と思っている中学生のみなさん!
今回は「高校受験で推薦をもらうコツとは?面接・作文・小論文の対策ガイド」についてみていきますよ。
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【高校入試】推薦入試とはどんな入試なのか?
高校入試では大きく一般入試と推薦入試があります。
そして現在、ほとんどの都道府県で推薦入試が行われています。
ただし、公立高校と私立高校では推薦入試の形式が少し違ってくるので要注意です。
A 公立高校の推薦入試
公立高校の推薦入試は、学校推薦型である都道府県がほとんどです。(高校によっては一般推薦とと特別推薦<スポーツなどの実績を評価>に分かれている所もあります。)
そして、学校推薦型とは学校長(校長先生)の推薦があってはじめて出願できるタイプの入試のことをいいます。(岩手県など学校長の推薦が不要な都道府県も一部あります。)
そのため、いくら部活動の実績などがあっても、学校での素行が悪かったり遅刻や欠席が多かったりすると推薦がもらえないこともありますので気を付けましょう。
また、推薦入試では学力検査はなく、調査書(内申点)<50%>+面接<25%>+その他の要素(作文・小論文など)<25%>の結果で決まることが多いです。(点数の配分は一つの目安です。)
そのため、一定以上の内申点がある+部活動などの実績があって初めて受験できるようになりますので、気を付けてください。
さらに、推薦入試と一般入試は同時に受験することができます。
そのため、推薦入試が受験できるようになると単純に受験できる回数が増え、志望校に合格できる可能性が増えますので、推薦条件を満たしている人は積極的に推薦入試を受験するようにしましょう。
B 公立高校の自己推薦型入試
また、推薦入試と似たような入試として自己推薦型入試(特色選抜)といったものがあります。
基本的には、推薦入試と同じように面接や作文・小論文などが課されます。
ただ、自己推薦型入試と推薦入試で違う点は、
・推薦入試は実績を重視するが、自己推薦型入試は意欲や熱意を重視する
というところがあります。
つまり、自己推薦型入試は、「●●高校に入学したら××を頑張りたい」といったように、これからの目標や卒業後の進路などを明確に言えるかどうかを評価する入試となります。
そのため、部活動などの実績は特にないが、どうしても志望校に合格したい人はこちらの入試を受験することをおすすめします。
C 私立高校の推薦入試
私立高校の場合も学校長の推薦が必要になってきます。
そして、公立高校の推薦入試の違いとしては、
・専願と併願があり、専願の場合は合格した後は入学を辞退できない
といったものがあります。
このように公立高校と私立高校では推薦入試の形態が異なりますので、皆さんの受験する学校の入試制度をよく調べた上で志望校を決めるようにしましょう。
D 推薦入試に向いている生徒、向いていない生徒
推薦入試に向いている生徒、向いていない生徒は以下の通りです。
①推薦入試に向いている生徒
・内申点が高い→合格しやすい
・スポーツなどで実績がある→合格しやすい
・コミュニケーション能力が高い→面接で有利
・行動力があり、失敗を恐れない→推薦入試で落ちても気持ちを切り替えやすい
・一般入試では合格が難しい→ダメ元で受験ができる
②推薦入試に向いていない生徒
・内申点が低い→合格できる可能性は低くなる
・落ち込みやすい、気持ちを引きずりやすい→万が一落ちた場合に立ち直るのに時間がかかる
・人前で話すのが苦手→面接で力を発揮しにくい
このように推薦入試に向いている生徒、向いていない生徒がいますので、これらのことを踏まえて推薦を受けるかどうかを決めるといいでしょう。
【高校入試】推薦をもらうには?<公立・私立高校>
ア【公立高校】推薦をもらうには?
→受験予定の高校の推薦条件を見て確認しよう
公立高校の推薦入試の出願条件は高校ごとに異なります。
ですので、まずは推薦の条件を各高校のHPなどで確認していきましょう。
また、一般的な推薦の条件としては、
・級長や生徒会役員で活躍した
・ボランティア活動を継続的に行った
・英検などに合格した
・一定以上の内申点がある
といったものがあります。
このように、部活動や英検などで結果を出すと推薦入試が受験することができるようになりますので、そのことを意識して取り組むようにしましょう。
ただし、推薦入試は条件を満たせばだれでも出願できるかというとそうではありません。
実は、中学校ごとに推薦できる人数が決まっているため、ある高校に生徒が集中していると、必ずしも全員が受験できるとは限らないという状況になってしまいます。
例えば、校内の推薦枠が2人で、3人が推薦の希望を出した時に、
B君 英検準2級合格
C君 英検3級合格
という実績を残したとすると、A君>B君>C君の順で実績があることになります。
そうなると、この場合校内選考を通過できるのはは、3人の中で実績のあるA君とB君ということになります。
ですので、校内推薦を通過するには周りの人に負けない実績を出すことが必要になります。
イ【私立高校】推薦をもらうには?
→内申点が大事!定期テストの勉強をしっかりとやろう!
