と思っている中学生のみなさん!
今回は「【中学生】英語長文問題の解き方のコツ、おすすめの問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
【中学生】英語長文が読めない原因は?
ア 単語や熟語の意味を知らないから
→単語の意味を知らないと文章の意味が理解しづらい
英語の文章は単語や熟語がつながってできています。
そのため、意味を知らない英単語や英熟語が多いと、文全体の意味が分からなくなってしまいます。
そうなると、問題も解けなくなり、正答率も下がってしまいがちです。
ですので、英語長文問題でなかなか点数を取ることができない人は、まずは「キクタン【中学英単語】高校入試レベル」などの英単語帳を使って、英単語や英熟語の意味を覚えるところから始めましょう。
イ 文法を知らないから
→今まで習った文法や構文をしっかりと復習しよう
また、単語や熟語の意味を知っていれば、文章が読めるかというとそうでもありません。
それは、英語と日本語では文のルールがかなり違うため、文法をしっかりとおさえておかないと、文章の構造が分からず意味をつかむことができないからです。
例えば、「公園でサッカーをしている少年はケンです。<The boy playing soccer int the park is Ken.>」という文章の場合、
・英語:「The boy」+「playing soccer in the park」の順
と言葉の順番が変わってきます。(英語は言いたい内容を先に言う傾向にある。)
このように、英語と日本語とでは文のルールに大きな違いがあります。
そのため、英語長文問題の練習をする前に、「やさしくまるごと中学英語」などの参考書を使って、今まで習った文法をしっかりと復習するようにしましょう。
ウ あまり長文問題を解いたことがないから
→「初めて見る」文章を解く練習をたくさんしよう
「定期テストでは英語長文の問題はできるが、実力テストや模試になると全然解けない・・・。」という人がいるかもしれません。
それは、初めて見る文章かどうかという違いがあるからです。
定期テストでも長文問題は出ますが、その文章は英語の教科書や学校のワークやプリントにある文章であることがほとんどです。
つまり、それらは内容をある程度知っている文章を元に問題が出ます。
そのため、テスト前に何度か文章に目を通しておけばできるようにはなります。
一方で、実力テストや高校入試の英語長文は初めて見る文章がほとんどです。
そのため、これらのタイプの問題ができるようになるには、
・分からない単語や熟語の意味を予想する力
といった力が必要になってきます。
ですので、定期テストの英語の点数がいいからといって、実力テストや高校入試の英語長文問題ができるとは限りません。
そのため、長文読解の対策ができる問題集を使って、数多くの英語長文の問題を解いて力をつける必要があるのです。
【定期テスト】英語長文問題のおすすめ勉強法や問題集は?
英語の定期テストに出る長文問題は教科書本文の内容、ワークやプリントに出てくる文章がほとんどです。
そのため、これらの内容を復習することで点数は取れるようになってきます。
ここでは、教科書ガイドを使って教科書の内容を音読していくとよいでしょう。
音読をすることで文章の内容が理解できるようになり、短い時間で問題を解くことができるようになります。
または、教科書ガイドには、
・本文の日本語訳
・重要ポイントの解説
などが載っており、これ一冊で教科書の内容を理解することができるため非常におすすめです。
そして、音読練習は以下の流れでやっておくのがおすすめです。
②日本語訳を読み、意味を理解する
③英文と日本語訳を一文ずつ照らし合わせて読む
④文章中の重要なポイントを理解する
⑤音声を聞いて、その後に声を出して英文を読む
⑥上の⑤を何度も繰り返す
最初は文章の内容を理解するところから始めましょう。
それは文の意味も知らずに音読をしても効果が少ないからです。
また、音読をする際には、音声を聞きながら取り組むようにして下さい。
そうすることでリスニング対策にもなっていきます。
最低10回、できれば30回以上音読を繰り返すことで、文章の内容をマスターすることができます。
また、UNIT(LESSON)の間にある会話表現の単元は、文章を丸暗記することで点数が取れるようになりますので、しっかりと覚えるようにしましょう。
また、ワークやプリントで出てくる長文問題はただ問題を解いて終わりではなく、教科書の本文と同様に日本語訳をしっかりと確認しておきましょう。
そうすることで文章の意味が分かるため、テスト本番で読む時間を短縮することができます。
【高校入試】英語長文問題のおすすめ勉強法や問題集は?
