と思っている中学生のみなさん!
今回は「中学社会の定期テスト対策:塾講師が教える効率的勉強法」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
【中学社会】定期テストではどんな問題が出る?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!【中学社会】定期テストで高得点を取るおすすめ勉強法は?
A 3年間で習う内容
中学校の定期テストでは一般的に、地理・歴史・公民の内容が出題されます。
学年ごとで習う内容をまとめると、
歴史 | 地理 | 公民 | |
中1 | 旧石器~室町 | 世界地理 | ー |
中2 | 安土桃山~明治 | 日本地理 | ー |
中3 | 大正~令和 | ー | 全範囲 |
となっており、3年間かけて3分野を学ぶことになります。
なお、近年は地理の内容が増えたため、その分歴史が終わる時期が中3の1学期と遅くなっています。
そして2学期から公民を習うため、かなり急ピッチで学校で公民の授業が進むことになります。
B 定期テスト社会の問題形式
中学校の定期テスト社会では一般的に、
・正しい(誤った)選択肢を答える問題
・記述問題
・史料や表、グラフを読み取る問題
・実力問題
が中心となっています。
近年の高校入試では表やグラフを読み取る問題が多くなっています。
そのため以前のように用語さえ覚えていればできる問題が減っており、代わりに読解力が必要な問題が増えてきており、簡単には高得点が取れない教科になっています。
【中学生】社会の定期テストで高得点を取るための勉強法は?
ア 教科書を読み返す
→教科書を読み返すことでこれから習う内容の全体像が分かる
中学生が社会の定期テストに向けた勉強法の一つ目は教科書を読み返すことです。
最初から用語の暗記や問題集の問題を解こうとすると、内容がよく分からないまま勉強を進めることになりかねません。
そうなると、定期テストではなかなか点数を取ることはできなくなってしまいます。
そのため、まずは、教科書やノート、参考書などを読み、授業で習った内容を思い出して内容を理解するようにしていきましょう。
そして、教科書を読む際には本文だけでなく、
・写真(像・建物・人物など)
などもしっかりと目を通すようにしましょう。(史料や写真などもテストではよく出題されます。)
なお、教科書の内容がよく分からない場合は、参考書などを読むと理解が深まります。
個人的におすすめする参考書は、学研から出版されている「やさしくまるごと中学社会(学研)」です。
この本を薦める理由としては、
・一冊で歴史・地理・公民の内容がコンパクトにまとめられている
・イラストが多く読みやすい
といったのがあるからです。
基本的な内容が中心ですので、教科書の内容が分からない人向けの参考書といえます。
イ 重要語句の暗記をする
→「語句→語句の説明」も言えるようになるとベスト!
A ワークのおすすめの解き方
中学生が社会の定期テストに向けた勉強法の二つ目は重要語句の暗記をすることです。
みなさんが学校で使っているワークは、
・右ページ 地図や史料を読み解く問題、記述問題など<実践問題>
といった構成になっているものが多いと思います。
多くの人はテスト範囲のワークを順番に解いていきますが、個人的にはおすすめの解き方があります。
それは、テスト範囲の左ページ(用語の確認問題)だけを先に一通りやることです。
なぜなら用語の問題が完璧でないと、右ページの問題の正答率が下がってしまうからです。
ですので、まずは用語の問題を完璧にすることからやり、それができたら右ページの問題に取り組むようにしましょう。
B 用語とキーワードを結び付けて覚えるようにしよう
また、用語の暗記をする際の注意点としては、丸暗記をしないことです。
何回も暗記をしていると、出てくる順番や何となくの場所で語句を覚えてしまいます。
しかし、定期テストでは問題集からそのまま出るわけではないので、そのやり方では効果がありません。
そのため、丸暗記をせずに語句と説明をリンクして覚えるようにしましょう。
例えば、
という問題であれば、
といったように、の「冠位十二階」の説明にあたる部分に線を引き、「冠位十二階<語句>=聖徳太子が定めた制度で、才能や功績のある人を登用する制度<語句の説明>」といったように語句とその説明をリンクして覚えるようにしましょう。
そうすることで、問題の形式が変わっても対応することができるようになります。
また、社会では、
・主な国名とその場所(首都も覚える)
は知っていないと点が取れるようになりませんので、これらの内容をあまりしっかりと覚えていない人は早急に覚えるようにしましょう。
ウ 学校のワーク・プリントの見直しをする
→理解をしながらできるようになるまで繰り返し復習しよう
中学生が社会の定期テストに向けた勉強法の三つ目は学校のワーク・プリントの見直しをすることです。
みなさんの中には、何度も繰り返しワークを解き直すというと答えを丸暗記してしまう人がいます。
例えば、ある問題の答えが「エ」であれば、答えの「エ」だけ覚えてしまうのです。
ただ、それでは物事の本質が分かっていないため、問題の形を変えられると途端にできなくなってしまいます。
ですので、間違えた問題はしっかりと解説を読み、「なぜそうなるのか?」・「どうやって解けばいいのか?」を意識しながら解き方を理解するようにしましょう。
ただ、中には解説を読んでも分からないところも出てきます。
その場合は参考書に戻るか、学校や塾の先生に聞くなどして疑問点をなくすようにしていきましょう。
