と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「古文単語暗記法完全ガイド|大学入試対策におすすめの問題集」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
【大学入試】古文単語の暗記はいつから始めるべきか?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!古文単語をスラスラ覚えられる方法は?
ア 古文は高1からしっかりと勉強しよう
→小テストや定期テストに向けて古文単語を暗記しよう
多くの学校では、高1の1年間で古典文法を、高2から古文単語の小テストが始まります。
そのためまずは小テストや古文の定期テストで高得点が取れるように、古文単語をしっかりと覚えるようにしましょう。
この時期に古文単語をコツコツと暗記しておくことで、受験生になったときに古文の勉強がスムーズに進めることができます。
特に国公立大学を受験する場合には、共通テストを必ず受験しなければなりません。
そこでは、英語・数学・理科・社会・国語・情報が試験範囲となり、膨大な量を勉強する必要が出てきます。
そうなると、高2が終わるまでに、ある程度完成しておく必要があります。
高3になってから慌てて受験勉強を始めても間に合わないため、高1・2のうちからコツコツと勉強するようにしましょう。
イ 高3の1学期から本格的に古文の受験勉強を始めよう
→活用表は忘れやすいのでこまめに復習しよう
高1・2の間の受験勉強は英語と数学がメインとなります。
そのため、古文の勉強は高3になってから始めるのが一般的です。
そして古文の勉強は古文単語の暗記から始めます。(この辺りは英語と勉強の順番は同じです。)
高1・2の時に小テストや定期テストに向けてしっかりと勉強した人は、すぐに古文単語の意味を覚えることができるはずです。
一方で、古文単語の暗記をサボっていた人は、1学期中に必ず意味を完璧に覚えるようにして下さい。
古文単語の暗記と古典文法の復習を1学期中に終わらせ、夏からは古文読解の練習ができるようにしましょう。
ウ 大学入試に必要な古文単語の数は?
→覚えるべき数は古文単語は英単語よりも圧倒的に少ない!
古文単語は英単語に比べ覚えるべき数が圧倒的に少ないです。
英単語が最低4,000語以上知っていないと解けない一方で、古文単語は最低300語と約10分の1の量で済みます。(多くても600語程度です。)
ただし、古文は一つの単語で複数の意味を持つものが多いため(多義語が多い)、実際はもう少し覚えないといけません。
特に共通テストの古文の問題は最初に単語の意味を問う問題があります。
ここでしっかりと点数をとるために、複数の古文単語の意味をしっかりと覚えていきましょう。
【大学入試】古文単語の覚え方のコツは?
ア 単語の持つイメージを想像する
→古文単語は「言葉」でなく「絵」で覚える
古文単語の意味を覚えるときは、頭の中で古文単語が持つ意味をイメージしながら暗記をしていくと覚えやすくなります。
例えば「あさまし」の意味は「驚きあふれる」という意味ですが、頭の中である貴族が驚きあきれている様子を想像しながら覚えていくと、すんなりと暗記をすることができます。
イ 例文の中で古文単語を覚える
→例文の中で単語を覚えることで文中での使われ方が分かる!
古文単語は文章の中で意味を覚えるようにしましょう。
例えば、先ほどの「あさまし」であれば、
[訳] 人々はびっくりして、近寄って抱きかかえ申し上げた。
というような例文の中で単語を覚えていくと忘れにくくなります。
単語だけで覚えようとするとどうしてもすぐに忘れてしまいますので、必ず文章の中で意味を覚えるようにしましょう。
ウ 語源やイラストやゴロを利用する
→覚えにくい場合には語源やイラストなどに頼る
古文単語の意味がどうしても覚えられない場合には、語源やイラスト、ゴロを利用していくと覚えやすくなります。
ただ、それでも「覚えやすく」なるだけですぐに忘れてしまうのは変わりありませんので、継続して何度も復習をするようにしましょう。
また、古文単語を漢字に置き換えて覚えていくと覚えやすくなります。
例えば「めやすし」という単語の意味は「見た目に感じのよい」です。
そして「めやすし」を漢字で書くと、「目安し」となり、意味がイメージしやすくなります。
このように古文単語の意味がなかなか覚えられないときは、語源や漢字などを利用して暗記するようにしましょう。
エ 最初から細かいところまで覚えない
→最初は重要な語句をしっかりと覚えよう!
