と思っている中学生のみなさん!
今回は「【中学英語】定期テストの勉強法を塾講師が分かりやすく解説!」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
【中学英語】定期テストではどんな問題が出る?
【動画】【中学英語】定期テストで高得点を取るおすすめ勉強法は?
中学校の英語の定期テストでは一般的に、
・文法(穴埋め・並び替え)
・教科書の内容(長文)
・ワーク、プリントの内容
・英作文(和文英訳・自由英作文)
が中心となっています。
以前は文法と教科書の本文の内容が分かっていれば高得点を取ることができました。
しかし、近年では4技能(読む・書く・聞く・話す)が重視されたため、以前の内容と比べると、
・自由英作文問題の増加
・覚えるべき英単語や英熟語の増加
といった傾向になり、テストで高得点を取ることが難しくなっています。
そのために十分な時間をかけてテストの勉強をするようにしましょう。(前日に一夜漬けでは高得点はとれません。)
また、テスト範囲が出たら、テスト範囲に書かれている「ポイント」に目を通すことで、何に特に力を入れて勉強していけばいいかが分かります。
【中学英語】テストの点数が伸びない原因は?
「中1のころが英語が得意だったのに中2になってから分からなくなってきた・・・。」
というように、学年が上がるにつれて英語が苦手になる人がいます。
そして英語が苦手になる原因としては、
②文法のルールを忘れてしまっている
③文章を速く読めない、内容が分からない
といったことがあります。
英語は積み重ねの教科ですので、今まで習った内容をしっかりと覚えておかないとだんだんと学校の授業についていけなくなったり、テストで点数が取れなくなったりしてしまいます。
ですので、英語の点数が伸び悩んでいる人は、テスト週間だけでなく普段から英単語や英文法の復習をするようにしましょう。
なお、復習用の教材としておすすめなのは、
②文法 やさしくまるごと中学英語
です。
これらの教材を使って、英単語の意味や文法のルールなどを思い出すようにしましょう。
【中学英語】定期テストで高得点を取るための勉強法は?
ア 英単語の暗記
→まずは英単語や慣用表現をしっかりと覚えよう!
A 英単語の勉強から始めるべき理由
中学英語の定期テストで高得点を取るための勉強法の一つ目は、英単語の暗記です。
先ほど、定期テストの英語では長文・文法・リスニング・英作文が出ると言いました。
しかし、いきなりこれらの勉強からするのではなく、最初は英単語の暗記からやるようにしましょう。
それは、英語の文章は英単語が組み合わさってできているため、英単語の意味を知らないと長文読解や英作文の練習をする際に、その内容が理解できなくなってしまうからです。
そのため、英語のテスト勉強は英単語の暗記から始めるようにしましょう。
B 英単語を覚える順番
また、英単語を覚える順番は、
②英語→日本語にできるようにする(例 apple→りんご)
③日本語→英語にできるようにする(例 りんご→apple)
④正しいスペルで書けるようにする
がおすすめです。
いきなり上の④からやってしまうと、なかなか覚えられずにイライラしてしまいます。
そのため、①→②→③→④の順で覚えていくとスムーズに覚えることができます。
また、スペルを書いて覚える際には、最初の2回は見て書き、最後の1回は何も見ずに書くようにすると覚えやすくなります。
イ 英文法の理解
→問題を解く前に文のルールをしっかりと覚えよう!
