と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「2025年 共通テスト公共、政経完全攻略ガイド:出題傾向・対策法・おすすめ問題集」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
共通テスト政治・経済(2024)の問題形式と難易度は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年 共通テスト公共、政経完全攻略ガイド:問題傾向とおすすめ問題集
ア 共通テスト政治・経済(2024)の平均点、難易度や出題範囲は?
→昨年より難しかった
下の表は2024年の共通テスト政治・経済の問題傾向や難易度についてです。
難易度 | 難化 |
出題分野 | (1)18歳成人(26点) (2)統治と市民社会(25点) (3)経済成長とグローバル化(25点) (4)国際社会における日本(24点) |
平均点 | 44.35点↓ |
公共をより詳しく学ぶのが政治・経済です。
そのため、個人的には公共+倫理よりも公共+政治・経済にした方が勉強の負担は少なくて済みます。
ただし、2024年の政治・経済が非常に難しかったため、これが2025年にどう影響するかが未知数な部分があります。
イ 前年度2024年の共通テスト政治・経済の過去問題の分析や解説は?
→やや細かい知識を問う問題が多かった
A 第1問 18歳成人(26点)
問1 正誤判別問題です。時事問題的な内容が問われました。
問2 空所補充問題です。問題文および表をよく読めばできる問題です。
問3 空欄補充問題です。いずれも基本的な知識があればできる問題でした。
問4 空所補充問題です。裁判員制度の細かい知識が問われました。
問5 表およびグラフの読み取り問題です。複数のグラフを読み取るため、解くのに時間がかかります。
問6 空所補充問題です。平均消費性向およびエンゲル係数の公式について問われました。
問7 正誤判別問題です。選択肢イは全額税金で賄われているため誤答となります。
問8 正誤判別問題です。やや細かい知識が必要な問題でした。
B 第2問 統治と市民社会(25点)
問1 資料の読み取り問題です。資料の最終文がヒントになります。
問2 空所補充問題です。雇用保険や労災保険の目的が問われました。
問3 空所補充問題です。判例+会話文+知識を元に解いていく問題でした。
問4 空所補充問題です。空所イに関しては資料をよく読めばできる問題です。
問5 正誤判別問題です。選択肢イは「憲法上認められている」が誤りとなります。
問6 資料の読み取り問題です。資料の最終文がヒントとなります。
問7 空所補充問題です。株式会社に関する基本的な問題でした。
問8 資料の読み取り問題です。選択肢ウは「家族の意思にかかわらず」が誤りとなります。
C 第3問 経済成長とグローバル化(25点)
問1 GDPに関する計算問題です。公式を正確に知っていないと解くことができません。
問2 空所補充問題です。GDPに関する知識が問われました。
問3 正誤判別問題です。比較的解きやすかった問題でした。
問4 GDPデフレーターに関する計算問題です。問1と同じく、公式を正確に知っていないと解くことができません。
問5 正誤判別問題です。解く上で資料の読み取り+計算が必要になってくるため、時間がかかります。
問6 グラフの読み取り問題です。グラフの判別するのにやや時間がかかります。
問7 比較生産費説に関する計算問題です。頻出問題ですので確実に正解できるようにしたいです。
問8 グラフの読み取り問題です。問題文の「生鮮野菜の価格が高いほど、生鮮野菜より冷凍野菜を好んで購入する傾向にある」がヒントになってきます。
D 第4問 国際社会における日本(24点)
問1 組み合わせ問題です。典型問題であり、解きやすかったでしょう。
問2 グラフの読み取り問題です。選択肢に出てくる「人口オーナス」が聞きなれない用語だったかもしれません。
問3 正誤判別問題です。やや難しい問題でした。
問4 グラフの読み取り問題です。現金・預金は安全性や流動性が高めです。
問5 資料の読み取り問題です。難しくはありませんが、解くのにやや時間がかかります。
問6 空所補充問題です。落ち着いて解けばできる問題でした。
共通テスト公共、政治・経済(2025)で9割取るための勉強法、おすすめ参考書・問題集は?
