と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「2025年名古屋大学理系数学入試攻略法:問題傾向と最適な勉強法で合格を目指す」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
名古屋大学理系数学(2023・情報、理、工、医、農)の問題傾向・難易度・解答速報は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(数学・国公立大編)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評(理・工・農・医・情報<前期>)
名古屋大学の理系数学は全部で4問が出題され、試験時間が150分です。
また、入試の特徴としては、
②複数の分野の融合問題がよく出る
③計算量が多い問題がよく出る
④思考力を要する問題がよく出る
となっています。
そのため、青チャートや文系プラチカ、1対1対応の演習で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、名古屋大の問題に対応できるようになります。
「名古屋大学入試問題(数学)解答速報」はこちら(2023年)
B 第1問(複素数平面)
第1問は数学Ⅲの複素数平面に関する問題です。
(1)は等式を示す問題です。
αが点1を中心とする半径1の円周上にあることを利用して求めていきます。
(2)はp,q,r,sをt,uを使って表す問題です。
恒等式を作り、そこから係数比較をして求めていきます。
(3)は(p,s)の取りうる範囲を求める問題です。
(2)でp=t+u,s=tuと出ましたので、ここから解と係数の関係から新たな二次方程式ができます。
その式がo<x<4の範囲で異なる2つの解を持つ条件を求めていきます。
【問題講評】(3)は解き方が分かれば、やることは数学Ⅰの二次関数の典型問題と同じになる。
C 第2問(極限・微分法)
第2問は数学Ⅲの極限、微分法から出題されました。
(1) 2つの円が2点の交わる条件を使って求めていきます。
(2) C,Dの円の式をつくり、そこからh(r)を求めていきます。
(3) 回転体の元となる図形を2つに分け、三角形部分とそれ以外の部分に分けてそれぞれ求めていきます。
(4) (3)で求めた式を微分して求めていきます。
計算量が多く、かつ極値前後の前後の正負判定がやや思いつきにくい問題でした。
【問題講評】(3)までは確実に正解したい。(4)は部分点狙いでOK。
C 第3問(微分法)
第3問は数学Ⅲの微分法に関する問題です。
(1)~(3) 式を変形して2回微分をして条件を求めていきます。
後半になるにつれて難易度が上がります。(1)ができないと他の問題もできません。
【問題講評】数Ⅲの微分・積分は頻出単元なので発展問題レベルまで解くようにすること。
D 第4問(二項定理)
第4問は数学Ⅱの二項定理に関する問題です。
(1)~(3)いずれも等式を証明する問題です。
(1) n=1を代入すると答えが出ます。
(2) 二項定理を使って証明していきます。
(3) 2つの式を係数比較して求めていきます。
文字が多く抽象的であるため、解きづらい問題です。
【問題講評】大問1に続いて解きやすい問題であった。
名古屋大学理系数学(2024・情報、理、工、医、農)の入試対策、おすすめ参考書は?
名古屋大学理系数学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
A 高1・2
①定期テストに向けて勉強をして、数学の基礎固めをする
英語と数学は量が非常に多い科目です。そのため、高1・2のうちからしっかりと勉強をしておかないと、高3になってからが大変になってきます。テストで最低でも80点以上は取れるように学校教材の内容を完璧に仕上げるようにしましょう。
②高2の終わりまでに「青チャート」のⅠAⅡBCの解法暗記を終える
数学が苦手な人は「黄チャート」でも可。
B 高3(基礎固め期)
①高3の1学期までに「青チャート」の数Ⅲの解法暗記を終える
C 高3(問題演習期)
①「文系プラチカ」のⅠAⅡBCを解いて入試レベルの問題に慣れる
②「1対1対応の演習」で数学Ⅲを解いて入試レベルの問題に慣れる
③共通テストの過去問、予想問題集を解く
④名古屋大学の過去問を解く(最新版の赤本は毎年7月に発売されます。)
⑤名古屋大学の予想問題集を解く(「名古屋大の理系数学」など)
【まとめ】名古屋大学理系数学(情報、理、工、医、農)の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「名古屋大理系数学(2024)の入試難易度、過去問の傾向や対策は?」についてのまとめです。
・まずは「青チャート」をマスターするようにしよう
・次に文系プラチカ+1対1対応の演習を解いて発展レベルの問題ができるようにしよう
・直前期は過去問レベルの問題を数多く解くようにしよう
名古屋大の理系数学は標準~やや難レベルの問題が中心です。
そのため、まずは試験範囲の基本的な内容を完璧にマスターするようにしよう。