と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「古文読解の得点アップ法|短期間で効果的な勉強法とおすすめ問題集」についてみていきますよ。
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✓対象となる人
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古文が苦手になる原因は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!古文が読めない原因は?
ア 古文が苦手になる原因は?
→知識不足、しっかり読んでいないなどが原因
古文が苦手になってしまう原因は、
②古文常識が身についていない
③古文の問題の解き方がわかっていない
④そもそも文章をしっかりと読んでいない
といったことがあります。
そのため、まずは古文単語の暗記と古典文法の復習を早急にやっていきましょう。
また、古文常識を知っていないと解けない問題もありますので、古文常識の勉強もしておくといいでしょう。
ただ、これらの知識を身につければ古文がスラスラと読めるかと言うとそうもいきません。
その最大の理由は、古文には「主語の省略が多い」からです。
そのため、省略されている主語が誰かを特定しないと、誰の動作なのかがわからなくなり、ひいては文章全体の意味が分からなくなってしまいます。
では、どうやって隠された主語を見つけていけばいいのでしょうか?
それはヒントとなる言葉を見つけて、そこから隠れている主語を推測することが必要になってきます。
主語を補うことができれば、古文の内容は大分わかってくるようになります。
このようなことを学ぶのが「古文読解」の勉強となります。
なお、大学受験の古文の学習スケジュールとしては、
・それ以降は古文読解の練習、過去問演習を中心に行う
といったものが基本となってきます。
そのため、高2の終わりまでには古文の基礎固めが終わるようにしましょう。
イ 主語を補いながら古文を読む
→「助詞」や「敬語」から隠された主語を見つけよう!
古文が読めるようになるための方法の一つ目としては、「省略された主語を補いながら古文の文章を読む」ことです。
主語が分かることで古文の文章の理解度は格段に上がります。
では省略された主語は誰なのかはどうやって判断していけばいいのでしょうか?
それは、
②敬語で判断する
例 (かぐや姫は)おほやけに御文奉り【謙譲語】給ふ【尊敬語】
・奉る「かぐや姫→おほやけ(天皇)」*謙譲語は動作の受け手を高める
・給ふ「筆者→かぐや姫」*謙譲語は動作の主語を高める
③日記の主語は「筆者(私)」であることが多い
といったことです。
助詞や敬語などを元に主語が誰なのかを判別できるようにしましょう。
ウ 「」を補う、ジャンルごとに読み方を変える
→「」を補う、作品のジャンルから判断するなどがあります
省略されている主語を補う以外にも、古文を読む際のテクニックはあります。
それは、
②ジャンルごとに読み方を変える
・説話:文章の終わりにまとめの部分がある
・日記:頻出作品の概略(あらすじ)をおさえておく
・随筆:筆者の主張が書かれている
・物語:物語の一部が文章になっているので登場人物の人間関係をつかむ
③古文常識を習得する
です。
これらのことを古文読解をする際には意識して行っていくようにしましょう。
それを続けることで古文の文章が少しずつ分かるようになってきます。(もちろん単語と文法が完璧に覚えた上での話です。)
【大学入試】古文読解の参考書・問題集のおすすめは?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!【大学入試】古文読解の参考書・問題集のおすすめは?
ア 定期テスト対策用は「教科書ガイド」がおすすめ
→品詞分解がしっかりとされているため実はおすすめの参考書
定期テストでは教科書の内容から出題されます。
そこでおすすめなのが、「教科書ガイド(あすとろ出版)」です。
*教科書は高校によって違いますので、今学校で使っている教科書のガイドを買うようにしてください。
教科書ガイドは、みなさんが高校で習っている古文について、
・重要単語の説明
・品詞分解
などが載っている参考書です。
そのため、教科書ガイドを読むことで、文章の内容の理解度が格段に上がっていきます。
また、教科書ガイドの使い方としては、
②現代語訳と本文をカタマリごとに交互に読む
③重要単語や文法(助動詞・助詞・敬語)の確認をする
④声に出して何度も音読をする
がおすすめです。
内容を先に理解し、その上で何度も音読することで、古文の土台が固まっていきます。
イ「古文レベル別問題集」で読解の方法を学ぼう
→主語の補い方などの読解テクニックを学ぼう
教科書ガイドを読みこんで古文の基礎を固めたら、本格的に古文の問題演習に入っていきます。
まずは、学校で使っている補助教材です。
補助教材は定期テストの範囲になるため、しっかりとやりこむ必要があります。
ですので、ただ問題を解いて終わりではなく、
②重要な単語の意味、文法などをおさえる
③原文と現代語訳を照らし合わせて文の意味を確認する
④繰り返し音読する
といった流れで取り組むようにしましょう。
また、市販の問題集でおすすめなのは、「古文レベル別問題集(東進ブックス)」です。(全部で6冊あります)
この問題集の特徴としては、
・レベルごとに本が分かれており、取り組みやすい
・QRコードを読み取ることで音声を再生でき、音読用教材としても使うことができる
といったものがあり、非常に取り組みやすい問題集といえます。
また、この問題集の「②初級編」は、主語の見分け方、会話文を見つける方法など、古文読解のやり方について詳しく書かれています。(そのため、古文読解用の参考書は特にいりません。)
そのため、古文が苦手な人は②から始めるといいでしょう。
なお、古文レベル別問題集の進め方としては、
②解説を読む
③重要な単語の意味、文法などをおさえる
④原文と現代語訳を照らし合わせて文の意味を確認する
⑤繰り返し音読する(音声を使って読むと効果的)
といった流れでやっていくのがおすすめです。
ただし、この本は選択肢ごとの解説があまり詳しくないため、共通テストの対策をしたい場合には、より解説の詳しい問題集を使っていくことも検討した方がいいでしょう。
ウ「得点奪取古文」で記述問題の解き方を学ぼう
→採点基準が詳しく書かれている問題集
二次試験や私立入試などで古文がある場合には、記述問題の対策も必要になってきます。
そこで、記述対策ができるおすすめの問題集は、「得点奪取古文(河合出版)」です。
この問題集は、
・古文の記述問題の採点基準が詳しく書かれている
となっています。
そのため、独学でも使いやすい問題集といえます。
まずは、自力で問題を解き、その後は解説をしっかりと読んで、記述の解き方を学ぶようにしましょう。
ただし、「得点奪取古文」は難易度が高めの問題集です。
そのため、もう少し易しめの問題を解きたい場合は、先ほど紹介した、「古文レベル別問題集」の5(上級編)などを使っていくようにしましょう。