名古屋市立大(医)化学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?

 

 

たま吉
浜松医科大学の化学のおすすめ勉強法について知りたいニャー

 

と思っている高校生や浪人生のみなさん!

今回は「名古屋市立大・医学部化学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。

 

 

名古屋市立大医学部化学おすすめ勉強法

 

 

✓内容

「名古屋市立大学・医学部の化学の傾向と過去問分析、おすすめ勉強法」について知りたい高校生や浪人生向けの記事です。

 

✓対象となる人

名古屋市立大学・医学部の化学の問題傾向やおすすめ勉強法を知りたい高校生や浪人生

 

✓記事を書いた人 

西井佑一(にしいゆういち) 愛知県豊橋市の個別指導塾で10年以上指導してきた教室長

 

 

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名古屋市立大学・医学部化学(2023)の問題傾向・過去問分析は?

 

 

たま吉
名古屋市立大学医学部の化学の問題について知りたいニャー
モモ先生
やや難~難レベルの問題が中心に出ますよ。

 

 

ここでは、「全国大学入試問題正解(化学)」に掲載されている学部について問題を分析しています。

 

 

A 全体の講評

 

名古屋市立大学の理科の入試では、理科2科目を150分で解く必要があります。

一方で化学の問題は問題量が多い+難易度が非常に高いので、過去問を解いて問題形式に慣れる必要があります。(2023年の入試では近隣の大学の中では一番難しく感じました。)

また、2023年の名古屋市立大学の化学は大問が4問で構成されていました。

その内訳は、理論1題、無機1題、有機2題(うち高分子が1題)です。

一般的に医学部の化学の入試問題は有機化学の問題が多くなる傾向があります。

ただし、現役生の場合、有機化学を学校で習うのが1学期後半~2学期であるため、対策がどうしても遅くなってしまいます。

ですが、有機である程度の点数を取らないと合格ラインに乗ることが難しくなってしまいますので、その点は注意して受験勉強に取り組むようにしましょう。

 

たま吉
どれだけ有機の勉強に時間が回せるかが大事なんだニャー

 

 

B 第1問(理論化学)

 

第1問は理論化学の分野で、反応速度や浸透圧などの計算問題が問われました。

問1はHDOの密度を求める問題です。

問2は化学平衡に関する記述問題です。

問3は反応速度に関する計算問題です。問題文やグラフを元に考えるようにしましょう。

問4は反応速度定数に関する問題です。

問5は問題文の(5)・(6)から考えるようにしましょう。

問6は(7)の式を変形し、相加・相乗関係を用いて考えます。

問7は問6で求めた式に数値を代入します。

問8は浸透圧を求める問題です。塩化カリウムは電解質ですのでモル濃度は2倍になります。

問9はAとBは浸透圧が同じであるため、上昇する液面高は密度に反比例します。

【問題講評】初見の問題が中心。問題文をしっかりと読み、何について問われているかが分かるようにすること。

 

 

C 第2問(無機化学)

 

第2問は無機化学の問題です。

第1問に比べると解きやすい問題が多かったです。

【Ⅰ】

問1は鉛蓄電池に関する計算問題です。

問2、3は溶解度積に関する計算問題です。

問4は銅と希硝酸の反応に関する化学反応式を書く問題です。

問5は一酸化窒素が酸性雨の原因物質になる理由を答える問題です。難易度は高めです。

【Ⅱ】

問6は沈殿した物質の化学式とその色を答える問題です。

問7は希硝酸を加える理由を答える問題です。典型問題ですので確実に答えることができるようにしましょう。

問8は化学反応式を答える問題です。やや難易度は高めです。

問9は沈殿したのはBa2+、最後まで残ったのはK+となります。

【問題講評】解きやすい問題は多い。確実に正解できるようにしたい。

 

 

 

 

D 第3問(有機化学)

 

