と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「日本史論述の書き方とおすすめ問題集を徹底解説」についてみていきますよ。
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✓対象となる人
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日本史の論述問題の大学別出題傾向は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!日本史論述の書き方とおすすめ問題集を徹底解説
ア 日本史の論述問題はどういった形で出る?
→大学によって問題傾向が大きく変わってくる
日本史の論述問題とは、問題に対して日本史の知識を使いつつ、決められた字数で解答する問題のことをいいます。
そして、論述問題は大きく、
・中論述(150字程度)
・大論述(300字程度)
の3つに分かれます。
また、問題形式としては、テーマを元に答える問題や史料・地図などを元に答える問題などがあります。
そして、論述問題は大学によって問題傾向が大きく変わりますので、志望する大学の過去問に必ず目を通すようにしましょう。
イ【大学別】日本史論述問題の問題傾向は?
→旧帝大を中心に出題される
次に日本史論述問題が出題される主な大学の問題傾向をみていきます。
A 東京大学
【問題】大問4問の全てが論述問題。史料を読み解く問題も出題される。
【内容】(1)が古代、(2)が中世、(3)が近世、(4)が近代であることが多い。
*どの時代も満遍なく勉強する必要がある
B 京都大学
【問題】200字の中論述が2題出題
【内容】時代・分野には偏りはないが、教科書などで歴史的な出来事の推移、変遷、影響をしっかりと把握しておけば対応できる。
C 一橋大学
【問題】400字の問題が3問出題。史料やグラフを読み解く問題がよく出る。
【内容】近現代史の割合が高い(大問3問中2問)。またテーマは社会経済史がよく出る。
*独特な問題が多いので過去問分析をしっかりとやっておきたい
D 大阪大学
【問題】大問4問の全てが論述問題(200字程度×4問)
【内容】古代・中世・近世・近代から1題ずつ出題されている。政治史・外交史・社会経済史からの出題が多い。
E 名古屋大学
【問題】全ての大問で論述問題が出題されている(総論述字数は1000~1200字程度)。史料を読み解く問題が多い。
【内容】どの時代からも満遍なく出題される。政治史・外交史・社会経済史がよく出る。
日本史論述の対策ができるおすすめの問題集は?
ア 日本史論述の対策ができるおすすめ問題集の選び方は?
→独学でも進められるものがおすすめ
日本史論述の対策ができる問題集はいろいろあります。
その中でおすすめの参考書の選び方としては、
・問題の意図などが書かれており、何について書けばいいかが分かるようになっている
・メモの書き方、出来事の因果関係などが詳しく書かれている
ものになります。
自分の書いた文章が全て学校の先生などに添削してもらえるとは限りません。
そのため、家で勉強しながら書き方のポイントや採点基準などが分かるものなどを選ぶようにしましょう。
イ 日本史論述のおすすめ問題集は?
日本史論述のおすすめの問題集というと、
・段階式 日本史論述のトレーニング(Z会)
・日本史論述問題集(山川出版社)
・大学入試 日本史B論述問題が面白いほど解ける本(KADOKAWA)
などがあります。
ただ、最初の1冊目としておすすめしたいのは、「日本史<記述式>レベル別問題集(東進ブックス)」です。
この本はレベル1・2・3とあり、
・レベル2:標準編(40~100字中心・有名大合格)
・レベル3:上級編(100~200字中心・難関大合格)
となっています。
一般的な論述問題集は、かなり難易度が高いものが多いです。
そのため、それらの問題集に取り組む前に、「日本史<記述式>レベル別問題集」で易しめの記述問題に慣れることから始めることをおすすめします。
そして、「日本史<記述式>レベル別問題集」が終わったら、「考える日本史論述(河合出版)」でより実践的な問題に取り掛かっていきます。
この問題集は、
・採点基準が詳しく書かれている
・解答を作るためのアドバイスや解説などが詳しい
といった特徴があります。
そのため、日本史の論述問題で高得点を取るにはおすすめの一冊になります。(ただし、歴史の流れはある程度把握していないと使いこなすことができないので気を付けましょう。)
そして、「考える日本史論述」が終わったら、各大学の過去問を解いたり、模試の復習などをして実践力をつけるようにしてください。
日本史論述対策はいつから始めるべきか?