私立高校入試の推薦入試の場合は内申点がかなりの割合を占めます。(愛知県東部の場合)
内申点が一定以上ないと推薦をもらえませんので、定期テストなどで結果を出す必要があります。
ただし、私立の推薦入試の場合は、校内推薦が通ればほぼ合格できる高校が多いです。
また、入試も公立の入試よりも早く終わるため、余裕をもって高校に向けた準備をすることができます。
【高校受験】推薦に合格するための内申点・面接・作文対策は?
ア 内申点
→定期テストだけでなく授業態度や提出物の出来も大事!
推薦入試では調査書(内申点)が重視されます。
そのため、まず受験生のみなさんができることとしては内申点を1点でも上げることになります。
そうすることで推薦入試で合格する可能性が高くなってきます。
そして内申点は基本的に、
②授業態度
③レポートや提出物の出来
④実技教科は実技(リコーダー・スポーツ・絵などの作品など)の評価
といったもので決まります。
ですので定期テストで頑張ることはもちろん、日ごろの授業態度なども良くすることが大切です。
また、都道府県によっては、内申点だけでなく、「年間の欠席日数が7日以下」といったような出席日数も出願の条件となっているところもあります。
欠席日数が多いと高校で不登校になる心配もあるため、このような条件があることも知っておきましょう。
イ 面接
→まずは何を話したらいいかをメモしてみよう
面接は大きく、
・集団面接
・集団討論
の3つに分かれます。
その中で、個人(集団)面接は、志望動機や中学校時代に頑張ったこと、高校で頑張りたいことといった質問に対して自分の意見をどれだけ話せるかを計る試験です。
一方で集団討論は、5人ほどで1つのグループを組み、与えられたテーマ(学校生活の身近な問題や時事問題などが多い)話し合いをします。
そして、限られた時間の中で自分の意見をどれだけ簡潔に伝えることができるかどうかがカギになってきます。
そして、推薦入試では面接の出来が大事になってきます。
面接は練習がものをいいます。
そのため、入試当日でスラスラと言えなかった受験生は、練習が足りないとみなされたり、高校に対する意欲が足りないと思われたりして不合格になってしまいます。
面接で聞かれる質問はある程度は決まっていますので、まずは定番の質問に対して自分の答えがスラスラと言えるようにしましょう。
また、面接において評価される点は、
・自分の意見をハキハキと話すことができるかどうか
・服装や身だしなみ、言葉遣いやマナーはしっかりしているかどうか
といったことがあります。
そのため、高校についてよく知ること、自分自身についてよく振り返ること、面接の練習を何度もやることなどが大事になってきます。
また、入試によっては、願書を出す際に事前に志望理由書の提出がある場合もあります。
そして、志望理由書は、
・中学校生活で得られたこと
・高校で頑張りたいこと
といったことを書くための用紙です。
そのため、志望理由書を提出する段階である程度話す内容も決めておく必要があります。(面接では志望理由書に書かれている内容を元に質問がされるため。)
ですので、自分で書いた志望理由書を一度学校の先生などに見てもらい、添削指導を受けるといいでしょう。
また、高校入試の面接対策ができる問題集の中では、「高校入試塾で教わる面接の受け方(KADOKAWA)」がおすすめです。
この本は、
・面接でよく聞かれる質問と掘り下げ質問(質問の質問)の答え方について詳しく書かれている
・面接テクニックについて動画で視聴することができる
といった特徴があります。
そのため、面接で何を話したらいいか分からない人や面接に不安がある人にはおすすめの一冊となっています。
ウ 作文・小論文
→面接対策と同時に進めていこう
作文や小論文では、与えられたテーマを元に400字から600字程度で自分の意見を書いていくことになります。(資料やグラフを読み取った内容を踏まえて書くパターンもあります。)
また、作文と小論文は、
・小論文:自分の意見だけでなく、そう考える理由や根拠も併せて書く(客観的)
といった違いがあります。
ただ、問題形式が作文でも小論文のように書く分には問題がないですので、普段から小論文を書く練習をしておくといいでしょう。
また、作文や小論文では、
・世の中について(環境問題、SNSのマナーなど)
といったテーマがよく出ます。
そのため、志望する高校でまずはどのようなテーマが出やすいのかを分析することや、文章を書くための情報を集めることが大切になってきます。
そして、書いたものは必ず学校の先生などに見てもらい、不十分な部分を添削してもらうようにしましょう。
それを繰り返すことで、徐々に上手な文章を書けるようになります。
また、高校入試の作文や小論文の対策ができる問題集の中では、「高校入試合格を決める!作文・小論文(文英堂)」がおすすめです。
この本は、
・よく出るテーマについての書き方やポイントなどが詳しくまとめられている
・別冊のワークシートを使って、実際に書きながら練習ができる
といった特徴があります。
そのため、作文や小論文で何を書いたらいいか分からない人や作文・小論文に不安がある人にはおすすめの一冊となっています。