と思っている高校生のみなさん!
今回は「漢文で高得点を狙う!高校生のための定期テスト勉強法とテクニック」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
【高校漢文】定期テストの問題には何が出題される?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!定期テスト漢文のおすすめ勉強法は?
高校の定期テストは国語は「現代の国語(現代文)」と「言語文化(古文・漢文)」に分かれています。
そして漢文で出題される内容は、
②教科書の内容
③補助教材の内容
が中心に出題されます。
【高校国語】定期テスト漢文のおすすめ勉強法は?
ア 漢文句法の復習
→高1のうちに句法を全てマスターしよう!
定期テストの漢文のおすすめの勉強法の一つ目は、漢文句法の復習です。
漢文句法とは、再読文字や疑問・反語、使役、仮定などの文のルールに関する内容のことを言います。
これらの漢字の読み方と意味を知らないと漢文の文章の意味が分からなくなってしまいます。
そのため、定期テストの勉強の中で句法を完璧に覚えるようにしましょう。(できれば高1のうちにマスターしておきたいです。)
なお、ここでは学年ごとに漢文句法の勉強のやり方についてみていきます。
A 高1
高1の言語文化の授業で漢文句法について一通り習います。(学校によっては高2までずれ込む高校もあります。)
そして高2以降は漢文句法を知っているものとして授業が進みますので、高1のうちにしっかりとマスターするようにしましょう。(定期テストもその前提で作られるため、句法を知らないと高得点を取ることができなくなります。)
そのためにも定期テストの範囲の内容は完璧に覚えるようにしましょう。
B 高2・3
基本的には教科書(補助教材)の文章の中で問われます。
漢文句法の基礎が固まっていない人は早急に復習をし、マスターするようにしましょう。
高1の春休みや高2の夏休みなどの期間を使って短期集中で一気に覚えるようにしましょう。
イ 漢文句法の勉強方法
→読み方と意味をセットで覚えるようにしよう
漢文句法の勉強方法としては以下の通りです。
A 句法の読み方と意味を完璧に覚える
漢文句法の場合、漢字の読み方(読む順番)および意味をセットで覚える必要があります。
例えば、受身の「A為B所C」の場合、
・意味 AはBにCされる
というのを瞬時に言えるようにしましょう。
これが言えないとなかなか漢文ができるようにはならないので、何度も口ずさんで暗記をするようにして下さい。
また、漢文の句法は数が多く、またすぐに忘れてしまう内容ですので、こまめに復習をするようにしましょう。
B 例文の書き下し文と現代語訳をマスターする
句法のルールを覚えた後は、問題集に出てくる問題をマスターしていきます。
多くの問題集では、
といったように、漢文の文章を使って問題が出されています。
このように口語訳を問う問題でも、まずは書き下し文が言えるようにするところから始め、その次に意味を言えるようにしましょう。(最初は書き下し文を言えるところから始めた方がスムーズに学習を進めることができます。)
C「なぜそうなるのか?」を理解しながら暗記する
漢文句法の場合は丸暗記で意味などを覚えてしまってもなかなかできるようにはなりません。
そうではなく、「なぜそうなるのか?」を理解しながら暗記をするようにしましょう。
例えば、先ほどの「用人宜取其所長」という文章であれば、「宜」が再読文字で、読み方が「よろしくA(す)べし」で、意味が「Aするのがよろしい」だなというのが分かっていれば例文の意味も分かりやすくなります。
そうやって一つ一つ理解をしていかないとできるようにはなりませんので気を付けましょう。
ウ 漢文句法のおすすめ参考書・問題集
→独学でも勉強しやすい問題集がおすすめ
漢文句法が苦手な人向けにおすすめの参考書・問題集を2冊紹介します。
A 岡本のたった3時間で漢文句法
「岡本のたった3時間で漢文句法(学研)」は漢文句法についてわかりやすく書かれている参考書です。
この本は、
・動画で句法についての授業を見ることができる
・練習問題で知識の定着度を確かめることができる
といった点でおすすめです。
特に、「一問一答」では句法の読み方と意味が覚えやすくまとまっているため、まずはそこを重点的に覚えるようにしましょう。
ルールを知らないのに漢文句法の問題集をやっても効果が薄いため、まず句法のルールを頭に叩き込むようにしてください。
B 高校やさしくわかりやすい漢文句法
「高校やさしくわかりやすい漢文句法(文英堂)」は初学者向けの漢文句法の問題集です。
学校で使っている句法の問題集が今一つ使いにくい人や共通テスト、大学入試に向けた対策問題集としておすすめです。
この本をおすすめする理由は、
・全ての例文に書き下し文と現代語訳があり学習しやすい
といったことがあります。
そのため、句法の知識を深めたい人はこの問題集を使っていくようにしましょう。
エ 教科書本文の音読
→教科書ガイドがあると内容を把握しやすい!