A スラッシュリーディング(速読力強化)
長文問題が苦手な人の多くは、文章を読むスピードが圧倒的に遅いです。
そのため、英文を速く読めるようになる方法を身につける必要があります。
そのやり方の一つが、スラッシュリーディングです。
スラッシュリーディングとは、英語をあるカタマリに区切って、そのカタマリごとに前から順番に読んでいく方法のことをいいます。
そして、ここでいうカタマリとは、
②前置詞+名詞があればその前で区切る
③接続詞(and,but,ifなど)があればその前で区切る
④to+動詞の原形<不定詞>があればその前で区切る
⑤分詞、関係代名詞、間接疑問文があればその前で区切る
といったルールを元に文を区切っていったものです。
例として、「The movie which Ken saw last Saturday is popular in America.」という文であれば、
と区切り、
②which Ken saw last Saturday 「ケンが先週の土曜日に見た」
③is popular 「人気がある」
④in America. 「アメリカで」
とカタマリごとに日本語に直していきます。
こうやって文章を前から順番に読むことで、返り読みをすることがなくなるため、読むスピードが格段に上がっていきます。
また、スラッシュリーディングの練習ができる問題集としては、「ハイパー英語教室 中学英語長文」シリーズがおすすめです。
この本はカタマリごとに区切られているため、文章を速く読む練習用の教材として最適な教材となっています。
この本でカタマリごとに前から英文を読む練習をするようにしましょう。
B 英語の文章に慣れる(多読)
また、英語の文章をたくさん読むことで、
・背景知識が増える
・単語力の強化
・速読力の強化
といったメリットがあります。
そのため、「ハイパー英語教室 中学英語長文」シリーズで英文を前から読む習慣がつくようになったら、できるだけ多くの英文を読み込むようにしましょう。
そして英文を多読するためのおすすめの問題集は、「英検3級 文で覚える単熟語」です。(英語が得意な人は「英検準2級 文で覚える単熟語」がいいでしょう。)
この本は見開きごとに右ページに英単語が、左ページに長文が載っています。
そして、掲示、Eメール、伝記など、実際の英検の問題で出題される形式で文章がまとまっているため、この本を使うことで、英単語を覚えつつ長文に慣れることができます。
C 英語長文の解き方を学ぶ
ここまでくればかなりの力がついているはずです。
そして最後にやることは、英語長文問題の解き方を学ぶことです。
長文問題には、
・指示語を問う問題
・内容説明問題
・内容一致問題
といったように様々なパターンの問題が出ます。
そのため、「きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集英語」や「高校入試「解き方」が身につく問題集英語」などの問題集を使って、長文読解問題の解き方を学ぶようにしましょう。
【中学生】英語長文問題の解き方のコツは?
ア 先に問題文を読む
→まずは何について聞いているのかを確認する
英語の文章を読む前に、必ず問題文を先に読むようにしましょう。
それは問題文を先に読むことで、
「この傍線部の問題は指示語を聞いているんだな」
「この傍線部の問題は理由を聞いているんだな」ということが分かり、メリハリをつけて文章を読むことができるからです。(それが結果時間の短縮につながります。)
ただし、先に読むのはあくまで問題文だけで、選択肢まで全て読んでしまうと時間がなくなってしまいますので気をつけてください。
また、一つの段落を読んだら、箇条書きでいいのでどんなことが書かれていたか簡単にまとめるようにしましょう。
それをすることで、再度文章を読み直すときに、どこに何が書いてあったのかがすぐにわかります。
イ 1回読んだだけで全ての内容を理解しようとしない
→何回も読むことで少しずつ理解できる
実力テストや模試、高校入試で出てくる文章は基本的に難しいものが多いです。
そのため、多くの人はそれを1回読んだだけでは理解できないでしょう。
そういったこともあるため、英語の文章を読むときには、1回目はさらっと読んで文章の全体像をつかむだけでOKです。
そして、問題を解くときに、答えについて書かれていそうな部分を丁寧に読むようにしましょう。
そうすることで制限時間内に文章を読むことができます。
ウ 選択問題は選択肢同士を見比べる
→2択までしぼり、その後は選択肢同士を見比べよう
長文問題では選択問題が出ることもあります。
そして、選択問題はいきなり答えを出すのではなく、まず2択まで絞る作業から始めるようにしましょう。
明らかに違うものを2つ切り、そして、残った2つの選択肢のうち、どちらが正しいかをじっくり検討していきます。
そこでは選択肢同士を見比べたり、本文に戻って解答の根拠を探したり、明らかに間違っている部分はないかを見つけたりということをして、正しい選択肢を見つけるようにして下さい。
ここを適当にやってしまうとなかなかできるようにはなりませんので、最初のうちは時間をかけて取り組むようにしましょう。
なお、間違った選択肢の特徴としては、
・選択肢の一部だけ違っている
・文章中の言葉が使われている
といったことがあります。
例えば、本文中に「私はサッカーが好きだ」とあって、選択肢に、
イ 作者は1チーム11人で行う球技が好きだ
とあるとしたら、「サッカー」という言葉に目が行ってしまうと、「ア」の選択肢を選びがちです。(今回は本文・選択肢が簡単なので間違えないと思いますが。)
このように間違いの選択肢はだいたい、本文中の言葉を使ってひっかけるようにしているのです。
もちろん、正解は「イ」です。
「サッカー=11人で行う球技」と言い回しを変えることで、本当に文章を理解していないとできないようになっているのです。
くれぐれもこのような間違いはしないでください。
また、英語の場合、問題が文章の順番通りに出てくることが多いので、一つの段落を読んだら解ける問題はないか、逐一チェックをしていくとよいでしょう。
【まとめ】中学生が英語長文を解くときのポイントとアドバイス
今回の「【中学生】英語長文問題の解き方のコツ、おすすめの問題集は?」についてのまとめです。
①英単語・英熟語の意味をしっかりと覚えていない
②英文法の復習をしていない
③英語長文の問題に慣れていない
①まずはスラッシュリーディングから始めよう
②次に英語の長文をたくさん読もう
③最後に長文読解の問題集を解いて解き方を学ぼう
高校入試では英語長文の配点が高めです。
そのため、しっかりと長文の対策をしてスラスラと解けるように仕上げていこう。