と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「2025年愛知大学国語入試対策完全ガイド:問題傾向と最適な勉強法で合格を勝ち取る」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
愛知大学の国語の配点、試験範囲、難易度は?
ア 愛知大学国語の配点は?
→全体の25~30%前後の配点
愛知大学の国語は全ての学部で試験範囲となっています。
そして試験形式ごとに国語の配点を見ていくと、
一般選抜M方式 | 100点(400点満点) |
一般選抜前期 | 100点(350点満点) |
数学重視型 | 100点(400点満点) |
共通テストプラス方式 | 100点 |
となっています。
イ 愛知大学国語の難易度・解答時間・出題範囲は?
→難易度は標準レベル
愛知大学の国語は、
・M方式以外 マークシート方式と記述式の併用(大問は4問で古文・漢文はいずれかを選択)
となっています。(試験時間はともに80分)
また、出題内容は、
・古文 和歌、語意、口語訳、文法、文学史、内容説明、空所補充
・漢文 語意、口語訳、読み、書き下し文、訓点
となっています。
そして愛大国語の難易度は標準レベルです。
ただし、問題量が多いのでテンポよく解く必要があります。
基本的には古文(漢文)を20分以内で済ませてから、現代文2題をそれぞれ30分以内で解くのがいいでしょう。
また、
・古文、漢文 古典文法や古文単語、漢文句法を覚える
といったことを行い、国語の基礎力をつけてから問題演習に取り組むようにしましょう。
愛知大学国語(2022)の過去問分析は?
なお、下で解説している問題はM方式(2022)の問題となっています。
ア 2022年愛知大学国語(第1問・現代文)
→内容は読み取りやすい文章であった
第1問は「書き出しは誘惑するー小説の楽しみ」がテーマの現代文(評論)でした。
文章量は長めですが、比較的話の内容はつかみやすいです。
また、先に問題文を読んでから本文を読むようにすると、より効率的に読み進めることができます。
問1は漢字の読み書きですのでここでしっかりと点数を取るようにしましょう。
問2は知識問題で、手紙の書き方に関する内容について問われました。
問3は文学史および語句の意味を答える問題です。
エはやや難しいですが、消去法で答えることができます。
問4は「ここはとても可笑しいところですね。」という文が本文のどこに挿入されるかを答える問題です。
「ここ」とあるので、その指示語が指す内容を元に答えていくといいでしょう。
問5は言葉の意味を答える問題です。
どちらも聞きなれない言葉からもしれませんが、意味を覚えていない場合は文脈から判断するようにしましょう。
問6は「もっとも心惹かれる作品」の中で筆者が宮沢賢治の作品を挙げた理由について答える問題です。
傍線部1の2行後の「この山猫の招待状から始まる文章は~」の文が解答の根拠となります。
問7は「「でくのぼう」の存在の逆説的な偉さ」とは何かについて答える問題です。
「でくのぼう」とは「役に立たない人」、「逆説的」とは「真理に背いていないようで実は真理をついているさま」を指します。
問8は「手紙という形式の持つコミュニケーションの基本的な問題」について答える問題です。
選択肢5の「自分の思いが相手に正確に伝わらない」が×です。
問9は本文の内容に一致する選択肢を答える問題です。
傍線部Ⅱがある段落では、裁判長が二項対立的な争点に手を焼いていたことが読み取れます。
イ 2022年愛知大学国語(第2問・現代文)
→内容は読み取りやすい文章であった
第2問は「モラルの起源ー実験社会科学からの問い」がテーマの現代文(評論)でした。
文章中にグラフがあり、問題形式としては共通テストの問題に寄せた感じがします。
先に漢字や語句の意味などの知識問題から解いていくといいでしょう。
問1は漢字の読み書きですのでここでしっかりと点数を取るようにしましょう。
問2は空欄補充問題です。
順番通りにやるのではなく、空欄ア~エの中で分かるところから考えていくといいでしょう。
問3は語句の意味を答える問題で、確実に正解したい問題です。
問4は「時計を理解するうえでは徒労に終わる<無駄な苦労>であろう」の理由について答える問題です。
傍線部の前文に「文字盤の形は時計にとって本質的な特徴ではない」とあるので、時計の形を分析したところで本質的な理解にはつながらないことが読み取れます。
問5は「ヒトの遠い祖先は、進化的な意味で、群れることを「選んだ」ことになります」の説明について答える問題です。
ここでの「進化」は「長い時間をかけて生物が環境に適合すること」という意味です。
問6はグラフの内容を読み取る問題です。
グラフの縦軸<大脳新皮質比>と横軸<群れのサイズ>には正の相関関係があります。
問7は「霊長類の知性の主な起源」とは何かについて答える問題です。
傍線部を含む文章から、自分と同じくらいの知性を持つ個体が身近に存在し、互いが協力したり競争したりするような社会的事態の複雑さがあることが読み取れます。
問8は「人間の最大の味方は~納得のできる言葉なのです」について答える問題です。
問7の問題が解ければできる問題です。
問9は本文の内容に一致する選択肢を答える問題です。
問5の問題が解ければできる問題です。
ウ 2022年愛知大学国語(第3問・古文)
→主語を補いながら読んでいくとよい
第3問は「十訓抄」(古文)が出題されました。
この作品は鎌倉時代に書かれた説話集です。
文章は短めですが、やや内容が読み取りにくい文章です。
問題の選択肢などからどんな内容についてかを判断するようにしましょう。
問1は現代語訳にする問題です。
「あるいは」は「ある者は」、「かたくななり」は「頑固だ」という意味です。
問2は空欄補充問題です。
