と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「名古屋大学理系数学(2023)の傾向と過去問分析、難易度、おすすめ参考書や問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
名大入試過去問分析・教科別勉強法
①名大英語 | ②名大文系数学 | ③名大理系数学 | ④名大国語 |
⑤名大物理 | ⑥名大化学 | ⑦名大日本史 | ⑧名大世界史 |
名古屋大学の配点、試験科目、合格最低点は?
河合塾の「Kei‐Net大学検索システム」では、
・共通テストの科目および配点、ボーダーライン
・二次試験の科目および配点、偏差値(難易度)
などを確認することができます。
名古屋大学の場合は法学部以外は二次試験の配点が共通テストよりも高めの傾向にあります。
とはいえ共通テストの勉強を軽視してしまうと、共通テストで失敗する可能性が高くなってしまいます。
そのため共テ対策と二次試験の勉強をバランスよくやるようにしましょう。
また、名古屋大学の各学部の過去2年間の倍率は「大学受験パスナビ」で確認することができます。
年度によって倍率が大きく変動する学部・学科もありますので、参考程度に見るようにしましょう。
なお、各学部の合格最低点は同じく「大学受験パスナビ」(上のものとは別のページ)で知ることができます。
名古屋大学理系数学(2022)の過去問分析は?
ア 名古屋大学理系数学の問題傾向や解答時間は?
→確率、微積、数列、整数などがよく出る
名古屋大学の理系数学は全部で4問が出題され、試験時間が150分です。
また、入試の特徴としては、
②複数の分野の融合問題がよく出る
③計算量が多い問題がよく出る
④思考力を要する問題がよく出る
となっています。(2022年度の問題は易しめのものから難しいものまで難易度に幅がありました。)
そのため、チャート式などの参考書で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、名大の問題に対応できるようになります。
イ 名古屋大学理系数学(2022)の過去問分析は?
→一手間かけないと解けない問題が多かった
第1問は式と計算<数学Ⅱ>、微分法<数学Ⅱ>の問題が出題されました。【文系と同じ問題】
(1)は整式の割り算で教科書レベルですので確実に正解したいです。
(2)はまずは(1)と同じような計算をし、余りを出します。
そこで出た余り(α2-β)x+αβが問題文に出てくる余りの3x+bと等しくなるため、そこから係数を比較し2つの式を作ります。
さらにそこからβを消去し、αとbの式α(α2ー3)=bと変形します。
ここからは微分法の内容になりますが、上の式のbを一旦固定し、左辺をg(α)=α3-3αとして微分をし、増減表を書きます。
最後にbを動かして、g(α)と交わる点の個数の範囲がそのまま答えとなります。
第2問は確率<数学A>の分野が出題されました。【文系と同じ問題】
(1)は最初に式を変形し、(ab-2)(c-1)≦2の形にします。
次にc=1,2,3、・・・6の場合と順番に場合分けをして考えていきます。
漏れなく数えるようにしましょう。
(2)はab+2cと2abcが互いに素になる条件を考えていくと、2cと2abcは2の倍数なので、条件を満たすためにはabが奇数である必要があります。
後は(a,b)=(1,1),(1,3),・・・(5,5)までのときのcの値を順番に求めていけばいいことになります。
第3問は複素数平面<数学Ⅲ>の問題が出題されました。
(1)は4α2-2αβ+β2=0の両辺をα2で割り、そこから極形式を作ります。
そこから、点βは点αを点Oを中心にπ/3だけ回転させ、2倍に拡大したところにあることが分かります。
(2)は2γ2-(3α+β+2)γ+(α+1)(α+β)=0の式を因数分解をすると、γ=α+1、γ=α+β/2の二つの式ができます。
後者の式は条件を満たさないので、γ=α+1の関係が成り立ちます。
あとはγが正六角形のどこの点になるかを場合分けして考えていきます。
第4問は積分法<数学Ⅲ>の問題が出題されました。
この問題は難易度がかなり高いので、(2)の途中までできていれば十分です。
そしてここで使う公式などは、
・中間値の定理
・置換積分法
などです。
式が抽象的であるため、どうやって解いたらいいか見当がつきにくい問題です。
詳しい解説は下の動画で確認してください。
全体的には思考力を要する問題が多い印象を受けました。
ウ 名古屋大学理系数学の入試対策、おすすめ参考書は?
→青チャートで基礎固め、その後は過去問演習
名古屋大学理系数学の入試対策の基本的な流れとしては、
②過去問演習 赤本を解き、問題傾向をつかむ
③補助教材 全国大学入試問題正解(国公立大編)で同じレベルの大学の過去問や苦手な単元の問題を解く
が基本となります。
まずは青チャートの内容を完璧にしましょう。(青チャートは数学Aの整数の分野が充実しているためおすすめです。また、新課程版のチャート式は全問解説動画が無料で見ることができます。)
そうでないと過去問を解いて解説を読む際にその内容が分からないことが出てきます。
特によく出る微積・確率・数列・整数の内容は優先的に解法暗記をするようにしてください。
高3の夏までには終わらせるようにしましょう。
次にプラチカなどの応用問題集を使って、やや難しめの問題を解いていきます。
ここでのおすすめの問題集の組み合わせは、
です。(プラチカの数学Ⅲは難しすぎるためおすすめはしません。)
これらの問題集を使って、応用問題の解き方を学んでいきます。
その後は過去問演習に入ります。
まずは赤本の問題を解き、それが終わったら「名大の理系数学15カ年」を解いたり、「全国大学入試問題正解国公立大編」を他の大学の問題を解いたりするといいでしょう。
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
また、名大オープンなどの名大模試も積極的に受験し、名大の問題形式に慣れるようにしましょう。
名古屋大学入試合格個別指導コースについて
当塾では名古屋大学入試で受験予定の高校3年生を対象とした「共通テスト・国公立大学入試対策個別指導コース」がございます。
*現在高1・2年生の方は「高1・高2定期テスト・大学入試対策個別指導コース」から始まり、高3時に「共通テスト・国公立大学入試対策個別指導コース」に切り替わるようになります。
このコースの対象となる人は、
・学校推薦型選抜での名古屋大学の受験も視野に入れている人
です。
そして、当塾の指導プランとしては
②高3 共通テスト対策及び二次対策(英語・国語・数学等)
*学校推薦型選抜を受験予定の方には面接および小論文の対策も致します。
となっております。(当塾では英語・数学の指導を優先し、合格レベルに達した後で他の教科の対策をいたします。)
名古屋大学に合格したい方、受験を考えている方に合った指導をさせていきます。
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00