と思っている小学生や中学生のみなさん!
今回は「英検4級のレベルと勉強法、おすすめの問題集と単語帳」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
英検4級(2024)の日程・レベル・合格率は?
ア 英検4級の日程(2024)
→年3回実施される
英検は年3回(6・10・1月)実施されます。
そして、2024年度の英検の日程は、本会場では6月2日(日)、10月6日(日)、1月26日(日)となっています。
ただ、時期によっては中学校の定期テスト週間と重なることがありますので、定期テストの日程と英検の実施日をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
イ 英検4級のレベルと必要勉強時間は?
→中2レベルの内容で5級よりも難しくなる
英検4級のレベルは中学中級程度(目安となる学年は中2レベル)です。
ただ、小学生向けの英検の教材も発売されているため、文法を学校で習っていない小学生も多く受験しています。
なお、英検4級の語彙数は600~1300語となっており、5級に比べるとかなり多くなります。
受かる確率はかなり高い試験ですが、それでも誰でも受かる簡単な試験ではないため、合格するにはしっかりと勉強しないといけません。
そして、英検4級に合格するために必要な勉強時間は、英語が得意な人で10~20時間程度、小学生など一から基礎を固めたい人で30~40時間程度です。
そのため、早い時期から計画的に勉強をするようにしましょう。
ウ 英検4級の問題数、配点は?
→リスニングの配点が高いためしっかり対策をしよう
A 英検4級の配点・合格点
英検4級の配点は「リーディング(500点満点)+リスニング(500点満点)」の合計1,000点で、622点以上が合格となります。
そのため、4級ではライティング(英作文)や面接はありません。
また、英検4級の合格率は公表されてはいませんが、およそ65~70%とされています。
B リーディングの配点と合格ライン
リーディングの問題数は、
・第2問 会話文(5問)
・第3問 並び替え問題(5問)
・第4問 長文の内容一致問題(10問)
で、全て4択問題です。(解答時間は35分)
5級と比べると、大問が1問増えた+長文問題が出題されるといった特徴があります。
また、合格ラインは、
で合計30問中21問が一つの目安となります。(大問1が単語レベルが最も高いです。)
なお、筆記試験を早めに終わらせると、リスニング問題も確認できます。
先にリスニングの問題で出てくるイラストや英文を見ておくと解きやすくなるので、見直しが終わって時間に余裕があればやっておくといいでしょう。
C リスニング試験の配点と合格ライン
リスニングの試験は、
・大問2 会話の内容一致選択(10問)
・大問3 文の内容一致選択(10問)
で、大問1は3択問題、大問2・3問は3択問題となっています。(解答時間は30分で放送は2回流れます)
また、リスニングの合格ラインは、
で合計30問中18点正解が目安となります。
ただし、小学生で英検4級を受験する場合、文法を本格的に習っていないためリーディング問題で点を取ることはなかなか難しいです。
そのため、リスニングの目標点は24点(30点満点)と高めの点数を設定し、リーディングの目標点が12点(30点満点)とするといったように、リスニングで高得点を取るようにすることが合格の秘訣となります。
D スピーキングテスト
受験は任意ですが、リーディング・リスニングの試験とは別にスピーキングテストというテストもあります。
これは、スマホやパソコン、タブレットなどを使って受験する試験で、音声で流れてくる質問に対して英語で答えるテストです。(自宅でも受験可能です。)
また、試験の流れとしては、
②パッセージを黙読し(20秒間)それから音読する
③パッセージについての質問が2問、イラストについての質問が1問、受験者に関する質問が1問されるのでそれに答える
となっており、スピーキング(話す)力を問うテストとなっています。
なお、スピーキングテストは一次試験の合否閲覧日より1年間に受験することができます。
3級以降では面接が必須となりますので、予行演習としてスピーキングテストを受けることをおすすめします。(スピーキングテストの出来は英検の合否には影響しません。)
英検4級(2024)に一発合格するための勉強法は?
