と思っている中学生のみなさん!
今回は「中学国語の定期テスト対策:塾講師が教える効果的な勉強法」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
【中学国語】定期テストではどんな問題が出る?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!【中学国語】定期テストで高得点を取るおすすめ勉強法は?
中学校の定期テストでは一般的に、
・文法
・古文、漢文
・文章問題
・放送問題(学校による)
が中心となっています。
最初に漢字や文法問題などの知識問題を解き、残った時間で文章問題を解いていくのがおすすめです。
ただし、文章問題では記述問題も多いため、テンポよく解いていくようにしましょう。
【中学国語】定期テストで高得点を取るための勉強法は?
ア 漢字の読み書きをマスターする
→定期テストの勉強は漢字の暗記から始めよう
A 漢字で点が取れるようにしよう
中学生が国語の定期テストに向けた勉強法の一つ目は漢字の読み書きをマスターすることです。
定期テストでは漢字が10~20点分出題されます。
漢字は覚えればそれだけ点数につながりますので必ず覚えるようにしましょう。(国語で点数が取れない人の多くは漢字で点が取れていないことが多いです。)
また、漢字の勉強をする際には、
②漢字の書きをマスターする
の順でやるようにしましょう。
いきなり「書き」からやってしまうと、人によっては結構な時間がかかってしまいます。
ですので、最初は「読み」をマスターするようにし、その次に「書き」の勉強をするようにしましょう。
B 漢字のおすすめ暗記方法
また、漢字の勉強法は、
・間違えた漢字を3回書いて覚える
・後日覚えたかどうかを確認する
という流れがおすすめです。
書けない(間違えた)漢字は書けるように練習をしないとできるようにはなりません。
そのため、ノートに漢字を書いて覚えるようにしましょう。
また、スペルを書いて覚える際には、最初の2回は見て書き、最後の1回は何も見ずに書くようにすると覚えやすくなります。
イ 文法の復習
→文法問題は理解しながら解くようにしよう
A 文法の解き方が分からなければ参考書を使おう
中学生が国語の定期テストに向けた勉強法の二つ目は文法の復習をすることです。
文法問題は10点前後出題されます。
漢字と同じく、できるようになれば得点源となる分野ですので、しっかりと勉強するようにしましょう。
ただし、文法は内容をよく理解していないとなかなかできるようになりません。
そのため文法がよく分からない人は参考書や問題集を使って理解をするようにしましょう。
そして、文法用のおすすめの参考書や問題集は、
の2冊です。
これらの教材を使って文法をマスターすることで点数アップにつながります。
B 文法をマスターするためのおすすめ勉強法
また、文法のおすすめ勉強法としては、
・一度問題を解いてみる
・間違えた問題を復習する
という順番でやっていくことをおすすめします。
そして、問題を解くときに大事なのは、「なぜそうなるのか?」ということを確かめながら解くことです。
例えば、
・「速く走る」の「速く」は副詞
となり、そうなる理由は、
*上の文では「山」という名詞を修飾している
・副詞:用言(動詞など)を修飾する語
*上の文では「走る」という動詞を修飾している
だからです。
このように、「なぜその答えになるのか?」を一つ一つ確認することで、文法問題は徐々にできるようになってきます。
決して答えを丸暗記をせずに、理解しながら解くようにしましょう。
ウ 文章読解問題
→教科書を読み返すところから始めよう
A 文章読解問題のおすすめ勉強方法
中学生が国語の定期テストに向けた勉強法の三つ目は文章読解問題対策をすることです。
国語の定期テストの文章問題の配点は高いです。
そのため、文章読解問題の対策をしっかりとやる必要があります。
そして、文章読解ができるようになるには、
・分からない語句の意味は辞書で調べる
・ノートを見返し、重要なポイントを確認する
・ワークやプリントを解く
といったことが必要になります。
まずは教科書やノートを読んで内容を理解し、その後ワークやプリントを解くようにしましょう。
また、教科書の内容がよくわからない場合は、「教科書ガイド国語(あすとろ出版)」を使うといいでしょう。
*中学校によって使っている教科書が異なりますので違う教科書のガイドを買わないようにしましょう。
B 学校のワークやプリントを解くときの注意点
学校のワークやプリントを解くときには注意点があります。
それは、解答の根拠となる部分を本文中から探すクセをつけることです。
国語の文章問題の答えは、文章の中にあります。
ですので、問題を解くときは、文章をよく読んで答えとなる内容を見つけるようにしましょう。
ろくに文章を読まないで勘で解いているうちはいつまでたってもできるようにはなりません。
また、みなさんの中には記述問題を解かない人がいます。
しかし、普段から記述問題を解けないのに、テスト本番で急に解けるようにはなりません。
加えて記述問題は配点が高いです。
そのため、国語の点数を上げるためには記述問題にも積極的に取り組むようにしましょう。
エ 古文・漢文の勉強
→古文の文章を暗唱できるように繰り返し音読しよう
中学生が国語の定期テストに向けた勉強法の四つ目は古文・漢文の勉強をすることです。
定期テストでは、年数回古文が出題されます。(毎回出るわけではありません。)
テスト範囲になった時は20~30点分出題されます。
そして古文では、
・この単語の読み方は?