定期テストの漢文のおすすめの勉強法の二つ目は、教科書本文の音読です。
句法の知識を固めた後は、いよいよ教科書本文の内容の復習に入ります。
以下の順番で進めていきましょう。
なお、漢文の「教科書ガイド」があると非常にテスト対策がしやすいのでおすすめです。
それは教科書ガイドには「あらすじ」・「書き下し文・現代語訳」・「重要単語・句法の説明」などが書いてあるからです。
このように教科書ガイドには詳しい説明がされていますが、とはいえそれに安心して学校の授業を聞かなくなる・・・といったことがないようにしましょう。
*教科書は高校によって違いますので、今学校で使っている教科書のガイドを買うようにしてください。
ここでは教科書ガイドと学校のノートを使った勉強法について紹介します。
①現代語訳の確認
最初に現代語訳だけをさらっと読み、話の内容をつかみます。
次に書き下し文を見ながら原文を読み、読み方を確認します。
その後は、原文と現代語訳を交互に読み意味を理解していきます。
漢文の場合は、「①書き下し文にできる→②現代語訳がわかる」の順で勉強するようにしましょう。
②重要単語・文法の確認
学校のノートや教科書ガイドを使って、重要単語や句法の確認などをしていきます。
そして、定期テストでよく出る内容としては、
・句法の問題
・主語を問う問題
・指示語の問題
・漢詩の問題
・漢文常識、文学史(作品の著者など)
です。
特にノートに書いてある内容はテストで出る可能性が高いですので、しっかりと復習をするようにしましょう。
③何度も音読する
漢文は英語と同じく、音読をすることによって力がつく教科です。
そのため、現代語訳などの意味を把握した後は、何度も音読をするようにしましょう。(音読の最低回数は10回です。)
現代語訳を見ずにスラスラと意味が分かるようになるまで繰り返し声に出して読むようにして下さい。
音読をすることでテストで間違いなく高得点が取れます。
オ 補助教材の文章問題を解く
→最後の仕上げに補助教材の問題を解こう
定期テストの漢文のおすすめの勉強法の四つ目は、補助教材の文章問題を解くことです。
教科書の内容を完璧にしたら、学校で使っている補助教材の問題を解いていきます。
問題を解き、間違えたところは解説を読み内容を理解します。
また、その後の流れは上で紹介した「教科書本文の音読」と同じで、
という流れになります。
なお、漢文の文章の読み方がよく分からない人は、「岡本梨奈の1冊読むだけで漢文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」などの参考書を使っていくといいでしょう。
そして、ここまでやれば定期テストの漢文で高得点を取ることができますので、テスト本番までしっかりと復習をするようにして下さい。
【高校国語】定期テスト漢文で高得点を取るための勉強スケジュールは?
古文に比べると漢文は比較的少ない時間で仕上げることができます。
ただし、高得点を取りたい人はテスト週間に入る前から勉強をするようにしましょう。
なお、漢文のおすすめの学習スケジュールは以下の通りです。
A テスト週間前
テスト週間前にやっておくといいことは、
・教科書の内容を把握する
・補助教材の問題を解く
ことです。
教科書の本文についてはノートや教科書ガイドを読む、補助教材の問題については解説をしっかりと読むことをし、文章の理解を深めるようにしましょう。
テスト週間になると、文系の人はともかく、理系の人はどうしても数学や理科、英語といった教科の勉強がメインになってきます。
そのため、テスト週間に入る前に漢文はある程度仕上げておくといいでしょう。
B テスト週間
テスト週間に入ったらやるべきことは、
・教科書の本文の音読
・補助教材の文章の音読
がメインになってきます。
テスト週間に入る前に理解をすることや問題を解くことは終え、テスト週間中は知識を頭に入れることをメインにやるようにしましょう。
句法の暗記や音読を中心に行うことで、テスト問題がスラスラと解けるようになります。
C テスト前日・当日
テスト前日や当日にやることは、文章の音読および句法の復習です。
まずは、テスト週間の間に暗記をした句法をしっかりと覚えているかどうかをもう一度チェックしましょう。
また、教科書や補助教材の文章をもう一度音読をし、意味などがスラスラ分かるかどうかを確認してください。