と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「岐阜大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。
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岐阜大学の物理(2023・医、応用生物化学、工、教育)の問題傾向・過去問分析は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(物理)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評(医・応用生物化学・工・教育<前期>)
岐阜大学の物理は、
・医(医):大問3問、解答時間は理科2科目で120分
となっています。
また、出題内容は力学・熱・波動・電磁気など幅広く出題され、難易度は標準レベルです。
そのため、物理のエッセンス、良問の風物理で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、岐阜大の問題に対応できるようになります。
B 第1問(力学)
第1問は力学の問題です。
(1) 単振動に関する問題です。
おもりを基準面まで上げてから下ろしているため、振幅は基準面-力のつり合いの位置となります。
(2) 力学的エネルギー保存則を使って速さを求めていきます。
(3) 運動量保存則を使って速さを求めていきます。
(4) 小球Qは台を飛び出した後は鉛直方向では自由落下運動をします。
そのため、yLに到達するまでの時間を考えればいいことになります。
(5) (4)で求めた時間を使って水平距離を求めていきます。
(6) 衝突した瞬間はおもりは最下点にいます。
そこからΔt前に小球Qが飛び出しています。またω=√k/mを使って求めるようにしましょう。
【問題講評】4つの大問の中では一番思考力が必要な問題であった。
C 第2問(電磁気)
第2問は電磁気の問題です。
(1) 空欄補充問題です。
誘導起電力の向きを間違えないようにしましょう。
(2) ファラデーの電磁誘導の法則の式に代入して求める問題です。
時間の変化量を使うと、B=B0×αΔtとなります。
(3)・(4) やや見慣れない形の問題になりますが、問われている内容は難しくはありません。
(5) 電力=抵抗×電流の2乗で求めることができます。
【問題講評】(3)以降は一見難しそうに見えるが、流れに沿って解くことができる問題であった。
D 第3問(波動)
第3問は波動の問題です。
(1) 屈折の法則に関する問題です。
(2)・(3) 光路長を求める問題です。
(4) (2)・(3)の差から経路差を求める問題です。
位相がずれていること、屈折率n1の薄膜上であることに注意して式をつくるようにしましょう。
(5) Θ1を増やすと左辺の式全体は小さくなります。
(6) (5)までに解いた2つの式を割ることでsinαの値を求めることができます。
【問題講評】光路差2ndcosΘを導く問題が(2)・(3)で出題された。本質的な内容が問われた。
E 第4問(熱)
第4問は熱の問題です。
そしてこの問題は医学部受験生が選択しないため、難易度は他の大問に比べると易しめです。
気体の状態方程式や内部エネルギーの保存則などの式を使って求める問題が中心でした。
典型問題ですので確実に正解できるようにしましょう。
【問題講評】しっかりと対策してきた受験生であれば完答できるレベルであった。
岐阜大学物理(2024・医、応用生物化学、工、教育)の入試対策、おすすめ参考書は?
岐阜大学物理の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に物理の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合は電磁気や原子など習っていない単元もあります。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて電磁気や原子の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
また具体的な勉強方法は、
②「宇宙一わかりやすい高校物理」を読んで化学の概念などを理解する
となります。
物理は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。
そのため、一学期のうちは「リードLightノート物理」などを使って、典型問題を完璧にできるようにしましょう。
そうすることで夏休み以降に「物理のエッセンス」などの問題集に取り組むことができます。
イ 高3の夏休み
→解く問題のレベルを上げていこう
夏休みからは解く問題のレベルを上げていきます。
高3の夏休みにやってほしいことは、
②「物理のエッセンス」で入試レベルの典型問題を解く
です。
岐阜大の物理の問題は標準レベルです。
ですが、力学・熱・波動・電磁気・原子の内容が幅広く出題されるため、まずは「リードLightノート物理基礎・物理」を使って、教科書レベルの問題を完璧に仕上げるようにしましょう。
また、これらの問題集が仕上がった人は、もう一つ上のレベルの問題集として「物理のエッセンス」をやることをおすすめします。
この問題集は、大学入試でよく出る問題が並んでおり、一通りの問題を解くことで合格点レベルに到達することができます。
ただし、解説がやや薄いため、問題によっては理解するのに時間がかかることがあります。
ですが、YouTubeで物理のエッセンスに関する解説動画がありますので、エッセンスの解説を見ても分からない場合はこちらを見て理解を深めるようにしましょう。
夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試や全統記述模試などの模試などがあります。
ですので、そこに向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。
ウ 高3の秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
ここでやってほしいことは、
②過去問を解く
③共通テスト対策問題集を解く
です。
A「良問の風物理」をマスターする
岐阜大の物理は標準レベルの問題が多いです。
そのため、物理のエッセンスを終えた後は、「良問の風物理」を解くようにしましょう。
ここまでができるようになれば、岐阜大の問題にはほぼ対応できるようになります。
一方で、良問の風物理ではどうしてもわからない場合は、リードLightノート物理や物理のエッセンス、学校で使っている問題集(セミナーやアクセス)などに戻って、一度しっかりと復習をするようにしましょう。
B 過去問を解く
良問の風物理をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。
まずは岐阜大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
なお、物理の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解物理」がおすすめです。
この問題集は全国の主要な国公立大学・私立大学の物理の入試問題が載っています。
ただし、解説はあっさりしていますので、物理が得意な人以外は無理に使う必要はありません。
C 共通テストの対策問題集を解く
岐阜大学では共通テストと二次試験の配点比率がほぼ同じであるため、高得点を取る必要があります。
そのため、夏休み~秋からは共通テストの対策問題集を解くようにしましょう。
その理由としては、
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる
からです。
そして、個人的におすすめなのが、河合塾と駿台の問題集です。
まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。
【まとめ】岐阜大物理(医、応用生物化学、工、教育)の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「岐阜大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。
・まずは「リードLightノート物理」などの基本レベルの問題集をマスターするようにしよう
・次に「物理のエッセンス」・「良問の風物理」の問題をマスターしよう
・最後は過去問を解いて問題形式に慣れよう
岐阜大の物理は標準レベルの問題が中心です。
そのため、まずは「リードLightノート物理」を完璧に仕上げるようにしよう。