と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「中京大学の化学(2023)の傾向と過去問分析、難易度、おすすめ勉強法は?」についてみていきますよ。
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中京大入試過去問分析・教科別勉強法
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中京大学の化学の配点、試験範囲、難易度は?
中京大学の化学は工学部のみの試験科目になります。
また、配点は、
・前期日程M方式(2教科型) 100点(200点満点)
となっています。(前期日程A方式も3教科型・2教科型も同じ配点となっています。)
中京大学の化学(2022)の過去問分析は?
中京大学の化学は全部で4問が出題され、試験時間が60分です。
また、入試の特徴としては、
②理論2題+無機1題+有機1題が基本
③基本レベルの問題が中心
となっています。
そのため、リードLightノートや化学重要問題集で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、中京大の問題に対応できるようになります。
中京大学化学(2022)の過去問分析は?
なお、下で解説している問題はM方式(2022)の問題となっています。
ア 2022年中京大学化学(第1問・理論化学)
→基本的な内容を問う問題が多かった
第1問は理論化学の問題です。
問1(2) アルミニウムイオンとマグネシウムイオンはネオン、塩化物イオンはアルゴンと同じ電子配置になります。
また、同一の電子配置をとるイオンの場合、陰イオンのほうが陽イオンよりもイオン半径が大きくなります。
問3(2) 放置すると純水→尿素溶液に水が浸透するので、尿素溶液に圧力を加える必要があります。
イ 2022年中京大学化学(第2問・理論化学)
→計算がやや難しめだが誘導に乗っていけばできる
第2問は理論化学の分野から出題されました。
問2(1) 水素、酸素、水のそれぞれの結合エネルギーを考えていくと答えが出ます。
問2(2) エネルギー図を描いて考えると答えやすいです。
問2(3・a) 左辺と右辺の係数の比が合うように数を調整していきましょう。
問2(3・b) 問2(1)と同様に酸素、二酸化炭素、水のそれぞれの結合エネルギーを考えていくと答えが出ます。
問3(1~3) アンモニアに水を加えたイオン式をつくり、さらにモル濃度をc、電離度をαとして考えていきます。
電離平衡の式を使うと電離度を求めることができます。
ウ 2022年中京大学化学(第3問・無機化学、理論化学)
→完璧に暗記をしないとできない問題が多かった
第3問は理論化学+無機化学の分野から出題されました。
問1 120度における物質の化学式をCuSO4・nH2Oとして、硫酸銅(Ⅱ)五水和物との質量比を求めていきます。
問2 アルミニウムに水酸化ナトリウム水溶液を加えた式をつくると水素が発生することがわかります。
あとはアルミニウムと水素の係数比から水素の物質量を求め、そこから体積を出していきます。
問3 金属イオンの系統分離の問題です。
どの物質を加えるとどんな沈殿ができるかをしっかりと暗記するようにしましょう。
エ 2022年中京大学化学(第4問・有機化学、理論化学)
→問2ができないとほぼ全ての問題ができなくなってしまう
第4問は理論化学+有機化学の分野から出題されました。
問1 ベンゼンおよびその化合物に関する知識問題です。
問2~4 ベンゼンの反応に関する問題です。
基本的な内容ですので、理解をしたうえでしっかりと覚えるようにしましょう。
問5・6 アニリンの分子量は93、無水酢酸の分子量は102です。
問7 塩化ベンゼンジアゾニウムは5℃以上で加熱分解すると窒素とフェノールを生じます。
中京大学化学の入試対策、おすすめ参考書は?
中京大学化学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に化学の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合は無機化学や有機化学など習っていない単元もあります。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて無機化学や有機化学の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
また、1学期の間にやってほしい内容は以下の通りです。
また具体的な勉強方法は、
②基本的なレベルの問題集を解く:「リードLightノート化学」や「セミナー化学・アクセス化学」で基本問題をマスターする
などになります。
化学は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。
そのため、一学期のうちは「リードLightノート化学」などを使って、典型問題を完璧にできるようにしましょう。
そうすることで夏休み以降に「化学基礎問題精講」などの難しい問題に取り組むことができます。
イ 夏休み
→解く問題のレベルを上げていこう
夏休みからは解く問題のレベルを上げていきます。
高3の夏休みにやってほしいことは、
・基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリルで用語などを暗記する
です。
リードLightノート化学などで一通り化学の復習をした後は入試レベルの問題を解いていきます。
そしておすすめの問題集は、
・化学基礎問題精講(やや難しめの問題に挑戦したい人)
です。
できれば両方やった方がいいですが、時間に余裕がない場合はどちらか1冊を仕上げるようにしましょう。
また、これらの問題集と並行して1学期で習った無機・有機化学の復習もしてください。
無機・有機の分野は用語や化学反応式、イオンの色などを覚えないことにはなかなか問題が解けるようにはなりません。
そのため、「基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリル」などの問題集を使って、しっかりとそれらを暗記することから始めましょう。
夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試や全統記述模試などの模試などがあります。
ですので、そこに向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。
ウ 秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
まずは共通テストの過去問を解き、共通テスト模試に備えていきます。
その後は応用レベルの問題集を解いたり、過去問題集を解いたりして実践力をつけていきましょう。
まず問題演習用の教材としては、化学重要問題集(重問)がおすすめです。(重問はA問題とB問題がありますが、解くのはA問題だけで十分です。)
中京大の化学は標準的なレベルの問題が多いですので、下手に難しい問題集を解く必要はありません。
また、化学重要問題集の場合は、
・YouTubeで解説動画があるため内容を理解しやすい
といったメリットがあります。
そのため、化学重要問題集を繰り返し解いて解き方をマスターするようにしましょう。
一方で、化学重要問題集がどうしてもわからない場合は、化学基礎問題精講やリードLightノートなどに戻ってわからない内容をしっかりと復習するようにしましょう。
また、有機化学では構造決定の問題が多く出ます。
そのため、構造決定が苦手な人は「ここで差がつく 有機化合物の構造決定問題の要点・演習」や 「有機化学演習」などの構造決定に特化した問題集を解いていくといいでしょう。
そして最後の仕上げに過去問演習に入ります。
まずは中京大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
中京大学一般入試合格個別指導コースについて
当塾では中京大学を一般入試で受験予定の高校3年生を対象とした「私立大学・短大入試対策個別指導コース」がございます。
*現在高1・2年生の方は「高1・高2定期テスト・大学入試対策個別指導コース」から始まり、高3時に「私立大学・短大入試対策個別指導コース」に切り替わるようになります。
このコースの対象となる人は、
・推薦入試での中京大学受験も視野に入れている人
です。
そして、当塾の指導プランとしては
②高3 英語・数学・理科などの入試対策及び過去問演習
となっております。(当塾では英語・数学を優先して指導し、それらが合格レベルに達した後で理科などの指導をいたします。)
中京大学に合格したい方、受験を考えている方に合った指導をさせていきます。
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00