第6段落に第1~5段落のまとめとなる内容が書かれており、そこには、「おほかた、かようのこと<第1~5段落の内容>は、憍慢をもととして・・・」とあります。
問3は文法に関する問題です。
「なれ<慣る>・に<ぬ(完了)>・しか<き(過去)>・ば」というように品詞分解ができます。
問4は単語の意味を問う問題です。
「うるはし」は基本的な用語ですので確実に正解できるようにしましょう。
問5は現代語訳に関する問題です。
傍線部前には「あるいは数奇<風流を好む>につきて笑はるることもあり」とあり、「風流に没頭すると笑われることがある」というような意味になります。
問6は現代語訳の問題です。
「心のすくなき」で、「心」の意味はここでは「人としての立ち振る舞い」となります。
問7は内容説明問題です。
傍線部の前に、「心の師とはなるとも、心を師とせざれ」とあり、さらに「心に心をまかすまじきなり」とあります。
問8は内容一致問題です。
問5の問題が解ければできる問題です。
エ 2022年愛知大学国語(第4問・漢文)
→文章が短く内容も読み取りやすかった
第4問は「捜神記」(漢文)が出題されました。
問1は漢字の読みを問う問題です。
bの「具」は基本問題ですので確実に正解したいところです。
問2は空欄補充問題です。
やや難易度の高い問題でした。
問3は訓点をつける問題です。
「将」は「まさに~とす」で基本句形です。
また、選択肢をうまく利用して消去法で答えを出すようにしましょう。
問4は読み方を問う問題です。
文脈から馬が父のところにやってきた場面ということが分かります。
また、「馬(主語)望(動詞)所自来(目的語)」となります。
問5は文章の意味を問う問題です。
問4の問題が解ければできる問題です。
問6は「馬不肯食」の理由を問う問題です。
問1の内容から馬は女を妻にしたかったため、飼料では満足していないことが読み取れます。
問7は「且莫出入」の読みを問う問題です。
「且」にはいろいろな読み方があり、そこで迷った人も多かったでしょう。
問8は傍線部⑥の原文を答える問題です。
「而欲(動詞)取人為婦耶(目的語)」という文の構造になります。
問9は内容一致問題です。
問6の問題が解ければできる問題です。
愛知大学国語の入試対策、おすすめ参考書は?
愛知大学国語の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→古文・漢文の基礎固めを中心にやろう
高3の1学期は古文・漢文の基礎固めを中心に行いましょう。
それは古文単語や古典文法、漢文句法の知識がないと文章問題を解いてもなかなか点数が伸びるようにはならないからです。
夏休みから読解の練習ができるように計画的に勉強を進めていきましょう。
①現代文
・語彙力のアップ:「現代文キーワード読解」
*愛知大学では語句の意味を問う問題が出るので、「キーワード読解」で出てくる用語の意味をしっかりと覚えるようにしましょう。
・現代文の読み方を学ぶ:「ゼロから覚醒はじめよう現代文」
*時間に余裕があれば、「入試漢字マスター1800+」などで漢字の読み書きの勉強をするようにしましょう。
②古文
・古文単語の暗記:「読んで見て覚える重要古文単語315」
・古典文法の復習:「富井の古典文法をはじめからていねいに」、「基礎からのジャンプアップノート古典文法」を解く
・古文常識の復習:「源氏でわかる古典常識」を読む
③漢文
・漢文句法の暗記:「漢文ヤマのヤマ頻出重要句法66」、「基礎からのジャンプアップノート漢文句法」を解く
イ 夏休み
→基本的な問題集を使って読解のしかたを学ぼう
夏休みからは本格的に文章読解の練習をしていきます。
いきなり入試レベルの問題を解くのではなく、最初は基本的なレベルのものからやっていくといいでしょう。
①現代文
・基本レベルの問題集を解く:「入試現代文へのアクセス基本編」
②古文
・古文読解の勉強をする:「富井の古文読解をはじめからていねいに」、「古文上達基礎編読解と演習45」を解く
③漢文
・漢文の問題に慣れる:「漢文道場基礎編」を解く
ウ 秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
まずは共通テストの過去問を解き、共通テスト模試に備えていきます。
その後は応用レベルの問題集を解いたり、記述対策の問題集を解いたりして実践力をつけていきましょう。
①現代文
・共通テスト対策問題集を解く
・応用レベルの問題集を解く:「入試現代文へのアクセス発展編」
②古文
・共通テスト対策問題集を解く
・応用レベルの問題集を解く:「岡本梨奈の古文ポラリス1・2」
③漢文
・共通テスト対策問題集を解く
最後の仕上げに過去問演習に入ります。
まずは愛知大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。(古文・漢文などは全訳がついている大学の問題を解くのがおすすめです。)
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
愛知大学一般入試合格個別指導コースについて
当塾では愛知大学を一般入試で受験予定の高校3年生を対象とした「私立大学・短大入試対策個別指導コース」がございます。
*現在高1・2年生の方は「高1・高2定期テスト・大学入試対策個別指導コース」から始まり、高3時に「私立大学・短大入試対策個別指導コース」に切り替わるようになります。
このコースの対象となる人は、
・学校推薦型選抜での愛知大学受験も視野に入れている人
です。
そして、当塾の指導プランとしては
②高3 英語・国語・社会などの入試対策及び過去問演習
となっております。(当塾では英語・国語を優先して指導し、それらが合格レベルに達した後で他の教科の指導をいたします。)
愛知大学に合格したい方、受験を考えている方に合った指導をさせていきます。
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00