と思っている中学生のみなさん!
今回は「中学理科の定期テスト対策:塾講師が教える効率的勉強法」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
【中学理科】定期テストではどんな問題が出る?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!【中学理科】定期テストで高得点を取るおすすめ勉強法は?
A 3年間で習う内容
中学校の定期テストでは一般的に、物理・化学・生物・地学の内容が出題されます。
そして、学年ごとで習う内容をまとめると、
物理 | 化学 | 生物 | 地学 | |
中1 | 光・音 | 気体の性質 濃度・密度 溶解度・蒸留 | 植物 | 火山 地震 地層 |
中2 | 電流・磁界 | 化学反応式 酸化・還元 | 動物 | 天気 |
中3 | 力 仕事 エネルギー | イオン 中和 | 細胞分裂 遺伝 食物連鎖 | 天体 |
となっており、3年間かけて4つの分野を学ぶことになります。
また、理科のテストの難易度は単元によって難易度が変わります。
一般的には、物理・化学は計算問題が多いため難易度が高い一方で、生物・地学は暗記すればできる問題が多いため難易度は易しめとなっています。
B 定期テスト理科の問題形式
中学校の理科の定期テストでは一般的に、
・実験操作や注意点、結果に関する問題
・計算問題
・表やグラフを読み取る問題
・応用問題(教科書の章末問題レベル)
が中心となっています。
近年の高校入試の理科は、問題文が長くなったり、表やグラフを読み取る問題が多くなったりして難易度が上がっています。
そして、その傾向を踏まえた問題が定期テストでも出るようになっていますので、高得点を取りたい人は入試問題レベルの演習も必要になってきます。
【中学理科】定期テストで高得点を取るための勉強法は?
ア 教科書を読み返す
→教科書を読み返して今まで習った内容を思い出そう
理科のテスト勉強をするときは、まずは教科書を読み返すことから始めるようにしましょう。
それは、教科書を読むことで、どんな内容を習ってきたかを思い出すことができるからです。
内容を思い出してから学校のワークやプリントの問題を解くことで、スムーズに解くことができます。
そのため、まずは、教科書やノート、参考書などを読んで、授業で習った内容を思い出すようにしましょう。
そして、教科書を読む際には本文だけでなく、
・図、グラフ、表
などもしっかりと目を通すようにしてください。
なお、教科書の内容がよく分からない場合は、参考書などを読むと理解が深まります。
個人的におすすめする参考書は、学研から出版されている「やさしくまるごと中学理科(旺文社)」です。
この本を薦める理由としては、
・一冊で物理・化学・生物・地学の内容がコンパクトにまとめられている
・イラストが多く読みやすい
といったのがあるからです。
そのため、理科の内容が今一つ分からない人は、「やさしくまるごと中学理科」を使って内容を理解するようにしましょう。
イ 基本問題をマスターする
→完璧にできるようになるまで繰り返し勉強しよう
教科書を読んで内容を理解した後は、学校のワークやプリントを解いていきます。
ここでの注意点は、
・先に公式や定義を覚えてから計算問題を解く
・基本問題をマスターしてから応用問題を解く
といったことがあります。
A 教科書や参考書を見ながら問題を解かない
みなさんの中には、問題を解くときに教科書や参考書を見ながら解く人がいます。
しかし、それは辞めてください。
なぜなら、テスト本番では教科書などを見ながら解くことはできないからです。
また、何かを見ながら解いた問題を正解にしてしまうと、どれが自力でできてどれができなかったのかが分かりません。
そうなると、後でワークの解き直しをするときにもう一度全ての問題を解かないといけなくなり、二度手間になってしまいます。
そのため、ワークやプリントを解くときは、教科書などを見ずに自分の力で解くようにしましょう。
B 先に公式と定義を覚えてから計算問題を解く
物理や化学の分野では計算問題が出ることもあります。
そして、計算問題を解く前に必ずやってほしいことがあります。
それは公式と定義の暗記です。
なぜなら、公式や定義を知らないと計算が解けないからです。
例えば、
・【公式】密度の公式は?:密度[g/cm3]=質量÷体積
といったことを覚えてから計算問題に取り組むようにしましょう。(単位もしっかりと覚えるようにしましょう。)
C ワークの解く順番のおすすめは?