ア 英単語を覚える
→英単語の意味を知らないと点数が伸びない
英検4級合格のための勉強法の一つ目は、英単語の暗記をすることです。
それは英単語の意味を知らないと英文の理解度が下がってしまい、その結果文法問題やリスニングなどあらゆる問題の正答率が下がってしまうからです。
そのため、「わからないをわかるにかえる英検®単語帳 4級 (文理)」などの英検用の英単語帳を使って意味を覚えるようにしましょう。
また、イラストの中で英単語を覚えたい人は、「英検4級 絵で覚える単熟語(旺文社)」もおすすめです。
なお、単語の意味だけでなく、発音やアクセントも同時に覚えていくとリスニング対策にもなります。
イ 英検の過去問を解く
→時間配分を意識して過去問を解こう
A いきなり過去問を解いてみよう
次に英検4級の過去問題集を解き、定着度を確認していきます。
本来は英単語を覚えたら、
・会話文や長文読解問題の練習
・リスニングの練習
をするのが英語学習の王道ですが、みなさんはそこまで丁寧にやっている時間はなかなかないと思います。(もちろん英検の勉強をじっくりとやりたい人は、過去問をやる前に英検対策問題集を先にやった方が効果的ですのでそちらをおすすめします。)
そこで英検4級の過去問題集をいきなり解いてみて、そこでできなかった内容だけ別に復習するというやり方がおすすめです。
まずは一通り問題を解いてみて、できなかった問題は解説を読んで理解するようにしましょう。
また、過去問はいろいろありますが、 「英検4級過去6回全問題集(旺文社)」が定番の問題集でおすすめです。
B 過去問を解くときの注意点は?
英検の過去問を解くときの注意点としては、
・見直しをしっかりとする
・本番と同じように真剣に解く
といったことです。
特に時間を計って解くことが大事で、そうすることによって問題を解くペース配分をつかむことができます。(試験本番で時間が足りないということを防ぐことができます。)
そのため、過去問題集を解くときは試験本番だと思って解くようにしましょう。
ウ 単元別対策
→リスニングは配点が高いので注意
A 語句補充・並び替え問題対策
筆記試験の語句補充問題および並び替え問題では、単語や熟語の知識に加えて文法の知識が必要になってきます。
そのため、中学生が英検4級を受験する場合は、学校で習った英文法を一通り復習してから英検の対策に取り組むと効果的です。
また、英検4級でよく出る文法は、
・未来形
・助動詞
・不定詞
・動名詞
などです。
これらの内容がよく分からない人は、「やさしくまるごと中学英語(学研)」などの参考書を使って、文法の内容を復習することをおすすめします。
また、小学生で英語の文法を本格的に習ったことがない人は、「小学生のためのよくわかる英検4級合格ドリル(旺文社)」などの小学生向けの問題集を使っていくといいでしょう。
B 長文問題対策
英検4級から長文問題が出題されます。
そして長文問題は、
・Eメール(3問)
・説明文(5問)
といった長文が出題されています。
そして、長文が読めるようになるには、
・制限時間内に文章を読み解くスピードをつける
といったことが必要になってきます。
小学生や中1・2のみなさんは、普段英語の長文を読むという習慣がなかなかないですので、過去問題集や予想問題集をたくさん解いて問題形式に慣れるようにしましょう。
C リスニング対策
リスニング問題は配点が高いのでしっかりと対策したいところです。(英検4級のリスニングはかなりゆっくりと話され、また2回放送されるため聞き取りやすいです。)
また、英検4級のリスニングは、
・趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽
・食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、海外の文化
などが中心で、日常的な話題が多いのが特徴的です。
このようにパターンが限られているため、ある程度問題をこなしていくと対話の内容に慣れることができ、話の内容が予想できるようになります。
そしてリスニングの勉強方法ですが、まずは普通に英検4級対策問題集のリスニング問題を解きます。
その後丸つけをし、間違えた問題や聞き取りにくかった問題は文を暗唱します。
そして、暗唱する際のポイントとしては、アプリ(CD)から流れてくる音声を聞き、それに続いて声に出して読むことです。
ここでの注意点は、流れてくる音声をそっくりそのまま真似て音読することです。
そうすることで英語のアクセント、リズム、強弱などが分かるようになります。
そして、それを繰り返すことで次第に聞き取れる音が増え、リスニング力がアップします。