第3問は有機化学の構造決定に関する問題です。

問1は化合物GとHを分離する方法についての記述問題です。

問2は化合物Gについての構造異性体を答える問題です。

問3は生成物の収率を答える計算問題です。問題文の内容に沿って解く必要があります。

問4は水素結合の定義が分かっていればできる問題です。

問5は化合物Kの分子式を答える問題です。この辺りから難易度がグッと上がってきます。

問6~8は化合物H、Eの構造式を答える問題です。複数の実験結果から構造式を考える必要があります。

問9は実験11よりアルコールの脱水が行われていることが読み取れます。

問10は化合物Aの分子量を答える問題です。

【問題講評】非常に難しいレベルの構造決定の問題が出た。重要問題集など難易度が高めの問題集を解いておくこと。

 

 

E 第4問(有機化学)

 

第4問は有機化学に関する問題で、高分子化合物に関する問題が出題されました。

問1は用語の穴埋め問題です。

問2は生物(基礎)の知識が必要な問題でした。

問3はβ型のガラクトースの構造式を答える問題です。

問4はフェーリングを還元しない二糖類を答える問題、問5は還元性を示さない理由を答える記述問題です。

問6、8は重合度が絡んだ計算問題です。

問7は結合の名称を答える問題です。

問9はNBRに関する計算問題で典型問題です。

【問題講評】大問3よりかは解きやすい。高分子化合物の内容は細かい所までしっかりとおさえておくこと。

 

モモ先生
やや難レベルの問題も解くようにしましょう。

 

 

名古屋市立大学・医学部化学(2024)の入試対策、おすすめ参考書は?

 

 

たま吉
名古屋市立大学医学部の化学で高得点を取るためのおすすめ勉強法を知りたいニャー
モモ先生
遅くとも夏休みからは化学重要問題集が解けるようにしましょう。

 

 

名古屋市立大学医学部化学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。

 

 

ア 高1・2

→定期テストで高得点が取れるようにしよう

 

高1・2の間の受験勉強は英語数学を優先するようにしましょう。

とはいえ、化学の勉強を全くやらなくていいというわけではなく、

・定期テストに向けた勉強
・長期休暇中や模試の前の復習

は必ず行うようにしてください。

高2が終わるまでに、定期テストレベルであれば完璧にできるようになるのを目標に勉強を進めるようにしましょう。

 

また具体的な勉強方法は、

「リードLightノート化学基礎」・「リードLightノート化学」などの基本レベルの問題集をマスターする(学校のセミナー・アクセスでも可。)
「宇宙一わかりやすい高校化学」を読んで化学の概念などを理解する

となります。

 

 

 

 

 

 

化学は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。

そのため、ただ問題を解いて終わりではなく、「なぜそうなるのか?」を逐一理解しながら進めるようにしましょう。

また、公式や定理、化学反応式、物質の性質などは完璧に覚えるようにして下さい。

 

たま吉
まずは基本的な問題を完璧にすることをやっていきたいニャー

 

 

 

 

イ 高3の1学期まで

→「化学重要問題集」のA問題レベルは仕上げるようにしよう

 

医学部受験では、

・高得点勝負
・難易度の高い問題が出る

といった特徴があります。

そのため、高1・2のうちに化学の基礎固めを終え、高3の1学期からは「化学重要問題集」のA問題に取り組むようにしましょう。

 

 

 

 

「化学重要問題集」はA問題が地方国公立大・MARCH・関関同立レベル、B問題が旧帝大、医学部レベルとなっています。

そのため、まずはA問題の内容を完璧にマスターするようにしましょう。(習った所まででOKです。)

そして、できなかった問題や知識があやふやな問題は必ず参考書に戻って根本的な内容を理解するようにして下さい。

なお、解説を読んでも分からない場合にはYouTubeで解説動画がありますので、こちらを見て理解を深めるようにしましょう。

 

【現役予備校講師ひろたぬきによる化学学習動画】はこちら

 

 

【大学入試化学】化学重要問題集のおすすめの使い方を知りたい人は

化学重要問題集のレベルと問題数、おすすめの使い方は?

