と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「プラチカ数学完全ガイド:文系・理系別の問題数とおすすめ勉強法」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
プラチカ文系・理系数学のレベルは?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!プラチカ数学完全ガイド:文系・理系別の問題数とおすすめ勉強法
ア プラチカ文系・理系数学の問題数やレベルは?
→難易度はどれも高め。黄・青チャートをマスターした人がやるべき問題集
難関大学を志望する受験生にとって定番の数学の参考書といえば、「文系数学の良問プラチカ(河合出版)」及び「理系数学の良問プラチカ(河合出版)」があります。
この問題集は河合出版が発行している問題集で、
・「理系数学の良問プラチカ数学ⅠAⅡBC」
・「理系数学の良問プラチカ数学ⅢC」
の3冊があります。(どれも解説が詳しく書かれているため非常におすすめの問題集です。)
そして、プラチカは国公立大学や難関私立大学の過去の問題を中心に集めた問題集です。
基本的には、「黄チャート(数研出版)」や「青チャート(数研出版)」などの参考書をマスターした人が次に取り組むべき問題集といえます。(青チャート推奨)
なお、プラチカ3冊の問題数と難易度は、
②「理系プラチカ数学ⅠAⅡBC(約150題)」→MARCHレベル
となっています。(理系プラチカより文系プラチカの方が難しいので気を付けましょう。)
イ 文系・理系数学の良問プラチカの構成は?
→入試問題が単元ごとに並んでいる
文系・理系数学の良問プラチカは、旧帝大や難関私立大学などの過去問が単元ごとに並んでいます。
そのため問題の難易度はかなり高いですが、その分解説がとても丁寧にされています。
一般的にプラチカレベルの問題集となると、解説があまりないものが多いです。
ですので、人によっては分からないところがあるとそこで理解をするのに何時間も時間がかかってしまうことにもなりかねません。
一方でプラチカは、
・問題によって「解法のポイント」や公式などが載っており、解答の方針が分かりやすい
といった特徴があり、独学で勉強をする人にも使いやすい教材といえます。
ただし、いくら解説が詳しいといっても最低限黄・青チャートレベルの知識がないと解きこなせないので、プラチカの問題が難しいと思う人はチャートの復習をやるようにしましょう。
文系・理系数学の良問プラチカの使い方は?
ア いきなり答えを見て解法を暗記する
→できない問題を考えても時間のムダ
プラチカの問題をテンポよく進めるためには、問題を解かずにいきなり答えを見ることをおすすめします。
答えを見て解き方を身につけることで、数学の力を伸ばすことができます。
よく数学の先生が「できない問題でも10分は考えなさい」と言いますが、私はそのやり方には反対です。
その理由は、受験勉強は数学だけに時間を充てることができないからです。
例えば、理系(文系)プラチカⅠAⅡBは全部で150問あります。(数Ⅲは75題)
仮に全ての問題が分からないとしたら、一問あたり
・解説を見て理解する時間5分
・解き直す時間5分
と合計約20分かかります。
そうなるとトータルで1問20分×150問=3,000分(50時間)かかることになってしまいます。(実際はスラスラと解ける問題もあるのでもう少しかかる時間は短くなるでしょう。)
さらにできなかった問題は何回も復習しないと頭の中に定着しないため、これに復習の時間も加わります。
そのため、最小の時間で最大の効果が出せる勉強のやり方で進めるようにしましょう。
そこでおすすめなのが、いきなり答えを見ることです。
答えを見て解法を暗記し、その後は身についたかどうかを確かめるために自力で解いていきましょう。
こうすることで圧倒的に速い時間で問題を解き進めることができますし、何よりも頭の中に解き方が入っていきます。
何十分も考えたあげく、答えが出ずに解説を見ただけでは何もできるようにはなっていません。
解き方のパターンを一つずつ身につけることが大切なのです。
イ 後日解き直して定着度を確認する
→2周目以降は答えを見ずに自力で解くようにしよう
一周目で解法暗記をしたら、二周目からは最初から自力で解いていきます。(ここではしっかりと考えるようにしましょう。)
そこでできた問題はいいですが、そうでない問題は再度解説を見て理解をします。
また、ただ解説を見るだけでなく、グラフや図形、式などを書いていくと頭の中に残りやすくなります。
解き方を理解したらその場で解き直しをし、できたかどうかを確認します。
これを繰り返し全ての問題ができるようになったらOKです。
なお、プラチカの解説を読んでも内容がよく理解できない場合は、青チャートや黄チャートに戻って復習をするようにしましょう。
ウ どのプラチカを使うべきか?
→個人的には理系プラチカⅠAⅡBがおすすめ
プラチカは全部で3冊ありますが、レベルがかなり違います。(特に「理系の数学Ⅲ」は難易度がかなり高いです。)
そのためおすすめのプランとしては以下の通りになります。
A ハイレベルな問題に挑戦したい
・理系 文系プラチカ数学ⅠAⅡBC+理系プラチカ数学ⅢC
*理系プラチカⅠAⅡBCよりも文系プラチカⅠAⅡBCの方が難易度が高めです。
B まずはそこそこのレベルの問題をやってみたい
・理系 理系プラチカ数学ⅠAⅡBC+「一対一対応の演習数学Ⅲ(東京書籍)」
*基本的に理系プラチカの数学Ⅲはかなり難易度が高いため、数Ⅲは一対一対応の演習を代わりに使うとよい
個人的には上のBプランをおすすめしますが、ハイレベルな問題をやりたい人はAプランにチャレンジしていくといいでしょう。
エ いつまでにプラチカを仕上げるか?
→高3の夏~秋に完成させたい
文系・理系数学の良問プラチカをいつまでに完成させたらいいかというと、高3の夏~秋までに終わらせることが目標になります。
高3の11月には一度志望校の過去問を、高3の12月には共通テスト対策をする必要があります。
そうなると遅くとも10月末までにはプラチカを完成させたいところです。
そして11月からは志望校の過去問や「●●大の数学」及び「全国大学入試問題正解」などの問題集を解き、できるだけ多くの問題を解くようにしましょう。
できるだけ多くの入試問題を解くことで、実践力を身につけることができます。
また、プラチカの問題数は、
・理系プラチカⅠAⅡBC:153問
・理系プラチカⅢC:80問
となっています。
なお、プラチカを1周終えるためのおおよその目安としては、
文系・理系ⅠAⅡBC | 理系ⅢC | |
1日3問ペース | 50日 (約1カ月半) | 27日 (約1カ月) |
1日5問ペース | 30日 (約1か月) | 16日 (約半月) |
1日8問ペース | 約20日 (約半月) | 約10日 (約半月) |
となります。
ただし、1回やれば全ての問題が完璧にできるようになるとは限らないため、何回も繰り返して解く必要があります。
それを踏まえて1日何問ずつ解くかを決めるようにしましょう。
なお、入試までにあまり時間がない場合には、志望する大学でよく出る単元から解いていくといいでしょう。