名古屋大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?

 

 

たま吉
名古屋大学の物理のおすすめ勉強法について知りたいニャー

 

と思っている高校生や浪人生のみなさん!

今回は「名古屋大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。

 

 

名古屋大学物理おすすめ勉強法

 

 

✓内容

「名古屋大学の物理の傾向と過去問分析、おすすめ勉強法」について知りたい高校生や浪人生向けの記事です。

 

✓対象となる人

名古屋大学の物理の問題傾向やおすすめ勉強法を知りたい高校生や浪人生

 

✓記事を書いた人 

西井佑一(にしいゆういち) 愛知県豊橋市の個別指導塾で10年以上指導してきた教室長

 

 

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名古屋大学の物理(2023・理、工、医、農、情報)の問題傾向・過去問分析は?

 

 

たま吉
名古屋大学の物理はどんな問題が出やすいのかニャー?
モモ先生
どの分野も満遍なく出題されていますよ。

 

 

ここでは、「全国大学入試問題正解(物理)」に掲載されている学部について問題を分析しています。

 

 

A 全体の講評

 

名古屋大学の理科の入試では、理科2科目を150分で解く必要があります。(情報<自然情報>のみ1科目75分の解答時間となっています。)

また、2023年の名古屋大学の物理は大問が3問で構成されていました。

問題量が多いため、テンポよく解く必要があります。

また、出題内容は力学+電磁気+熱・波動から1題となっており、難易度は標準レベルです。

そのため、物理のエッセンスや良問の風物理、名問の森物理で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。

そうすることによって思考力が身に付き、名古屋大の問題に対応できるようになります。

 

モモ先生
早めに「良問の風物理」レベルの問題ができるようにしましょう。

 

 

B 第1問(力学)

 

第1問は力学の問題です。

設問(1) 運動量保存則および反発係数の式から求めていきます。

設問(2) 力学的エネルギー保存則の式を使って求めていきます。

設問(3) 外力が働かないので運動量の和はとMV0となります。

設問(4) 弾性力の向きに気を付けて運動方程式を立てるようにしましょう。

設問(5) (4)の式を引いて相対加速度を求めていきます。

設問(6) (5)の式から中心の座標と角振動数が分かります。

設問(7) 単振動の振幅を求め、そこから最大値および最小値を求めていきます。

設問(8) 小球CとDの位置関係および運動量保存則などから求めていきます。

【問題講評】問題文が長いが一つ一つの問題は解きやすいものであった。

 

 

C 第2問(電磁気)

 

第2問は電磁気の問題です。

設問(1) オームの法則により電流を求めることができます。

設問(2) コンデンサーには最初は多くの電荷が溜まりますが、徐々に溜まりにくくなります。

設問(3) 十分に時間が経過後のコンデンサーの電圧を求める問題です。

設問(4) スイッチをB1に切り替えて十分に時間が経過すると2つのコンデンサーは並列接続になります。

設問(5) 静電エネルギーの差の計算をして求めていきます。

設問(6) C1にあった電荷が全てC2に移ったときに最大値を取ります。

設問(7) コイルLの両端の電圧が0および2つのコンデンサーの電気容量は等しいので、C1とC2の電圧は等しくなります。

設問(8) 交流電源の電圧は正弦波であること、ダイオードがあるのでI2は常に正の値をとることから答えていきます。

難易度はかなり高めです。

【問題講評】難易度はやや高め。名問の森や重問レベルの問題集はやっておきたい。

 

 

 

 

D 第3問(熱)

 

第3問は熱の問題です。

設問(1) 気体の状態方程式を使って物質量を求めていきます。

設問(2) 力のつり合いの式からPAの最大値を求めていきます。

設問(3) 状態A→Bは定積変化なので温度は圧力に比例します。

設問(4) A→Bの変化は定積変化であることから定積モル変化の値を使って求めていきます。

設問(5) 状態B→Cは定圧変化なので圧力はPAmaxのままです。

設問(6) B→Cの変化は定圧変化であることから定圧モル変化の値を使って求めていきます。

設問(7) 力のつり合いの式からPDの値を求め、その後気体の状態方程式を使って求めていきます。

設問(8) C→Dの変化は定積変化であることから定積モル変化の値を使って求めていきます。

設問(9) 定積変化では圧力と温度は比例関係にあります。また、体積が少ないとp/Tの値は大きくなります。

設問(10) ピストン2の上部では熱の逃げ場がないため断熱変化となります。

ピストン2が上に移動するので断熱圧縮が行われており、圧力が増加しています。

その結果、ピストン1の圧力も増加します。

【問題講評】定圧変化、定積変化、断熱変化に関する知識が問われた。設問(9)以降はやや難しい。

 

 

E 第4問(波動・原子)

 

第4問は波動、原子の問題です。

空欄に数式や数字を埋める問題となっています。

Ⅰ 半減期に関する問題です。

Ⅱ ブラッグ反射、ドブロイ波長に関する問題です。

Ⅲ 正弦波の式に関する問題です。三角関数の和積の公式を使って求めていきます。

【問題講評】ⅠとⅡは基本レベル。Ⅲは和積の公式が問題文に載っているので解きやすかった。

 

モモ先生
標準レベルの問題が中心に出題されていますよ。

 

 

名古屋大学物理(2024・理、工、医、農、情報)の入試対策、おすすめ参考書は?