 

 

また、これらの問題集と並行して1学期で習った無機・有機化学の復習もしてください。

無機・有機の分野は用語や化学反応式、イオンの色などを覚えないことにはなかなか問題が解けるようにはなりません。

そのため、「基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリル」などの問題集を使って、しっかりとそれらを暗記することから始めましょう。

 

 

 

 

モモ先生
無機と有機はまずは基礎基本をしっかりと頭に叩き込むことが大切ですよ。

 

 

 

 

ウ 高3の夏休み

→重問のB問題にもチャレンジしよう

 

名古屋市立大学医学部の化学の問題は難易度がかなり高めです。

そのため、「化学重要問題集」のB問題(旧帝大レベル)もやり込むようにして下さい。

 

そして、夏休み中にやるべきこととしては、

①理論・無機:「化学重要問題集」のB問題を解く
②有機:「化学重要問題集」のA問題→B問題を解く(習ったところまで)

です。

 

夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試全統記述模試などの模試などがあります。

ですので、そこに向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。

 

モモ先生
夏休みの間に化学重要問題集に取り掛かることができるようにしましょう。

 

 

エ 高3の秋~入試直前

→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう

 

秋以降は問題演習がメインとなります。

ここでやってほしいことは、

①「化学重要問題集」のB問題をマスターする(できたら「化学の新演習」もチャレンジする)
②過去問を解く
③共通テスト対策問題集を解く

です。

 

 

A「化学重要問題集」のB問題をマスターする

 

名古屋市立大医学部の化学の問題は、

・全体的に難易度が高い
・問題量が多く、短い時間で素早く解く必要がある

といった特徴があります。

 

そのため、基礎固めをした後は、難しめの問題を数多く解くことをおすすめします。

まずは、「化学重要問題集」のB問題を解き、その後は「化学の新演習」の★、★★レベルの問題もやっていくといいでしょう。

 

 

 

 

ただし、「化学の新演習」は問題数が非常に多いので、化学が得意な人や化学に時間をかけることができる人以外は無理に手を出す必要はありません。

 

 

【大学入試化学】化学の新演習のおすすめの使い方を知りたい人は

化学重要問題集のレベルと問題数、おすすめの使い方は?

 

 

B 過去問を解く

 

化学重要問題集(化学の新演習)をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。

まずは名古屋市立大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。(赤本の最新版は例年10月ごろに出ます。)

問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。

 

 

 

 

なお、化学の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解化学」がおすすめです。

 

 

 

 

この問題集は全国の主要な国公立大学・私立大学の化学の入試問題が載っています。

ただし、解説はあっさりしていますので、化学が得意な人以外は無理に使う必要はありません。

 

 

C 共通テストの対策問題集を解く

 

医学部では共通テストで高得点を取る必要があります。

そのため、夏休み~秋からは共通テストの対策問題集を解くようにしましょう。

その理由としては、

・共通テストの問題は化学の本質を問う問題が多いため、理解しているかどうかを確かめることができる
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる

からです。

そして、個人的におすすめなのが、河合塾駿台の問題集です。

まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

モモ先生
できるだけ多くの問題を解くと力がつきますよ。

 

 

【まとめ】名古屋市立大学化学の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス

 

今回の「名古屋市立大(医)化学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。

 

【名古屋市立大・医学部化学の問題傾向や難易度、おすすめ勉強法は?】
・まずは「化学重要問題集」をマスターするようにしよう
・無機化学と有機化学は最初に物質の性質などをしっかりと覚えるようにしよう
・直前期は過去問レベルの問題を数多く解くようにしよう

 

名古屋市立大の化学はやや難~難レベルの問題が中心です。

そのため、早い時期に化学重要問題集を完成させるようにしましょう。

 

モモ先生
見慣れない問題に対応できる力をつけるようにしましょう。。

 

 

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