エ 歴史年号の暗記
→語呂合わせなどを使って何度も覚え直そう
中学生が社会の定期テストに向けた勉強法の四つ目は歴史年号の暗記をすることです。
歴史の年号を覚えることで、並び替え問題などに強くなります。
ですが、歴史の年号はなかなか覚えにくいです。
また、どの出来事について年号を覚えたらいいかが分からない人も多いでしょう。
そこで、「中学マンガとゴロで100%丸暗記歴史年代(受験研究社)」などの年号暗記に特化した問題集を使うと効果的暗記をすることができます。
この本は、
・年号ごとに重要度が載っている
・イラストが多く載っていて読みやすい
といった特徴があります。
そのため、このような問題集を使って効率よく年号を覚えるようにしましょう。
ただ、1回覚えただけではすぐに忘れてしまいますので、テスト本番までに最低3回は暗記をするようにしてください。
オ 時事問題対策
→時事問題がまとまっているサイトを積極的に活用していこう
中学生が社会の定期テストに向けた勉強法の五つ目は時事問題対策をすることです。
社会の定期テストでは時事問題(最近のニュース)が出題されることもあります。
ただ、多くの人は、どのニュースがテストで出やすいかなどはなかなか把握できないでしょう。
そこで、時事問題がまとまっているサイトを活用することで、この1~2か月で起きた出来事を整理することができます。(「中学生 時事問題 定期テスト」で検索するといくつかのサイトが出てきます。)
また、サイトによっては予想問題がついていることもあるので、その問題を解いて定着度を確認していきましょう。
なお、時事問題は漢字で書くように指定されることもあるので、漢字で用語が書けるようにしっかりと練習をしていきましょう。
カ 応用問題対策
→史料やグラフをしっかりと読み取る練習をしていこう
A 応用問題に積極的に挑戦しよう
中学生が社会の定期テストに向けた勉強法の六つ目は応用問題対策をすることです。
社会の応用問題と言うと、
・記述問題
などがあります。
そして、問題集で応用問題が出てくると、「難しそうだなあ」・「解くのが面倒くさそうだなあ」と思って、解くのをすぐにあきらめてしまう人がいます。
しかし、練習の段階でできないのに、テスト本番でできるはずがありません。
応用問題がテスト本番でできるようになるには、練習(家での勉強)の段階から粘り強く応用問題に立ち向かっていく必要があります。
そのため、時にはじっくりと考えて、どうやって解けばいいのかを考えるようにしましょう。(ただ、だからといって何時間も考えるのは時間の無駄ですので適度な時間で切り上げるようにしましょう。)
B 応用問題の取り組み方
また、応用問題に取り組む際に意識すべきポイントがあります。
それは、
・グラフは変化している部分(「今まで増えてきたのに急に減った」など)に注目する
・問題文が長い場合にはキーワードになる部分を探す
・記述問題はまずは使うべきキーワードを考えてから、書くべき文章を考える
といったことです。
応用問題とはいえ、教科書の細かい内容が出るわけではなく、基本的な問題がいくつか組み合わさったものが出題されます。
そのため、学校のワークやプリントで難しい問題があってもすぐには捨てず、解説等を読んで解き方を理解するようにしましょう。
また、応用問題対策ができる問題集としては、「全国高校入試問題正解分野別過去問社会(旺文社)」がおすすめです。
この本は過去の全国高校入試問題で出題された内容が分野別に並んでいます。
そのため、定期テストの範囲にあった単元の問題を解くことができます。
また、この本は全て入試問題で構成されているため、応用問題レベルかそれ以上の難易度の問題がそろっています。
ただし、解説があっさりしているため、定期テストで90点前後取れる人向けの教材といえます。
【中学社会】定期テストで高得点を取るための勉強スケジュールは?
定期テスト社会のおすすめの学習スケジュールは以下の通りです。
A テスト週間前
テスト週間前にやっておくといいことは、
・ワークやプリントの問題を解く
ことです。
テスト週間には見直しを中心にしたいため、テスト週間に入る前にある程度仕上げておきたいものです。
B テスト週間
テスト週間に入ったらやるべきことは、
・用語は漢字で書けるようにする
・応用問題(記述問題など)対策
がメインになってきます。
テスト週間に入る前に理解をすることや問題を解くことは終え、テスト週間中は知識を頭に入れることをメインにやるようにしましょう。
ワークの解き直しや用語を漢字で書く練習を中心に行うことで、テスト問題がスラスラと解けるようになります。
また、社会で高得点を取りたい人は、難易度の高い問題もしっかりと対策をするようにしましょう。
なお、テスト週間になると今まで習った内容をノートにまとめる人がいますが、個人的にはそれはおすすめしません。
それは、時間がかかりすぎる割に効率が悪い(頭に内容が入らない)からです。
ノートをきれいにまとめることに満足してしまい、知識を頭に入れようとすることに意識が向かなくなってしまうため、ノートまとめはやらない方がいいです。(どうしてもやりたい場合はテスト週間に入る前にやるようにしてください。)
C テスト前日・当日
テスト前日や当日にやることは、知識があやふやな問題の見直しです。
まずは、テスト週間の間に暗記をした漢字をしっかりと覚えているか(書けるか)どうかをもう一度チェックしましょう。
また、ワークやプリントの解きなおしをして、テスト本番に向けて仕上げるようにしましょう。