A まずは文のルールを覚えよう
中学英語の定期テストで高得点を取るための勉強法の二つ目は、英文法の理解です。
そして、文法の勉強をする際にまずやってほしいことは、文のルールを覚えることです。
例えば、「私は今テレビを見ています」という問題で、A君が「I watching TV now.」と答えたとします。(正解は「I am watching TV now.」です。be動詞を忘れる人が多いです。)
この場合、「あ~be動詞忘れていたなあ。次から気を付けよう。」で終わってしまっていては、いつまでたってもA君はできるようにはなりません。
それは、そもそも現在進行形の形が「be動詞+動詞ing形」であるというルールを覚えていない可能性があるからです。
そのため、文法の復習をする際には、まずは文のルールや意味をしっかりと覚えるようにしましょう。
上の例であれば、
・現在進行形の形は?:「be動詞+動詞のing形~」
・現在進行形の意味は?:「~している」
といったことを先に覚えておくと間違えにくくなります。
B ルールを意識しながら問題を解く
文のルールを覚えたら学校のワークなどを解いていきます。
そして、問題を解くときに大事なのは、「なぜそうなるのか?」ということを確かめながら解くことです。
例えば、「Tom speaks English very well.」を疑問文にしなさいという問題があったときに、
と書いたとします。(正解はDoes Tom speak English very well?です。)
この場合、
・疑問文にするときは動詞は原形(もとの形)に戻す
ということが分かっていない可能性があります。
そのため、「どこで間違えたのか?」ということをしっかりと確認することを一つ一つ確認をするようにしましょう。
それを繰り返すことで徐々に間違えなくなります。
逆に、自分の間違えた原因を把握することもせずに、ただ丸暗記をしただけではなかなかテストでできるようにはなりません。
そうならないように、文法の問題を解くときには、必ず理解しながら問題を解くようにしましょう。
ウ 教科書本文の音読、リスニング対策
→音読をすることで「長文対策+リスニング」対策が同時にできる!
中学英語の定期テストで高得点を取るための勉強法の三つ目は、教科書本文の音読とリスニング対策です。
英文法の次は教科書の内容の復習に入ります。
ここでは、教科書ガイドを使って教科書の内容を音読していくとよいでしょう。
教科書ガイドは、
・本文の日本語訳
・重要ポイントの解説
などが載っており、これ一冊で教科書の内容を理解することができます。
また、音読の流れは以下の通りです。
②日本語訳を読み、意味を理解する
③英文と日本語訳を一文ずつ照らし合わせて読む
④文章中の重要なポイントを理解する
⑤音声を聞いて、その後に声を出して英文を読む
⑥上の⑤を何度も繰り返す
最初は文章の内容を理解する所から始めましょう。
それは文の意味も知らずに音読をしても効果が少ないからです。
また、音読をする際には、音声を聞きながら取り組むようにして下さい。
そうすることでリスニング対策にもなっていきます。
最低10回、できれば30回以上音読を繰り返すことで、文章の内容をマスターすることができます。
また、UNIT(LESSON)の間にある会話表現の単元は、文章を丸暗記することで点数が取れるようになりますので、しっかりと覚えるようにしましょう。
また、ワークやプリントで出てくる長文問題はただ問題を解いて終わりではなく、教科書の本文と同様に日本語訳をしっかりと確認しておきましょう。
そうすることで文章の意味が分かるため、テスト本番で読む時間を短縮することができます。
エ 英作文対策
→日本語を見て、パッと英語に直すことができるようにしよう!
中学英語の定期テストで高得点を取るための勉強法の四つ目は、英作文の対策です。
最近の定期テストでは英作文(和文英訳・自由英作文)の割合が多くなっているため、英作文の対策も疎かにできません。
そして、英作文ができるようにするためには、
・英単語が書けるようにする
・日本語から英語に直す練習をする
といったことが必要になってきます。
ですので、先に単語や文法の内容をマスターしてから英作文に取り組むようにしましょう。
また、英作文を書く際に、よく間違えがちな所としては、
・前置詞を忘れている
・時制(現在・過去・未来)が間違っている
・主語や動詞がない
といったことがあります。
そのため、問題を解く際に、これらのことを意識して書くようにしましょう。
オ 実力問題対策
→長文問題をたくさん解き、得点力を上げていこう
A 実力問題は何が出る?