古文単語は複数の意味を持つものが多いです。
例えば、「はづかし」という単語は、
②立派だ
と2つの意味があります。
そのため、最初から全ての意味を覚えようとすると、その分暗記するのに時間がかかってしまいます。
そうなると、古文単語の暗記を途中で挫折してしまった場合は、中途半端な状態で終わってしまいます。
そうならないためにも、最初は一つの単語から一つの意味に絞って覚えるようにしましょう。
オ 一日に覚えるべき単語の数は?
→短期集中で1~2週間で1周を終わらせよう!
大学入試に必要な古文単語の数は300~600語です。
そして、1日で覚えるべき古文単語の数は50~100語がおすすめです。
これくらいのペースで意味を覚えていけば、1週間で1周終わらせることができます。
最初の1週間で一通り意味を覚え、次の週からは、1回目で覚えていなかった単語を中心に覚えていくようにしましょう。
それを繰り返し行い、最終的に全ての単語をマスターすればOKです。
カ 瞬時に意味が言えるようにする
→「完璧に覚える=瞬時に単語の意味が言えるようになること」
古文単語を暗記するときのポイントとしては、単語を見た瞬間にパッと意味が言えるようになる状態にすることです。
少しでも言うのに時間がかかっている場合はまだまだ覚えきれていません。
知識があやふやだと、読解をする際に文章の意味が分かりにくかったり、読み切るのに時間がかかってしまいます。
そうならないためにも、あまりしっかりと覚えていない単語は再度覚え直して、すぐに意味が言えるように仕上げていきましょう。
【大学入試】おすすめの古文単語帳は?
ア 定番の古文単語帳では実は覚えにくい
→覚える際にイラストや語源がどうしても目に入ってしまう
古文単語帳で定番のものといえば、
・読んで見て覚える重要古文単語315
・古文単語ゴロゴ
などがあります。
確かにこれらの単語帳は、
・語源の説明が充実している
・ゴロがついている(古文単語ゴロゴのみ)
といった工夫がされており、単語が覚えやすいです。
しかし、これらの単語帳には一つ問題点があります。
それは、単語の意味を覚えているかどうかを確認するときに語源やイラストが見えてしまうということです。
例えば、「やむごとなし」という単語で、
・現代語訳が( 高貴な )大臣
と書いてあったとします。
赤シートで隠すと、赤字で書かれている( 高貴な )の部分が隠れるようにはなりますが、その周りに書かれている語源やイラストなどは見えたままです。
そうなると、あまり意味を覚えていなくても周りの情報から何となく答えが分かってしまいます。
古文単語を覚えやすくするために語源やイラストなどを載せているのが、実は覚えたかどうかをチェックするときには邪魔になってしまうのです。
ですので、このような理由から、定番の古文単語帳があまりおすすめができないのです。
イ「覚えやすく忘れにくい精選古文単語300PLUS」がおすすめ
→古文単語の暗記に最も適した単語帳
では、おすすめの古文単語帳はどれになるのでしょうか?
それが、「覚えやすく忘れにくい精選古文単語300PLUS(三省堂)」です。
この本は、語源の説明が詳しい、例文を通して暗記ができる、覚えるべき意味を絞ってあるため覚えやすいというメリットがまずあります。
ただ、この本を薦める最大のポイントは、
です。
「覚えやすく忘れにくい精選古文単語300PLUS」では15問おきに練習問題(見開き2ページ)があり、そこでは上が例文、下が現代語訳が載っています。
ですので、最初に単語の語源などをおさえた後は、練習問題を通じて覚えていけばいいことになります。
そこでは語源やイラストが書かれていないので、本当に単語の意味を覚えていないとマスターすることはできません。
そういう意味で、私は「覚えやすく忘れにくい精選古文単語300PLUS」を使うことをおすすめします。
そして、この問題集に出てくる単語の意味を、瞬時に言えるようにすることが目標となります。
ただ、古文単語は意味を覚えたとしてもすぐに忘れてしまいます。
そのため、定期的に単語の意味を見直すようにして、知識を定着させるようにしてください。
また古文単語の暗記が終わったら、古典文法の復習や古文常識の勉強に取り掛かり、古文の基礎を固めるようにしましょう。