と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「名古屋工業大学数学の問題傾向と難易度を徹底解説!選ぶべき問題集とは?【2025年】」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
名古屋工業大学数学の問題傾向(2024年)・難易度・解答速報は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年名古屋工業大学数学入試の問題傾向や難易度は?
ア 出題形式・難易度(2024年)
→微積がよく出る
【問題数】4問
【解答時間】120分
【出題範囲】数ⅠAⅡBⅢC
【難易度】標準レベル
【頻出単元】微積がよく出る。他には、数列、ベクトル、確率、複素数平面なども出る。
また、入試の特徴としては、
②標準レベルの問題が中心
③計算量が多い問題がよく出る
となっています。
そのため、黄チャートや理系プラチカ、1対1対応の演習で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、名古屋工業大の問題に対応できるようになります。
イ 名古屋工業大学入試数学の問題分析(2024)
→全体的に計算量が多い
名古屋工業大学の入試問題は解答時間が120分で、大問は全部で4問です。(★は確実に正解したい問題です。)
第1問 微分法・積分法(数学Ⅲ)
★(1) 不定積分を求める問題です。部分積分法を使って求めていきます。
★(2) 関数f(x)の最小値を求める問題です。微分→増減表で求めることができます。
★(3) 変曲点の座標を求める問題です。f`(x)をもう一回微分して求めることができます。
(4) 接線lに直交する直線の数を求める問題です。式を変形して、それを微分して考えます。やや思考力がいる問題でした。
★(5) 図形の面積を求める問題です。
第2問 数列(数学B)
★(1) a70の値を求める問題です。群数列の数の並びがややひねったタイプの問題でした。
(2) an=24となるnの値を求める問題です。力ずくでやればできますが、解くのにやや時間がかかる問題です。
★(3) Tmを求める問題です。(2)を飛ばして先にこちらの問題をやるといいでしょう。
(4) Smを求める問題です。途中で等差×等比の計算が入ってきます。
第3問 微分法・積分法(数学Ⅲ)
★(1) dx/dΘ>0であることを示す問題です。xをΘで微分して求めていきましょう。
★(2) 線分PQの長さが一定の値になることを示す問題です。接点Pおよびx軸との交点Qの座標をそれぞれ求め、あとは三平方の定理を使って求めていきます。
★(3) 曲線の長さLを求める問題です。置換積分法を使って求めていきます。
(4) 図形の面積を求める問題です。計算量が非常に多く、解き切るのに時間がかかります。
第4問 空間ベクトル(数学C)
★(1) ODベクトル、OGベクトルを求める問題です。教科書レベルの問題で難しくはありません。
★(2) aベクトルとbベクトルの内積およびbベクトルとcベクトルの内積を求める問題です。こちらも教科書レベルの問題で解きやすい問題でした。
(3) cベクトルとaベクトルの内積を求める問題です。四角形O‘ABCが円に内接するので、向かい合う角の和は180度になります。
(4) DGを最小にするtの値を求める問題です。DGベクトルの大きさを二乗した式を平方完成して求めていきます。
【問題講評】各問題とも後半になるにつれて難しい問題になる。前半の(1)・(2)は確実に正解し、後半は部分点狙いでいきたい。
名古屋工業大学数学で高得点を取るための勉強法やおすすめ問題集は?
名古屋工業大学数学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 基礎固め
→黄チャートの解法暗記を高3の1学期までに終わらせよう
名古屋工業大の数学の問題は標準的なレベルのものが多いです。
そのため、まずは「黄チャート(数研出版)」を使って、基本例題をマスターするようにしましょう。
定期テストに向けた勉強はもちろんですが、テストがない時期や夏休み、冬休み等の長期休暇を使って、今まで習った内容をしっかりと復習するようにしましょう。
ただし、黄チャートは分量が多いですので、基本例題だけ取り組めばOKです。(重要例題やPRACTICE、EXERCISEはやらなくてよい)
基本例題が完璧になれば、名工大の入試問題が十分に解けるレベルに到達します。
また、学習ペースとしては、
・高3の1学期まで(遅くても高3の夏休みまで) 数Ⅲを終える
がおすすめです。
高3の秋以降は問題演習に取り組めるように、計画的に勉強を進めるようにしましょう。
イ 応用問題演習期
→プラチカや1対1で入試問題に慣れていこう
一般的に、入試レベルの問題が載っている問題集は解説が省略され気味で、人によっては書かれている内容が理解できないということがあります。
しかし、プラチカや1対1は解説が非常に詳しく書かれているため、非常に取り組みやすい問題集です。
また、プラチカは、「理系プラチカⅠAⅡBC」・「文系プラチカⅠAⅡBC」・「理系プラチカ数学ⅢC」の3冊が、1対1対応の演習は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cの6冊があります。
この中でおすすめの組み合わせが、理系プラチカⅠAⅡBC+1対1対応の演習数学Ⅲの組み合わせです。
この組み合わせが難易度的にも分量的にもベストです。
ただし、数学が得意な人は、理系プラチカを文系プラチカに変えてもいいかもしれません。
プラチカや1対1は問題数は少なめですが、難しい問題が多いため仕上がるのに時間がかかります。
そのため、できるだけ早い時期から取り組めるように計画的に勉強を進めるようにしましょう。
なお、時間に余裕のない人は、微積、数列、ベクトルなど、名工大でよく出る問題から優先的に取り組むようにして下さい。
ウ 過去問演習期
→できるだけ多くの過去問をやっておきたい
プラチカや1対1対応の演習を解き終えたら、最後に過去問を解いていきます。
なお、過去問を解き始める時期は、
・共通テスト明け
がおすすめです。
名古屋工業大の赤本は過去3年分の問題が載っていますので、まずは3年分を解いていきましょう。
そして、それが終わったら、さらに古い年度の問題を解くか、他大学の問題を解くことをおすすめします。(学校の進路指導室にはさまざまな大学の赤本が置いてあるため、それを上手に使うようにしてください。)
また、過去問を解いてできなかった問題は必ず復習するようにして下さい。
過去問演習と復習を繰り返すことで、徐々に得点力が上がっていきます。