・この動作の主語は?
・次の単語を現代仮名遣いに直しなさい
・傍線部の内容を書き下し文にしなさい【漢文】
といったように、現代文とは違う切り口で問題が出題されます。
そのため、古文や漢文専用の対策が必要になってくるのです。
また、古文・漢文の勉強法は、
・用語の意味の暗記、歴史的仮名遣いのチェックをする
・原文を見ただけで現代語訳が言えるようにする+音読を繰り返す
・問題を解いて理解しているかどうかを確認する
となっています。
原文を見てパッと現代語訳が言えるようにまずは練習をしていきましょう。
なお、「教科書ガイド国語(あすとろ出版)」には現代語訳なども載っているのでおすすめです。
*中学校によって使っている教科書が異なりますので違う教科書のガイドを買わないようにしましょう。
オ 実力問題対策
→長文問題をたくさん解き、得点力を上げていこう
A 実力問題は何が出る?
中学国語の定期テストで高得点を取るための勉強法の五つ目は、実力問題(長文読解問題)の対策をすることです。
定期テストでは、学校のワークやプリントを何度も見直しておけば80~90点までは取ることができます。
しかし、残りの10~20点分は実力問題が出るため、満点を取りたい人は実力問題の対策をしていく必要があります。(受験に近づくにつれて、その実力問題の配点は高くなっていきます)
そして、実力問題は「見たことのない(学校で習っていない)文章の長文読解問題」がメインとなります。
そのため、初めて見る文章を短い時間でどれだけ理解できるか、その力をつけていくことがポイントになってきます。
B 文章読解の対策ができるおすすめ問題集
①「中学生の語彙力アップ 実践ドリル850(学習国語研究会)」
文章の意味が分かりづらい理由の一つとして、難しい言葉が出てくることがあります。
例えば、「日本人としてのアイデンティティは、寿司やみそ汁などの和食である。」という文の中に「アイデンティティ」という言葉があります。
この言葉の意味を知らないと、文章全体の意味も分からなくなってしまいます。
国語の説明文では、このように意味が取りづらい語句が出てくることがよくあります。
そのため、「アイデンティティ」や「パラドックス」、「イデオロギー」といった言葉の意味を覚える必要があります。
「中学生の語彙力アップ 実践ドリル850」には、そのような言葉の意味がたくさん載っていますので、普段からコツコツと意味を覚えるようにしましょう。
文章読解の問題集としておすすめなのが、「こわくない国語文章の読解」です。
この問題集は、
・問題形式ごとに解き方が載っている
・解説が詳しい
といった特徴があり、独学で国語の力をつけるにはうってつけの問題集といえます。
そのため、「こわくない国語文章の読解」を使って文章問題をスラスラと解けるようにしましょう。
【中学国語】定期テストで高得点を取るための勉強スケジュールは?
定期テスト国語のおすすめの学習スケジュールは以下の通りです。
A テスト週間前
テスト週間前にやっておくといいことは、
・テスト範囲の文法のルールを暗記する+問題を解く
・教科書の文章の内容を把握する(古文・漢文は音読を何回かする)
・ワークやプリントの問題を解く
ことです。
テスト週間には見直しを中心にしたいため、テスト週間に入る前にある程度仕上げておきたいものです。
B テスト週間
テスト週間に入ったらやるべきことは、
・覚えていない漢字の暗記
・発展問題(文章読解問題)対策
がメインになってきます。
テスト週間に入る前に理解をすることや問題を解くことは終え、テスト週間中は知識を頭に入れることをメインにやるようにしましょう。
ワークの解き直しや音読を中心に行うことで、テスト問題がスラスラと解けるようになります。
また、国語で高得点を取りたい人は、実力問題の対策として文章読解の練習をするようにしましょう。
C テスト前日・当日
テスト前日や当日にやることは、漢字の復習および問題の解き直しです。
まずは、テスト週間の間に暗記をした漢字をしっかりと覚えているか(書けるか)どうかをもう一度チェックしましょう。
また、ワークやプリントの解きなおしをして、テスト本番に向けて仕上げるようにしましょう。
中学国語の定期テスト問題の解き方や時間配分、見直しのコツは?
