と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「名古屋工業大数学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。
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✓対象となる人
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名古屋工業大学数学(2022)の過去問分析は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(数学・国公立大編)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評(一般入試)
名古屋工業大学の数学は全部で4問が出題され、試験時間が120分です。
また、入試の特徴としては、
②標準レベルの問題が中心
③計算量が多い問題がよく出る
となっています。
そのため、チャート式などの参考書で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、名工大の問題に対応できるようになります。
B 第1問(積分法)
第1問は数学Ⅲの積分法についての問題です。
(1) 微分をして増減表を書けばできる問題です。
(2) Θの値を元に、グラフの概形を書きます。
その後に、3つの曲線に分けてそれぞれ積分をします。
(3) 回転体の立体の体積を求める問題です。
途中の積分の計算がややややこしい印象です。
【問題講評】標準レベルの問題が多い。典型問題なので確実に正解できるようにしたい。
C 第2問(数列)
第2問は数学Bの数列についての問題です。
(1) 問題文の式にn=1,2,3・・・と順番に代入をすればできます。
(2) 問題文の2つの式を組み合わせて別の漸化式をつくり、そこから求めていきます。
(3) (2)の式をΣの中に入れることで、そこからa2n+1の値を求めることができます。
(4) a199の桁数を求める問題です。
(3)で求めた式について不等式をつくり、左右の式の桁数を求め、そこから答えを出していきます。
【問題講評】やや発想力がいる問題。数列は頻出単元なのでできるだけ多くの問題を解いておくこと。
D 第3問(空間ベクトル)
第3問は数学Bの空間ベクトルから出題されました。
(1)は内積を求める問題です。
(2)はOHベクトルをaベクトル、bベクトル、cベクトルを使って表す問題です。
(3)はOK/OAを求める問題です。
BKとOAが垂直関係であることを使って求めるようにしましょう。
(4)はOD/OHを求める問題です。
角の二等分線を表すベクトルをどうやって表していくかが分かっていないと解くのが難しい問題でした。
【問題講評】(3)までは基礎~標準レベル。(4)は演習量がものをいう問題であった。
E 第4問(微分法、積分法)
第4問は数学Ⅲの微分法、積分法から出題されました。
(1)は極値を求める問題です。
商の微分公式を使って微分をし、その後は増減表を書いて求めるようにしましょう。
(2)は面積を求める問題です。
まずはグラフの概形が正確に書けるかどうかがカギを握ります。漸近線も3つあるので気を付けて書くようにしましょう。
(3)は共有点の個数を求める問題です。
xについての式=mと変形し、左辺についてのグラフを描き、y=mとの交点を求めていきます。
【問題講評】典型的な問題であるが、完答するにはかなりの力がいる問題であった。
名古屋工業大学数学(2024)の入試対策、おすすめ参考書は?
名古屋工業大学数学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→チャート式を使って典型問題の解法暗記をするようにしよう
受験勉強は英語と数学を優先するようにしましょう。
この2教科はやるべきことが多いので、高2が終わるまでにどこまで終わるかが大事になってきます。
また具体的な勉強方法は、
②「黄チャート」を使って典型問題の解法暗記をする
となります。
数学ができるようになるには、典型問題の解き方をマスターすることです。
そして、典型問題の解き方をマスターするには、
②問題文から解く上でのキーワードになる部分を見つけるクセをつける
③ただ解いて終わりではなく、「なぜそうなるのか?」を理解する
④できなかった問題は後日改めて解く
です。
解きっ放しで終わりではなく、できなかった問題は繰り返し解くようにしましょう。(なお、チャート式は問題量が多いため、基本例題+重要例題だけ解けばOKです。)
そして、最終的にはチャート式に載っている問題は瞬時に解き方が思いつけるようにしてください。
なお、チャート式の解法暗記は、
・数Ⅲ→高3の1学期まで
には終わるようにしましょう。
そこからは過去問演習に入っていきます。
イ 高3の夏休み~10月末
→「理系プラチカ+1対1対応の演習」で応用問題を解くようにしよう
名古屋工業大学の数学の問題は標準レベルの問題が中心に出題されます。
そのため、チャート式が終わった後は、発展レベルの問題を解くようにしましょう。
そして、夏休み以後にやるべきこととしては、
②「1対1対応の演習数学Ⅲ(全2冊)」で数学Ⅲを解く
ことです。
これらの問題集を解くことで、発展レベルの問題にも対応できるようになります。
そのため、夏休みからはこれらの問題集にチャレンジできるようにしましょう。
ウ 高3の11月~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
ここでやってほしいことは、
②共通テスト対策問題集を解く
です。
A 過去問を解く
プラチカや1対1対応の演習をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。
まずは名古屋工業大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。(赤本の最新版は例年9月ごろに出ます。)
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
なお、数学の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解数学<国公立大編>」がおすすめです。
この問題集は全国の主要な国公立大学の数学の入試問題が載っています。
ただし、解説はあっさりしていますので、数学が得意な人以外は無理に使う必要はありません。
B 共通テストの対策問題集を解く
名古屋工業大学では共通テストと二次試験の配点比率がほぼ同じであるため、高得点を取る必要があります。
そのため、夏休み~秋からは共通テストの対策問題集を解くようにしましょう。
その理由としては、
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる
からです。
そして、個人的におすすめなのが、河合塾と駿台の問題集です。
まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。
【まとめ】名古屋工業大数学の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「名古屋工業大数学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。
・まずは「黄チャート」をマスターするようにしよう
・次に理系(文系)プラチカ+1対1対応の演習を解いて発展レベルの問題ができるようにしよう
・直前期は過去問レベルの問題を数多く解くようにしよう
名古屋工業大の数学は標準レベルの問題が中心です。
そのため、まずは典型問題の解き方を完璧にマスターするようにしよう。