と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「名古屋工業大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。
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✓対象となる人
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名古屋工業大学の物理(2023)の問題傾向・過去問分析は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(物理)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評
名古屋工業大学の物理は、大問が3問構成で解答時間が100分となっています。
ただし、大問ごとの問題量が多いため、テンポよく解く必要があります。
また、出題内容は力学+電磁気+熱・波動から1問となっており、難易度は標準レベルです。
そのため、物理のエッセンス、良問の風物理で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、名古屋工業大の問題に対応できるようになります。
B 第1問(力学)
第1問は力学の問題です。
問1
(1)~(3) 加速度、仕事、エネルギー保存則に関する問題です。
問2
(4)~(7) 加速度や変位に関する問題です。
図3のグラフをうまく使っていくと解くイメージが湧きやすくなります。
問3
(8)~(10) 物体と台車の変位の差、水平方向の速度や変位を求める問題です。
(11)~(14) 具体的な数字が与えられた上でのグラフの作成問題などがあります。
力学はほぼ必須問題ですので、確実に正解できるようにしましょう。
【問題講評】(6)ができるかどうかがカギを握った。前半でつまづくとそれ以降の問題ができなくなってしまうので要注意。
C 第2問(電磁気)
第2問は電磁気の問題です。
問1
(1)~(4) 磁束密度、電流が磁場から受ける力、電流の公式に関する問題です。
問2
(5)~(8) 電場、クーロン力、等速円運動に関する問題です。
(9)~(14) ソレノイドに関する問題です。
(15)~(16) 円形電流に関する問題です。
全体的には解きやすい問題ですが、力などの向きは間違えないようにしましょう。
【問題講評】3つの大問の中では一番解きやすい問題であった。
D 第3問(波動)
第3問は波動の問題です。
問1
(1)~(4) ドップラー効果に関する問題です。
(5)・(6) うなりに関する問題です。
問2
(7)~(9) 光のドップラー効果に関する問題です。
(8)ではt=0において正に最大変位の状態であり、x=Dcosωtの形をとります。
この式微分するとV=-Dωsinwtとなります。数Ⅲの知識がいる問題でした。
【問題講評】問2はやや難易度が高い。問1は確実に正解したい。
名古屋工業大学物理(2024)の入試対策、おすすめ参考書は?
名古屋工業大学物理の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に物理の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合は電磁気や原子など習っていない単元もあります。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて電磁気や原子の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
また具体的な勉強方法は、
②「宇宙一わかりやすい高校物理」を読んで化学の概念などを理解する
となります。
物理は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。
そのため、一学期のうちは「リードLightノート物理」などを使って、典型問題を完璧にできるようにしましょう。
そうすることで夏休み以降に「物理のエッセンス」などの問題集に取り組むことができます。
イ 高3の夏休み
→解く問題のレベルを上げていこう
夏休みからは解く問題のレベルを上げていきます。
高3の夏休みにやってほしいことは、
②「物理のエッセンス」で入試レベルの典型問題を解く
です。
名古屋工業大の物理の問題は標準レベルです。
ですが、力学・熱・波動・電磁気・原子の内容が幅広く出題されるため、まずは「リードLightノート物理基礎・物理」を使って、教科書レベルの問題を完璧に仕上げるようにしましょう。
また、これらの問題集が仕上がった人は、もう一つ上のレベルの問題集として「物理のエッセンス」をやることをおすすめします。
この問題集は、大学入試でよく出る問題が並んでおり、一通りの問題を解くことで合格点レベルに到達することができます。
ただし、解説がやや薄いため、問題によっては理解するのに時間がかかることがあります。
ですが、YouTubeで物理のエッセンスに関する解説動画がありますので、エッセンスの解説を見ても分からない場合はこちらを見て理解を深めるようにしましょう。
夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試や全統記述模試などの模試などがあります。
ですので、そこに向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。
ウ 高3の秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
ここでやってほしいことは、
②過去問を解く
③共通テスト対策問題集を解く
です。
A「良問の風物理」をマスターする
名古屋工業大の物理は標準レベルの問題が多いです。
そのため、物理のエッセンスを終えた後は、「良問の風物理」を解くようにしましょう。
ここまでができるようになれば、名古屋工業大の問題にはほぼ対応できるようになります。
一方で、良問の風物理ではどうしてもわからない場合は、リードLightノート物理や物理のエッセンス、学校で使っている問題集(セミナーやアクセス)などに戻って、一度しっかりと復習をするようにしましょう。
B 過去問を解く
良問の風物理をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。
まずは名古屋工業大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。(赤本の最新版は例年9月ごろに出ます。)
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
なお、物理の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解物理」がおすすめです。
この問題集は全国の主要な国公立大学・私立大学の物理の入試問題が載っています。
ただし、解説はあっさりしていますので、物理が得意な人以外は無理に使う必要はありません。
C 共通テストの対策問題集を解く
名古屋工業大学では共通テストと二次試験の配点比率がほぼ同じであるため、高得点を取る必要があります。
そのため、夏休み~秋からは共通テストの対策問題集を解くようにしましょう。
その理由としては、
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる
からです。
そして、個人的におすすめなのが、河合塾と駿台の問題集です。
まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。
【まとめ】名古屋工業大物理の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「名古屋工業大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。
・まずは「リードLightノート物理」などの基本レベルの問題集をマスターするようにしよう
・次に「物理のエッセンス」・「良問の風物理」の問題をマスターしよう
・最後は過去問を解いて問題形式に慣れよう
名古屋工業大の物理は標準レベルの問題が中心です。
そのため、まずは「リードLightノート物理」を完璧に仕上げるようにしよう。