助動詞「む」の場合、
・意味 推量、意志、適当(勧誘)、仮定、婉曲
・接続 未然形
というのを瞬時に言えるようにしましょう。
これが言えないとなかなかできるようにはならないので、何度も口ずさんで暗記をするようにして下さい。
また、どの場合にどのような意味になるのかも知っておくといいでしょう。
例えば、上の「む」の場合、
・主語が二人称+文末→勧誘(適当)
・主語が三人称+文末→推量
・文中→仮定・婉曲
*「こそ~め」の「め」は勧誘(適当)の意味になることが多い
といった識別まで覚えておくと楽になってきます。
B 例文の現代語訳を読む
文法のルールを覚えた後は、問題集に出てくる問題をマスターしていきます。
多くの問題集では、
といったように、古文の文章を使って問題が出されています。
ただ、そもそも例文の意味(現代語訳)が分からないと、この問題を解くことができません。
そのため、まずは例文の現代語訳を読んで、どのような意味かを把握するようにしましょう。(上の例文の現代語訳は、「中国に咲いているとかいう花」という訳になります。)
C「なぜそうなるのか?」を理解しながら暗記する
古典文法の場合は丸暗記で意味などを覚えてしまってもなかなかできるようにはなりません。
そうではなく、「なぜそうなるのか?」を理解しながら暗記をするようにしましょう。
例えば、「この障子口に、まろは寝たらむ。」という文章であれば、「まろ」が一人称だから意志の「む」になるということが言えるようにして下さい。
そうやって一つ一つ理解をしていかないとできるようにはなりませんので気を付けましょう。
エ 古典文法のおすすめ参考書・問題集
→独学でも勉強しやすい問題集がおすすめ
古典文法が苦手な人向けにおすすめの参考書・問題集を2冊紹介します。
A 八澤のたった6時間で古典文法
「八澤のたった6時間で古典文法(学研)」は古典文法について分かりやすく書かれている参考書です。
この本をおすすめする理由は、
・「一問一答」では識別する基準を覚えることができる
→例 「む」 一人称で意志、二人称で勧誘・適当、三人称で推量
といったことがあります。
そのため、文法の内容を詳しく知りたい人はこの参考書を使って理解を深めるようにしましょう。
B 高校やさしくわかりやすい古典文法
「高校やさしくわかりやすい古典文法(シグマベスト)」は初学者向けの古典文法の問題集です。
学校で使っている文法の問題集が今一つ使いにくい人や共通テスト、大学入試に向けた対策問題集としておすすめです。
この本をおすすめする理由は、
・「なぜそうなるのか?」という解説が詳しい
といったことがあります。
そのため、文法の知識を深めたい人はこの問題集を使っていくようにしましょう。
オ 教科書本文の音読
→教科書ガイドがあると内容を把握しやすい!
定期テストの古文のおすすめの勉強法の三つ目は、教科書本文の音読です。
単語・文法と知識を固めた後は、いよいよ教科書本文の内容の復習に入ります。
以下の順番で進めていきましょう。
なお、古文の「教科書ガイド」があると非常にテスト対策がしやすいのでおすすめです。
それは教科書ガイドには「あらすじ」・「現代語訳」・「重要単語・文法の説明」などが書いてあるからです。
このように教科書ガイドには詳しい説明がされていますが、とはいえそれに安心して学校の授業を聞かなくなる・・・といったことがないようにしましょう。
*教科書は高校によって違いますので、今学校で使っている教科書のガイドを買うようにしてください。
ここでは教科書ガイドと学校のノートを使った勉強法について紹介します。
①現代語訳の確認
最初に現代語訳だけをさらっと読み、話の内容をつかみます。
次に古文と現代語訳を一文ずつ声に出して読み、意味を確認していきましょう。
また、古文は主語が省略されていることが多いので、主語を適宜補いながら文章の意味を理解するようにして下さい。
②重要単語・文法の確認
学校のノートや教科書ガイドを使って、重要単語や文法の確認などをしていきます。
そして、定期テストでよく出る内容としては、
・文法(助動詞・助詞・敬語)問題
・主語を問う問題(古文は頻繁に主語が省略されているため)
・指示語の問題
・和歌の解釈、修辞法に関する問題
・古文常識、文学史(作品の著者など)
です。
特にノートに書いてある内容はテストで出る可能性が高いですので、しっかりと復習をするようにしましょう。
③何度も音読する
古文は英語と同じく、音読をすることによって力がつく教科です。
そのため、現代語訳などの意味を把握した後は、何度も音読をするようにしましょう。(音読の最低回数は10回です。)
現代語訳を見ずにスラスラと意味が分かるようになるまで繰り返し声に出して読むようにして下さい。
そして最後の仕上げとして、教科書の本文を使って品詞分解をしましょう。
それが全て合っていればテストで間違いなく高得点が取れます。
古文の頻出作品の品詞分解・現代語訳
①「源氏物語」 | ②「枕草子」 |
③「伊勢物語」 | ④「土佐日記」 |
⑤「竹取物語」 | ⑥「更級日記」 |
⑦「平家物語」 | ⑧「徒然草」 |
⑨「方丈記」 | ⑩「奥の細道」 |
⑪「大鏡」 | ⑫「蜻蛉日記」 |
カ 補助教材の文章問題を解く
→最後の仕上げに補助教材の問題を解こう
定期テストの古文のおすすめの勉強法の四つ目は、補助教材の文章問題を解くことです。
教科書の内容を完璧にしたら、学校で使っている補助教材の問題を解いていきます。
問題を解き、間違えたところは解説を読み内容を理解します。
また、その後の流れは上で紹介した「教科書本文の音読」と同じで、
という流れになります。
なお、古文の文章の読み方がよく分からない人は、「岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本(KADOKAWA)」などの参考書を使っていくといいでしょう。
そして、ここまでやれば定期テストの古文で高得点を取ることができますので、量は多いですがしっかりと復習をするようにして下さい。
【高校国語】定期テスト古文で高得点を取るための勉強スケジュールは?
定期テストの古文で高得点を取るには事前の準備が必要です。
テスト週間に入ってから始めていたのでは間に合いません。
古文単語の小テストから気を抜くことなく勉強をするようにしましょう。
なお、古文のおすすめの学習スケジュールは以下の通りです。
A テスト週間前
テスト週間前にやっておくといいことは、
・古典文法の復習
・教科書の内容を把握する
・補助教材の問題を解く
ことです。
教科書の本文についてはノートや教科書ガイドを読む、補助教材の問題については解説をしっかりと読むことをし、文章の理解を深めるようにしましょう。
テスト週間になると、文系の人はともかく、理系の人はどうしても数学や理科、英語といった教科の勉強がメインになってきます。
そのため、テスト週間に入る前に古文はある程度仕上げておくといいでしょう。
なお、古文は量が多いため、一夜漬けでどうにかなる科目ではありませんので気を付けてください。
B テスト週間
テスト週間に入ったらやるべきことは、
・教科書の本文の音読
・補助教材の文章の音読
がメインになってきます。
テスト週間に入る前に理解をすることや問題を解くことは終え、テスト週間中は知識を頭に入れることをメインにやるようにしましょう。
単語の暗記や音読を中心に行うことで、テスト問題がスラスラと解けるようになります。
C テスト前日・当日
テスト前日や当日にやることは、文章の音読および単語の復習です。
まずは、テスト週間の間に暗記をした古文単語をしっかりと覚えているかどうかをもう一度チェックしましょう。
また、教科書や補助教材の文章をもう一度音読をし、意味などがスラスラ分かるかどうかを確認してください。