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【定期テスト】9割を取る化学基礎の勉強法とおすすめ問題集・参考書です。定期テストの化学基礎で9割を取るための勉強法と配点、難易度、出題傾向、おすすめ問題集・参考書について豊橋市の学習塾「とよはし練成塾」の西井が紹介していきます。(この記事は40記事目です。)
①化学基礎ではいつ、何を学ぶのか?
【動画】【高校化学】化学基礎の全体像と効果的学習法
最初に化学基礎の基本的な情報についてみていきます。
ア 「化学基礎」とは?「化学」とは?
→「化学」の中の基本的な部分について学ぶ
最初に化学基礎とはどのような科目であるかについてみていきましょう。
そもそも化学とは、中学校の範囲で言えば、
・溶解度、濃度、密度
・化合、酸化、還元、分解
・質量保存の法則
・化学反応式
・電池
・イオン
・中和
といった分野のことです。これらを高校でさらに詳しく学んでいきます。
高校で習う化学は、「理論化学」「無機化学」「有機化学」の3つに分かれます。理系の生徒はこの3分野を全て学びますが、文系の場合は、「理論化学」の一部だけを学びます。
ここで化学と化学基礎の違いについてまとめると、
・化学基礎(全員):理論化学の一部
という感じになります。
イ 化学基礎・化学はいつ学ぶのか?
→化学基礎は1~2年、化学は2年から学ぶ
次に化学基礎(化学)をいつ学んでいくのかにみていきます。
まず、化学基礎ですが、これは学校によって異なります。一般的には、高1で「生物基礎+物理基礎」を学び、2年で「化学基礎」を学んでいきます。(中には1年で「化学基礎+生物基礎」を学び、2年で「物理基礎」を学ぶ学校もあります。)
また、化学は2年生~3年生にかけて学んでいくのが一般的です。
まとめると、
文系A | 文系B | 理系A | 理系B | |
高1 | 生物基礎 + 物理基礎 | 生物基礎 + 化学基礎 | 生物基礎 + 物理基礎 | 生物基礎 + 化学基礎 |
高2 | 化学基礎 + 他の科目の演習 | 物理基礎 + 他の科目の演習 | 化学基礎 + 化学 + 物理(生物) | 物理基礎 + 化学 + 物理(生物) |
高3 | 演習 | 演習 | 化学 + 物理(生物) | 化学 + 物理(生物) |
という感じになります。
ウ 化学基礎の内容は?
→前半は暗記、後半は計算
最後に化学基礎の授業の中身についてみていきます。
化学基礎は、「物質の構成」と「物質の変化」の2つの単元からなっています。
【物質の構成】暗記分野
・単体と化合物、混合物の分離、物質の三態、原子の構造、周期表、化学結合、極性など
【物質の変化】計算分野
・物質量(mol)、濃度、溶解度、化学反応式、酸・塩基、水素イオン濃度、中和反応、酸化と還元、電池など
前半の暗記分野は定義をしっかりと覚えていくことが大切になります。例えば、「イオン化エネルギー」であれば、
・原子から電子1個を取り去って1価の陽イオンにするのに必要なエネルギー
・イオン化エネルギーが小さいほど陽イオンになりやすい
といったことを完璧に覚えなければいけないということです。そうでないと、どうしても問題を解く際に間違えてしまう可能性が高くなります。
また、後半の計算は得意不得意が分かれる内容です。特にmolの計算あたりから苦手な人が続出してきます。
計算をする際には、「単位に注目する」「比を使って計算する」と案外うまくいくものです。
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②化学基礎のおすすめ参考書・問題集は?
