と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「名城大学の化学(2023)の傾向と過去問分析、難易度、おすすめ勉強法は?」についてみていきますよ。
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✓対象となる人
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名城大入試過去問分析・教科別勉強法
①名城大英語 | ②名城大国語 | ③名城大日本史 | ④名城大世界史 |
⑤名城大理系数学 | ⑥名城大物理 | ⑦名城大化学 | ⑧名城大推薦入試対策 |
名城大学の化学の配点、試験範囲、難易度は?
名城大学の化学の試験範囲や配点は学部や試験日程により大きく異なります。
A方式で見ていくと、
情報工学部・理工学部A | 化学基礎・化学 | 100点 |
農学部A | 化学基礎・化学 | 100点 |
薬学部A | 化学基礎・化学 | 150点 |
となっています。
名城大学の化学(2022)の過去問分析は?
名城大学の化学は学部ごとに問題形式が異なります。
具体的には、
学部 | 理論 | 無機 | 有機 |
情報工・理工 | 1~2問 | 1~2問 | 1問 |
農 | 2~3問 | 1問 | 1~2問 |
薬 | 2問 | 1問 | 3問 |
となっています。
また、入試の特徴としては、
②情報工・理工は理論、農は理論と有機、薬は有機化学がよく出る
③基本~標準レベルの問題が中心
となっています。
そのため、リードLightノートや化学重要問題集で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、名城大の問題に対応できるようになります。
名城大学化学(2022)の過去問分析は?
なお、下で解説している問題は情報工・理工学部A・F・K(2022)の問題となっています。
ア 2022年名城大学化学(第1問・無機化学、理論化学)
→化学反応式を書きながら考えていこう
第1問は理論化学+無機化学の問題です。
問1 1molのFeS2から2molのH2SO4が生成されます。
したがって、160gのFeS2からできる98%硫酸の質量は、160/120×2×98×100/98となります。
問2 硫酸の性質に関する問題で典型問題です。
問4 1.3×10のマイナス2乗のCuから発生するNO2の質量は、1.3×10のマイナス2乗/63.5×2×46となります。
問5 電離定数の式に代入すると求めることができます。
問6 問題文の式および問5の結果から求めることができます。
問7 ルシャトリエの原理より中和してH+の量が減るのでH+が増える方向に移動します。
問8 まず問題文の式から[S2-]のモル濃度を求め、そこから[H2S]に関する電離定数の式から水素イオン濃度を求めていきます。
イ 2022年名城大学化学(第2問・理論化学)
→計算がやや難しめだが誘導に乗っていけばできる
第2問は理論化学の分野から出題されました。
問1・2 問題文及び表から計算式を立てることができます。
問3 (Ⅱ)の式の両辺の自然対数をとって変形していきます。(数学Ⅲの知識が必要)
問4 600秒後までの反応速度定数の値と1200秒後までの反応速度定数の値の平均が答えとなります。
問5 半減期とは半分になる時間のことです。濃度が1/16になるには(1/2)4ですので、1470秒×4が答えになります。
問6 27℃における反応速度定数をkとすると、37℃における反応速度定数は2kとおけます。それらを(Ⅳ)の式に代入して求めていきます。
ウ 2022年名城大学化学(第3問・無機化学、理論化学)
→典型的な問題で高得点を取りたい問題
第3問は理論化学+無機化学の分野から出題されました。
問1~4 アルミニウムに関する知識問題です。
ここで確実に点がとれるようにしっかりと無機化学の内容を暗記するようにしましょう。
問5・6 アルミニウムの融解塩電解に関する問題です。
問7 ファラデーの法則を使ってアルミニウムの量を求めることができます。
問8 イオン化傾向に関する問題です。アルミニウムはイオン化傾向が大きいので水が還元されます。
エ 2022年名城大学化学(第4問・有機化学、理論化学)
→問2ができないとほぼ全ての問題ができなくなってしまう
第4問は理論化学+有機化学の分野から出題されました。
問2 表1より成分元素の質量百分率が分かるため、ここからB・C・Dそれぞれの組成式及び分子式を求めることができます。
問3 BCDの並び方およびアスパラギン酸のーCOOHの向きにより全部で12種類の異性体があります。
問6 等電点においては[E]=[G]となり、これを問5でできた式に代入して考えていきます。
問7 B~Dのいずれにもアミノ基があるのでニンヒドリン反応をします。
問8 pH6の緩衝液で電気泳動をするとグリシンとアラニンは移動しませんが、アスパラギン酸は陰イオンとなり陽極へ移動します。
名城大学化学の入試対策、おすすめ参考書は?