 

 

たま吉
名古屋大学の物理で高得点を取るためのおすすめ勉強法を知りたいニャー
モモ先生
夏休みからは問題演習をメインの勉強ができるようにしましょう。

 

 

名古屋大学物理の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。

 

 

ア 高1・2

→定期テストで高得点が取れるようにしよう

 

高1・2の間の受験勉強は英語数学を優先するようにしましょう。

とはいえ、物理の勉強を全くやらなくていいというわけではなく、

・定期テストに向けた勉強
・長期休暇中や模試の前の復習

は必ず行うようにしてください。

高2が終わるまでに、定期テストレベルであれば完璧にできるようになるのを目標に勉強を進めるようにしましょう。

 

また具体的な勉強方法は、

「リードLightノート物理基礎」・「リードLightノート物理」などの基本レベルの問題集をマスターする(学校のセミナー・アクセスでも可。)
「宇宙一わかりやすい高校物理」を読んで物理の概念などを理解する

となります。

 

 

 
 

 

 

物理は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。

そのため、ただ問題を解いて終わりではなく、「なぜそうなるのか?」を逐一理解しながら進めるようにしましょう。

また、公式や定理、問題の解き方などは完璧に理解した上で解けるようにして下さい。

 

たま吉
まずは基本的な問題を完璧にすることをやっていきたいニャー

 

 

 

 

イ 高3の1学期~夏休みまで

→力学・熱・波動までを一気に仕上げる

 

名大の物理は、

・初見の問題が多い
・難易度の高い問題が出る

といった特徴があります。

そのため、高1・2のうちに物理の基礎固めを終え、高3の1学期からは入試対策ができる物理の問題集を解いていきます。

 

ただし、現役生の場合は、1学期のうちは電磁気原子分野を習っていないことがあります。

そのため、既に習った力学・熱・波動分野を一分野ずつ一気に仕上げるようにして下さい。

具体的には、

①入試基礎レベル:「物理のエッセンス」を解く
②入試標準レベル:「良問の風物理」を解く
③入試発展レベル:「名問の森物理」もしくは「物理重要問題集」を解く

という流れになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に「物理のエッセンス」で物理の解き方について学び、その後は「良問の風物理」・「名問の森物理」とステップアップをしていきます。

また解く順番としては、まずは出題頻度の高い力学から始め、その後は熱→波動の順でやっていきます。

そして、できなかった問題や知識があやふやな問題は必ず参考書に戻って根本的な内容を理解するようにして下さい。

なお、解説を読んでも分からない場合にはYouTubeで解説動画がありますので、こちらを見て理解を深めるようにしましょう。

 

 

 

 

また、これらの問題集と並行して1学期で習った電磁気・原子の復習もしてください。

特に電磁気は力学と並んで頻出単元となっています。

加えて内容を理解するのに難しい分野であるため、基礎固めには特に力を入れて取り組むようにしましょう。

 

モモ先生
一分野ずつ入試レベルまで引き上げることが大切ですよ。

 

 

 

 

ウ 高3の10月まで

→電磁気・原子分野も入試レベルまで仕上げていこう

 

夏休みが終わってから10月末までには、残りの2分野(電磁気・原子)の問題を集中的に解いていきます。

解く問題集は、力学・熱・電磁気のときと同じで、

①物理のエッセンス→②良問の風物理→③名問の森物理or物理重要問題集

になります。

 

また、定期的に力学・熱・波動の復習もしておきましょう。

これらを10月末までに終わらせ、11月からは過去問演習に入れるようにしてください。

 

たま吉
難関大を受ける場合は早めに仕上げる必要があるんだニャー

 

 

エ 高3の秋~入試直前

→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう

 

秋以降は問題演習がメインとなります。

ここでやってほしいことは、

①過去問を解く
②共通テスト対策問題集を解く

です。

 

 

A 過去問を解く

 

名問の森物理や物理重要問題集をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。

まずは名古屋大学の問題を解き、それが終わったら「名古屋大の物理」を解くといいでしょう。(赤本の最新版は例年7月ごろに出ます。)

問題をたくさん解くことで名大物理の傾向が身についていきます。

 

 

 

 

 

 

また、夏~秋にかけては名大オープン模試などの名大に特化した模試もあります。

そこに向けて、過去問演習をしっかりと行い、よい判定が出るように仕上げるようにしましょう。

 

 

名大模試の日程や難易度について詳しく知りたい人は

名大模試(河合塾・駿台・東進・代ゼミ)の日程・結果・難易度は?

 

 

なお、物理の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解物理」がおすすめです。

 

 

 

 

この問題集は全国の主要な国公立大学・私立大学の物理の入試問題が載っています。

ただし、解説はあっさりしていますので、物理が得意な人以外は無理に使う必要はありません。

 

 

B 共通テストの対策問題集を解く

 

名大などの旧帝大では共通テストで高得点を取る必要があります。

そのため、夏休み~秋からは共通テストの対策問題集を解くようにしましょう。

その理由としては、

・共通テストの問題は物理の本質を問う問題が多いため、理解しているかどうかを確かめることができる
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる

からです。

そして、個人的におすすめなのが、河合塾駿台の問題集です。

まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

モモ先生
できるだけ多くの問題を解くと力がつきますよ。

 

 

【まとめ】名古屋大物理(理、工、医、農、情報)の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス

 

今回の「名古屋大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。

 

【名古屋大物理の問題傾向や難易度、おすすめ勉強法は?】
・まずは「リードLightノート物理」・「物理のエッセンス」などの問題集をマスターするようにしよう
・次に「良問の風物理」・「名問の森物理」の問題をマスターしよう
・最後は過去問を解いて問題形式に慣れよう

 

名古屋大の物理は標準~やや難レベルの問題が中心です。

そのため、まずは「リードLightノート物理」や「物理のエッセンス」などを完璧に仕上げるようにしよう。

 

モモ先生
標準レベルの問題を完璧にできるようにしましょう。

 

 

 

 

 

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