と思っている中学生のみなさん!
今回は「高校入試 理科の勉強法を塾講師が解説」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
【高校入試】理科の年間勉強スケジュールは?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!高校入試理科のおすすめ勉強法は?
ア 高校入試理科の勉強での位置づけは?
→基礎レベルがまずはしっかりととれるようにしよう
高校入試の理科は物理・化学・地学・生物の4分野が満遍なく出題されます。
そのため、まずは中1からの3年間習った内容を復習する必要があります。
加えて、高校入試の理科は、図やグラフを読み取る問題や記述問題の割合が高く、簡単に点が取れる教科ではありません。
ですので、早めに知識を固めた後は、数多くの問題演習を行うようにしましょう。
イ 高校入試対策の理科の勉強スケジュールは?
→夏までは基礎固め、秋以降は応用問題に取り組もう
ここでは、高校入試対策としての理科の年間学習スケシュールについてみていきます。
A 基礎固め期(4月~夏休み)
中3の1学期から夏休みの時期は、
・今まで習った内容の復習
を中心に行うようにしましょう。
夏休みまでは中1~中3の1学期までの内容の基礎固めがメインとなります。
秋以降に入試レベルの問題が解けるようにしっかりと基礎固めをするようにしてください。
なお、理科が得意な人は、「全国高校入試問題正解分野別過去問理科(旺文社)」のような分野別に入試問題が載っている問題集を解いて力をつけていくといいでしょう。
B 応用問題期(9月~12月)
中3の2学期は、
・入試レベルの問題を解く
・基本的な知識の復習(物理・化学・生物・地学)
などを行っていきましょう。
秋は体育祭や文化祭など学校行事がもりだくさんですが、学校生活と受験勉強の両立ができるようにしましょう。
そして、この4か月間で入試問題が解ける手前のレベルまでもっていき、中3の冬休みからは過去問演習に入ることができるようにして下さい。
C 過去問演習期(1月~入試当日)
1月中旬の学年末テストが終わるまでは定期テスト対策、その後の入試直前期は過去問演習を中心にやるようにしましょう。
そして、ただ過去問を解いて終わりではなく、できなかった問題は必ず復習をするようにして下さい。
それを入試本番まで繰り返しやっていくと得点力が上がり合格ラインに到達することができます。
【高校入試】理科のおすすめ勉強法は?
ア 高校入試理科の問題は何が出る?
→用語を問う問題、記述問題、表やグラフを読み取る問題などがメイン
高校入試の理科は、
・実験のやり方、注意点、結果に関する問題
・表やグラフを読み取る問題
・記述問題
などが中心に出題されます。
そして、理科の受験勉強となると、難しい問題集を解くことに力を入れがちですが、実は高校入試では基本的な問題も多く出題されます。
そのため、最初は一問一答で用語の暗記をすることや、その後は基本的な問題集を一冊完璧にすることなどから始めるようにしましょう。
用語の意味があいまいだったり、計算問題ができなかったりすると点数が伸び悩みますので、これらの内容をしっかりとマスターするようにして下さい。
イ 教科書や参考書を読む
→今まで習った内容を思い出すところから始めよう
理科の入試勉強で最初にやるべきことは、教科書や参考書を読むことです。
それは、教科書や参考書を読むことで、今まで習った内容を思い出すことができて、その後の用語の暗記などがスムーズに進めることができるからです。
そのため、最初は教科書を読むところから始めましょう。
そして、教科書を読むときは、文章だけでなく写真や地図、表、グラフなどもしっかりと目を通すようにして下さい。
なお、教科書の内容がよく分からない人は、「やさしくまるごと中学理科(旺文社)」のような参考書を読んでいくことをおすすめします。
ウ 一問一答の暗記
→用語や公式を覚えないと問題ができるようにならない
教科書を一通り読んだら、次は一問一答の暗記を行います。
ここでしっかりと用語の意味や公式などを覚えることで、後の問題演習がスムーズに進めることができます。
また、用語や公式を覚えるときに気を付けるべきことは、
②公式は単位まで覚える
③こまめに復習をする
といったことです。
一回覚えただけではすぐに忘れてしまいますので、入試本番までにこまめに復習をするようにしましょう。
また、「高校入試 入試問題で覚える一問一答理科(旺文社)」は入試でよく出る用語がコンパクトにまとめられているため、短時間で復習をすることができます。
エ 学校のワークを解き直す
→基本的な内容を一通り復習しよう
用語や公式の暗記を終えたら、次に学校のワークを使って基本的な内容の復習をしていきます。
学校のワークは教科書に対応した教材であるため、問題もそこまで難しくありません。
また、今まで使ってきた問題集であるため、新しい問題集を一から解くよりもスムーズに進めることができるはずです。
そのため、学校のワークをもう一度解いて、全ての問題が完璧にできるようにしましょう。
ただし、学校のワークは量が多いため、時間的に余裕がない人は、
・苦手な単元だけやる
・基本問題だけやる
といったように解く問題を絞ってやっていくといいでしょう。
なお、学校のワークが使いづらい人は、教科書準拠のワークである「中学教科書ワーク 理科(文理)」などの問題集を使うことをおすすめします。
オ 応用問題を解く
→入試問題を解く前に入試レベルの問題に慣れていこう
学校のワークが完璧にあれば、十分な基礎力はついたといえます。
しかし、それで入試問題がスラスラと解けるかといったらそういうわけにはいきません。
それは、入試問題は定期テストと違い、
・問題文が長いため、問題の意図を理解するのに苦労する
・さまざまな単元が組み合わさった問題が出る
・資料やグラフを読み取る問題が多い
といった特徴があるため、入試問題に慣れていないとなかなかできるようにはなりません。
そのため、過去問を解く前に入試問題レベルの問題が載っている問題集を解くことをおすすめします。
最初は、「きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集 理科(旺文社)」で標準レベルの問題を解き、それが終わったら、「高校入試「解き方」が身につく問題集 理科(旺文社)」でより難易度の上がった問題集で入試問題に慣れるようにしましょう。
カ 過去問演習
→時間を計りながら解くようにしたい
理科の力が十分についたら、いよいよ過去問を解いていきます。
そして過去問を解くことで、
・自分の弱点や課題
といったことが分かるようになりますので、必ず過去問演習をやるようにしましょう。
最初は、「公立高等学校過去入試問題集(教英出版)」で、志望する高校の過去問を解くようにし、そこでできなかった分野や単元は参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
また、過去問を解き終えた人は、「全国高校入試問題正解理科(旺文社)」で他の都道府県の問題や難関私立・国立高校の過去問を解いていきましょう。
この問題集に出てくるさまざまな都道府県の入試問題を解くことで、いろいろな問題パターンに慣れることができます。
そのため、入試本番で急に問題傾向がガラッと変わったとしても、それに対応できる力がつくのでおすすめです。