名城大学化学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に化学の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合は無機化学や有機化学など習っていない単元もあります。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて無機化学や有機化学の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
また、1学期の間にやってほしい内容は以下の通りです。
また具体的な勉強方法は、
②基本的なレベルの問題集を解く:「リードLightノート化学」や「セミナー化学・アクセス化学」で基本問題をマスターする
などになります。
化学は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。
そのため、一学期のうちは「リードLightノート化学」などを使って、典型問題を完璧にできるようにしましょう。
そうすることで夏休み以降に「化学基礎問題精講」などの難しい問題に取り組むことができます。
イ 夏休み
→解く問題のレベルを上げていこう
夏休みからは解く問題のレベルを上げていきます。
高3の夏休みにやってほしいことは、
・基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリルで用語などを暗記する
です。
リードLightノート化学などで一通り化学の復習をした後は入試レベルの問題を解いていきます。
そしておすすめの問題集は、
・化学基礎問題精講(やや難しめの問題に挑戦したい人)
です。
できれば両方やった方がいいですが、時間に余裕がない場合はどちらか1冊を仕上げるようにしましょう。
また、これらの問題集と並行して1学期で習った無機・有機化学の復習もしてください。
無機・有機の分野は用語や化学反応式、イオンの色などを覚えないことにはなかなか問題が解けるようにはなりません。
そのため、「基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリル」などの問題集を使って、しっかりとそれらを暗記することから始めましょう。
夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試や全統記述模試などの模試などがあります。
ですので、そこに向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。
ウ 秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
まずは共通テストの過去問を解き、共通テスト模試に備えていきます。
その後は応用レベルの問題集を解いたり、過去問題集を解いたりして実践力をつけていきましょう。
まず問題演習用の教材としては、化学重要問題集(重問)がおすすめです。(重問はA問題とB問題がありますが、解くのはA問題だけで十分です。)
名城大の化学は標準的なレベルの問題が多いですので、下手に難しい問題集を解く必要はありません。
また、化学重要問題集の場合は、
・YouTubeで解説動画があるため内容を理解しやすい
といったメリットがあります。
そのため、化学重要問題集を繰り返し解いて解き方をマスターするようにしましょう。
一方で、化学重要問題集がどうしてもわからない場合は、化学基礎問題精講やリードLightノートなどに戻ってわからない内容をしっかりと復習するようにしましょう。
また、有機化学では構造決定の問題が多く出ます。
そのため、構造決定が苦手な人は「ここで差がつく 有機化合物の構造決定問題の要点・演習」や 「有機化学演習」などの構造決定に特化した問題集を解いていくといいでしょう。
そして最後の仕上げに過去問演習に入ります。
まずは名城大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
名城大学一般入試合格個別指導コースについて
当塾では名城大学を一般入試で受験予定の高校3年生を対象とした「私立大学・短大入試対策個別指導コース」がございます。
*現在高1・2年生の方は「高1・高2定期テスト・大学入試対策個別指導コース」から始まり、高3時に「私立大学・短大入試対策個別指導コース」に切り替わるようになります。
このコースの対象となる人は、
・推薦入試での名城大学受験も視野に入れている人
です。
そして、当塾の指導プランとしては
②高3 英語・数学・理科などの入試対策及び過去問演習
となっております。(当塾では英語・数学を優先して指導し、それらが合格レベルに達した後で理科などの指導をいたします。)
名城大学に合格したい方、受験を考えている方に合った指導をさせていきます。
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00