中学英語の定期テストで高得点を取るための勉強法の五つ目は、実力問題(長文読解問題)の対策をすることです。
定期テストでは、学校のワークやプリントを何度も見直しておけば80~90点までは取ることができます。
しかし、残りの10~20点分は実力問題が出るため、満点を取りたい人は実力問題の対策をしていく必要があります。(受験に近づくにつれて、その実力問題の配点は高くなっていきます)
そして、実力問題は「見たことのない(学校で習っていない)文章の長文読解問題」がメインとなります。
そのため、初めて見る文章を短い時間でどれだけ理解できるか、その力をつけていくことがポイントになってきます。
B 長文を速く読む方法は?
長文問題ができるようになるには、文章を読むスピードを上げる必要があります。
そして、読解のスピードを上げるには、英語をあるカタマリに区切って、前から読むクセをつける必要があります。
ここでいうカタマリとは、
②前置詞+名詞があればその前で区切る
③接続詞(and,but,ifなど)があればその前で区切る
④to+動詞の原形<不定詞>があればその前で区切る
⑤分詞、関係代名詞、間接疑問文があればその前で区切る
といったルールを元に文を区切っていったものです。
例として、「The movie which Ken saw last Saturday is popular in America.」という文であれば、
と区切り、
②which Ken saw last Saturday 「ケンが先週の土曜日に見た」
③is popular 「人気がある」
④in America. 「アメリカで」
とカタマリごとに日本語に直していきます。
こうやって読むことで読解のスピードが上がっていきます。
C 文章中に意味の分からない単語が出てきたときの対処法
長文の中で意味の分からない単語が出てきたときには、前後の文章から意味を予測する習慣をつけるようにしましょう。
例えば、「I wear the suit.」で「suit」の意味が分からない場合、「私は××を着る」という所から、××にあたる部分は服であることが分かります。
このように文脈から何となく意味を予想する力をつけていくことも今後大事になってきます。
そのため、分からない単語があってもめげずに前後の文章から意味を予測するようにしましょう。
なお、長文読解用の教材としては、「ハイパー英語教室 中学英語長文」シリーズがおすすめです。
この本はカタマリごとに区切られているため、文章を速く読む練習用の教材として最適な教材です。
また、中1・2用の長文読解用問題集としては、「できた!中1英語 単語・読解」・「できた!中2英語 単語・読解」があります。
長文読解の問題集は中3までに習う文法の知識がないと解けないものが多いですが、この問題集はそれぞれ中1・中2でも解けるようになっています。(ただし、難易度は高めです。)
【中学英語】定期テストで高得点を取るための勉強スケジュールは?
定期テスト英語のおすすめの学習スケジュールは以下の通りです。
A テスト週間前
テスト週間前にやっておくといいことは、
・テスト範囲の文法のルールを暗記する
・教科書の本文の内容を把握する
・ワークやプリントの問題を解く
ことです。
テスト週間には見直しを中心にしたいため、テスト週間に入る前にある程度仕上げておきたいものです。
なお、英語は量が多く、一夜漬けでどうにかなる科目ではありませんので気を付けてください。
B テスト週間
テスト週間に入ったらやるべきことは、
・教科書や補助教材の文章の音読
・発展問題(長文読解問題)対策
がメインになってきます。
テスト週間に入る前に理解をすることや問題を解くことは終え、テスト週間中は知識を頭に入れることをメインにやるようにしましょう。
ワークの解き直しや音読を中心に行うことで、テスト問題がスラスラと解けるようになります。
また、英語で高得点を取りたい人は、実力問題の対策として長文を読む練習をしましょう。
C テスト前日・当日
テスト前日や当日にやることは、文章の音読および単語の復習です。
まずは、テスト週間の間に暗記をした英単語をしっかりと覚えているか(書けるか)どうかをもう一度チェックしましょう。
また、教科書や補助教材の文章をもう一度音読をし、意味などがスラスラ分かるかどうかを確認してください。
中学英語の定期テスト問題の解き方や時間配分、見直しのコツは?
