と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「南山大学の物理(2023)の傾向と過去問分析、難易度、おすすめ勉強法は?」についてみていきますよ。
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✓対象となる人
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南山大入試過去問分析・教科別勉強法
①南山大英語 | ②南山大国語 | ③南山大日本史 | ④南山大世界史 |
⑤南山大理系数学 | ⑥南山大物理 | ⑦南山大化学 | ⑧南山大推薦入試対策 |
南山大学の物理の配点、試験範囲、難易度は?
南山大学の理系は理工学部のみで、ここでは英語+数学+理科(物理・化学)の3教科があります。
また、教科ごとの配点は、
英語 | 100点 |
数学ⅠAⅡBⅢ | 200点(300点) |
理科(物理・化学) | 200点(300点) |
となっており、数学・理科のうち高得点の科目が1.5倍されることになっています。
また、理科は大問ごとに物理か化学を選択することができるため、得意な単元を作っておくと有利になってきます。
南山大学の物理(2022)の過去問分析は?
南山大学の物理は化学と合わせて合計6問で、その中から3題を選ぶ問題形式となっています。(試験時間は90分です)
また、入試の特徴としては、
②全問記述式で描図・論述・証明問題も出題される
③基本~標準レベルの問題が中心だが計算力を必要とする問題も出る
となっています。
そのため、リードLightノートや物理のエッセンスで解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、大の問題に対応できるようになります。
南山大学物理(2022)の過去問分析は?
なお、下で解説している問題は2月10日試験(2022)の問題となっています。
ア 2022年南山大学物理(第1問・小問集合)
→できる問題から取り組むようにしよう
第1問は小問集合の問題です。
問1 力学
(1)
ア 力学的エネルギーの法則より、(弾性力による位置エネルギー)=(運動エネルギー)となります。
(2)
イ 運動量保存則よりmv=Mva+mvb、反発係数の式よりe=-(va-vb)/0-vとなります。
ウ 床面を位置エネルギーの基準として力学的エネルギー保存則より、(位置エネルギー)=(運動エネルギー)となります。
(4)
オは1/2Mva2を、カは1/2mvb2をそれぞれVa、Vbの式に代入して求めるようにしましょう。
キ 失った力学的エネルギーは衝突前後の力学的エネルギーの差となります。
問2 波動
(1) 速さは2m/s、波長はグラフより8mなのでここから周期を求めることができます。
(2) 問題文のグラフを微小時間分ずらして考えるようにしましょう。
(3) 正弦波の式はA=sin2π/T×tとなります。
(4) 固定端反射の場合は2回折り返します。
(5) (4)のグラフが描ければ求めることができるでしょう。
問3 原子
イ (運動エネルギー)=(電荷eにVoの電圧で加速した場合のエネルギー)の式からvを求めることができます。
ウ・エ 光電効果の式からhν=W+eVoの式ができ、また問題文からh・1/2ν=Wの式ができます。
オ h×c/λ=wより、wの値が増えるとλの値は小さくなります。
カ hν=W+eVoより、hνが一定の値を取るときはWの値が増えると運動エネルギーの値は小さくなります。
イ 2022年南山大学物理(第2問・力学)
→後半は基本的な問題が多かった
第2問は力学の分野から出題されました。
問1 ピストンに垂直な方向の力のつり合いの式を作ってP1を求めていきましょう。
問2 最初の気体の温度をTとした気体の状態方程式からL1を求めていきましょう。
また、Wは内部の気体がピストンを押す仕事となり、W=P1S(l1-l0)となります。
さらに熱力学第一法則より、Q1=ΔU+Wから熱量を求めることができます。
問3 ピストンがゆっくりと移動するのでこの変化は定圧変化となります。
問4 問題文より等温変化ですのでΔU=0となります。
そのため熱力学第一法則により、W>0のときQ<0となります。
問5 温度が一定なので、ボイル・シャルルの法則により圧力と体積は反比例の関係にあります。
ウ 2022年南山大学物理(第3問・電磁気)
→典型的な問題で完答したい問題
第3問は電磁気の分野から出題されました。
問1 R2とR3の合成抵抗を求め、そこからi1を求めるようにしましょう。
問2 スイッチを閉じて十分時間がたつと、コンデンサーには電流が流れなくなります。
問3 C5の極板間の電位差はR2の両端の電圧に等しくなります。
問4 充電されたコンデンサーは電池から切り離された瞬間に起電力4.4Vの電池と同等と考えられます。
問5 並列につながれた抵抗を流れる電流は抵抗の逆比となるので、コンデンサーに蓄えられていた電気量が抵抗の逆比に通過します。
南山大学物理の入試対策、おすすめ参考書は?
南山大学物理の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に物理の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合はまだ全ての単元を習ってはいません。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて電磁気・原子の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。(原子は近年出題されていませんが、今後出る可能性もあるためしっかりと復習をするようにしましょう。)
また具体的な勉強方法は、
②基本的なレベルの問題集を解く:「リードLightノート物理」や「セミナー物理・アクセス物理」で基本問題をマスターする
などになります。
物理は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。
そのため、一学期のうちは「リードLightノート物理」などを使って、典型問題を完璧にできるようにしましょう。
そうすることで夏休み以降に「物理のエッセンス」などの難しい問題に取り組むことができます。
イ 夏休み
→解く問題のレベルを上げていこう
夏休みからは解く問題のレベルを上げていきます。
高3の夏休みにやってほしいことは、
・電磁気の内容を復習する
です。
物理のエッセンスは大学受験でよく出る典型問題が一通り載っています。
エッセンスのレベルは共通テストレベルですので、この問題集をマスターするとかなりの力がつきます。
エッセンスは問題量が多いですが、時間のある夏休みの間に何とかマスターするようにしましょう。(エッセンスの内容が分からない人は無理に手を出す必要はありません。)
同時に1学期で習った電磁気の内容もしっかりと復習するようにして下さい。
夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試や全統記述模試などの模試などがあります。
ですので、そこに向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。
ウ 秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
その後は応用レベルの問題集を解いたり、過去問題集を解いたりして実践力をつけていきましょう。
まず問題演習用の教材としては、良問の風物理がおすすめです。
南山大の物理は標準的なレベルの問題が多いですので、下手に難しい問題集を解く必要はありません。
また、良問の風物理の場合は、
・YouTubeで解説動画があるため内容を理解しやすい
といったメリットがあります。
そのため、良問の風を繰り返し解いて解き方をマスターするようにしましょう。
一方で、良問の風がどうしてもわからない場合は、エッセンスやリードLightノートなどに戻ってわからない内容をしっかりと復習するようにしましょう。
そして最後の仕上げに過去問演習に入ります。
まずは大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
南山大学一般入試合格個別指導コースについて
当塾では南山大学を一般入試で受験予定の高校3年生を対象とした「私立大学・短大入試対策個別指導コース」がございます。
*現在高1・2年生の方は「高1・高2定期テスト・大学入試対策個別指導コース」から始まり、高3時に「私立大学・短大入試対策個別指導コース」に切り替わるようになります。
このコースの対象となる人は、
・指定校推薦入試での南山大学受験も視野に入れている人
です。
そして、当塾の指導プランとしては
②高3 英語・数学・理科などの入試対策及び過去問演習
となっております。(当塾では英語・数学を優先して指導し、それらが合格レベルに達した後で理科などの指導をいたします。)
南山大学に合格したい方、受験を考えている方に合った指導をさせていきます。
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00