高1・2の間は、公共や政治・経済の共通テスト対策は特にやる必要はありません。
多くの高校では、高1(高2)で公共を学び、高3で政治・経済か倫理を学びます。
そして、公共の内容の大半は政治・経済と重複しているため、公共の定期テスト勉強をしていれば、それがそのまま共通テスト政治・経済の対策にもつながります。
また、国語や英語の文章は政治・経済が絡んだ内容が出てくるため、政治・経済の知識があると有利になってきます。
また、高1・2の時期の受験勉強は英語と数学(文系数学・理系数学)を中心に進めるようにしましょう。
それは、この2教科は範囲が広いため仕上がるのに時間がかかるからです。
そのため、公共や政治・経済の共通テスト対策は高3になってから始めるようにしましょう。
B 参考書を読み、今まで習った内容を思い出す
高3の春からは公共、政治・経済の共通テスト対策を始めていきます。
そして、政治・経済の基礎固めとして使う教材は、「蔭山の共通テスト政治・経済(学研)」です。
「蔭山の共通テスト政治・経済」は学研から出版している政治・経済の参考書で、共通テスト対策の基礎固めとして使える教材です。
そして、この本の使い方ですが、
②「別冊」の「キーワードスピードチェック」にある用語を覚える
③問題を解くときなど、わからない部分が出てきたときに再度読み返す
といった順番で進めるといいでしょう。
一般的な一問一答問題集は相当の数の用語が載っています。
そのため、それらの教材を共通テストのみの受験生が取り組むのは費用対効果が悪すぎます。
その一方で、「蔭山の共通テスト政治・経済」は覚えるべき用語の数が絞られているため、短期間で一問一答の暗記を終わらせることができます。
イ 高3の夏休み~秋
→少しずつ実践的な問題を解くようにしよう
「蔭山の共通テスト政治・経済」で基礎固めをしたら、ここからは問題演習に入っていきます。
力のある人や時間に余裕がない人はいきなり過去問でもいいですが、じっくりと勉強をしたい人は、「大学入学共通テスト公共、政治・経済集中講義(旺文社)」で問題演習をすることをおすすめします。
「大学入学共通テスト公共、政治・経済集中講義」は、旺文社から出版している政治・経済の共通テスト対策問題集で、共通テストレベルの選択問題が豊富に載っている教材です。
この本は、コンパクトにまとめられている「まとめ」部分と、共通テストの問題形式(4択)の問題が分野ごとに並んでいるのが特徴です。
また、試行調査の問題を集めた「チャレンジテスト」や時事問題のコラムも載っており、この本をマスターすることで共通テストで高得点が取ることができます。
そして、この問題集の解き方としては、
②問題を解く
③解説を読む(全ての選択肢の正誤判定ができるようにする)
④分からない内容は参考書や教科書に戻って復習をする
がおすすめです。
一度「蔭山の共通テスト政治・経済」で一問一答をやっていますが、違う問題集でもう一度一問一答の問題を解くと力がつきます。
ここで再度基礎固めをしてから問題演習に入るようにしましょう。
また、問題を解く際には各章の「まとめ」を先に読まないようにして下さい。
それは、最初に「まとめ」を読んでしまうと知識が直前に入った状態で問題を解くことになるため、定着度の確認ができません。
そのため、いきなり問題を解き、できなかった内容は、「まとめ」に戻って復習するようにしましょう。
そうすることで時間短縮にもつながります。
ウ 高3の秋~共通テスト直前
→数多くの問題にあたって得点力をつけていこう
A どの問題集から始めるべきか?
共通テストに比べるとセンター試験は問題の難易度が若干易しめです。
そのため、最初は「赤本(教学社)」や黒本などを使ってセンター試験の過去問を解いていきましょう。
そこである程度の点数が取れれば順調に勉強が進んでいるといえます。
一方であまり点数が取れない場合は、再度参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
そして2020年までのセンター試験の過去問(本試験・追試験)を解き終えたら、仕上げに2021~24年の共通テストの問題を解くようにして下さい。
B いつから過去問演習を始めるべきか?
なお、赤本や黒本でセンター試験の過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
模試に向けて勉強を進めることで計画的に勉強をすることができます。
ですので、模試がある直前にある程度センター試験や共通テストの過去問を解き終わっている状態に仕上げるようにしましょう。
C 予備校の予想問題集を解く
次に各予備校が出している予想問題集を解いていきます。
各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②東進 難易度は本試験レベル。解説動画がついている。
③代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
④駿台 難易度は難しめ。
⑤Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
そのなかでおすすめは、河合塾と東進です。
河合塾の「共通テスト総合問題集 公共、政治・経済」は前年度の全統共通テスト模試(全5回)が載っており、全統共通テスト模試対策にもなります。
また東進の「共通テスト実戦問題集 公共、政治・経済」はオリジナルの模試が3回分と過去問が2回分載っており、かつ動画では共通テスト政治・経済の勉強法について詳しく説明がされています。
まずはこの2冊の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。(駿台の問題集はややレベルが上がるので注意してください。)
*上記2冊はまだ新課程版は出ていませんのでご注意ください。
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
共通テストが始まってまだ日が浅いため、過去問があまりありません。
そのため、予想問題集を積極的に解くようにしましょう。