ア 高3の夏休みまでは基礎固めが優先
→知識がないのに論述対策をしても効果は薄い
日本史の論述対策は高3の秋から始めるといいでしょう。
多くの受験生の場合、高2の終わりまでは英語・数学の勉強をし、高3になってから日本史などの受験勉強を始めていきます。
また、日本史の勉強は論述対策以外にも、
・一問一答で用語を覚える
・歴史の年号を解く
・問題集を解く
・共通テスト対策をする
といったことがあります。
これらのことをやって基礎を固めてから論述対策をするようにしましょう。
そうでないと消化不良のままで終わってしまうため、まずは基礎固めを優先するようにして下さい。
ただし、東大や一橋大などハイレベルの論述問題が出題される場合は、高3の春から取り組めるようにしましょう。
イ 教科書や参考書を読んで歴史の流れをつかむ
→歴史の流れや出来事の因果関係をつかむことが大事
日本史の論述対策を始める前にやってほしいことがあります。
それは、教科書や参考書を読んで歴史の流れをつかむことです。
山川の日本史の教科書や「金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本(東進ブックス)」などの参考書を読んで、流れをおさえるようにしましょう。
論述問題は歴史の流れに関する問題や出来事の因果関係を問う問題が多く出題されます。
そのため、このような参考書を何度か読んで歴史についての知識を深めるようにしましょう。
ウ 模範解答とメモを暗唱する
→暗唱して知識と文章の構成をストックしていこう
A 模範解答とメモを暗唱する必要性
日本史の論述が短時間でできるようになるには、模範解答とメモを暗唱すること以外ありません。
それは知識がなかったり、文章が論理的に書けなかったりといった状態でいくら自力で解こうとしてもなかなかできるようにはならないからです。
そのため、先に問題集に出てくる模範解答やメモを暗唱するようにしましょう。
だいたい100~200ほどの文を覚えることで、日本史の知識はもちろんのこと、文の書き方も分かるようになってきます。
そして、そこから別の問題集や過去問、模試などで文章を書けるかどうかを試していくようにしましょう。
B 模範解答のおすすめ暗唱方法
模範解答の文章は長いもので600字程度あるため、なかなか覚えにくいです。
そこでおすすめなのが、文章を10回読むことです。
例えば、「太閤検地の歴史的意義について、荘園制度と秀吉の大名・農民支配にどのような影響を与えたかに留意しながら説明せよ」という問題において模範解答が、
とします。(解答例は河合出版「考える日本史論述」より引用)
これをいきなりまるごと覚えるのではなく、文章の中の重要用語である「太閤検地」・「一地一作人」・「石高」の定義や背景、出来事の因果関係を確認します。
それが終わったら、今後は模範解答を何度も声に出して読んでいきます。
何度も読むことで頭の中に文章が残るようになり、覚えやすくなります。(だいたい10回くらい読むと効果はかなり出てきます。)
例えば、日曜日から1週間で問題集の20問分の文章を覚えるとしたら、
・月 朝晩各2回ずつ20問分の文章を声に出して読む
・火 朝晩各2回ずつ20問分の文章を声に出して読む
・水 朝晩各2回ずつ20問分の文章を声に出して読む
・木 朝晩各2回ずつ20問分の文章を声に出して読む
・金 暗記
・土 最終チェック
という感じでやります。
最初の5日間は音読に徹し、6日目(金曜日)に暗記をします。
ただ、いきなり暗記するのに比べると、日~木の間で20回文章を読んでいますので圧倒的に覚えやすくなります。
そして、最後の7日目(土曜日)に最終チェックをします。
こうやって覚えると忘れにくくなるため、ぜひこのやり方で覚えてみてくて下さい。
エ 書いた文章を添削してもらう
→自分ではどこが悪いのかが気づきにくい
最後の仕上げとして書いた文章は学校の先生などに見てもらうようにしましょう。
そこで受けた指摘や添削されている内容を見つめ直し、文章を書くたびにスキルアップができるようにしていきましょう。
添削を受けることで、自分がどこができていないのか、この文章では何が足りないのかが分かるようになってきます。
そのため、書いた文章はできるだけ先生に見てもらうようにしましょう。