ア リスニング問題の解き方
→数字や場所、時間などを特に意識して聞く
多くの学校では、英語の定期テストの最初にリスニングの放送問題から始まります。
ですので、問題用紙が配られたら、英文で書かれた選択肢やイラストなどがあれば、それらに目を通すようにしましょう。
それは問題文に目を通すことで何に意識して聞けばいいかが分かるようになるからです。
また、リスニングは全てを聞き取ろうとするのではなく、数字・時間・場所・人名・物や疑問詞(who・what・whereなど)などを特に意識して聞くようにし、メモを取るようにしてください。
イ 最初に全体を見渡す
→文法問題や会話表現など知識問題から解くようにしよう
リスニングの放送問題が終わったら、ここからは筆記試験を解いていきます。
ただ、解く前に一通り全ての問題をざっと見渡すところから始めましょう。
英語のテスト問題は、
②文法問題
③会話表現
④英作文
⑤実力問題
に分かれます。
この中で時間があまりかからないのは、②「文法問題」や③「会話表現」です。
ですので、まずはここから解くようにしましょう。
そして、テスト本番でよくあるミスとしては、順番通り解いてしまうことです。
例えば、いきなり英作文や長文読解問題などがきて、そこで解くのに時間がかかってしまうと最後まで解ききることができません。
そうなると、せっかく勉強をしたのに点数が取れなくなってしまいます。
そうならないように、最初に問題全体を見直して解ける問題から解いていくようにしましょう。
ウ 文法問題・英作文の解き方
→英語は「主語+動詞」で始まるなどを意識して解くようにしよう
文法や英作文問題は様々な問題形式がありますが、解くときに意識するポイントは、
②時制(現在・過去・未来)を意識する
③時や場所を表す言葉は文の後ろに来ることが多い
④肯定文・疑問文・否定文のどれかを確認する
といったことです。
例えば、「彼は昨日公園でサッカーをした」という文を英語にする場合、上の①~④を意識して英作文を作ってみると、
②時制は「~をした」なので過去形
③時を表す言葉「yesterday」と場所を表す言葉「in the park」は文の後ろに来る
④「~をした」なので肯定文
になります。
あとは、この①~④に意識して文を作ると、「I played soccer in the park yesterday.」となります。
これは英作文に限らず、穴埋め問題や並び替え問題でも使えますので、ぜひこのことを意識して問題を解くようにしましょう。
エ 長文読解の解き方
→問題文を先に目を通し、何について問われているかを把握しよう
長文読解は大きく、
②教科書本文を元に一部内容を変えた文
③学校のワークやプリントに出ている文
④完全な実力問題(中3の定期テストで出ることが多い)
に分かれます。
上の①~③であれば、あらかじめ教科書やワークなどを見ておけば話の内容が分かりますので、長文を読むのにそんなに時間がかからないでしょう。
ただし、④の場合は初めて見る文章となりますので、文章の内容を理解するのに少し時間がかかるかもしれません。
そして、長文読解問題を解く際には、先に問題文に目を通すことから始めるようにして下さい。
そうすることで、本文のどこを意識して読めばいいかが分かるようになってきます。
また、本文を読む際に意味の分からない単語が出てきたときは、前後の文章から意味を予測するようにしましょう。
英単語をどれだけ暗記しても意味の分からない単語は出てきますので、意味を予想する力をつけることは必要です。
そして、正解の選択肢を選ぶ際には勘で選ぶのではなく、本文のどの部分が解答の根拠になるのかを必ず探し出して答えるようにしましょう。
勘で解いているうちは正答率が安定しません。
【まとめ】中学英語の定期テスト勉強法のポイントとアドバイス
今回の「【中学英語】定期テストで高得点を取るおすすめ勉強法は?」についてのまとめです。
・リスニング
・単語、熟語
・文法、英作文、会話表現
・教科書の本文
・ワークやプリントの内容
・まずは単語と文法の知識を固める
・教科書ガイドを使って内容を理解し、その後音読を繰り返す
・学校のワークやプリントの問題が完璧になるまで繰り返し解く
英語で高得点を取るには普段からの勉強が大事になってきます。
単語や文法、教科書本文の音読をしてから、学校のワークやプリントを繰り返し解くようにしましょう。