と思っている中学生のみなさん!
今回は「【中学生】古文や漢文が読めない人向けの勉強法、おすすめの問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
【定期テスト】古文・漢文の勉強法、おすすめ問題集は?
ア 定期テストの古文・漢文の配点は?
→20~30点前後出題される
中学国語の定期テストでは年に数回古文や漢文の内容が出題されます。(配点は20~30点程度です)
また、中学校3年間の中で習う作品は、
・漢文:漢詩、論語
などがあります。
また、古文や漢文の問題は、
・この単語の読み方は?
・この動作の主語は?
・次の単語を現代仮名遣いに直しなさい
・傍線部の内容を書き下し文にしなさい
といったように、現代文とは違う切り口で問題が出題されるので注意が必要です。
イ 教科書ガイドで現代語訳を確認する
→現代語訳を読んで話の内容を理解しよう
古文・漢文の問題は、「次の文を現代語訳にせよ」・「次の単語はどのような意味か?」といった問題が多く出ます。
そのため、まず大事なのが、現代語訳を読んで内容を理解することです。
最初は現代語訳だけを読み、内容を理解し、その後は、原文と現代語訳を一文ずつ照らし合わせて読んで再度意味を確認するようにしましょう。(なお、このタイミングで古文単語の意味もしっかりと覚えるようにして下さい。)
なお、現代語訳は「教科書ガイド」を見れば載っていますが、古文の有名な作品であれば、ネットでも載っています。
以下、教科書に出る内容の現代語訳、YouTube解説動画をまとめましたので、ご活用ください。
ウ 原文を見て現代語訳が言えるようにする
→現代語訳が言えるようになればテストはできたも同然!
現代語訳を読んで内容を理解した後は、原文を見ただけで現代語訳が言えるようにしていきます。
ここでのポイントは、ある程度の区切りごとに分けて行うようにしましょう。
例えば、「奥の細道」の序文に、「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり。」とありますが、これを、
行き交ふ年もまた旅人なり。(去ってはまたやって来る年もまた旅人である。)
*( )内は現代語訳
というように、文を区切りながら意味を言えるようにしていきましょう。
そうすることで、より正確に文の意味が分かるようになります。
また、漢文の場合は、書き下し文に直す問題も出てきます。
そして、この問題に強くなるには、指で漢字を指しながら読むことです。
例えば「論語」では、「学而時習之、不亦説乎。」という文章があります。
このときに読む順番としては、「学① 而② 時③ 習⑤ 之④、不⑧ 亦⑥ 説⑦ 乎⑨。」となります。(而は置き字なので実際には読まない)
そして、これを読むときに、「学而時之習、亦説不乎」の順に指で漢字を指しながら読んでいきます。
これを繰り返すことで漢文がスラスラと読めるようになってきます。(もちろん、レ点や一・二点、漢詩の知識などは知っておく必要があります。)
また、現代語訳が言えるようになったら、原文を何度も音読するようにしましょう。
それは音読をすることで、文章の流れがわかるようになるからです。
一つの文章に最低10回は声を出して読むようにして下さい。
エ 学校のワークやプリントの問題を解く
→問題演習を通してできているかどうかをチェックする
原文を見て現代語訳を言えるようになったら、最後に問題を解いていきます。
学校のワークやプリントを解いて、できているかどうかを確かめていきます。
全ての問題ができるようになるまで繰り返し問題を解いていきましょう。
【高校受験】古文・漢文の勉強法、おすすめ問題集は?
