と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「名古屋市立大薬学部数学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
名古屋市立大学薬学部・数学(2023)の問題傾向・過去問分析は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(数学・国公立大編)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評(一般入試)
名古屋市立大学薬学部の数学は全部で3問が出題され、試験時間が80分です。
また、入試の特徴としては、
②標準~やや難レベルの問題が中心
③計算量が多い問題がよく出る
④複数の分野が絡んだ融合問題が出る
となっています。
そのため、チャート式などの参考書で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、名市大の問題に対応できるようになります。
B 第1問(空間ベクトル)
第1問は数学Bの空間ベクトルの問題から出ました。
(1)は内積を求める問題です。
(2)はSをtを使って求める問題です。
(3)はまずtの変域を求め、そこから平方完成をして最小値を求めていきます。
【問題講評】3つの大問の中では一番易しい。確実に完答できるようにしたい。
C 第2問(確率・数列)
第2問は数学Aの確率および数学Bの数列の問題から出ました。
(1)は問題文から文字間の大小関係および等式を考えるようにしましょう。
(2)は自然数の組の集合を考えながら解くようにして下さい。
【問題講評】具体的な数字を代入して考えると解きやすかった。
D 第3問(積分法)
第3問は数学Ⅲの積分法の問題から出ました。
(1)は2つの曲線の共有点を求める問題です。
(2)はxの定義域から2つの曲線の上下関係を確認し、その後は部分積分法を使って計算をしていきます。
(3)はlogxが絡んだ定積分の式を(logx)4まで考える必要があります。
計算量が多いため、短い時間で完答するのは難しかったです。
【問題講評】(2)までは確実に正解し、(3)は部分点確保でいきたい。
名古屋市立大学薬学部・数学(2024)の入試対策、おすすめ参考書は?
名古屋市立大学薬学部の数学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→チャート式を使って典型問題の解法暗記をするようにしよう
受験勉強は英語と数学を優先するようにしましょう。
この2教科はやるべきことが多いので、高2が終わるまでにどこまで終わるかが大事になってきます。
また具体的な勉強方法は、
②「青チャート」を使って典型問題の解法暗記をする
となります。
数学ができるようになるには、典型問題の解き方をマスターすることです。
そして、典型問題の解き方をマスターするには、
②問題文から解く上でのキーワードになる部分を見つけるクセをつける
③ただ解いて終わりではなく、「なぜそうなるのか?」を理解する
④できなかった問題は後日改めて解く
です。
解きっ放しで終わりではなく、できなかった問題は繰り返し解くようにしましょう。
そして、最終的には青チャートに載っている問題は瞬時に解き方が思いつけるようにしてください。
なお、青チャートの解法暗記は、
・数Ⅲ→高3の1学期まで
には終わるようにしましょう。
そこからは過去問演習に入っていきます。
イ 高3の夏休み~10月末
→「文系(理系)プラチカ+1対1対応の演習」で応用問題を解くようにしよう
名古屋市立大学薬学部数学の問題は標準~やや難レベルの問題が中心に出題されます。
そのため、青チャートが終わった後は、発展レベルの問題を解くようにしましょう。
そして、夏休み以後にやるべきこととしては、
②「1対1対応の演習数学Ⅲ(全2冊)」で数学Ⅲを解く
ことです。(「理系プラチカ」もありますが、難易度は「文系プラチカ」の方が高いですのでこちらをおすすめします。)
これらの問題集を解くことで、発展レベルの問題にも対応できるようになります。
そのため、夏休みからはこれらの問題集にチャレンジできるようにしましょう。
ウ 高3の11月~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
ここでやってほしいことは、
②共通テスト対策問題集を解く
です。
A 過去問を解く
プラチカや1対1対応の演習をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。
まずは名古屋市立大学の問題を解き、岐阜大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。(赤本の最新版は例年9月ごろに出ます。)
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
なお、数学の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解数学<国公立大編>」がおすすめです。
この問題集は全国の主要な国公立大学の数学の入試問題が載っています。
ただし、解説はあっさりしていますので、数学が得意な人以外は無理に使う必要はありません。
B 共通テストの対策問題集を解く
名古屋市立大学ではどの学部もボーダーラインの点数が高いため、共通テストで高得点を取る必要があります。
そのため、夏休み~秋からは共通テストの対策問題集を解くようにしましょう。
その理由としては、
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる
からです。
そして、個人的におすすめなのが、河合塾と駿台の問題集です。
まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。
【まとめ】名古屋市立大学薬学部・数学の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「名古屋市立大薬学部・数学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。
・まずは「青チャート」をマスターするようにしよう
・次に文系プラチカ+1対1対応の演習を解いて発展レベルの問題ができるようにしよう
・直前期は過去問レベルの問題を数多く解くようにしよう
名古屋市立大の数学は標準~やや難レベルの問題が中心です。
そのため、まずは試験範囲の基本的な内容を完璧にマスターするようにしよう。