と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「浜松医科大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。
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✓対象となる人
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浜松医科大学の物理(2023)の問題傾向・過去問分析は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(物理)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評
浜松医科大学の物理は、大問が4問構成で解答時間が2科目で120分となっています。
問題量が多いため、テンポよく解く必要があります。
また、出題内容はどの分野からも満遍なく出題されており、難易度は標準レベルです。(化学と比べると高得点を取りやすいです。)
そのため、物理のエッセンス、良問の風物理で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、浜松医科大の問題に対応できるようになります。
B 第1問(電磁気)
第1問は電磁気の問題です。
問1 電流の向きと電子の向きは逆になります。またF=qEの式を使って求めていきます。
問2 平均の速さは最大の速さの半分になることが分かればできます。
問3 運動エネルギーの差の計算をします。
問4 問3は1個の電子分です。それを体積abc倍して考えていきます。
問5 I=enSvの式に代入して考えます。なお、ここではS=acとなります。
問6 フレミング左手の法則を使ってローレンツ力の向きを考えます。
電流の向きと電子の向きは逆なので気を付けましょう。
問7 クーロン力=ローレンツ力で考えます。
【問題講評】問2ができるかどうかで得点に大きな差が出る問題であった。
C 第2問(力学)
第2問は力学の問題です。
Ⅰ
問1 力のつり合いの式および力のモーメントの式を使って求めていきます。
問2 f≦μNに代入して求めていきます。
問3 問1の式を元におもり分を考慮して求めていきます。
Ⅱ
問4 重力=万有引力の式からg=GM/R2の式をつくり、そこから万有引力の大きさを求めていきます。
問5 向心力=万有引力の式から速さを求めていきます。
また、その式にh=0を代入すると地表すれすれを飛ぶ場合の速さを出すことができます。
問6 力学的エネルギー保存則の関係を使って求めます。
ただし、地表すれすれ時の位置エネルギー、運動エネルギーに加えるエネルギーを等式に入れて考えるようにしましょう。
【問題講評】どちらも典型問題。標準レベルの問題集を解いて仕上げるようにしたい。
D 第3問(熱)
第3問は熱の問題です。
問1・2 熱量の式を使って答える問題です。
問3 気体の状態方程式を使って水蒸気の体積を求める問題です。
問4 定圧変化と考えて、W=PΔVの式に代入して求めます。
問5・6 熱量の式に代入して求めます。問6は氷の上昇温度分の熱量+氷の融解熱として考えるようにしましょう。
【問題講評】解きやすい問題が中心。できれば完答したい。
E 第4問(波動・原子)
第4問は波動、原子の問題です。
空欄に数式や数字を埋める問題となっています。
Ⅰ 半減期に関する問題です。
Ⅱ ブラッグ反射、ドブロイ波長に関する問題です。
Ⅲ 正弦波の式に関する問題です。三角関数の和積の公式を使って求めていきます。
【問題講評】ⅠとⅡは基本レベル。Ⅲは和積の公式が問題文に載っているので解きやすかった。
浜松医科大学物理(2024)の入試対策、おすすめ参考書は?
浜松医科大学物理の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に物理の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合は電磁気や原子など習っていない単元もあります。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて電磁気や原子の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
また具体的な勉強方法は、
②「宇宙一わかりやすい高校物理」を読んで化学の概念などを理解する
となります。
物理は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。
そのため、一学期のうちは「リードLightノート物理」などを使って、典型問題を完璧にできるようにしましょう。
そうすることで夏休み以降に「物理のエッセンス」などの問題集に取り組むことができます。
イ 高3の夏休み
→解く問題のレベルを上げていこう
夏休みからは解く問題のレベルを上げていきます。
高3の夏休みにやってほしいことは、
②「物理のエッセンス」で入試レベルの典型問題を解く
です。
静岡大の物理の問題は標準レベルです。
ですが、力学・熱・波動・電磁気・原子の内容が幅広く出題されるため、まずは「リードLightノート物理基礎・物理」を使って、教科書レベルの問題を完璧に仕上げるようにしましょう。
また、これらの問題集が仕上がった人は、もう一つ上のレベルの問題集として「物理のエッセンス」をやることをおすすめします。
この問題集は、大学入試でよく出る問題が並んでおり、一通りの問題を解くことで合格点レベルに到達することができます。
ただし、解説がやや薄いため、問題によっては理解するのに時間がかかることがあります。
ですが、YouTubeで物理のエッセンスに関する解説動画がありますので、エッセンスの解説を見ても分からない場合はこちらを見て理解を深めるようにしましょう。
夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試や全統記述模試などの模試などがあります。
ですので、そこに向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。
ウ 高3の秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
ここでやってほしいことは、
②過去問を解く
③共通テスト対策問題集を解く
です。
A「良問の風物理」をマスターする
浜松医科大の物理は標準レベルの問題が多いです。
そのため、物理のエッセンスを終えた後は、「良問の風物理」を解くようにしましょう。
ここまでができるようになれば、浜松医科大の問題にはほぼ対応できるようになります。
一方で、良問の風物理ではどうしてもわからない場合は、リードLightノート物理や物理のエッセンス、学校で使っている問題集(セミナーやアクセス)などに戻って、一度しっかりと復習をするようにしましょう。
B 過去問を解く
良問の風物理をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。
まずは浜松医科大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
なお、物理の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解物理」がおすすめです。
この問題集は全国の主要な国公立大学・私立大学の物理の入試問題が載っています。
ただし、解説はあっさりしていますので、物理が得意な人以外は無理に使う必要はありません。
C 共通テストの対策問題集を解く
医学部では共通テストで高得点を取る必要があります。
そのため、夏休み~秋からは共通テストの対策問題集を解くようにしましょう。
その理由としては、
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる
からです。
そして、個人的におすすめなのが、河合塾と駿台の問題集です。
まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。
【まとめ】浜松医科大物理の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「浜松医科大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。
・まずは「リードLightノート物理」などの基本レベルの問題集をマスターするようにしよう
・次に「物理のエッセンス」・「良問の風物理」の問題をマスターしよう
・最後は過去問を解いて問題形式に慣れよう
浜松医科大の物理は標準レベルの問題が中心です。
そのため、まずは「リードLightノート物理」を完璧に仕上げるようにしよう。