次に化学基礎のおすすめの参考書・問題集を紹介していきます。なお、今回は定期テスト対策向けとなっています。(そのまま共通テスト対策につながるものもあります。)
ア 坂田アキラの化学基礎の解法が面白いほどわかる本
→計算の仕方がとにかく詳しい参考書
「坂田アキラの化学基礎の解法が面白いほどわかる本」は化学のみならず、数学・物理にも同様の参考書が出版されています。そしてこれらの本の共通点は、「計算が詳しく書かれている」ということです。
多くの参考書では、途中式が省略されていることが多く、「なぜこの式になったのだろう?」と考えてしまうことも出てきます。そして、それが続くと苦手意識が高まり、最後にはやる気をなくしてしまうということにも成りかねません。
しかし、この本では、本当に細かく式が書かれているため、多くの人がつまづきやすい「mol」「中和」「酸化還元」といった単元も理解しながら計算できるようになります。
イ 学校で使っている問題集(セミナー・アクセスなど)
→定期テストは学校で使っている問題集から出るため完璧にしよう!
セミナーやアクセスといった問題集は多くの学校で使われていることでしょう。そして、定期テスト対策の問題集としては、やはり学校で使わっている教材を使うのがベストです。
その理由は、
・テスト当日までに課題として問題集を解かなければならない
からです。ですので、市販の問題集を使っていると、学校の問題集に加えて市販の問題集もやらなければならず、なかなか繰り返し問題が解けません。
ただ、学校によっては別冊の解答が配布されない場合もあります。その場合は、次に紹介する問題集を使っていけばよいでしょう。
ウ リードLightノート 化学基礎
→基礎レベルの確認ができる問題集
「リードLightノート化学基礎」は数研出版から出ている化学基礎の問題集です。化学基礎の問題集としては問題量が多く、また各単元の最初には穴埋め形式で基本的な用語を知っているかどうかを確認できるため、使いやすい問題集です。
問題を解き、解説を見てもわからない場合は、上で紹介した「坂田アキラの化学基礎の解法が面白いほどわかる本」を使って、計算の仕方などを確認しましょう。
ここに出てくる問題を完璧にすれば、共通テストの過去問に十分対応できるレベルになっていきます。
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③定期テスト化学基礎の勉強法は?
【動画】センター化学基礎の勉強法【阪大合格者が4分で解説】
最後に定期テストで高得点を取るための勉強法についてみていきます。
ア 用語の意味を完璧に覚える
→「用語→意味」が言えるように暗記をしよう!
化学基礎には「同素体」「同位体」「電気陰性度」「水素イオン濃度」といった重要な用語がたくさん出てきます。
まず、みなさんにやってほしいことは、これらの用語の意味を覚えることです。
それは、「同素体=同じ元素からできていて、互いに性質の異なる単体どうし」、「同位体=原子番号が同じで質量数が異なる原子どうし」といったように定義をしっかりと覚えていくことです。
共通テストでは物事の本質を問う問題が多く出題されます。そうなると、うろ覚えの状態ですと、正解の選択肢にたどり着くことが難しくなるでしょう。
そうならないように基本知識を完璧に理解するようにしましょう。
イ まず基本例題だけを繰り返す
→最初に例題を完璧にする
リードLightノートや学校で使っている問題集はいずれも問題数が多いです。そのため、最初から全ての問題を解こうとすると、どうしても消化不良で終わってしまう可能性があります。
そうならないためにも、最初は解く問題を絞って取り組むようにしましょう。リードLightノートで例に挙げると、最初は「例題」のみ解いていくとよいでしょう。
例題だけであれば、数問~数十問しかないため、短時間で仕上げることができます。その後、基本問題、発展問題と少しずつ幅を広げていけばいいでしょう。
例題→基本問題→発展問題と取り組むことで、初めの単元から最後の単元までを最低3周繰り返すことができます。そうすることで知識の定着度も高まっていくでしょう。
ウ 「なぜそうなるのか?」を意識して解く
→計算問題の解き方を丸暗記してはいけない!
計算問題ができなかった時に、解説を読んでなんとなくわかって終わりという人がいます。しかし、「なんとなく」ではいつまでたってもできません。
大事なのは、なぜこの計算式になるのかを考えることです。セミナーやアクセス、リードLightノートは問題によっては計算過程が省略されているものもあります。ですので、人によってはどうしてそうなるのかが分からないこともあるでしょう。
その場合は、「人に聞く」「参考書を読んで解決する」などして、理解度を高めるようにしましょう。
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