高校入試では古文・漢文が100点中20点前後出題されます。
そのため、しっかりと対策をしないと古文や漢文で点数を取ることができません。
ただし、中学生のみなさんはあまり古文や漢文に触れたことがないため、いきなり入試問題を解いてもできない人がいるかもしれません。
そのため、まずは古文や漢文の文章をたくさん読むことから始めていきましょう。
①「くもんの高校入試スタートドリルこわくない国語古文・漢文」
「くもんの高校入試スタートドリルこわくない国語古文・漢文」は古文や漢文の問題がたくさん載っている問題集です。
この本は、あらすじが漫画で描かれていること、解き方が詳しく書かれていることといった点から高校入試の対策をする上で最初にやるべき問題集と言えます。
また、この本の使い方は、
・問題を解く+解説を読む
・原文を見て現代語訳が言えるようにする
がおすすめです。
②「全国高校入試問題正解 分野別過去問国語」
「全国高校入試問題正解 分野別過去問国語」は全国の公立高校の入試問題が分野別に載っています。
そして、この本では、徒然草、土佐日記、史記など、作品ごとに問題が複数載っています。
そのため、入試問題をたくさん解くことで、話の内容や流れが分かるようになり、古文や漢文で高得点が取れるようになります。
ただし、解きっぱなしで終わるのではなく、現代語訳の確認は必ずするようにしましょう。
また、高校入試では大学入試のように古文単語の意味を200も300も覚える必要はありません。
ただし、時間に余裕のある人は、「中学まとめ上手古文単語」のような古文単語帳を使って、単語の意味を覚えておくと後で楽になってきます。
【高校入試】古文・漢文の読み方や解き方のコツは?
ア 現代語訳をヒントに読む
→現代語訳を読んで文章の意味を理解しよう
古文や漢文というと「何が書いてあるかが分からない」といったように苦手意識を持っている人が多くいます。
しかし、古文・漢文は高校入試で20点程度出るため、得点源にしたい単元です。
また、高校入試では一部の文章に現代語訳がついている場合があります。
ですので、そこをしっかりと読むことで、文章のおよその意味が分かるようにはなります。
ただし、教科書で出てきたような古文単語の意味(あはれ・をかしなど)は覚えておくといいでしょう。(場合によっては古文単語の意味を問う問題が出ることもあります。)
また、漢文もレ点や一・二点などのルールを確認し、スラスラと読める練習をして下さい。
イ 主語を補いながら読む
→現代語訳を読んで文章の意味を理解しよう
古文や漢文の文章は主語が省略されていることが多いです。
そのため、今誰が話しているのかや誰の動作などが分からなくなり、その結果文章の内容が分からなくなってしまうということがあります。
そのため、古文や漢文を読むときは、省略された主語を補いながら読むようにしましょう。
そして、主語を補うときには、述語(動詞)を先に見ることをおすすめします。
それは、動詞を見ることで主語が誰なのかという判断がしやすくなるからです。
そのため、動詞が出てくるたびごとに「誰が何をしたのか」を確認するようにしましょう。
ウ 解答の根拠となる部分を確認する
→現代文と同じように古文・漢文も解いていこう
古文や漢文は書かれている内容や表現の仕方が今と異なるところもありますが、文章であることは変わりないです。
そのため、問題の基本的な解き方は現代文と同じになります。
現代文には、「~はどういうことか?」・「~である理由を答えなさい」といった本文の内容に関する問題が出題されます。
そして、これらの問題の解答の根拠となる部分は本文中に書かれているため、現代文の問題を解くときには、本文のどの部分が解答の根拠になるかを言えるようにしましょう。
また、古文・漢文も解き方は一緒です。
本文をきちんと読まず、勘で答えていたのではいつまでたってもできるようになりません。
現代文と同じように本文をしっかりと読んで、どの部分が答えの根拠となるのかが言えるようにしましょう。
【まとめ】中学生が古文や漢文が解けるようになるためのポイントとアドバイス
今回の「【中学生】古文や漢文が読めない人向けの勉強法、おすすめの問題集は?」についてのまとめです。
①まずは現代語訳を確認する
②原文を見て現代語訳が言えるようにする
③繰り返し音読をして、頭に染み込ませる
古文や漢文ができるようになるには、まずは文章に慣れることが必要になってきます。
繰り返し音読をして文章の流れをつかむようにしよう。