ワークの解く順番にはおすすめがあります。
一般的に、学校のワークは、
・単元B 基本問題、応用問題
・単元C 基本問題、応用問題
・単元A~C まとめ問題
といったように、単元ごとに基本問題と応用問題がある構成になっています。
ただ、これを順番通りに解くのではなく、
といったように、基本問題から先に仕上げていくことをおすすめします。
それは、この順番で解くことによって、
・単元A→B→Cの順番で2周り解くことができる
といったメリットが出てくるからです。
D 繰り返し問題を解く
定期テストでは学校のワークやプリントの内容を元に出題されます。
そのため、一回解いたら終わりではなく、テスト当日までに繰り返し解くことをおすすめします。
特にできなかった問題は、
②答えを隠して自力で解けるかどうか確かめる
③後日もう一回解く
といった流れで仕上げるようにしましょう。
ここで大事なのは上の②「答えを隠して自力で解けるかどうか確かめる」です。
多くの人は解説を見て理解をして終わってしまいます。
ただ、それではできるようにはなりません。
大事なのは、自力で解けるようにすることです。
そのため、解説を読んで解き方を理解した後は、答えなどを隠して自力で解けるかどうかを確かめるようにしましょう。
テスト本番では教科書を見たりや問題集の答えを見ながら解くことはできません。
そのため、できなかった問題が最終的に何も見ずに解けるレベルまで持っていくようにしましょう。
また、できなかった問題は最低3回以上解くようにして下さい。
それは一度できるようになった問題でも、しばらく時間が経つと解き方を忘れてしまうからです。
ウ 応用問題対策
→あきらめずに粘り強く解いていこう
A 応用問題が難しい理由は?
定期テストの理科は基本問題を完璧にすれば80点は取れるようになります。
ただし、テストで90点以上取りたい場合は、応用問題ができるようになる必要があります。
そして、応用問題は、
・問題文が長く複雑なことが多い
・パターンで解ける問題が少ない
・文字を置いて考える問題もある
といった特徴があるため、難易度が高めです。
B 応用問題の解き方は?
応用問題を解く際には、
・グラフや表の数字などをしっかりと読み取る
・難しいからといってあきらめない
・何について問われているかを考えながら解く
といったことを意識して解くようにしていくといいでしょう。
問題文をよく読むとヒントになる内容があります。
それを見つけていくことができれば、意外に応用問題は解けるようになります。
なお、基本問題が完璧にできていないと応用問題がなかなかできるようにはなりませんので、基本問題を完璧にしてから応用問題の勉強にとりかかるようにして下さい。
また、応用問題対策ができる問題集としては、「全国高校入試問題正解分野別過去問理科(旺文社)」がおすすめです。
この本は過去の全国高校入試問題で出題された内容が分野別に並んでいます。
そのため、定期テストの範囲にあった単元の問題を解くことができます。
また、この本は全て入試問題で構成されているため、応用問題レベルかそれ以上の難易度の問題がそろっています。
ただし、解説があっさりしているため、定期テストで90点前後取れる人向けの教材といえます。
エ ワークのまとめ問題を解く
→あきらめずに粘り強く解いていこう
学校のワークやプリントを一通り解いた後は、最後の仕上げに入っていきます。
ただここでもう一度全ての問題を解こうとすると、あまりにも時間がありません。
そこで、テスト前日などに解くべき内容は、
②各章のまとめ問題(章末問題)
です。
章末問題はその単元の内容が一通り載っているため、ここに出てくる問題ができていれば最低限の内容はできると判断できます。
このように解く内容を絞って解き直しをし、他の教科の勉強に時間が回せるようにしましょう。
【中学理科】定期テストで高得点を取るための勉強スケジュールは?
定期テストの理科で高得点を取るには事前の準備が必要です。
テスト週間に入ってから始めていたのでは間に合いません。
普段からコツコツと問題集を解くようにしましょう。
また、週末には分からない内容の復習をするようにして下さい。
なお、理科のおすすめの学習スケジュールは以下の通りです。
A テスト週間前
テスト週間前には、学校のワークを一通り解き終えるようにしましょう。
テストで高得点を取るには、やはり何回も同じ問題を解き直す必要があります。
そうなると、テスト週間に入る前にはワークを終わらせることが大事になってきます。
そのため、学校で習った内容は、その日のうちに問題集を解くようにして下さい。
また、分からない問題は教科書や参考書で調べる、YouTubeの授業動画を見る、人に聞くなどして解決するようにしましょう。
なお、先に用語の意味や公式を覚えてから問題を解くようにしましょう。
B テスト週間
テスト週間に入ったらやるべきことは、学校のワークやプリントの解きなおしです。
できた問題は解き直す必要はありませんが、できなかった問題は放っておいたのではできるようにはなりません。
そのため、できなかった問題は、
・自力で解けるかどうか確かめる
・後日もう一度解く
の順で克服するようにしましょう。
また、まずは基本問題を完璧にし、その後応用問題に取り組むと効率よく学習を進めることができます。
C テスト前日・当日
テスト前日や当日にやることは、問題集の各単元の終わりにある章末問題をもう一度解くことです。
テスト前日に全ての問題の解き直すことは時間的に不可能です。
そのため、章末問題を解いて定着度を確認することをおすすめします。
そして、できなかった問題やもう一度解いた方がいい問題は再度解き直します。
そうやってテスト本番に備えるようにしましょう。