と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「日本史一問一答で得点力UP!おすすめ問題集を紹介」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
【大学入試】日本史の一問一答集のおすすめは?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!日本史一問一答で得点力UP!おすすめ問題集を紹介
ア 日本史にどれだけ時間をかけられるかをまずは考えよう
→特に国公立大志望者はそこまで時間をかけられない
日本史の一問一答集を選ぶ前にみなさんに考えてほしいことがあります。
それは、「日本史にどこまで時間をかけられるか」を考えることです。
例えば、私立専願の人で受験科目が英語・日本史・国語の3科目のみの人は、日本史にある程度時間をかけることができます。
一方で、国公立大学を受験する人は共通テストがありますので、
といったようにやるべきことはたくさんあります。(上は文系の場合)
そうなると、日本史にそこまで時間をかけることができないはずです。
ただ、みなさんの中にはそういった事情も知らずに、いきなり早慶レベルの問題集を解き始める人がいます。
ですが、それをやってしまうと他の教科の勉強時間が少なくなってしまう可能性も出てきてしまいます。
ですので、受験勉強をする前に、日本史にどれだけ時間をかけることができるか、どこまでのレベルの用語を覚えていけばいいかをあらかじめ確認するようにしましょう。
イ 定番の一問一答集は全体的に量が多い
→使い方に注意して取り組むようにしよう
日本史の一問一答のおすすめの問題集というと、
・一問一答 日本史 ターゲット 4000(旺文社)
・入試に出る日本史B一問一答(Z会)
・日本史B一問一答完全版(東進ブックス)
などがあります。
これらの問題集はどれも使いやすく、受験生に人気の一問一答集です、が一つ問題があります。
それは載っている単語の数があまりにも多すぎることです。
早慶などの難関私大を志望する人にはちょうどいい分量かもしれませんが、日本史が共通テストのみの人などからすると全部やるのはオーバーワークです。
また先ほども言ったように、国公立大学を志望する人は他の教科の勉強も必要になってくるため、日本史にそこまで時間をかけることができないといった現状もあります。
そのため、一問一答集を使って勉強する際には、重要度が載っているものを選び、メリハリをつけて勉強するようにしましょう。
ウ 最初の1冊目におすすめなのが「山川一問一答日本史」
→レベルに合わせた使い方ができる
受験生のみなさんが最初にやるべきのおすすめ問題集は、「山川一問一答日本史(山川出版社)」です。
この本は、各ページの左側に用語の説明(問題)が、右側に用語(答え)が載っているシンプルな構成となっています。
そして、「山川一問一答日本史」のおすすめポイントは、
・語句の説明の中で、重要な部分は赤字で表記されている
・山川の教科書に対応しているため使いやすい
です。
そのため、共通テスト対策や二次試験対策だけでなく、定期テスト対策としても使える一冊です。
日本史の一問一答がスラスラ暗記できるおすすめの覚え方は?
ア いきなり単語を覚えようとしない
→いきなり暗記から始めてもすぐに忘れてしまう
日本史の用語の特徴として、
・似たような読み方の人物が立て続けに出てくる
といったものがあります。
そのため、いきなり用語の暗記をしようとしてもなかなか覚えられなかったり、仮に覚えたとしてもすぐに忘れてしまったりしてしまいます。
そしてそれが続くとだんだんイライラしてしまい、やがて覚えることが苦痛になってしまいます。
そうならないためにもまずは用語をなじませることが大切になってきます。
なお、小テストや定期テストの勉強を疎かにしてしまうと、用語の暗記に時間にかかってしまいますので、普段からコツコツと勉強するようにしましょう。
イ 説明と用語を何度も読んでから暗記に入る
→何度か声に出して読むことで頭の中に知識が残るようになる
用語を頭になじませる上でおすすめなやり方が、文章(問題文+用語)を10回読むことです。
例えば、先ほど紹介した「山川日本史一問一答」では、各ページの左側に問題文が、右側に答えの用語が載っています。
そして、答えが「検非違使」の文章(問題文)は、
とあります。
この文章と答えの「検非違使」を交互に言うことで、用語とその説明が頭の中につながり、やがて覚えることができるようになります。(だいたい10回くらい読むと効果はかなり出てきます。)
例えば、日曜日から1週間で問題集の20ページ分の用語を覚えるとしたら、
・月 朝晩各2回ずつ20ページ分の文章を声に出して読む
・火 朝晩各2回ずつ20ページ分の文章を声に出して読む
・水 朝晩各2回ずつ20ページ分の文章を声に出して読む
・木 朝晩各2回ずつ20ページ分の文章を声に出して読む
・金 暗記
・土 最終チェック
という感じでやります。
最初の5日間は音読に徹し、6日目(金曜日)に暗記をします。
ただ、いきなり暗記するのに比べると、日~木の間で20回文章を読んでいますので圧倒的に覚えやすくなります。
そして、最後の7日目(土曜日)に最終チェックをします。
こうやって覚えると忘れにくくなるため、ぜひこのやり方で覚えてみてください。
ウ できれば「用語→説明」もできるようにしたい
→用語の意味が分からないと得点力が上がらない
一問一答集の一般的な使い方としては、用語の説明(問題文)を見て、そこから用語(答え)を答えるというのが一般的です。
しかし、何回か暗記を繰り返していると、出てくる順番などで用語を覚えてしまっている可能性も出てきます。
例えば、答えの順番が、鎌倉府・鎌倉公方・足利基氏・・・とすると、順番が分かってしまえば、足利基氏が何をした人かが分からなくても答えは出るようになってしまいます。
ですが、模試や共通テスト、大学入試の試験ではこの順番では出てきません。
そうなると、「鎌倉府の初代長官に任命された人は誰か?」という問題が出たときに、足利基氏が何をした人かが分かっていないと答えることができないのです。
そのため、ある程度仕上がってきたら、次は、用語からその説明ができるように練習しましょう。
先ほどの「足利基氏」であれば、「鎌倉府の初代長官に任命された人」と言えるように練習するのです。
こうすることで、理解度は上がり得点にもつながっていきます。
ただし、このやり方は非常に時間がかかりますので、特に覚えたい用語に絞ってやるようにしてください。
エ 用語を覚える順番は?
→1冊350ページ前後ある
「山川日本史一問一答」は全部で約350ページあります。
また1ページあたり12問前後問題が載っています。
そうなると、単純計算をすると、全部で4,200問があることになります。
それらを短時間で全て覚えることはなかなか難しいでしょう。
そのため、問題集の使い方を工夫していく必要があります。
個人的におすすめするやり方としては、最初は★7の用語の問題だけやることです。
★7は最重要語句であり、そのほとんどが教科書の太字の用語のはずです。
ざっと見た感じ、★7の問題だけに絞っていけば、解く問題数を半分近くにまで減らすことができます。
また、明らかにできる問題(織田信長や藤原道長など)は改めて解く必要はありません。
重要でかつ知識があいまいな問題だけを繰り返しやるようにしましょう。
なお、共通テストでは細かい知識が出ないので★1~★3の問題はやる必要はありません。
一方で早慶などの難関私大を受験する人は、最初は★の数が多い問題を完璧にし、その後重要度の低い問題に取り組むようにしましょう。
そうすることで効率よく勉強を進めることができます。
なお、用語の暗記は電車に乗っている時間などの隙間時間にやることをおすすめします。
そうすることで、英語の長文読解や数学の問題を解くことに時間を回すことができます。