ア 最初に全体を見渡す
→できなさそうな問題は後回しするようにしよう
国語のテストが始まったら、解く前に一通り全ての問題をざっと見渡すところから始めましょう。
国語のテスト問題は、
②文法問題
③古文
④教科書の本文に関する問題
⑤実力問題
に分かれます。
最初にざっと問題を見渡すことによって、どの問題が簡単そうで、どの問題が難しいのかを見極めるようにしましょう。
国語のテストの問題を解くときには順番通りに解く必要はありません。
それは、ある問題に時間をかけすぎてしまい、その結果最後まで解ききることができなかった・・・ということが出てきてしまうからです。
そうなると、せっかく勉強をしたのに点数が取れずに困ってしまいます。
そうならないように、最初に問題を見渡していき、解ける問題から解いていくようにしましょう。
おすすめは漢字や文法問題から解いていくことです。
これらの問題は、読解問題に比べると短い時間で解けるため、最初に解くようにして下さい。
イ 漢字・文法問題の解き方
→漢字や文法問題といった知識問題から解くようにしよう
漢字は知識問題であるため、知っていれば解けますし、そうでなければ解くことはできません。
ですので、どう書けば(読めば)いいのか分からない、忘れてしまった漢字は一旦飛ばして次の問題を解くようにしましょう。
分からない問題をいつまでも考えていては時間が足りなくなってしまいます。
できるところから解いていくことを意識して解くようにして下さい。
また、これは文法問題も同じことがいえます。
読解問題にできるだけ時間をかけたいので、漢字や文法問題は短い時間で終えるようにしましょう。
ウ 文章読解問題の解き方
→先に問題に目を通し、何について解けばいいのかを確認しよう
文章読解問題は大きく、
②学校のワークやプリントに出ている文
③完全な実力問題(中3の定期テストで出ることが多い)
に分かれます。
上の①や③であれば、あらかじめ教科書やワークなどを見ておけば話の内容が分かりますので、長文を読むのにそんなに時間がかからないでしょう。
ただし、③の場合は初めて見る文章となりますので、少し注意が必要です。
長文読解問題を解く際には、先に問題に目を通すことから始めるようにして下さい。(選択肢まで目を通してしまうと時間が足りなくなってしまいますので気を付けてください。)
そうすることで、本文のどこを意識して読めばいいかが分かるようになってきます。
そしてその後に文章を読んでいくと時間短縮につながります。
また、よく出る問題パターンごとに解き方を紹介していきます。
A 接続語を問う問題
接続語(「しかし」、「つまり」など)を問う問題では、接続語の前後の文章を読み、2つの文がどのような関係にあるのかを確認するようにしましょう。
例えば、
「僕はサッカーが好きだ。( A )、彼はサッカーが嫌いだ。」
という文の場合、「サッカーが好き」と「サッカーが嫌い」と反対の内容が書かれていますので、(A)には「しかし」などの逆接の言葉が入ります。
また、
「僕はスポーツが好きだ。( B )、サッカーやテニスが好きだ。」
という文の場合、「スポーツ」の後に、好きなスポーツの例として「サッカー」や「テニス」が書かれているので、(B)には「たとえば」などの例示を示す言葉が入ります。
このように2つの文章の関係をおさえることで、どんな接続語が入るかが分かるようになります。
B 指示語を問う問題
指示語を問う問題では、基本的には指示語の前に答えがあります。
例えば、
「僕は英語の勉強をたくさんする必要がある。なぜなら、いつかそれを話せるようになりたいからだ。」
という文で「それ」が何を指すかというと、前にある「英語」になります。
また、答えを見つけたあとは、指示語に当てはめて文が成り立つかどうかを確認しましょう。
そこで不自然でなければ正解である可能性が高くなります。
C 傍線部説明問題の解き方
「傍線部説明問題」とは、「~とはどういうことか?」といった問題のことを指します。
つまり、この問題は傍線部の内容を分かりやすく言い換えなさいという問題なのです。
そして、このタイプの問題は、まず傍線部(線で引かれている部分)自体がどのような意味なのかを考えるようにしましょう。
そして、その後に傍線部の前後をよく読むようにして下さい。
そうすることで、どうやって書けばいいかが分かるようになります。
D 内容一致問題
本文の内容に一致している選択肢を選ぶ問題です。(4択が多いです。)
基本的には本文の順番通りに選択肢が並んでいることが多いですが、そうではない場合もありますので気を付けてください。
また、正解の選択肢を選ぶ際には勘で選ぶのではなく、本文のどの部分が解答の根拠になるのかを必ず探し出して答えるようにしましょう。
エ 記述問題の解き方
→記述問題は配点が高いので白紙で出さないこと
記述問題は解くのに時間がかかりますが、配点も高いためなかなか捨てることができない問題です。
みなさんの中には、「書くのが面倒くさい」「解くのに時間がかかりそう」という思いから、記述問題を敬遠する人がいます。
しかし、それではいつまでたっても国語の点数が伸びないため、必ず記述問題には取り組むようにしてください。
また、記述問題を解く際に気を付けるべきことは、
②問題に対する答えになっているかどうかを確認する
③指定語数の8割以上は書く
④漢字のミスがないようにする
といったことです。
特に気を付けてほしいのは、上の②「問題に対する答えになっているかどうかを確認する」です。
これは、「あなたの好きな教科は何ですか?【問題】」と聞いているのに、「今日は晴れです【答え】」と答えてしまうようなもので、問題に対してきちんと答えていないと、いくら書いたとしても0点になってしまいます。
ですので、自分の書いた答えが問題の意図にあっているかどうかを確かめるようにしましょう。
オ テスト問題の見直し
→見直しをしてミスに気付こう
テスト問題の見直しは必ず行うようにして下さい。
また、見直す時間が限られているため、
②問題文を読み間違えていないか(「~から」、「~こと」で文末が終わっているかなど)
といったことを意識して見直すようにしましょう。