と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「大学入試リスニングのコツ|効率的な勉強法とおすすめ問題集を紹介」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
【大学入試】英語のリスニングが苦手になる理由は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!大学入試リスニングのコツ|効率的な勉強法とおすすめ問題集を紹介
ア 単語・文法の知識不足
→リーディングができない人はリスニングはできない
例えば、幼稚園児に向かって、あなたが「平素は格別のご高配をいただき心から感謝申し上げます。」と言ったとします。
ほとんどの子供は、「何を言っているのか分からない」という表情をするでしょう。
これは、彼らは「へいそはかくべつのごこうはいをいただきこころからかんしゃもうしあげます」という声が音として耳に入ったとしても、その文章の意味が分からないため、何を言っているのかが分からなくなってしまいます。
これは英語も同じで、英単語の意味や英文のルールを知らなければ、英語の音だけ聞き取れても、「何を言っているのかがわからない」状態になってしまうのです。
そのため、リスニングの練習をする前に、まずは英単語や英文法の知識を固めることが最優先となります。
イ 話す英語のスピードについていけていない
→英語を前から読む習慣をつける
ネイティブスピーカーが話す内容を瞬時に理解するには、英語を日本語に置き換えることなく英語のまま理解することが必要になります。
瞬時に話者の話している内容が分からなければ、問題を解くことができません。
とはいえ、高校生でここまでのレベルに達するのはなかなか難しいでしょう。
そこで大事なのは、速読力です。
速読力をつけるには、英文を前から順番に読むこと、つまり返り読みをしないことです。(音読をすることも大事です。)
長文読解を通じて速読力が身に付けば、直訳直解ができる土台が身に付くでしょう。
ウ 正しい発音を知らない
→正しい発音と自分の思う発音がずれていると聞き取れない
英語は普通、発音しない言葉があったりや言葉どうしをくっつけて話すなどがあるため、私たちが思っているような発音と大きな違いがあります。
分かりやすい例として、「Thank you.」があります。
一つ一つの単語の発音は、Thank【サァンク】と you【ユー】ですが、英語ではこれをくっつけて、「サァンキュー」といいます。
そのため、英単語・英文法・速読力がついただけでは、まだ英語を聞き取れるようにはならず、正しい発音を習得することが大切になってきます。
エ 会話表現への知識のストックがない
→英会話の背景知識や言い回しを知らないと聞き取れない
英検や共通テストのリスニングの題材は英会話が多いです。
そして、学校では説明文や物語の読解はやりますが、会話表現については実はあまり時間をかけていません。
そのため、多くの受験生はそもそも会話表現などをほとんど知らないのです。
逆に言えば、状況ごとの言い回し(電話・旅行・学校生活・道案内など)を知っておくことで、聞き取り力は格段に増していきます。
【大学入試】リスニングのおすすめ参考書・問題集と勉強法は?
ア いつからリスニング対策を始めるべきか?
→高3の春から長文読解と同時に進めていきたい
大学入試のリスニングの対策はいつから始めたらいいのでしょうか?
それは高3の春からです。
高2までに英単語・英熟語・英文法を完成し、高3からは長文読解と並行してリスニングの対策をしていきます。
それは高3になる河合塾の全統共通テスト模試や駿台・ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があり、リスニングである程度の点数を取らないといい判定を取ることが難しくなるからです。
そのため、高3の春から少しずつリスニングの対策をするようにしましょう。
イ 正しい発音を覚える
→リスニング対策をする前に正しい発音を覚えよう!
リスニングの勉強でまずやるべきことは、正しい発音や音の強弱を知ることです。
それは、正しい発音を知らないと、音読練習などしても効果が半減してしまうからです。
英語の発音に関する本などで、正しい発音の仕方、強音と弱音、アクセントやリズムなどを知り、正しい音が出せるように繰り返し声に出して読むようにしましょう。
そして正しい音を身につけるためのおすすめ問題集は、「ゼロからスタート英語を聞き取るトレーニングBOOK(Jリサーチ出版)」です。
この本はディクテーションに特化した問題集で、
・日常会話を聞き取ろう
・長文リスニングに挑戦
といった単元で構成されています。(ディクテーションとは聞いた英語を一語一句書き取るトレーニングのことをいいます。)
最初は問題のレベルが易しいですが、少しずつ難しくなっていきますので、聞き取れるようになるまで繰り返し聞くようにしましょう。
また、ディクテーションができる他の問題集のおすすめは、「共通テスト英語リスニング満点のコツ(教学社)」があります。
この本は教学社から出版している英語リスニングの問題集で、共通テスト対策の基礎固めとして使える教材です。
「共通テスト英語リスニング満点のコツ」は、
・リスニング満点を取るためのコツが載っている
・ディクテーション(読み上げられる外国語を書き取る練習)を重視している
・本番で使われた音源を使用している
といった工夫がされており、この本をやり込むことで、リスニングの力が高まります。
各UNITの最初にディクテーションの練習ができるので、リスニングが苦手な人にもおすすめです。
なお、学習ペースは1週間でUNIT2~4回分の問題をやっていくようにしましょう。
また、聴き取れなかった文章はスクリプト(英文)を見ながら音声を聞く+音読をすると効果的です。
ウ 志望校に合わせた問題集を解く
→共通テスト対策問題集などを解いていこう
正しい音が発音できるようになったらここからは問題演習に入っていきます。
多くの人は共通テストを受験すると思いますので、まずは共通テストの過去問や共通テストの対策問題集を使ってリスニングの点数を上げていけるようにしましょう。
そしてただ問題を解いて終わりではなく、解説を読むこと、本文に目を通しながら、音声に合わせて音読をするといったことも大事になってきます。
そして、共通テストの問題ができるようになったら、志望校の過去問やより難しめのリスニングの問題集を解いていくといいでしょう。
「英検2級リスニング問題」はリスニングの問題が120問載っている問題集です。
この本は英検2級対策の問題集ですが、聞き取るポイントなどが詳しく書かれているため大学入試用の問題集としても使うことができます。
また、リスニングが得意な人は2級や準1級の問題を、苦手な人は準2級の問題をといったように、みなさんの学力に応じて問題集を使い分けることができるためおすすめの問題集といえます。
「大学入学共通テスト英語リスニング」は共通テストのリスニングの問題ごとの解き方や聞き取り方について詳しく解説している問題集です。
また、全てのスクリプトに「音声のポイント」として、どうやって発音されているかが詳しく書かれているのもおすすめポイントです。
「大学入試 絶対できる英語リスニング」は、リスニングの基礎から始まり、共通テスト、東大レベルまで段階的に難易度が上がる問題集です。
最初はディクテーションから始まり、イラスト問題、対話問題、総合問題とさまざまなパターンの問題が載っています。
また、聞き取りづらい音声のポイントやリスニングでよく出る表現についてもまとまっており、非常に使いやすい問題集といえます。